2023年は長く続いたコロナ禍がひと段落し、これまで楽しむことのできなかった多くの趣味を楽しめるようになった年となりましたね。特に、多くの人混みの中で楽しむ必要のある遊園地や飲み会、旅行などの趣味をようやく再開できたという方は多いのではないでしょうか?アニメ鑑賞でも、通常のテレビアニメーションという観点では継続して楽しむことができていましたが、劇場に足を運んで、スクリーンを前に作品を楽しむことに抵抗があり、劇場アニメ作品を楽しむことができなかったというファンの方も多いはずです。そのようなこともあり、コロナ禍が明けてようやく楽しめるようになったアニメ映画ですが、ここに来て大きな人気を集めています。今年公開の多くのアニメ映画が興行収入100億を突破する中で、本作『五等分の花嫁』の劇場公開が決定しましたね。ファンからしてみれば、劇場作品は「どこまで興行収入を増やしたか?」という点も重要だと思いますし、そのような観点で言えば、今年のアニメ映画ブームは大きな追い風になるはずです。今回は、そんな今年の夏に劇場版の公開が決定した本作『五等分の花嫁』が果たしてアニメ映画ブームの波に乗ることができるのか?という点や昨今のアニメブームで注目されているアニメ作品たちについて紹介をしていきたいと思います。
目次
怒涛のアニメ映画ブーム!!
まずは、昨今のアニメ映画ブームについて簡単に紹介をしていきたいと思います。今年、2023年はアニメ映画業界にとって飛躍の年となりました。一体どのような現象が起こっているのか整理してみましょう。
かつての名作がヒット
今回のアニメ映画ブームの特徴として挙げられるのが「かつての名作がヒット」している点です。平成初期ごろに人気となった作品がもう一度映画作品やテレビアニメ作品として甦り注目を集めているのです。
ゴールデンウィークで勢いを増す
特にアニメ映画の観点では、元々掻き入れ時と言われているゴールデンウィークにて、これまで以上に勢いを増しています。コロナ禍が明けて初めてのゴールデンウィークですから、家族で一緒に楽しめるアニメ映画を観に行きたいと考える方が多いようです。
『THE FIRST SLAM DUNK』
特に、かつてのIPが再度成功した例として挙げられるのが『SLAM DUNK』でしょう。本作は元々、王道バスケ漫画として人気を集めていた作品ですが、完結から長い年月の経っている作品でもあります。
アジアで幅広い支持
完結から時間が経っているものの、現在でもその人気は衰えることなく、特に中国などのアジア圏で幅広い支持を獲得しているようです。
幅広いファン層を獲得
このように本作のように、過去の作品として海外に輸出されることが繰り返された結果、長いスパンで少しずつ海外の幅広い支持層を獲得することができたことがわかりますね。
『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』
さらに注目をしたいのが、毎年ゴールデンウィークの定番となっている名探偵コナンシリーズのアニメ映画作品です。
名探偵コナンシリーズ初の100億円ヒット
というのも、本作は今年公開の『名探偵コナン 黒鉄の魚影』にて初めての興行収入100億円を大台を突破したのです!100億円というのはアニメ映画にとって超大ヒットと言える数字であり、本作の息の長い人気がさらに加速していることがわかる結果となりましたね。
根強い女性人気
特に名探偵コナンシリーズは根強い女性人気を獲得していることで有名です。物語展開としても初期の謎解きに力を入れたものとは異なり、最近ではキャラクターに焦点を当てた展開が多くなっており、本作の強かな生存戦略が垣間見えます。
強かな生存戦略が功を奏す
まさに100億を突破できたのも本作のこのような努力があるからであると言えるでしょう。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
今年のゴールデンウィークに公開されたアニメ作品の中でも特にダークホースだったのが本作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』でしょう。本作は世界で最も知名度のあるゲーム作品『マリオブラザーズ』シリーズを映画化した作品となっています。
まさかの世界規模で大ヒット!!
本作は任天堂とイルミネーションの共同作品であり、純粋な日本アニメーションとは言いづらい側面もあるのですが、それでも日本発祥のアニメ作品として世界規模でヒットしているという点には注目をしたいですね。
任天堂の新たな道標に??
特に任天堂はこれまでゲーム事業のみならず、ユニバーサルスタジオジャパンとの共同事業や健康事業など、自身のIPを活かした経営の多角化に注力していますので、今後このヒットを受けて新たな映画作品の制作にも舵を切りそうですね。
世界一のアニメ映画も視野に
本作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』はこのまま順調にいけば、世界最大のアニメ映画のヒット作である『アナと雪の女王2』を超える可能性があるようです。日本初IPを活用したアニメ映画がここまでヒットをしているのは嬉しいですよね。
『五等分の花嫁』もこの勢いに乗れるか??
このように、現在アニメ映画市場はこれまでにない盛り上がりをみせています!日本が世界に誇る産業であるアニメ産業がこのような形で盛り上がっているのは非常に嬉しいですよね。そして、この流れに本作『五等分の花嫁』が乗ることが出来るのかという点にも注目をしていきたいです。
コロナ禍でもヒットした本作
特に本作はコロナ禍の最中である2022年にも劇場版を公開し、20億円を超える大ヒットを記録しています。コロナ禍でもここまでのヒットを記録しているわけですから、今年の興行収入は期待ができそうですよね!
原作完結でブームは持続するのか?
しかし、一方で前作はアニメ作品の完結を描いた作品となっており、非常に注目度の高い作品でした。それに比べて本作は原作が完結したのちに制作が決定しましたので、少し注目度に欠けるかもしれません。果たして、原作の完結後もファンを引き留め続けることが出来のか?という点には注目です。
コロナ禍でも好調だったアニメ映画
また、コロナ禍の終焉によってアニメ映画の人気が爆発しているという考えにも一部疑問が残ります。というのも、実はアニメ映画自体はコロナ禍であってもある程度の数字は叩きだしており、比較的好調だったという側面もあるからです。
コロナ終焉以外の理由も??
アニメ映画の人気の理由がコロナ禍の終焉のみではないとすると、他の理由は何なのでしょうか?一つの理由として考えられるのは「古い作品が再注目されている」という現状から読み取れると思います。
コンテンツが成熟した??
というのも、アニメ作品自体がハリウッド作品のように大々的に宣伝をしているわけではないので、少し目のつきにくいところにあるんですよね。そのように隠れている作品だからこそ、面白い作品は時間をかけて海外から発見をされるという傾向があるのかもしれません。そのように考えるとアニメ映画の好調には「見つかりにくい名作アニメーションがコンテンツとして成熟し、注目を集めるようになった」という理由も隠れているかもしれません。
ディズニーの低迷も原因か
また、これらの理由のほかに近年ディズニー作品が低迷していることも理由として挙げられるかもしれません。近年、ディズニー作品が人気を落としてきており、急速なディズニー離れが叫ばれています。そのような状況だからこそ、これまで注目を集めてはいたが主流ではなかった日本のアニメーションに注目が集まっているのかもしれませんね。特に、この件に関しては世界中でヒットしている『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が顕著な例として挙げられるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は昨今のアニメ映画ブームについてと、本作『五等分の花嫁』がそのアニメ映画ブームに乗ることができるのか?というテーマについて紹介をしてきました。昨今のアニメ映画ブームは一つの原因によって引き起こされたものではなく、コロナ禍の終焉や日本のアニメーション作品の成熟、ディズニー社のコンテンツの不調など、さまざまな要因が重なって引き起こされているものであると考えられるため、本作『五等分の花嫁』がどこまでアニメ映画ブームに乗ることができるかという点については未知数だと思います。しかし、本作の有する潜在的なファンの数や、熱狂的なファンによる映画のリピート率を加味すれば前作を超えるヒットになる可能性は十分にあると思います!本作『五等分の花嫁』が今回の映画でどこまで興行収入を伸ばすのか是非とも注目をしていきたいですよね!