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鬼滅の刃

【鬼滅の刃 柱稽古編】鬼滅が早く完結して寂しい??いやいや!!人気作品をキッパリ終わらせるのは結構凄いことなんですよ!!

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超大人気作品であったのにもかかわらず、早々に連載を終了してしまった『鬼滅の刃』ですが、『鬼滅の刃』が連載終了を発表した際には、多くの驚きの声が上がりましたよね。筆者自身もジャンプの今後を担っていく作品になると考えていたので、ここまであっさりと本作を完結させてしまったということには非常に驚きました。従来のジャンプ作品であれば、『ドラゴンボール』や『ワンピース』などに代表されるように、人気作品をとにかく先延ばししながら次世代の作品を育成していくスタンスをとっていたので、当然、鬼滅の刃も同じような運命をたどってもおかしくなかったからです。しかし、そのような前提を覆してでも『鬼滅の刃』は早期完結をしました。このことから、作者の本作に対する強い思いが伺えますね。そこで、今回は本作の特徴でもある「超人気作品であったのにもかかわらず、早期に連載を終了した」という点について、詳しく深掘りしていきたいと思います。 ジャンプ作品において人気作を完結させるというのは、実は非常に珍しいことですので、ぜひとも注目をしていきましょう。

なぜ長期連載作品が生まれるのか

日本の週刊誌連載作品において、なぜ長期連載作品が生まれるのでしょうか?まずは長期連載作品が生まれる背景について考えていきたいと思います。もちろん、長期連載すること自体が悪いということでは無いのですが、当初予定していなかった長期連載路線を取ることによって、後々に様々なデメリットが顕在化していくこととなっていくというのは事実ですので、その辺を紹介していきますね。

他の作品を支えるため

人気作品が長期連載化してしまう事の1番の原因は「他の作品を支えるため」でしょう。週刊誌等に連載されている漫画作品であれば、1つの人気作を抱えていることによって、同時に他の連載作品も目を通してもらえるというメリットがあります。様々な漫画作品を複合的に展開している週刊誌は人気作品をとにかく長引かせることで、雑誌の集客力を保っているという側面もあるのです。

次の人気作を生み出すための繋ぎ

人気漫画作品の人気は並大抵のことでは衰える事はありません。一方で、新しい連載作品は実際に読者に支持されるかどうかわからない博打的な要素も絡みます。そのため、何度も打ち切り作品を掲載しながら、その中で人気を獲得できる作品を育てていくしかないのです。そのような博打的要素を新連載作品が孕んでいるために、安定的に読者を集めることができる人気作品が長期連載化されやすいのです。

意外と人気作品を生み出すことは難しい

このように人気漫画作品が長期連載化されるという事は、その作品のような人気漫画作品を生み出すことが難しいということの裏返しでもあるのです。連載した瞬間にすぐに人気が出る作品ばかりであれば、このように人気漫画作品が長期連載化する必要性はなかったでしょう。

長期作品を終わらせるのは難しい

上記で解説したような考えが編集部にあるために、作者の計画通りに漫画作品を終わらせることが難しくなってしまうのです。数多くの人気作品を生み出してきたベテラン漫画家であっても、自らの大人気長期作品を終わらせる事は単独では判断することができないのです。もはや、その作品が背負っているのは、その漫画作品のファンだけではなく、他の作品の読者数でもあるからです。

当初の設計にはない

このように簡単に長期連載作品は終わらせることができないのですが、基本的に漫画作品にはどのようにストーリーを展開して、どのように物語を畳んでいくのかという初期構想があります。 当然ですが、初めから長期連載にしようと思っている漫画家は存在しません。はじめのうちは結構コンパクトなストーリー展開を予定していたりします。そのような初期構想から突然長期連載になってしまうので、人気漫画家は当初の構想にはないストーリー展開の新たな立ち上げに苦労するのです。

膨大なファンからの重圧

さらに人気漫画が作品となったことによって、その作品には膨大なファンからの重圧がかかることとなります。少しでも手の抜いた設定や展開が描かれようものなら、膨大な量のファンから非難が殺到することとなるでしょう。他の漫画作品と比べて、注目が集まるという事は、それだけ下手な展開を描いてしまったときの反動が大きくなるという事でもあるのです。

巨大コンテンツとしての配慮

それにその作品に注目するのはファンだけではありません。普段漫画作品に目を止めることも無いような一般の人々もその作品に注目することとなります。そのため、人気漫画作品には巨大コンテンツとしての配慮が求められることとなるのです。コンプライアンスに配慮されていない展開などが少しでも描かれようものなら、あっという間に叩かれることとなってしまいます。

意外と辛い長期連載

また、 長期連載作品の執筆という仕事は、漫画家にとっても膨大な負担を強いることとなります。何十年も同じような姿勢でずっと漫画を描き続けるという作業は、よっぽど漫画が好きな人であっても、そうそう耐える事のできるものではないでしょう。 例えば、数々のヒット漫画作品を生み出してきた富樫先生も長年の漫画連載が祟り、座って絵を描くことすらできないようになってしまったと公言しています。

新鮮味のない作業に

作品の連載が所々で終われば、その間でまとまった休みを取ることができますが、長期連載は抱え続ければ、抱え続けるほど、休みのない作業を強いられることとなります。ただでさえ新鮮味のない漫画家という職業にプラスして、何十年も同じ作品を連載し続けるという苦行は非常に大きなストレスとなるでしょう。

体力的にも精神的にも負荷がかかる

このように、長期連載作品というのは漫画家自身にも体力的精神的な負担を大いにかけることとなるのです。現在では漫画家の働き方も多少改善しつつありますが、 漫画家にプライベートがないと言われていた昭和の時代では多くの人気漫画家が早死にをしていましたね。

注目度の高さ故に外部考察が加速、、、

それに漫画作品が注目度が高すぎるが故に、外部からの考察が加速するのも作者からしてみれば大きなストレスでしょう。自分が考えていた設定を先に考えられてしまったり、自らが一生懸命考えた設定の粗を指摘されてしまったりと、作品を作り終わった後も、常に周りから指摘され続けるというのは、かなり精神的負荷がかかるはずです。

作者にとってベストなタイミングで終わらせることの重要性

このように他の漫画作品を支え続けるためとは言え、漫画作品を長期連載し続ける事は、漫画家にとっても大きな負担を強いることとなります。 一番良いのは、作者が当初から想定していたベストなタイミングで作品を畳むことができることです。そして本作、『鬼滅の刃』は長期連載という選択肢を取らずに、漫画作品としてベストな形で見事に連載を終了することができた作品なのです。

後世に評価される作品になるために

意外と後世で評価されるような作品は打ち切り作品だったり、短期連載物だったりします。元は面白くても長期連載化することで、内容が複雑化しまい、後から見返すとあまり魅力的な作品にならなかったという例が数多くあるからです。 作品としてのテーマや設定の秀逸さがしっかりしていれば、ストーリー数は逆にコンパクトな方が作品としての完成度は高くなります。

次の作品を生み出すためにも

そして何よりも人気作品をきれいな形で終わらすことができれば、その作品を生み出した作者はまとまった休みが取れ、その休みを原動力に次の作品に取り掛かることができます。漫画家にとって今抱えている作品は、あくまでも自らのキャリアの1つに過ぎません。当然ですが、他の先に取り組むことができる環境が整っていれば、次々と新しい作品にチャレンジすることができるのです。

作品のテーマを伝えやすくする

そして何よりもストーリー数は短い方が作品のテーマがわかりやすくなります。その作品が私たちにどのような思いを伝えたいのかということを考えるにあたって、ストーリーのシンプルさは非常に重要なのです。漫画家は何も考えずに物語を描いているのではなく、私たちに何かを伝えようとして物語を描いています。だからこそ、視聴者に作者が何を伝えたいかわかりやすいような物量で作品を描くことが大切なのです。

完璧な完結を成し遂げた『鬼滅の刃』の凄さ

このように物語はなるべくシンプルな方が良いのですが、そんな事はどんな人気漫画家もわかっています。それがわかっていながらも長期連載を続けてしまうのか、きっぱりと人気作品を完結できるのかというのが、漫画家にとっても大きなジレンマとしてあるのです。

まさに完璧な完結だった『鬼滅の刃』

当然ですが、人気作品をきれいに完結させようとしても、次の作品がヒットするという確証はありません。むしろヒットしない確率の方が高いでしょう。だからこそ漫画家自身も人気作品は簡単に畳めないのですが、本作はストーリー上最も美しい形で見事に作品を描くことができました。これは人気ジャンプ作品としても非常に珍しい例ではないでしょうか。

但し、続編は絶対にありえない展開に、、

もちろん『鬼滅の刃』という作品自体も全く深堀がされないわけではなく、追加のアニメ作品を描くという形で物語を拡張しています。ただ、本筋の物語としては既に完結しているのでメディアコンテンツの拡張策として、今後続編が描かれることは、本作のストーリーが明確に完結していることからもありえないと言えるでしょう。

わかりやすいテーマ

本作のラストを見てみればわかると思いますが、本作は続編の可能性が全くないようなきれいな終わり方をしています。続編を作る事は難しい作品となってしまいましたが、我々に伝えたいテーマが受け取りやすい作品となっているのではないでしょうか。また、本作を楽しもうとした際にも膨大な時間をかけて本作を見る必要はなく、気軽に楽しむことができるというのも、コンパクトに作品を畳むことができたことの利点であるといえます。

今後長期連載は減っていく??

実は長期連載をしないで、人気作を畳んでいくという傾向は『鬼滅の刃』だけではありません。最近は本作や『進撃の巨人』のような人気作品も物語をきっぱりと終わらせるという傾向が徐々に見られるようになってきているのです。

週刊誌連載だけではなくなった

その理由として挙げられるのは、そもそも漫画の使用媒体が週刊誌でなくなりつつある点でしょう。従来であれば、漫画作品というのは週刊誌などの雑誌で楽しむのが当たり前でした。週刊誌では収録できる漫画作品に限りがあります。だからこそ、数少ない連載作品の中でヒット作を生み出すしかなかったため、必然的に作品の当たり外れのリスクが高くなってしまい、長期連載頼りの運営になってしまっていました。

新陳代謝が早くなっている

しかし、現在では、アプリでの配信など様々な方法で漫画作品をユーザーに届けることができるようになりました。そのため、従来のように連載する作品を絞って連載する必要はなく、漫画作品をユーザに届けることができるようになったのです。だからこそ、人気作品の発掘も従来より素早く行えるようになったため、人気作品を長期化させる必要性がなくなってきたのではないでしょうか?

これからの漫画作品の形

このように現在は人気漫画作品のあり方が変わりつつある時代であるといえます。もちろん長期連載作品には長期連載作品ならではの魅力があることは間違いありませんが、無理な長期連載が漫画家に大きな負担を強いてしまうことも事実です。一番良いのは作者が望むのであれば、長期連載をし望まないのであれば簡単に畳むことができる環境であると思います。漫画家にとって理想の終わり方をすることができれば、作品の高い完成度を望む読者にとってもプラスになるからです。 今後、漫画作品の連載形式の多様化によって本作『鬼滅の刃』のように完璧な形でストーリーを終わらせることができる人気作品が増えてくるというのは嬉しいことですよね。

まとめ

いかがでしたか?今回は本作『鬼滅の刃』が早くに連載終了したことについて深掘りをして紹介していきました。本作が早くに連載終了してしまい、寂しい思いをしていたファンの方にとって、本作の早期完結を別の角度から捉えていただけるきっかけになれば幸いです。ベストなタイミングで完結したことによって、本作の漫画作品としての完成度は不動のものになったともいえますので、是非とも本作の連載終了をプラスの側面から受け取ってみてくださいね。

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  • この記事を書いた人

nissy

どうも、アニメや歴史、都市伝説系の記事を書かせていただいてます。ニッシーです。YouTubeのシナリオライターとかもやっているのでよかったらそちらの方も見てください。

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