「盾の勇者の成り上がり」の主人公、岩谷尚文は盾の勇者として異世界に召喚されます。 本来であれば勇者として歓迎されるはずが、一緒に召喚された剣・槍・弓の勇者には一緒に戦う仲間は集いますが、盾の勇者には誰も来ません。 唯一、仲間になってくれたマインには婦女暴行の冤罪を着せられ、全財産を盗まれます。 それにより金も名声も信用も奪われ、罪人として生きることになるのです。 物語のはじめから酷い仕打ちを受ける尚文が魔物を生み出す「波」と戦いながら、少しずつ仲間と信用を取り戻していくのですが、尚文に対する嫌がらせや陥れる陰謀はつきません。 見ている視聴者はかなりイライラしていたのではないかと思います。 今回はその原因となったキャラクターたちをご紹介したいと思います。
目次
天敵の騎士団長「ノプス=アーマビア」
最初に紹介するのはメルロマルク騎士団の騎士団長「ノプス=アーマビア」です。 典型的な権威主義な男で、オルトクレイ王やマルティに嫌われている勇者の尚文を見下しています。 第二の波の時には村を守る尚文たちを巻き込むように魔法攻撃をしたり、マルティの謀略でメルティを殺害しようとした時は、マルティの命令で山火事を起こし、それを尚文になすりつけました。
小物の末路は分からず?
完全にマルティの腰巾着と化していましたが、オルトクレイとマルティが弾劾裁判にかけられた際に、マルティが騎士団を使って山火事を起こさせたことが公にされたことで副団長に悪行がバレてしまい、避難の目を向けられて怯えていました。 Season2では副団長が騎士団長になっており、腰巾着がどうなったのかは分かりません。 とにかく典型的な「虎の威を借りる狐」の小物でした。
自己中で身勝手な異世界の勇者「キョウ=エスニナ」
Season2でのラスボスが「本の眷属器の勇者」キョウ=エスニナです。 尚文を陥れた原因のキャラクターという趣旨とは変わってしまいますが、尚文の世界の霊亀の力を奪うために大量虐殺をし、高笑いしたり、尚文の仲間たちを罠に嵌めて尚文が慌てる様子を見て嘲笑うなど、ひねくれた性格の悪さがよく分かります。 相手を見下すひねくれた性格のキョウはぜひここで紹介したいと思いました。
転生前はゲームオタク
Season2の12話で、自身が転生者で日夜ネトゲに勤しむ「ゲーマー」と自身で話していますが、相手を見下すのは現世の時からのようで、思い通りにいかない事に苛立ち、掲示板に誹謗中傷を書き込み荒らした事で通報され、窓から飛び降りた事で転生したようです。そして 自身が使っていたアバターの姿で転生し、「俺の望んだ第二の人生」と転生先で好き勝手を始めたのです。
キョウの天敵はリーシア!?
結局、キョウも尚文以外の四聖勇者の元康や錬、樹たちと同じくゲーム感覚で好き放題していたのだと思います。 リーシアに「あなた自身の性根が臆病だから、やる事なす事のことごとくが卑劣で陰湿なんです。そんなに自分の弱さが怖いんですか?」 と本当の自分のことを指摘されて逆切れするなど、結局小心者だったのかもしれませんね。そんな歪な性格のキョウをご紹介しました。
ピエロのような勇者「北村 元康」
尚文と一緒に召喚された四聖勇者の槍の勇者が北村元康です。 マルティに目をつけられて、尚文の婦女暴行未遂のでっち上げを手伝わされます。 自身も騙されていたとはいえ、それ以降尚文に敵意を持つようになります。 その後もマルティに唆されて、彼女の思い通りに踊らされてしまいます。 本人は正義のために尚文に鉄槌を下していると思っているから、余計にたちが悪いことこの上ないですね。
良く言えばフェミニスト
転生する前の世界では二股をしていて、その女性に刺されたところで召喚されています。 良く言えばフェミニストで女の子は天使と思っているのですが、結局ただの女好きです。 召喚された後も見境なくナンパをし、仲間は女性ばかりなのです。 羽のあるフィーロのような天使みたいな幼女が大好きで、フィーロを尚文から解放しようと尚文につっかかります。 結局は猪突猛進の性格で単純な元康は、マルティにいいように騙されてしまっていたのです。
道化(ピエロ)の槍の勇者
マルティに騙されていたとはいえ、尚文の言い分に聞く耳をもたず、尚文に攻撃を繰り返したことや、騙されていたことが分かったあともマルティの無実を信じ込み、マルティではなく尚文が悪いという考えを改めないなど、その妄信さを見た尚文が「道化」と称したのも当然です。 全て身から出た錆ですが、Season3ではその報いを受けることになってしまいます。
憎しみの王「オルトクレイ=メルロマルク32世」
尚文が召喚され苦難の道を進む事となった張本人がオルトクレイです。剣・槍・弓の勇者を独占したかった三勇教と共謀して他に国を出し抜いて四聖召喚を行ったのが始まりでした。元々盾の勇者を嫌っていたオルトクレイは、尚文がマインに嵌められ冤罪をかけられた時も無実を訴える尚文の言葉は一切聞き入れずに罵倒しています。その後も尚文に対して差別や迫害行為をつづけて邪魔をし続けたのです。
盾の勇者を憎む理由
実は尚文に対するオルトクレイの憎しみには理由があります。 オルトクレイは元々フォーブレイの末席王子でした。 しかし、盾の勇者のみを信仰するシルトヴェルトによって、妹以外の両親や親しい者たちを皆殺しにされてしまいます。 それがきっかけで、シルトヴェルトと戦争をしていたメルロマルクに妹と一緒に亡命し、将兵として入隊し、数々の名声を上げ英雄となり、今の女王に婿入りし王となったのです。 本来は「英知の賢王」と呼ばれるほどの人物だったのです。
王を剥奪されても恨みは消えず・・・
私怨で「盾の勇者」を迫害していたものの、マルティの尚文に対する冤罪や第二王女の暗殺などは本当に知らず、娘の言うことをただ信じて加担してしまったのです。 その結果、弾劾裁判で裁かれることになった時でも盾の勇者は悪魔だと言い張り、家族を守るためだと信じて疑いませんでした。 マルティに利用されたとしても、愚かとしか言いようがありません。 ただ、勝手に召喚された尚文にとっては、全く関係ない私怨で恨まれるのは「いいかげんにしろ」と言いたいのではないでしょうか。 Season3でこの王がどう変わっていくのか、皆さん注目していてください。
最悪の第一王女「マルティ=S=メルロマルク」
一番最初に尚文を陥れたのは第一王女の「マルティ=S=メルロマルク」。 冒険者名はマインです。 この作品の中で一番の最低最悪のキャラクターではないかと思います。 そう思う方も多いのではないでしょうか。 人を騙して陥れることが大好きで、そしてその姿を見て嘲笑うという最悪の性格です。尚文を陥れたのも、盾の勇者を「盾の悪魔」と呼び、「盾の勇者は波の黒幕であり、殺害すれば世界は救われる」という教義の「三勇教」と手を組んでいたからです。
最悪の悪女
そんな性格を母親の女王は見抜いており、全く信用していなかったため、王位継承権の一位は剥奪され、妹のメルティに与えます。 それを妬み、三勇教によって暗殺されそうになったメルティを心配するふりをして殺害しようとし、メルティ誘拐を尚文になすりつけます。 その他にも様々な悪行を行ってきたマインは女王により王族の地位を剥奪され、最上位の奴隷紋を刻まれます。 そして名前を「ビッチ」、冒険者名を「アバズレ」と改名させられます。 しかし全く改心することはなく、尚文や女王を逆恨みするのです。
Season3でも悪女健在
どんな罰を受けても悔い改めない正真正銘の「エゴイスト」で、自身にとっての利用価値で人を判断して最大限利用する(肉親でも)最悪の外道ビッチことマルティですが、Season2ではその悪女っぷりが少し潜めていました。しかし、Season3ではその悪女が大暴れしそうです。アニメでどこまで物語が進むのかによりますが、行くところまで行ってしまいますので皆さん注目していてください。
悪役キャラについてのまとめです
こういう物語には必要だけれども、見ていてイライラするキャラクターをご紹介しました。 Season3で注目してもらいたいのはマルティの外道っぷりとオルトクレイ王の変わりようです。 アニメでどこまで描かれるかにもよりますが、ぜひ注目していてください。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。