2018年7月にアニメ化されて話題を集めている人気作「はたらく細胞」。毎回個性的な細胞たちが体の中で奮闘する姿は、とても斬新でしたね。これまでにないコンセプトと、コミカルなキャラクターたちが非常に魅力的です。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
今回取り上げるのは、謎多き美女の「マクロファージ」です。普段は上品そうな美人さんである一方で、細菌相手に無双しまくる戦闘能力の高い細胞でもあります。そんな謎の多いキャラクターの特徴や、エピソードなどを中心に紹介していきます。
そもそもマクロファージとは何なのか。体内でどんな役割を担っているかなど、マクロファージの秘密を次々と紹介していきますので、ぜひご覧になってください。
目次
1.マクロファージの基本情報
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
マクロファージは、白血球の一種で、白血球全体から言えば3%~6%を締めるといわれています。主な仕事としては、細菌などの異物を排除するだけではなく、そこから抗原情報を提示することもできます。また、死んだ細菌や細胞を片付ける掃除も担当しています。
また、骨髄の中では、赤血球になる前の赤芽球の発育に大きくかかわるという保育士のような役割を担っています。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
ここまで、書いてみても様々な役割があることが分かりますね。謎が多いミステリアスな印象はこういった姿から見えてくるのだと思います。
それでは、次にマクロファージのそれぞれの役割について詳しく見ていきましょう。
声優は井上喜久子! 「おいおい!」
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
マクロファージの声優を担当しているのが、永遠の17歳としてお馴染みの井上喜久子さんです。声優さん自身もミステリアスな存在でもあるので、キャラクターとよくマッチしていますね。
代表作としては、『キャプテン翼』の大空翼、『巌窟王』のメルセデス・ド・モルセール、『ああっ女神さまっ』のベルダンディー、『CLANNAD-クラナド-』の古河早苗などがありますね。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
お嬢様風のマクロファージのお姉さん風のボイスがぴったりの声優さんですね。
2.マクロファージのお仕事① 細菌を殺す
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
まず、1つ目のマクロファージの仕事でもある細菌やウイルスの排除ですが、マクロファージの殺傷能力は非常に高く、上品そうなお嬢様のような姿をしてながらも、笑顔で鉈やハンマーを振り回しながら、敵を一掃していきます。
また、倒した細胞を調べて抗原を提示することができます。このマクロファージの抗原提示によって、B細胞は抗体を作ることができますし、樹状細胞は各細胞へ抗原情報を伝えることができます。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
マクロファージが細菌と戦う姿は、見た目とのギャップが非常にあり、時に他の細胞たちを驚愕させています。
細菌やウイルス相手でも全く動じることがないので、かなりの強さがあるのではないでしょうか。
3.マクロファージのお仕事② 死んだ細菌や細胞を片付ける
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
マクロファージの2つ目の顔としては、死んだ細菌や細胞を片付けるお掃除屋さんという一面があります。
細菌と戦っていないときは、箒をもって掃除をしている姿が描かれていましたね。死んだ細菌や細胞がその辺に散らかっていたとしても、マクロファージが働いてくれるおかげで、体内をきれいに保つことができます。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
4.マクロファージのお仕事③ 赤芽球の育成
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
マクロファージは、体内で細菌やウイルスを殺傷したり、死んだ細菌や細胞を片付けるという殺し屋かつ掃除屋の一面を持っていますが、その他にも体内で重要な役割を担っています。
それは、赤血球になる前の赤芽球や未熟胸腺細胞を育成するという保育士としての役割です。マクロファージの中には、赤芽球や未熟胸腺細胞の先生のような立場を担当しているキャラクターもいます。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
作中では、赤色骨髄という学校のような施設が登場しました。そのなかでは、マクロファージの指導の元、赤血球として道を間違えずに酸素を運搬する練習や、細菌から逃げるための練習を行っていました。
主人公の赤血球も以前は赤色骨髄でマクロファージのお世話になりました。
また、赤芽球は赤血球になるときに脱核を行います。赤血球は細胞分裂の必要がなくなるため、核を取り除くのですが、その際には、マクロファージが赤芽球の帽子についている玉のようなものを引きちぎることで、一人前の赤血球になることができます。
5.3つの顔を持つミステリアスな存在 それがマクロファージ
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
体内では、細菌やウイルスを殺傷する殺し屋、死んだ細菌や細胞を片づける掃除屋、骨髄内で赤芽球などの発育に関わる保育士といった、3つの顔が紹介されてきました。
このいくつもある顔がマクロファージのミステリアスな存在感を表しているのではないでしょうか。ある時は優雅に、ある時は力強く、ある時は優しく…いろいろな顔を見せるマクロファージに今後も注目があつまりますね。
6.マクロファージは実は単球だった!?
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
単球というのは、白血球全体で約7%を占めるといわれている遊走細胞のことで、体内に侵入してきた細胞などを倒すのが仕事です。遊走能や貪食能がとても旺盛で、戦闘力が非常に高い細胞です。
見た目は、防護服をきており、殺虫剤のようなものを散布しながら細菌を倒していきます。細菌を倒した後のサムアップが特徴的です。
単球は実はマクロファージ?
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
単球は骨髄で作られ、血液中を流れている細胞でもありますが、血管外に出るとマクロファージに変わります。重装備の防護服を脱ぎ去ると、お上品なマクロファージが登場するので、そのギャップに誰もが驚かされてしまいました。
まとめ
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
「はたらく細胞」は漫画では5巻ほど出てきており、その中でマクロファージは様々な場面で登場しましたが、まだマクロファージのすべて明かされたわけではないと思います。今後マクロファージがどのような活躍をしてくれるのか、また、今後新たな秘密が明らかにされるのか期待されますね。皆さんも、謎多き女性でもあるマクロファージに注目して、「はたらく細胞」を見てみてください。