ライアーゲームは甲斐谷忍によるヤングジャンプで連載されていた嘘つきを決める戦いを描いた漫画です。そのライアーゲームの中には、様々なゲームが存在しており、ゲームの中で必勝法を見つけたり、思いもつかない戦略を使って勝利を目指すのが面白味の一つでもあります。そこで今回は、ライアーゲームの中で登場したゲームを順に追って紹介していきます。
目次
第1回戦 マネー奪い合いゲーム
まず初めにやったライアーゲームは、マネー奪い合いゲームです。これはとても単純なゲームで1ケ月の間に対戦相手から1億円をいかなる手段を用いても奪えば勝利というものです。基本的に暴力などで奪うのは禁止ですが、それ以外はなんでもありというかなり自由度の高いゲームでライアーゲームがどういうものかを紹介するためにも重要なゲームです。初めの対戦だけに難易度も低めです。多くのプレイヤーは満額ではなく、数万から多くても数百万程度しか奪えていませんが、この勝負に勝っていくことでライアーゲームを勝ち抜いていけるかどうかの審査対象になっているゲームとも言えます。
第2回戦 少数決ゲーム
少数決ゲームは、名前の通り少数派になった方が勝ちになるゲームです。1回戦を勝ち抜いたプレイヤーを集めて行ったゲームであり、一人か二人の勝者が出るまで続けられます。お題に対し得てイエスかノーの票を制限時間以内に投票するだけと言う簡単なものでしたがいかに相手を欺き自分一人を少数派にするかがキモでもあります。作中ではチームを作って半分ずつにわかれてイエスとノーのどちらもカバーしながら生き残る方法を使って勝利しています。
敗者復活戦その1 リストラゲーム
ライアーゲームでは時折敗者復活戦も設けられています。敗者復活戦は勝てばそのまま本戦に進出しなければならない代わりに借金を返済するためのお金を手に入れるチャンスでもあるボーナスゲームであることが多く、リストラゲームもその一つです。リストラゲームでは大勢の中から一人だけが敗者になるゲームです。自分以外の勝たせてあげたい人物を5名分書ける容姿を1時間ごとに投票していくゲームで一番票の少なかった人が敗北します。また、リストラゲームではもう一つポイントがあり、Mチケットと呼ばれる1億円分の小切手をもらえます。作中ではこれによって次の投票の票を上手く買って契約することで自分の票を確保する作戦を使用していました。
第3回戦 密輸ゲーム
第3回戦は初の団体戦です。密輸ゲームと言って敵国にある現金をアタッシュケースで運び検査官の目を欺いて密輸できた金額を競うゲームです。プレイヤーがそれぞれ検査官側と密輸側に変わる交代制のゲームで、ライアーゲームの最大の敵となるヨコヤはこのゲームから登場しています。主に敵国内にスパイや仲間を作り出すことで、次はいくら密輸するのかを知る作戦が取られており、秋山たちは苦戦をしいられました。この密輸ゲームでは金を引き出す際にはATMのようにカードを使用することからカードに細工をして敵を欺いたり、一気に敵国のスパイに金を運ばせるなどの大胆な戦略も取られています。
敗者復活戦その2
2回目の敗者復活戦も団体戦であり、先鋒、次鋒、大将と3人がそれぞれ別のゲームで闘います。一つ目が亜24連装ロシアンルーレットというゲームでプレイヤーはチップをかけながら24連装のピストルに弾を込めて引き金を引くかどうか競い合うゲームです。このゲームでは弾を3つどこにいれるか決める際に3連続にすることで弾のありかを見極めたり、シャッフルした時の弾の重みで弾があるのは下にあると予想したうえでパスの応酬による駆け引きが勝負のポイントでした。次は17ポーカーです。このゲームはジョーカーとエース、後は絵札のトランプを使っておこなうポーカーです。敵は動体視力を使ってジョーカーの位置を把握して有利に進めていく中で、秋山はシャッフルの仕方に注文をつけることで全てのカードの配置を読み解いて勝利しています。最後のゲームは、回らないルーレットというゲームです。このゲームは4分の1のエリアに先に自分があらかじめどこに球を落とすのか決めます。その後に対戦相手が予想して、球がどこに落ちるのかベッドするというものです。敵は神崎直の癖を見破ることで弾の位置を見極めますが、それ自体が嘘で神崎直は勝利を手にします。
第4回戦予選 パンデミックゲーム
パンデミックゲームは久しぶりの個人戦になります。しかし、今までのゲーム通り誰かしらと協力することが重要になってくるゲームでもあります。パンデミックゲームでは、ランダムで感染者か正常か振り分けられ、最終的に感染者となっている人物は負けてしまうゲームです。腕にはめられた機械を接触させることで正常なもの通しならばワクチンをつくることができ、そのワクチンを4つ以上持っている人物は勝ち上がりが決まります。しかし、感染者にも救いの手はあり、ワクチンを使うことで正常にもどることができます。なので、感染者は圧倒的に不利であり、正常な人物はいかに正常な人同士で接触をするかがキモとなります。作中ではヨコヤのグループと秋山のグループに対立し、他のプレイヤーの取り合いとなりました。
第4回戦本戦 イス取りゲーム
イス取りゲームも他のメンバーと協力して同盟を組むことが勝ちにつながるゲームの一つです。イス取りゲームは名前の通り、イスを取り合うゲームですが範囲は島全体と言う広大な土地で行います。各地に隠されたイスを見つけ出したうえで、毎回同じ椅子には座れないというルールの元時間内にイス取りをします。このイス取りゲームでは親を決めるための投票があり、親になった人は次に消えるイスの番号を指定できます。そうすることで、自分の持つイス以外を消して勝利を目指すと言うものです。政治的な意味合いを持つゲームでもあり、いかに仲間を作りながら敵グループのイスを消すかがキモになります。また、最終的な賞金の獲得方法は優勝者のメダルを持っていた人物なので、メダルを渡すことで協力者を増やすなどの駆け引きも重要なファクターとなっています。
敗者復活戦その3 入札ポーカー
最後の敗者復活戦は、入札ポーカーです。入札ポーカーは、ポーカーの約を電子パッドを使いながら入札していくゲームです。先にポーカーの役のついた手札が公開されており、それをいかに安く入札していくのかがキモになります。しかし、このゲームではハリモトという宗教家が部下を使いながらも超能力を言い訳に上手くポーカーの札を操ったことで苦戦していきます。
決勝戦 四国志ゲーム
最後に紹介するライアーゲームは、四国志ゲームです。これは事前に決めた人間オークションによりチーム分けされた戦いであり、攻撃や防御を毎ターン指定しながら4国でにらみ合い、100のライフポイントを削り合うゲームです。最終的な勝者の1国が決まるまでは終わらない戦いですが、原作ではあえて勝敗を決めず引き分けにすることでライアーゲーム事務局側を崩壊させています。行動するのにもポイントがかかるため、お互い国がライフポイント1になることで動くことが出来ないと言うこう着状態の欠陥を見抜いた作戦でもありました。
【ライアーゲーム】全ゲームを一挙紹介!!必勝法はいかに!?まとめ
今回は、ライアーゲームに登場したゲームを全て紹介しました。原作では今回紹介したゲームが行われますが、ドラマ版や映画版ではオリジナルのゲームも行われています。どのゲームも思わぬ抜け道があり、正攻法で勝つことはしないのがライアーゲームの魅力の一つとも言えるでしょう。また、ライアーゲームとは言いつつも結局のところはどのゲームも自分一人だけでは勝利できるものはほとんどなく、協力することで勝利を掴んでいます。そのため、ウソも重要なライアーゲームですが、逆説的に信頼する事の大切さを説いた作品とも言えるでしょう。非常に深く面白い、心理戦漫画の代表とも言える作品なので、呼んでみてはいかがでしょうか。