鬼舞辻無惨の討伐と鬼の殲滅を掲げて活動している鬼殺隊を纏め上げている産屋敷家。隊士達の心の拠り所になっている他、政府公認組織ではない鬼殺隊の活動が阻害されない様に財政面や政治的な面でも支柱になっています。しかしながら産屋敷家は代々短命で病を患うという一種の呪の様な物に侵されていたり、鬼の手によって何度も断絶の危機に瀕して来ました。本記事では産屋敷家の謎や秘密、現当主の産屋敷輝哉(うぶやしき かがや)について迫って行きたいと思います。アニメ本編では明かされていない設定も出て来ますのでネタバレ注意となります。
「産屋敷家の概要」
「千年以上に渡り鬼と戦う一族の家柄は?」
産屋敷家は千年以上前から鬼殺隊を統括し、鬼舞辻無惨や鬼と戦い続けています。組織を一家で運営する事が出来るだけではなく、潤沢な資金がある事を考えても身分が高い家柄なのは明白です。千年前と言えば平安なので、産屋敷家は元々公家だった可能性がかなり高いです。廃刀令が出された大正時代で政府非公認の鬼殺隊は大規模な活動を行えているので、政府と何かしらの関係がある事が考えられます。
「産屋敷家の家族構成」
現在の産屋敷家の家族構成は当主の産屋敷輝哉と奥さんの産屋敷あまね、子供が五人の七人家族になります。子供は次期当主の男児が一人で後の四人は全員女児になります。また、魔除けの風習として男児は13歳まで女児の着物を着用しています。これは後述する呪いから身を守る為です。
「産屋敷家の呪い」
産屋敷家の一族の子供は皆病弱で三十歳まで生きる事が出来ません。複数の男児が産まれても一人を残して何らかの理由で皆亡くなってしまいます。女児も13歳までに結婚して苗字を変えないと病気で命を落としてしまいます。また、現当主の産屋敷輝哉も病に侵されており、顔面の上半分に焼け爛れた様な痕があり、失明してしまっています。産屋敷家はこの呪いを鬼舞辻無惨が存在しているからだと考えていて、彼の討伐に心血を捧げています。
「産屋敷家の一族紹介」
「産屋敷 輝哉(うぶやしき かがや)」
鬼殺隊の管理者で、産屋敷家の97代目当主になります。鬼殺隊の面々からは御館様と呼ばれて慕われている他、柱達からは絶大な忠誠心を持たれています。それは類稀なる人心掌握術を持っている他に彼の人柄や広い心の在り方を持った人格者だからです。隊士達の事を子供達と呼び、死亡した隊士達の墓参りを欠かさないなど、鬼の棟梁である無惨と正反対にいる人物です。
「産屋敷あまね」
耀哉の奥様で病を患っている彼を傍で献身的に支えている女性です。自身の子供たちが最終選別の案内を行ったりなどして関わっているように彼女も自由に動けない耀哉の代わりに情報収集や伝達などを行って鬼殺隊を支えています。また、耀哉が隊士達の墓参りに行く際は目が見えない彼を支えて同伴していました。
「産屋敷輝利哉(うぶやしき きりや)」
耀哉とあまねの元に産まれた五つ子の内、唯一の男子で産屋敷家の跡継ぎです。初登場は最終選別の儀で炭治郎達を案内した時で、その際は女装を行っていました。その場では名前や性別などは出ていませんでしたが物語が進むにつれて明らかにされて行きます。女装していた理由は明かされてはいませんでしたが、後に呪いから守る為の風習だと判明します。
「産屋敷ひなき」
五つ子の姉ですが姉妹たちと顔がそっくりで髪飾りの種類や位置でしか見分けが付けられません。頭の右側に赤い紐の髪飾りを付けています。母親のあまねやにちかと共に父親である耀哉の世話を行っている他、柱合会議にも出席をしています。柱合会議では鱗滝左近次からの手紙を読み上げていました。
「産屋敷にちか」
五つ子の姉でひなきやその他の姉妹と同様に顔が瓜二つの為に髪飾りの種類と位置以外で見分けを付ける事が出来ません。頭の左側に黄色い紐の髪飾りを付けています。彼女もあまねやひなき同様に父親である耀哉の世話を行ったり、柱合会議に出席しています。
「産屋敷くいな」
五つ子の妹ですが、産屋敷家の中で唯一アニメ本編に登場していません。頭の左側に菊の花の髪飾りを付けています。妹のかなたと共に耀哉の補佐を務めています。
「産屋敷かなた」
五つ子の妹で、頭の右側に藤の花の髪飾りを付けています。炭治郎達の最終選別では輝利哉と共に案内役を務めていました。選別が終わった後に鬼殺隊について説明を行っていましたが、気が触れていた不死川玄弥に髪を引っ張られて恐喝されてしまいました。その後、本人から直接謝罪を受けたようです。
「まとめ」
いかがでしたでしょうか。産屋敷家はアニメ本編では多く語られてはいません。これから少しづつ謎に包まれたベールが解かれて行く事になります。産屋敷家と無惨との関係や呪いの正体、何故産屋敷家が鬼の滅殺を目指しているのかなど明かされていない設定が沢山あります。作中に散りばめられた伏線から考察をしてみてください。ここまで読んで頂きありがとうございました!