HUNTER×HUNTERに登場する数多くの強敵たちの中で最強と言えばそれは間違いなく「キメラアント」の事でしょう。作中で数多の強者ハンターたちを、圧倒的な実力の差で蹴散らし続けるその姿に、恐怖を覚えた読者も多いのではないでしょうか?今回はそんな、作中最強最悪の敵である「キメラアント」について詳しく解説していきたいと思います。作中でも屈指の人気キャラクターたちが含まれていることもあり、非常に複雑な設定が張り巡らされている生物種でもあるので、ぜひ読んでみてください。
キメラアントの基礎知識
そもそもキメラアントとはどのような生物なんでしょうか?まずは、HUNTER×HUNTERの世界におけるキメラアントの基礎知識を紹介します。
第一級隔離指定種
キメラアントは非常に凶暴な蟻で、第一級隔離指定種に指定されています。
摂食交配
キメラアントの最大の特徴として挙げられるのは「摂食交配」をする点です。卵を産む女王は他の生物を捕食することでその生物の特徴を継承したキメラアントを生み出すことができます。
グルメアントの別名
「接触交配」で増えるという事もあってキメラアントは多くの生物を貪欲に食い荒らす事から、「グルメアント」という別名も持っています。
危険度B
ハンター協会の指定する危険度はBであり、暗黒大陸からもたらされた五代厄災にはあと一歩及ばないものの、「国単位〜国際的な対応が不可欠」と言われています。
「大型の蟻」
しかし、いくら一級隔離指定種に指定されているといっても所詮は少し大きな蟻であり、そこまでの脅威ではないというのが、これまでの概ねの見方でした。
巨大な女王蟻の足が発見される
国単位〜国際的な対応が不可欠と評されてはいるものの、そこまでの脅威ではなかったキメラアントですが、ある日突然巨大な女王蟻の足が発見されたことで、キメラアントに対する評価はさらに厳しいものとなります。
常識では考えられない大きさ
先ほど解説したように、キメラアントの大きさはせいぜい「大型の蟻」と表されるほどのものでしかないのですが、突如発見された女王蟻の足は人間サイズほどのものでこれまでの常識では考えられない大きさでした。
未だにどのように発生したかは謎
キメラアント編が終わった今でも、どうしてこのような大型で強力なキメラアントが発生したのかは謎に包まれたままです。作中では「人間の血が混じっている」ということ以外細かいことが明かされていないので、もしかしたら暗黒大陸編で明らかになるのかもしれませんね。
最強の敵メルエムを産む
そしてこの巨大な女王蟻が、HUNTER×HUNTER最強のキメラアントであり最強の敵であるメルエムを産む事となります。
強靭な生命力
そもそも強靭な生命力を持つキメラアントですが、巨大な女王蟻によって生み出されたキメラアントたちは、これまでの常識では考えられないほどの強靭な生命力を持ち、多くのハンターを苦しめました。
人間の兵器はほぼ効かない
彼らの強靭な生命力は凄まじいもので、作中では銃などの人間の兵器はほとんどキメラアントたちにダメージを与えることができませんでした。とある科学兵器を除いてですが、、
神経毒
さらにキメラアントの兵隊蟻達は強力な神経毒を持ち合わせていて、並大抵の人間がくらってしまえば1ヵ月間は動けなくなってしまいます。兵隊蟻たちはこの神経毒を用いて女王の餌となる獲物を捕まえるのです。
獲物の生け捕り
兵隊蟻達は自らの神経毒を用いて、獲物を生け捕りにし、これを女王蟻に食わせることで、さらにその生け捕りの能力を引き継いだ兵隊蟻が生み出されるのです。
元の姿の影響を受ける
キメラアントがベースとなる餌から引き継ぐのは能力だけでなく、外見や一部の記憶なども引き継ぐことが確認されています。キメラアントといっても、多くの見た目のキャラクターが登場するのはそのような理由があるからです。
キメラアント一挙紹介
それではキメラアントにはどのようなキャラクターがいるのでしょうか?ここでは特に作中で活躍する一部のキメラアントについて紹介していきたいと思います。
女王
キメラアント編で暴れるキメラアント達を生み出した大元のキメラアントです。この女王の段階から、通常のキメラアントでは考えられないほどの大きさを有しており、後に最強の敵であるキメラアントの王(メルエム)を生み出すこととなります。
イカルゴ
タコのような形をしているキメラアントです、おそらくベースの生物がタコだったのでしょう。キメラアント側の立ち位置であったのにもかかわらず、戦闘中のキルアの一言に心を打たれ、ハンター協会側としてゴンやキルア達と共に戦うこととなります。
メレオロン
カメレオンのような形をしているキメラアントです。息を止めている間は姿を消すことができるという便利すぎる能力を持ち合わせています。作中ではもともとキメラアント側であったのにもかかわらず、ゴンやキルアと共にハンター協会側として戦うこととなります。
ネフェルピトー
王直属護衛軍の1人です。語尾が「ニャ」だったり猫耳と尻尾が付いている愛くるしい見た目だったりと、キメラアントたちの中では圧倒的な人気を有しているキャラクターです。戦闘能力も非常に高く、ゴンをあと1歩のところまで追い詰めたキャラクターでもあります。
シャウアプフ
王直属護衛軍の1人です。戦闘能力自体はそこまで高くは無いものの、鱗粉を使って相手の気持ちを読むことができたり、小さな姿に分散することができたりと、様々なことができるキャラクターです。キメラアントたちの中では突出した頭脳を有していて、参謀としても活躍しました。
モントゥトゥユピー
王直属護衛軍の1人です。護衛軍の中では最も多くのオーラを有しており、桁違いの戦闘能力を保持しています。作中では一流ハンターたちが束になってようやく互角の勝負になる程の圧倒的な戦闘力を見せつけました。
メルエム
キメラアントの王にして、作中最強の敵としても名高いキャラクターです。戦闘力だけでなく、頭脳や思想に関しても人間とは比べ物にならないほどで、将棋の世界チャンピオンや囲碁の世界チャンピオンを数回実践を経験しただけで打ち崩すほどの頭脳を有しています。
ネテロとの死闘
キメラアントの王メルエムは作中最強の敵としてハンター協会会長ネテロとの死闘を繰り広げました。
ネテロですら及ばない
ネテロも作中屈指の実力を誇るキャラクターですが、キメラアントの王メルエムの前では、傷を負わせるのがやっとで「人間の限界」を考えさせられる戦いとなっています。
人類の科学には敵わなかった
圧倒的な実力差を前にネテロに勝利するメルエムですが、ネテロは人類の最後の隠し球小型核爆弾の「ミニチュアローズ」と共に自爆しました、この爆発に巻き込まれたものの、一時は一命を取り留めたかのように見られたメルエムですが、「バラの毒」と評される「ミニチュアローズ」の爆発と共に撒き散らされた毒によって命を落としています。
まとめ
いかがでしたか?キメラアントは作中の中でも屈指の強キャラクターであり、そのバリエーションの多さから今でも根強い人気を博しています。今回はそんな、恐ろしいけれど最も愛されている敵役であるキメラアントについて解説しました。キメラアント編について詳しくは別記事で解説していますのでよろしければそちらのほうも併せて一読ください。