盾の勇者の成り上がりは元々WEB小説。そこから人気を博し書籍化。ついで漫画化。そして2019年1月から2クールのアニメ化される大人気作品。そんな盾の勇者の成り上がりでは、奴隷との関係は、少し特殊。RPG要素も入ってくるレベルという観念のある作品で、奴隷紋という奴隷と主人を身体的につなぐことのできる観念が存在します。今回はそんな奴隷紋について簡単に紹介させていただきます。
奴隷についている奴隷紋って何？
出典: 盾の勇者の成り上がり ©アネコユサギ／KADOKAWA／盾の勇者の製作委員
奴隷紋とは簡単にいうと、主人の命令に逆らえないようにする制約を奴隷に与える紋章のこと。初めて盾の勇者が奴隷紋のことを知ったのは、ラフタリアを奴隷として購入した時。命令に背くと、奴隷には痛みを感じるようにできてあり、所有者を変更することも可能です。ちなみに主人公とラフタリアは奴隷紋を所有する契約をした際に、同行者設定というものをしており、ラフタリアの倒した魔物の経験値が盾の勇者にも入るようになりました。盾の勇者は冒険を続けていく際に、自分の所有する奴隷と魔物の仲間に有効な成長補正能力を手に入れます。そのために、キール、リーシアも奴隷になったのでした。どうやらこの奴隷紋は奴隷になったという証にもなっているようですね。
奴隷紋は奴隷である証
出典: 盾の勇者の成り上がり ©アネコユサギ／KADOKAWA／盾の勇者の製作委員
この世界の奴隷に関して簡単に説明しておきます。亜人もいれば、人間もいる様子。人間と亜人はこの世界ではいがみ合っている仲なので、亜人に使える人間奴隷、人間に使える亜人奴隷も多数存在しているようですね。戦闘用もいれば、愛玩用もおり、奴隷の環境も主人次第という状況のようです。元々は、ラフタリア、キールともに奴隷時代は盾の勇者の下以外では、碌な生活をさせてもらえなかったことから、奴隷というのは、かなり地位の低い、私たちの考えるいわゆる奴隷という観念と相違ないように感じます。愛玩といっても、性奴隷も存在すれば、ただ痛めつけるだけの存在というひどい主人もいるようです。この奴隷商売はあまり表沙汰にはなっている様子はありませんが、奴隷紋が一般的に普及していることから、奴隷を持つことは認知されているようですね。
高級な奴隷の奴隷紋
出典: 盾の勇者の成り上がり ©アネコユサギ／KADOKAWA／盾の勇者の製作委員
奴隷紋にも安い、高いが存在するようです。これは、普段は体の表面には映らずに、消えて見えるようで、命令を破棄した場合に痛みとともに現れる奴隷紋のようです。奴隷商では高位の奴隷紋は扱っていないようで、常に体の表面に奴隷紋が見えてしまっています。もしかすると扱っているけれども、高いので勧めなかっただけかもしれませんね。ラフタリアが奴隷となった際、また、槍の勇者と盾の勇者の決闘の後、再び奴隷となった際の奴隷紋は、谷間とともに見えるものでしたね。ビッチの奴隷紋は逆に高位の者で、発動した時しか見えないものでした。盾の勇者たちが、この奴隷紋に高位のものが存在すると知ったのは、フィーロに奴隷紋を描いた時でした。
世間一般は奴隷紋を持った奴隷についてどう思う？
出典: 盾の勇者の成り上がり ©アネコユサギ／KADOKAWA／盾の勇者の製作委員
ラフタリアを購入し、武器やへとやってきた盾の勇者。そんな彼らの買い物の終えた姿を見た店主は「国の制度が悪いのか、アンちゃんが汚れちまったのか」と呟いています。つまり、この世界で奴隷を持つことは合法のようです。しかし、女王は奴隷商売のことを闇と表現しているように、やはり人身売買に関しては世間的にもいいイメージはないようですね。では、世間では奴隷を連れている事をどのように思っているのでしょうか。ラフタリアと食堂に入った盾の勇者。あるお客さんが、何あれ？亜人？奴隷？と言っているように、やはり亜人自体が差別対象であり、それを連れている人間を見ると奴隷主人と認識することが多いようですね。これは、亜人の国では、おそらく人間と亜人の立場が逆なだけで、同じようなことが起こっているのではないでしょうか？
盾の勇者一行の奴隷紋を持った奴隷
出典: 盾の勇者の成り上がり ©アネコユサギ／KADOKAWA／盾の勇者の製作委員
先にも書きましたが、盾の勇者には、自分の所有する奴隷、魔物の仲間に対しての成長補正能力があります。いま現在、実は盾の勇者のメンバーは皆奴隷もんを持っています。ラフタリアは言わずもがなですね。元から奴隷として購入した経緯もありますし、自ら奴隷紋を結び直す事をお願いした経緯もあります。そして、フィーロ。実はフィーロも奴隷紋があるのですが、彼女は通常の奴隷紋では効かず、高位の奴隷紋を持っています。しかし、奴隷紋があっても変身できないようにすることはできませんでした。フィーロに関しては、主人に絶対に逆らえないような設定にしてあります。そして、リーシアとキール。彼らは戦力となるために、奴隷となり成長することが手っ取り早いとのことで、奴隷になる事を了承したのでした。
奴隷紋と奴隷 最後に
出典: 盾の勇者の成り上がり ©アネコユサギ／KADOKAWA／盾の勇者の製作委員
この世界では奴隷というものが一般的であるだけに、奴隷を持っている人間を一概に悪としてくくることはできそうにありませんね。もしかしたら、他の勇者たちも登場していないだけで奴隷を持っているかもしれませんし。ただ、奴隷紋というのは持っていると、やはり奴隷になるというだけあって、進んで刻むものではないようですね。実は仲間が全員奴隷って、それはそれで何か新しいですね。
