大人気漫画『進撃の巨人』の人気の秘密は数多くあると思いますが、何よりも作中に登場する謎多き敵である、巨人の存在が『進撃の巨人』のミステリアスでホラーな魅力を引き立てている事が大きいのではないでしょうか？冒頭に登場する超大型巨人と「その日人類は思い出した」から始まる絶望的なナレーションで思わず自身も絶望してしまった人は多いと思います。この絶望の中で一体、主人公を始めとするキャラクター達はどう反撃するのか？ちょっぴり怖いけど何故か追ってみたくなる『進撃の巨人』のあの独特な読者を惹きつける力は、数々登場する正に魑魅魍魎といった個性豊かな恐ろしい巨人達のおかげで味わえるものなのかも知れません。さて、今回はそんな怖いけど魅力に満ちた巨人の正体に迫るべく、現在判明している巨人の秘密をわかりやすく噛み砕いて紹介したいと思います！！
巨人の正体
端的に言うと巨人の正体は人間です。エレン・イェーガーが巨人化できた時点で察しがついた方もいると思いますが、エレンやアニのように意図的に巨人化した巨人を除いた壁外を歩き回っている巨人も元々は人間であったそうです。正確には大昔に初めて巨人になった人物の血を引く民族が薬物を投与された慣れの果ての姿が巨人なのです。壁外には実はまだ人類が存在していて、壁外に存在する国家マーレが巨人化できる民族の罪人に薬物を投与する事で生み出された兵器こそが巨人の正体なのです。
9つの巨人
作中に登場する巨人には多くの種類が存在しています。登場する巨人のほとんどは知性を有していない無垢の巨人と言われる物です。これらの巨人は前記したように壁外に存在する国家によって生み出されています。これらの巨人は意図して巨人の状態から人間に戻る事はできないのですが、中には自らの意思で通常の人間の状態から巨人へと姿を変える事ができる者が存在します。これらの人物は巨人化能力者と呼ばれ、自由に巨人化する事ができる巨人として、9つの巨人が存在しています。これらの巨人はそれぞれ特別な能力を有しており無垢の巨人とは桁違いの戦闘力を有しています。
現在語られている巨人の歴史
巨人の歴史はユミル・フリッツと言われる人物が大地の悪魔と契約して手に入れた力から始まると作中の伝承では語られています。このユミルが得た巨人の力を死後に9つの巨人に分散させ、軍事利用する事で当時存在した大国マーレを打ち破り、広大な帝国「エルディア帝国」が創られました。しかし、その圧倒的な軍事力にも関わらず年月とともにエルディア帝国は弱体化し、やがてはマーレの復活という形で内戦の危機を迎えました。しかし、その当時のエルディアの王は巨人同士の戦いを嫌い、パラディ島という孤島にエルディアの民達と壁を作りその中に引きこもってしまいます。それが後に『進撃の巨人』の主な舞台となる壁内世界となります。壁内に残されたエルディア人はマーレ国の隔離政策により現在に至るまで強制収容所内で生きる事を強要されることとなります。というのが、『進撃の巨人』の世界の歴史と現在の世界情勢のようです。マーレはいまだにパラディ島に存在するであろう巨人の兵力を恐れており、その結果送られたスパイがライナーやアニ、ベルトルトの正体なのです。
9つの巨人の能力継承
特殊な能力を持つ巨人の継承は、巨人となった人物が継承者を捕食する事で行われ、巨人化能力を持った人物を捕食する事で、無垢の巨人であっても等身大の人間に戻る事ができます。9つの巨人の能力者はそれぞれ13年程しか生存ができず、任意の人物に能力を継承させるには13年以内に能力を継承させたい人物に自らを捕食させる事が必要となります。
巨人化できるのはユミルの民だけ
先ほどから述べている通り、巨人になる事ができるのは大地の悪魔との契約行ったユミル・フリッツの血を引く民族のみです。この巨人化できる民族は「ユミルの民」と呼ばれ、壁内で生活する人々のほとんどはこのユミルの民です。一方で壁外のマーレ国のほとんどはユミルの血を引かないマーレ人ですので、壁外では巨人になる事のできるユミルの民は「悪魔の民」として恐れられています。このマーレ人のユミルの民に対する異常なほどの嫌悪感がユミルの民であるエルデジア人への迫害やパラディ島への攻撃の動機でもあるわけです。
『進撃の巨人』結局巨人とは何なのか？？現在判明している巨人の秘密を解説まとめ
いかがでしたか？『進撃の巨人』の一番の謎でもあった巨人についてもかなり詳細なところまで明らかになってきましたね！！今回はあくまでも設定としての巨人について紹介しましたが、別の記事では、作品のテーマとしての巨人や巨人の発想はどこから来たのだろうか？といったかなりマニアックな所まで考察していきたいと思いますので、是非そちらも覗いて頂けると嬉しいです！！
