<![CDATA[原作は野田サトルさんによるサバイバルバトル漫画で、2014年より『週刊ヤングジャンプ』で連載されています。テレビアニメは2018年4月~6月まで第一期が、2018年10月~12月まで第二期が放送され、2020年10月より第三期が放送予定となっています。明治末期の北海道・樺太を舞台に、「のっぺら坊」と呼ばれる囚人が残した金塊を巡って、様々な思惑が交差する内容となっています。また、日本語版以外にも、中国語、韓国語、フランス語、イタリア語、スペイン語、英語、ドイツ語と多くの外国語版が発行されています。アニメ第一期は第1巻~第7巻、第二期は8巻~第14巻までとなっている為、第三期は第15巻~第21巻までだと予想されます。今回は第三期のポイントを原作を元に紹介していきたいと思います。多少ネタバレも含むため、まだ見ていない方は注意してくださいね!
目次
アニメ第二期のおさらい
のっぺら坊奪還作戦を決行する為、網走監獄へと潜入する杉元、土方一同。しかし、杉元と白石が監獄奥で出会ったのっぺら坊は偽物だったのです。土方は監獄奥にいる偽物を狙わせることで、犬童が本物ののっぺら坊を連れ出すと考えていました。土方の目論見通り、犬童はのっぺら坊の元に行き、土方と犬童は一騎打ちに。その間に逃げていたのっぺら坊は杉元と出会います。杉元はのっぺら坊にアシリパのことを伝え、金塊の在りかを聞き出そうとします。
その様子を屋根の上から見ていたインカラマは、アシリパを屋根の上に呼び、お父さんかどうかを確認させます。屋根の上にいるインカラマと娘の姿を見たのっぺら坊は、杉元に何か伝えようとしますが沖田の狙撃により死んでしまいました。何か秘密を聞いたと思った沖田は杉元の頭も打ち抜きます。キロランケが何者かに合図を出していたことに気付いたインカラマは刺され、キロランケと沖田は白石とアシリパを連れ、樺太に旅立ちました。鶴見中尉に助けらた杉元は、谷垣と共にアシリパを奪還する為、樺太へと旅立つのでした。
二人だけに任せてはおけない!
北海道の最北端から約40キロの位置にある大泊(現在のコルサコフ)に着いた杉元一同。とんでもなく多くの荷物を持ってきた鯉登の荷物の中にはチカパシとリュウの姿が。谷垣が責任を持つことで二人を連れていくことになりますが、チカパシは谷垣と家族を装うことで、樺太で怪しまれずに行動するのに役立ち、リュウは持ち前の鼻で活躍します。おそらくこの二人がいなければ、樺太の旅はより厳しいものとなっていたでしょう。
絶対わざとだろ?!何度も間違える写真
大泊で情報収集をする杉元一同は、アシリパの写真を元に聞き込みを開始します。何度も谷垣の写真を見せる杉元。っていうか、なんでそんな写真持ってるの?って感じですけどね(笑)
写真ネタはこんなとこでも
雪山で遭難した杉元は灯台に住む老夫婦に助けられました。この夫婦の娘が行方不明なので、旅のついでに探してあげることに。
手掛かりとして飾られていた写真を貰っていくと言い、その代わりに空っぽになった額には自分の写真を入れておいたと伝えます。家に戻った老夫婦は写真を見て愕然としました・・・。
樺太アイヌの少女エノノカ
フレップ本舗で、アシリパはアイヌの集落へ行ったという情報を得た杉元たちは森の中へ。そこにいたアイヌの少女はアシリパではなく、エノノカという樺太アイヌの少女でした。
チカシパを見たエノノカは、北海道から来たアイヌの女の子を見たというので、行動を共にすることになります。一緒に行動していく内に互いに惹かれ合うチカシパとエノノカ。エノノカとの出会いがチカシパの運命を大きく変えることになるのでした。
新たな囚人、人斬り用一郎
釧路で情報収集をしていた土方たちは、網走監獄ので見つけたエトゥピリカのくちばしを頼りに囚人土井新蔵に辿り着きます。網走監獄を脱獄した土井は根室の漁場で働いていました。老いぼれで、仕事もろくに出来ない土井は漁場から出ていくように告げられます。そこに土井を狙った刺客が現れますが、「人斬り用一郎か?」と訊ねられると即座に刺客を切り殺してしまいます。その場には土方も来ていました。土方と土井は以前にも対峙した仲で、二人は再び剣を交えることになるのでした。
不死身の杉元ハラキリショー
曲馬団「ヤマダ一座」の座長山田と出会った杉元たち。アシリパに自分が生きていることを知らせる為、樺太公演に出演することにします。信じられない程のセンスを見せ、座長に「軽業の天才」と言われる鯉登だが、これでは杉元のハラキリショーが目立たないと、月島は鯉登の出番の際に、鶴見中尉の写真を撒きました。これに動揺し鯉登が失敗すると踏んでいた月島でしたが、まさかの逆効果・・・。圧倒的なパフォーマンスで観客を魅了する鯉登。果たして杉元ハラキリショーは成功するのか?!
一生懸命な谷垣
曲芸の才能がないと座長に言われた谷垣と月島は、曲芸のわきで踊る「少女団」に入るように言われます。振付担当のフミエ先生にボロクソに言われながらしごかれる二人。外に出て泣いている谷垣を月島は慰めますが、谷垣が泣いていた理由は上手く踊れず、少女団のお荷物となっていたからでした・・・。この公演がベニコ先輩の最後の舞台と知った谷垣は全力で頑張ります。最後はフミエ先生がタバコを吸いながら一言「源次郎ッ!!よかったわよ」努力が報われて良かったね、源次郎!!
指名手配されていたキロランケ
ウイルタになりすましロシアに入国しようとした、アシリパたちでしたが、突如スナイパーによる狙撃に合います。尾形の活躍により難を逃れますが、アシリパたちはなぜ自分たちが狙われたのかを知ることになります。キロランケは15歳の頃にウイルクと共にロシア皇帝を暗殺し、指名手配されていたのでした。真実に近づいていくアシリパ。父がなぜのっぺら坊になったのか、呪われた金塊をどうするべきなのか、アシリパは樺太の旅で多くのことを考え、学ぶことになるのです。
尾形百之助の過去
尾形には勇敢で優秀な旗手である勇作という弟がいました。勇作がロシア人を一人も殺さないことを疑問に感じた尾形は、勇作に捕虜のロシア人を殺すように命じます。父親から「お前だけは殺すな」という言いつけを守り続けている勇作は、殺すことを拒み、「誰もが人を殺すことで罪悪感が生じる」と言います。「そんなものはない」と言った尾形は、後日、鶴見中尉の支持に従い、旗手として兵士を先導している勇作を射殺しました。尾形はどういう心境で弟を殺したのか・・・。尾形の行動や心情には深い闇がありそうですね。
初めてのヒンナ
尾形はこれまでチタタプを作る際に「チタタプ」と頑なに言わず、アシリパに何度も怒られていました。みんなが「ヒンナ、ヒンナ」と言っているときも、黙って黙々と食事をする尾形。そんな尾形が初めて「ヒンナ」と言ったことにアシリパは感動します。共に行動しているうちに尾形の心情にも変化があるのかもしれませんね。
約束を果たす為、漢シライシ
白石はキロランケが指名手配されていることや、インカラマの話などを思いだし、アシリパに二人で逃げようと提案します。しかし、アシリパは真実を知るためにキロランケと共に行くことを選びました。話を聞いていたキロランケは、白石に無理に付いてくる必要もないと別れを切り出します。アシリパとは背負っているものが違うと感じた白石は一度別れますが、命を掛けて「アシリパを頼む」と言った杉元との約束を思い出し、キロランケたちのもとへ走って行くのでした。
シライシのお守り
ウイルタ民族の「セワ」というお守りを貰った白石ですが、子供の男性器のお守りでした。白石は遊郭に行った後、ときどきオチンチンが痛くなるらしいです。赤ん坊におっぱい飲ませるところをジロジロ見ていた為、このお守りなんだとか・・・。流氷から落ちそうになった白石はこのお守りを使って助かります・・・が、すぐに折れてしまうのでした(笑)
ロシア皇帝暗殺の首謀者 ソフィア・ゴールデンハンド
亜港監獄に収容されているソフィア。活動資金の為に犯罪を繰り返す義賊で、法廷では「金の手」という愛称で呼ばれています。ソフィアはキロランケも知らないウイルクのことを知っており、キロランケはアシリパとソフィアを会わせようとします。牛乳を使ったあぶり出しの手紙によってキロランケと連絡を取っていたソフィアは、キロランケが戻ってきたことを知り動き出します。ウイルクの過去を知る彼女は、第三期の重要人物といっても過言ではないでしょう。
若き日のソフィア
今は巨漢のソフィアですが、若い頃はとても美しくウイルクとキロランケの憧れの存在でした。ちなみにキロランケは現在のソフィアに会っても「めちゃくちゃいい女になったな」と褒めています。以前にもどこかで言ってましたが、キロランケはふくよかな女性が好みなんですね。
老夫婦の娘 スヴェトラーナ
灯台に住む老夫婦の娘はなんとソフィアと共に亜港監獄に収容されていました。ソフィアたちの脱獄に乗じて脱走しましたが、行き場もなく座り込んでしまうスヴェトラーナ。退屈な島から逃げ出したかったという彼女に月島は「生きていることぐらい伝えろ!」と叱りつけます。月島の言葉が響き、彼女は両親に手紙を書くこと、サンクトペテルブルクで成り上がり、両親を呼び寄せることを約束するのでした。
毒薬を使う囚人、関谷 輪一郎
毒薬を使い、牛山と土方を監禁する関谷。落雷によって娘を亡くした関谷は、どうして自分ではなかったのか、「運」とは神の意志なのか、自分のような人間を生き残らせるということは、神など存在しないのではないかと考えるようになりました。そんな関谷は「試練」という命を掛けた運試しを好むようになり、門倉にも試練を与えます。土方は度胸と経験による奇跡により自力で脱出し、関谷を殺します。神を信じない関谷でしたが、土方の奇跡を前に、神の存在を認め死んでいくのでした。
ソフィア、キロランケと面識のあった長谷川幸一
長谷川は10代の時に日本からロシアに渡り、ウラジオストクで写真師として暮らしていました。ロシア皇帝暗殺以降10年以上逃亡生活をしていたウイルク達を受け入れ、日本語を教えてくれます。穏やかな生活を送っていたウイルク達でしたが、長谷川の家に秘密警察が訪れます。遂に見つかってしまったと思ったウイルク達でしたが、秘密警察が追っていたのは一人の日本人・・・長谷川幸一でした。彼は日本のスパイであり、一緒にいたウイルク達もそのことに気付きませんでした。彼の本当の正体とは・・・?!
杉元とアシリパの再会
尾形に迫られ絶体絶命のアシリパ。そこに尾形の右目を打ち抜く1本の矢が!!遂にアシリパの元に辿り着いた杉元。アシリパに不殺を守らせるため、尾形でさえも殺しはしない杉元は、矢を抜き尾形を助けようとします。感動の再会に抱き着いて離れようとしないアシリパ。キロランケを追う為そろそろ離れないと・・・と杉元が促しますが、離れない理由は瞼がボタンにくっ付いていたからでした。最後は白石のおしっこで氷を解かすという杉元、アシリパ、白石の3人トリオらしいシーンですね。
キロランケの死
キロランケのおかげで全てを思い出したアシリパ。全ては仲間の為にとここまでアシリパを連れてきたキロランケは、遠回りはしたものの無駄ではなかったと思いながら息絶えます。結局ウイルクの殺しを指示したのがキロランケだったのかは本人から聞けませんでしたが、アシリパはこの死をきっかけに自分がどうすべきかを考えるのでした。
新たな旅立ち
鯉登と月島の話を陰で聞いていた白石は鶴見中尉への不信感を強めます。アシリパを引き渡し、鶴見中尉の犬になる杉元を小馬鹿にし、金塊の分け前はいくらになるのかと杉元に殴りかかります。金の話も本心ではあるでしょうが、白石は樺太の旅でアシリパが成長していくのを見ており、全てを背負い戦うというのならアシリパを信じて戦わせろと思っていたのです。そうすることで、杉元自身も昔のようなギラギラした杉元に戻れるとも思っていました。また、鶴見中尉が本気でアイヌのことを考えているのか?とも助言します。白石は頼りないところもありますが、なんだかんだ杉元とアシリパのことを想ってくれている頼れる仲間ですよね。鶴見中尉は存在が把握されていない地下室にアシリパを監禁するつもりでした。杉元と一緒ではないことに疑問を感じ、自分は監禁されるのでは?と思うアシリパ。アイヌの金塊の使い道はいま生きているアイヌが決めると言い、毒矢を一斉に放ちます。混乱に乗じて逃げ出した杉元とアシリパ。二人の金塊を探す旅は新しいスタートを切るのでした。
アニメ第三期、杉元先遣隊によるアシリパ奪還作戦!!注目すべきポイントは?まとめ
いかがだったでしょうか?
第三期はおそらくここまでの話がアニメになると思います。物語の核心に迫る部分も多いので、アニメが放送されるのが待ち遠しいですね。第二期までの原作を読んでいない方は、第三期が始まる前に復習してみるのもいいかもしれませんね。