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進撃の巨人

『進撃の巨人』に流れる特撮のDNAと「大発明」を徹底解説!!

更新日:

超大型巨人に挑む調査兵団

これまで多くの『進撃の巨人』の解説記事を担当してきましたが、今回はこれまでのような『進撃の巨人』の漫画の中の設定を掘り下げて紹介するのではなく、もっと細かくマニアックな考察・解説をしていきたいと思います。進撃の巨人は漫画が原作の作品ですが、その表現技法はゴジラを筆頭とした特撮作品からの影響を大きく受けているとみられる箇所が多々あります。そこで、今回は進撃の巨人を怪獣特撮映画の観点から分析をしてみたいと思います。漫画の中の設定だけに凝るのではなく、特撮作品史の中に進撃の巨人を組み込むことで、もっと大きな、特撮作品群の歴史の中の『進撃の巨人』というテーマについての考えていきたいと思います。ややハードな内容になりますが、これを見れば10月からの『進撃の巨人 The Final Season』がもっとおもしろくなる!!という内容になっているので読んでいただければ幸いです。

特撮史から見た進撃の巨人

ゴジラの表紙

巨大生物を題材とした映像作品は1954年公開の『ゴジラ』から隆盛期を迎えた怪獣ブームの中で急速な発展を遂げました。当然、『進撃の巨人』にもこの怪獣映画群の歴史から培われた特撮DNAが引き継がれています。この特撮映画史の歴史を詳しく分析することで、一体『進撃の巨人』が映像表現としてどのように進化していて、どうすごいのかが見えてくると思います。尚、この特撮の歴史については評論家の岡田斗司夫先生の解説を参考にさせていただいているので、詳しくはそちらで調べてみてください。

ゴジラの登場とその欠点

怪獣に抑えられるミニラ

1954年に公開された『ゴジラ』を筆頭とした怪獣物と言われる映画ジャンルは、巨大生物が町で暴れるという非現実的な描写を数多くの高度な技術を駆使して、リアリティを持って表現した事で前例にない大ヒットジャンルへと急成長しました。しかし、同時にこの怪獣物には、映像表現として一つ大きな欠点があったのです。それは取っ組み合いがしにくいという点です!!何かしら怪獣映画を見た方にはわかると思いますが、いかんせん、怪獣ですので戦闘での攻撃手段があまりに少ないのです、人形のように互いに取っ組み合ったり、空中から蹴りを放ったりとするアクロバティックな表現をすることができず、遠くから火を吐くだとか石を投げるだとか、その様な、結構しょぼい表現しかすることができなかったのです。挙句の果てには、途中から怪獣の造形が異様に腕が長くなったりして、怪獣映画で背負い投げなどの明らかに無理な表現をするようになってしまいました。怪獣が背負い投げをするシーンはいくらなんでも無理があるシーンで、見てるだけで面白くて笑いがこみ上げてしまう、そういったちょっとコミカル(?)な作品になっているのでぜひ興味がある方は観てみてください。

怪獣物映画の衰退と進撃の巨人

ハム太郎と同時上映となったゴジラ

さて、そのような欠点もあり1971年に登場したアクロバティックな動きができる仮面ライダーの登場で、ゴジラを筆頭とした怪獣物映画は絶滅の危機に瀕してしまいました。もちろんゴジラシリーズは作られ続けはしましたが、今までのように表舞台で堂々と上映されるような事はなくなってしまったのです。一時期ですが『とっとこハム太郎』と同時上映になるという悲劇にも見舞われています。もう、これからは巨大生物の戦闘物は一生見ることができないのか?仮面ライダーのような等身大の特撮作品にその座を奪われてしまうのか?といった絶望の中で生み出された作品がこの『進撃の巨人』なのです。

進撃の巨人の大発明「立体機動装置」

超大型巨人に挑む調査兵団

一体、進撃の巨人のどこが怪獣映画と異なって優れていたのでしょうか?私は進撃の巨人の最大発明「立体起動装置」に『進撃の巨人』が怪獣映画を超えた理由があると考えています。従来の怪獣同士の対決ではアクロバティックな演出に欠け、目が肥えてしまった観客の心には響かなかったのですが、敵の巨人を立体起動装置をつけた等身大のキャラクターがアクロバティックになぎ倒す、という演出にすることによってこれまでの怪獣物のマンネリ化した映像表現から脱却することに成功したのではないでしょうか?もし、『進撃の巨人』が巨人同士でただ戦うだけの作品であったのならば、これまでの怪獣物の二の舞となっていたでしょう。『進撃の巨人』の戦闘シーンの面白さは従来の特撮の歴史を省みた作者の入念な研究によって編み出された大発明にあるのだと思います。

『進撃の巨人』に流れる特撮のDNAと「大発明」を徹底解説まとめ

いかがだったでしょうか?『進撃の巨人』では他にも多くのジャンルの作品から影響受け、それをさらに『進撃の巨人』という作品の中で発展させることで新たな表現として読者に突きつけています。今回はその中で特撮の影響を加味した上での考察でしたが、本来、このようにその作品の中の設定に固執することなく様々な作品同士の影響と作者が抱えているテーマを考えることが正しい考察の姿であるのではないでしょうか?皆さんもその他多くの作品との影響やテーマ性の一致を詮索してみながら、10月から始まる『進撃の巨人 The Final Season』を視聴してみてはいかがでしょうか?その中で皆さんそれぞれの考察が生まれれば、もっと楽しく『進撃の巨人』を見ることが出来る事と思います!!

  • この記事を書いた人

nissy

どうも、アニメや歴史、都市伝説系の記事を書かせていただいてます。ニッシーです。YouTubeのシナリオライターとかもやっているのでよかったらそちらの方も見てください。

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