アニメ第2期最大の見どころは間違いなくがん細胞との戦いになると思うのですが、その戦いにおいて重要な役割を果たすのが今回紹介する乳酸菌たち!マスコットキャラのような愛らしい見た目をしており、「菌」という名前だけど実際のところ細胞の味方?細菌の味方?はっきりしないまま登場した乳酸菌たち。がん細胞と白血球たちが戦う一方、乳酸菌たちも別の場所で戦い結果的にそれががん細胞との戦いに大きな影響を与える事になります。今回はそんな謎の多い乳酸菌たちのキャラ紹介と働きを紹介していきます!
目次
乳酸菌と一般細胞の出会い
体内でいつも通り細菌たちが暴れ、そしていつも通り免疫細胞たちがその細菌をやっつける。そんないつもの光景を退屈そうに眺めていた一般細胞はある日川で溺れていた細菌を見つけてしまいます。「やばいものを見つけた」そう思った一般細胞はすぐ免疫細胞に細菌発見を伝える事に。しかし乳酸菌たちは悪さをするどころか一般細胞に助けをもとめてきました。一度は見捨てようとするものの、良心から心が痛み結局助ける事にした一般細胞。助けられた4匹の乳酸菌たちは涙を浮かべて大喜びし、そのまま一般細胞に懐いてしまいます。ちなみにこの4匹の乳酸菌たちはクロ・アカ・パンダ・ブチとそれぞれ違う色をしていました。
免疫細胞から乳酸菌を守ろうとする一般細胞
見た目は愛らしく悪さをする素振りも無い至って無害な乳酸菌たちですが、あくまで助けた4匹は「菌」。菌である限り体内にいる免疫細胞たちに見つかると即殺されてしまいます。乳酸菌たちを助けた現場ですぐ免疫細胞に声をかけられた一般細胞はとっさに乳酸菌を服の中に隠し、見つからないうちに元の世界へ戻るようにと別れを告げました。しかし乳酸菌たちは一般細胞の後をずっとついて離れようとしません。「細菌と一緒にいるところを見られると怒られるから」と再び別れを告げる一般細胞でしたが、溝にハマって身動きが取れなくなっている乳酸菌たちを見て結局家へと連れ帰ってしまいました。
白血球襲来!乳酸菌を守り抜け!
この一般細胞は過去に風邪ウイルスと悪戯をした過去があり、もしまた細菌と一緒にいるところを見つかったら怒られるどころか殺されるかもしれない……そう悩んでいた最中、家のインターホンが鳴ります。恐る恐る覗き穴を覗いてみるとそこには返り血で血だらけになった白血球の姿が……どうやら乳酸菌にレセプター(頭についている菌を感知する装置)が反応しやって来たようなのですが、一般細胞は居留守を使ってやり過ごそうとします。しかし乳酸菌が「にゅーっ」と声を出してしまった事で白血球は立ち止まり、「もしかしたら細胞が細菌に襲われているのでは?」と考えドアをけ破り中へと突入してしまいました。一通り事情を聴いた乳酸菌は一般細胞の気持ちも理解しましたが、細菌を野放しには出来ないという事で乳酸菌を「抗原確保」という事で連れ帰る事になります。
ピロリ菌の活躍で乳酸菌が大活躍!
白血球が乳酸菌たちを連れ帰ろうと家を出ると突然応援要請の連絡が入ります。応援の要請場所は胃。ピロリ菌が大暴れして手がつけられない状況でした。すぐに駆けつけた白血球でしたが胃酸の中で活動するピロリ菌に手も足も出ません。体を守るため止むを得ないと死を覚悟して胃酸の中へ飛び込もうとする白血球。勇敢なその姿を一般細胞は物陰から隠れて見ていました。しかしピロリ菌の攻撃により体内の壁が崩れ落ち、乳酸菌たちは瓦礫の下敷きになってしまいそうになると一般細胞は飛び出し身体をはって乳酸菌たちを庇います。その行動に目を輝かせて感謝と心配の視線を送る乳酸菌たち。ピロリ菌の「胃酸地獄」という技により胃酸の海へ沈んでしまったパンダ柄の乳酸菌でしたが、胃酸でダメージを負う事は無く怒りで活性化。ピロリ菌を胃酸の中から叩き出すと最後は白血球と一緒にトドメをさしました。その後この乳酸菌が「善玉菌」と分かりパンダ柄の乳酸菌は別れを惜しみながらも一般細胞に背中を押され同じ仲間のいる胃酸の中へと去っていきました。
プリン体を食べる乳酸菌
細胞の核を構成するうえで必要不可欠なプリン体。分解後は尿酸という老廃物として体外に排出されるのが通常なのですが、排出量を超えてしまうと体内にプリン体がどんどんたまってしまい、痛風や尿管結石を引き起こしてしまいます。この体内でも今まさにプリン体が溢れてしまい、小腸はパニックになっていました。それを見て目を輝かせていたのがブチ柄の乳酸菌!勢いよく物陰から飛び出すとそのまま余分なプリン体をモグモグと食べ始めます。プリン体を1つ食べ終え大声を上げる乳酸菌。するとどこからともなく巨大な仲間の乳酸菌が現れプリン体をどんどん消化。最初こそ驚いていた細胞たちもこの働きに大喜びですぐに仲良くなりました。無事仲間の元へたどり着けたブチ柄の乳酸菌とはここでお別れ。一般細胞が手を振ると乳酸菌も嬉しそうに手を振って一般細胞たちは次の場所へと向かいました。
流されて行く乳酸菌がたどり着いた先は
2匹の乳酸菌が体内で大活躍し、自分まで嬉しくなる一般細胞。それまでは細菌として隠しながら歩いていたのですが、手や頭の上に乗せたりして浮かれていました。しかし乳酸菌を害の無い「菌」と認識しているのは白血球1146番のみ。もし他の免疫細胞に発見されればすぐに殺されてしまうかもしれません。(活性化前の乳酸菌は善玉菌と認識されない)そうこういっているうちに早速他の白血球のレセプターが反応。大慌てで隠そうとした白血球ですが一般細胞を押した拍子に頭の上に乗せていた赤色の乳酸菌は体内の川に落ち流されてしまいます。
流された乳酸菌は樹状細胞の元へ
川に流されてしまい助ける事ができなかった一般細胞と白血球。あとは乳酸菌を「善玉菌と見なせる免疫細胞」の元へたどり着く事を祈るしかできませんでした。そんな乳酸菌がたどり着いたのは樹状細胞の元。排水溝で倒れていたところを助けられたようです。この乳酸菌は角の部分から多糖体を出す事ができ、樹状細胞はその多糖体を摂取して活性化。体内で猛威をふるっている抗原変異したインフルエンザの殲滅の手助けとなります。その後赤色の乳酸菌は無事仲間の元へ。これで残りの乳酸菌はクロだけとなりました。
最後に残されたクロの乳酸菌
3匹の乳酸菌をあるべき場所へ送り届け、残るはクロ柄の乳酸菌のみ。そしてやって来たのはがん細胞と免疫細胞たちの決戦の場となる大腸。白血球たちはがん細胞との決戦に備え、一般細胞とはここで別れる事に。白血球たちと別れた一般細胞は乳酸菌の仲間と接触するため腸管上皮の先端を目指します。しかし目的にたどり着くと腸管上皮細胞たちはなにやら慌ただしい様子……すると間もなく腸管はバリアを破壊され、悪玉菌たちが腸壁の内側へと侵入してきました。
一般細胞のピンチにクロの乳酸菌の能力が解放……?
悪玉菌に追われ逃げ惑う一般細胞たち。しかし悪玉菌の毒素攻撃により一般細胞は足を腐敗させられ身動きが取れなくなってしまいます。一般細胞のピンチに震えていたクロの乳酸菌は悪玉菌に飛び掛かり攻撃……するのですが、全く通用せず跳ね飛ばされてしまいます。その様子を見ていた一般細胞は乳酸菌に逃げるよう命令し、逃げるのを拒否する乳酸菌に石を投げて無理やりにでも逃がす事に。乳酸菌は涙を流しながら水中に飛び込み一般細胞の言う通り逃げ出しました。
ピンチに駆け付けたのはやっぱり乳酸菌たち!
一般細胞のピンチに白血球の応援が駆けつけたものの、悪玉菌は「日和見菌」を仲間につけ圧倒的な数で白血球たちの反撃を押し返します。しかしその直後、地鳴りのような音と共に空から大量の乳酸菌たちが。これまで送り届けてきた3匹の乳酸菌も応援に駆けつけ、活性化した乳酸菌はあっという間に悪玉菌を制圧してしまいました。乳酸菌の活躍により悪玉菌が力を失ったことで、別の場所で戦っていたがん細胞にも大きなダメージ(弱体化)を与える事になります。
結局クロの乳酸菌の特徴は?
がん細胞との戦いが終わるまで他の3匹と違いクロの乳酸菌が活躍する事はありませんでした。というのも、クロの乳酸菌が活躍するのは戦いの後!戦いで破壊された腸壁を修復するのがクロの乳酸菌の特徴だったのでした。こうして4匹の乳酸菌はそれぞれの働きを見つけ、腸内フローラで暮らす事になります。
腸内で大活躍!乳酸菌まとめ
ここまで乳酸菌について紹介してきましたがいかがだったでしょうか?4匹それぞれに別の役割があり、がん細胞との最終決戦においても直接的ではありませんが強力なサポートを見せてくれます。見た目も可愛いマスコット的存在の乳酸菌の活躍に要注目です!