【ゴールデンカムイ】元マタギのお人好し 谷垣源次郎

大人気のゴールデンカムイ 。人気の理由は様々ですが、北海道アイヌにスポットを当て、その周辺人物との力関係やアイヌの文化、食事、昔ながらの風習を描く作品は類を見ません。また、登場キャラクターも魅力的で時代背景に沿った、様々な人物が登場します。古い良きというと語弊があるかもしれませんが、当時の生業である漁師、猟師、軍人や賭け事を仕切るヤクザなど明治の時代を彷彿させるものが多々出てきます。今回は、そんな登場キャラクターの中から谷垣源次郎を紹介させていただきます。

【ゴールデンカムイ】谷垣源次郎とは？

出典: ゴールデンカムイ ©野田サトル／集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
谷垣源次郎は元東北マタギで第七師団の一等兵です。マタギであることから動物や山々に詳しく、初めてアシリパさんを捕らえた時、エゾオオカミに襲われるのですが、すぐにエゾオオカミと判断し、そこから二瓶鉄造とともにエゾオオカミを捕獲しようと行動し始めます。性格は義理堅くまじめで、アシリパさんのお婆ちゃんにつけてもらったことを義理堅く感じ、尾形上等兵と交戦します。ただ、尾形上等兵も元々第七師団の人間ですので、戦友と呼べなくもないのですが、この2人の関係性が明らかになるのはまだ先になりそうですね。

【ゴールデンカムイ】谷垣源次郎と二瓶鉄造

出典: ゴールデンカムイ ©野田サトル／集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
北海道の猟師であり刺青を持つ元囚人でもある二瓶鉄造。二瓶が山に入ればそこのクマが全て消えてしまうと言われている伝説級の猟師です。クマの顔を見ただけで人間を襲うかどうかの区別をつけることも可能です。子供を産んでいないメスのある程度年のいったクマは人間を襲う。そんな事を言っていますが、それを過去を見ただけで判断できるのは流石ですね。こんな2人がエゾオオカミを狩るためにタッグを組みます。エゾオオカミはアシリパさんに懐いており、2人はアシリパさんたちを襲う計画を立てるのです。そして山の中で、二瓶たちと戦うことになった杉元たちは簡単に捉えられてしまいます。しかし白石の縄抜けも功を奏し、無事助かるのですが、その後、二瓶はエゾオオカミとの一騎打ちへ。残念ながらエゾオオカミにやられてしまいます。一方の谷垣は、その最中で毒矢の罠にかかってしまい、動けなくなってしまいます。動けなくなった谷垣を助けたのが、アシリパさんとアシリパさんのおばあちゃん。東北にも帰れず、第七師団として北海道をうろつくも、どこに身をおけばいいかわからなくなっていた谷垣。そんな谷垣を救ってくれたアシリパたちアイヌに恩を非常に感じている様子です。

【ゴールデンカムイ】谷垣源次郎とインカラマ

出典: ゴールデンカムイ ©野田サトル／集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
谷垣源次郎は杉元と行動を共にする道中、インカラマと一夜を共にします。谷垣を利用するためなのか純粋に谷垣の事を好きなのかまだ未知な部分がありますが、2人の馴れ初めの話は、アイヌの風習の話と共に紹介されます。ある老人から、私は1人だから食べられないとラッコの肉をもらいます。ラッコの肉は、アイヌの中では食べると欲情すると信じられています。ラッコはつがいの片方を人間にとられると、行き場のない欲情で死んでしまうほど孤独に弱いと言われているのです。そんなラッコの肉を食べた2人は、一夜を共にします。そしてチカパシはそれを見て、あまりの迫力に怖くて泣いてしまいました。後日、なんの目的で俺と寝たのかと尋ねる谷垣。ただただラッコと答えるインカラマ。この先、この2人はどうなっていくのでしょうか。

【ゴールデンカムイ】谷垣源次郎は義理堅い男

出典: ゴールデンカムイ ©野田サトル／集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
非常に義理堅い男である谷垣源次郎。彼はもともと第七師団に所属していましたが、アシリパさんのお婆ちゃんに助けられ、アイヌの温かみに触れた事で、杉元たちと行動を共にするようになります。のっぺらぼうのいる監獄でのでき事です。尾形とキロランケの裏切りによって、杉元とのっぺらぼうが打たれてしまいます。周りは第七師団の兵士たちが、囚人たちと争っていました。そんな中で、谷垣はすぐに杉元を自分の命を顧みずに助けに行きます。ゴールデンカムイ の作中では、誰が誰と繋がっていて、本心はどちらについているだろうかという裏切りが良くあるのですが、谷垣は心底、杉元、アシリパを信用しているみたいですね。本当に義理堅い男です。

【ゴールデンカムイ】銃を奪われた谷垣源次郎

出典: ゴールデンカムイ ©野田サトル／集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
谷垣源次郎は寝ている間に村田銃を奪われてしまいました。奪った相手は姉畑支遁。動物が好きですぎでたまらなすぎて、捉えた動物をけがしてしまうなんとも個性的な人物です。ちなみに奪われた村田銃とは、二瓶が使用していた十で、山で死んだ二瓶に変わり、谷垣が使用していました。アイヌの人たちに、動物をけがした犯人だと間違えられて捕まった谷垣。真犯人の姉畑を捕まえるために、捜索に出た杉元たち。そして、見張りの手薄な時に脱走した谷垣は、ちょうど姉畑が熊にものを指している時に杉元たちと合流します。あの野郎、やりやがった。少し感動的な場面でもありました。

【ゴールデンカムイ】谷垣源次郎 まとめ

出典: ゴールデンカムイ ©野田サトル／集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
まだまだ物語も中盤です。現在は杉元と行動を共にしている谷垣ですが、今後どういう展開になるのかはわかりません。ただ、作中で非常に真面目で義理堅く描写されていることもあり、谷垣が裏切ることはまずないんじゃないかなと感じています。今後も目が離せませんね。