ゴブリンスレイヤーでフィーチャーされている「ゴブリン」そこで今回は作中に登場する様々なゴブリン達をご紹介していきます。
ただの「ゴブリン」
祈り持たぬ者(ノンプレイヤー)の筆頭である小型種の怪物、その中でも最弱に分類されるモンスター。小鬼とも書き呼ばれる。 成体でも膂力・知能は人間の子供並程度で、原始的且つ簡素な武具を扱う程度の知力は有している。 只人の間で『誰かが失敗する度に1匹湧いて出る』と揶揄されるほどに数が多く、繁殖力も強い。単体では弱小だが徒党を組んで襲撃してきた時の脅威は馬鹿に出来ない。 ゴブスレ曰く2つの月の内、緑の月から来たとされる。
ゴブリンの特性
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
生殖力旺盛で他種族とも交配が可能。成長も早く、短期間で増殖する。 食料、娯楽、孕み袋として他種族の女、しばしば人間種のそれを拐かす。 性格は狡猾で残忍。夜目が利き、暗所を好み、闇夜に乗じて害を振り撒く。 勇敢さ等は持ち合わせておらず、加害対象は主に弱者。
ゴブリンの性格
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
他者に対する憐憫や情の類は一切持ち合わせておらず、同族やコミュニティの仲間が殺されても哀悼の念もない。攻撃されて怒るのも、仲間を想っての事ではなく、自分の領域を踏み躙られた事が腹立たしいだけ。例として、人間を盾にする肉盾で相手の攻撃を防御するのに対し、相手がゴブリンを盾にしてもその仲間への攻撃は躊躇を持たず、むしろ仲間の失態を嘲笑う始末の挙句、数的優位にあっても自分への消耗や負傷が嫌で逃げ出すとことん自分本位な性質。総じて、弱い者いじめを好む身勝手な悪ガキから完全に倫理を欠落させ、更に性質悪くした存在と言える。
ゴブリンの脅威度
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
単体が弱いために脅威度評価は低く見られがちで、国家や領主がその害に対して動く事はほとんど無い。正確には、冒険者ギルドが国営の組織であり、国が冒険者を送り込む形となっている為に、軍隊が動くことがない。 対処の多くは冒険者達の仕事となっており、それで事足りてしまうために慣例となっている。
ゴブリンは駆け出し冒険者の敵
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
弱いとはいえ一定数の規模に膨れた群れは、自衛力の乏しい村落にとっては十分脅威であり、その害は重大問題なのだが、収入の乏しい村落が依頼主と言う事から実入りも少なく、討伐依頼を敬遠する冒険者は少なくない。そのため、駆け出しの冒険者が引き受ける例が多い。ただし社会貢献度の評価に関しては比較的高めであるらしい。
ゴブリンの評価
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
駆け出しは経験不足からゴブリンを弱小怪物として侮る傾向が強い一方、事実単体としてはさほどの脅威ではない。多くは苦戦しながらも勝利し、冒険を侮ってはいけない事を学ぶが、その一方で全滅してしまうケースも発生する。 また世界を支配するのが神々の骰子(ダイス)であることから、熟練者であったとしても100%の勝利は確定されず、総じて「面倒くさい」相手とされている。
ゴブリンという存在とは?
事実として“ゴブリンは最弱の怪物である”うえに、世界を滅ぼしかねない魔神や竜などが跋扈している世界でもあるため、重要視されることがまず無い。冒険者と同じように用心棒のような職種を得る者もおり、そういった者は巣窟を移動していく“渡り”となり、経験を積んで成長してゆく。また、その経験や知恵が新たな群れで還元されるので、知能は低くとも学習する厄介さを持ち合わせているが、「優しさ」を学び利他に目覚める事はない。
先祖返りの「ゴブリン」
それらの結果である上位の変異種などは、熟練冒険者並みの実力を持つと共に先祖返りによる巨躯を誇る者達が存在しており、“渡り”の代表として「田舎者(ホブ)」、豊富な戦闘経験を積んだ猛者「小鬼英雄(チャンピオン)」、高い統率能力を獲得した小鬼の首魁「小鬼王(ロード)」などが知られている。 更に得体のしれない「小鬼聖騎士(パラディン)」などという者も誕生したりする。
ゴブリンライダー
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
ゴブリン自体の強さはただのゴブリンと同等だが、オオカミに乗って移動や攻撃をしたりする個体。このゴブリンはまだ個体で群れを作るほどの特性はなく、ただのゴブリンと同じく群れで行動している。
小鬼王(ゴブリンロード)
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
ゴブリンのうち、統率力に特化して進化した個体。かつて冒険者に見逃されたゴブリンが成長したもので、ゴブリンとしては異常な知性と統率力で大規模な群れを作り、辺境の街を襲おうとする。ゴブリンたちにとっては白金等級に該当する存在。戦闘力や魔力ではなく統率力に特化した個体であるため、小鬼王に率いられたゴブリン達は怪物の群れではなく統率のとれたゴブリンの軍として驚異的な力を発揮する。事態に気づいたゴブリンスレイヤーの呼びかけを受けた冒険者たちに迎撃され、再起を謀って逃走したところをゴブリンスレイヤーに待ち伏せされ倒される
小鬼英雄(ゴブリンチャンピオン)
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
ホブゴブリン以上に大型に成長し、より戦闘経験を経たゴブリンの戦士。単純な戦闘力だけなら小鬼王同様に白金等級に該当する存在。小鬼王ほどの異常な知性と統率力はないが、強力な筋力や脚力で熟練した冒険者たちでさえ圧倒する。ある程度の文字は理解している個体もいるらしく、自分を傷つけたゴブリンスレイヤーへの報復を宣言していたが、拠点にしていた遺跡の部屋ごと叩き潰すという方法で斃される。
小鬼聖騎士(ゴブリンパラディン)
雪山の城砦に巣食うゴブリンを統括するゴブリンの聖騎士。甲冑に身を包みマントを纏い、令嬢騎士から略奪した宝剣と盾を装備する。知識も相応にあり、数々の冒険者との闘いで剣技を学習しているため、只人の騎士には及ばないが剣と盾を巧みに使い攻撃する。
知能も高い
その剣技によりゴブリンたちをまとめ上げ、近隣の村々から娘を攫っては孕み袋として酷使してゴブリンの数を50体以上も増やし、令嬢剣士を捕縛、さらに只人を真似て叙勲式を行って統括力を上げようとしたが、ゴブリンスレイヤーらの活躍により失敗。最後はゴブリンスレイヤーとの一騎討ちの最中、合図を受けた令嬢剣士の呪文によって敗れた。城砦の豊富な鉱石資源から金属精錬を試み、武具を生産してゴブリンたちに装備させて軍隊を結成しようとした可能性が示唆されている。
ゴブリン以外の敵
巨人(トロール)
小鬼英雄よりも大きな巨体と腕力を持っているが、反面知能は小鬼以下で本能の赴くままに行動する。極稀に小鬼と協調して行動する個体も存在し、主に門番や盾役として行動する。
人喰鬼オーガ
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
魔王の部下。男性。銀等級冒険者一党でも苦戦を強いられる強力な怪物。只人を圧倒する肉体と筋肉、只人の言葉も理解して流暢に喋れるほどの知力を有する。眼を潰されてもすぐに回復可能な再生能力があるため、胴体を真っ二つにされて大量の血液を失わない限り肉弾戦で勝つのは困難。盾で身を守ろうとした冒険者を盾ごと粉砕したり、冒険者と一騎打ちをしてオーガのみ百日間無傷で勝利するなど数々の逸話でその強さが伝えられている。
ゴブリンを従える
古代遺跡を根城にゴブリン軍を編成し、背後から秩序の軍勢を襲おうとしていたが、ゴブリンスレイヤーらによって手下であるゴブリンたちを皆殺しにされ計画を妨害される。最後はゴブリンスレイヤーの転移の巻物による奇策によって敗れた。使用可能な呪文は《火球》。
ビボルバー
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
球形の体、その体とほぼ同じ大きさの巨大な目玉を持ち、その目玉の視線の及ぶ範囲ではあらゆる魔法が無効化される。更に頭頂部から10本の触手が伸びており、この触手の先にはそれぞれ小さな目玉が付いていて魅了・睡眠・恐怖・石化・即死・金属分解などの強力な効果を持つ光線を発することが出来る。1体で手練れの冒険者パーティーを相手取ることが出来る強力なモンスターである。
魔王
魔神王とも呼ばれる。世界の存亡に関わる存在は定期的に出現するらしく、一般に最上位の白金等級冒険者とは、魔王とその軍勢を倒すことを期待されている存在である。10年前にも剣の乙女が参加したパーティが倒した1体がいる。
まとめ
一口にゴブリンって言っても様々な種類がいて中には強敵になる存在もいます。しかしここまでゴブリンを強敵にするのもこの作品ならではでないでしょうか?今後も登場するであろうゴブリン達に注目です。