アニメミル

アニメ好きのエンタメマガジン

幼女戦記

幼女戦記の元ネタとなった戦史を徹底解説!【ネタバレ有り】

更新日:

現実世界の欧州を彷彿とさせる、幼女戦記の舞台。20世紀初頭の欧州の大戦に照らし合わせてみると、数々の類似点があります。元ネタを知っておくと幼女戦記をより深く理解できるようになるかもしれません。今回はアニメで行われた戦闘を紹介していきます!あくまで筆者の憶測であることを御了承下さい。(ネタバレ有り)

ライン戦線の膠着と魔道大隊は第一次世界対戦のドイツ帝国とフランス共和国の戦い似てる

幼女戦記第1話でも描かれたライン戦線。ターニャがピンポイントで敵を撃破していきますが、現実ではそう上手くいくわけでもなく・・・。 憶測ですが、第1次世界大戦でのドイツ帝国とフランス共和国の国境での塹壕戦を元にしていると考えています。

1914年から戦争終結の1918年までこの戦線は大きな変化がありませんでした。この間に塹壕を突破するために戦車、戦闘機、毒ガスなど様々な新兵器が生まれました。幼女戦記の世界に存在する魔道部隊をもってしても、戦線は膠着状態でした。

協商連合との闘いは第2次世界大戦の冬戦争を彷彿とさせる

幼女戦記2話や中盤でも描かれた北方ノルデンでの戦闘はアニメ12話を通してライン戦線と共に物語の中心でした。アンソンは強敵でしたね。存在Xに蘇生された後はラスボスとなって、ターニャの前に立ちはだかりました。

そんな北方ノルデンですが、筆者は第2次世界大戦におけるノルウェー侵攻やフィンランドでの冬戦争を元にしていると考えます。

大西洋進出のために侵攻したドイツ軍とそれを阻止するために上陸したイギリス軍。ですが、現実ではこの戦闘は2か月で終結してしまいます。幼女戦記では協商連合は共和国ほどではないにせよ、脅威でした。そこで、フィンランドでソビエト連邦との間に起きた冬戦争です。

ソビエト連邦の侵攻に対し、フィンランド軍は抵抗を続け、国を維持することに成功しています。そのような歴史をふまえ、幼女戦記での協商連合との闘いは中立のスウェーデン。
実際に領土内で戦闘の行われたノルウェー。冬戦争でゾビエト連邦に対して善戦をした3ヶ国をミックスした設定になっているのではないかと考えます。

ダキア大公国での帝国軍の勝利は第2次世界大戦でもよく見られた傾向

アニメ5話でダキアとの闘いで圧勝したターニャ率いる大隊。帝国とダキアの格の違いを見せつけられた回でした。

ダキアは時代錯誤の装備と戦術で負けていましたが、それは、第2次世界大戦初期の各国も例外ではありませんでした。ドイツが周辺国を侵攻するなか、ポーランドやフランスは第2次世界大戦で新戦術の電撃戦に敗北しました。

アレーヌ市への砲撃とパルチザン排除はワルシャワ蜂起に似ている


アニメ8話「火の試練」で市外への砲撃がなされました。第1次世界大戦の塹壕戦での前線付近の村や町は瓦礫の山と化しました。

元ネタとして考えられるのは、第1次世界大戦での砲撃で破壊された町や村でしょうか。第2次世界大戦では空襲や市街戦でしょうか。大戦後期のポーランドで起きたワルシャワ蜂起なども考えられます。

幼女戦記に登場する戦略も元ネタがありそう

ここからは幼女戦記で登場した、いろいろな戦術や戦略の元ネタを考察していきます。

大規模後退の敵主力部隊の誘因する戦略の元ネタはフランスのプラン17

幼女戦記9~10話では北部戦線にて帝国は主力部隊を意図的に撤退させ、敵国を誘引させることに成功していました。攻め込んでいたと思っていた共和国が混乱は兵士の言葉に表されます。

俺たちは攻めていたんじゃなかったのか!?

この戦術に似ているのが、第1次世界大戦で近いものは初期のフランスのプラン17という作戦です。この作戦はフランス軍がドイツ領土を奪取するというものですが、ドイツ軍の計画的な後退により失敗に終わっています。

ターニャの魔道部隊による敵司令部撃滅はドイツのV1ロケットに似てる

幼女戦記の世界では存在Xの影響か、戦争が進むにつれ、いろいろな技術がすさまじく進歩していきます。ターニャが率いる部隊が搭乗するロケットもその一つです。

これは第2次世界大戦時のドイツが開発したV1ロケットに見えます。実際にV1ロケットはイギリスへと発射されているので、幼女戦記での作戦はこれを考慮しているのではないかと考えます。

解錠作戦は第1次世界大戦でのパッシェンデールの戦いを彷彿とさせる

物語後半の共和国の戦いにて敵右翼をトンネル内に設置した地雷によって壊滅させる解錠作戦。

塹壕から掘り進めたトンネルから地雷を設置するという方法は第1次世界大戦でのパッシェンデールの戦いで連合軍が行った作戦と思われます。連合軍はドイツ軍陣地の地下に爆薬を仕掛け、爆発させ1万人の兵士が一瞬のうちに壊滅しました。これは、核兵器以外で人間が行った爆破としては最大規模であるとのことです。

回転ドア作戦は第1次世界大戦ドイツに類似する戦略がある

解錠作戦の後に登場した作戦は北部に集中している敵主力部隊を南部から突破した部隊が背後から挟み撃ちするというものでした。これは第1次世界大戦のドイツ帝国に似たような計画があります。シェリーフェンプランです。これは、回転ドア作戦と違って北部から突破して南部の部隊を挟み撃ちにするというものです。回転ドア作戦は逆シェリーフェンプランともいえます。実際は、ベルギーがドイツの予想を上回る抵抗をし、短期間に包囲することができず、フランスに立て直す余裕を作ってしまいました。手こずっている間に帝政ロシアの攻撃の準備が整い、兵力を東西に分ける結果へと繋がります。幼女戦記のように、複数の戦線を抱えることとなってしまいます。この後に御存知の通り、何年にも渡る塹壕戦へと突入していきました。

まとめ

一通りアニメで行われた戦闘をまとめてみましたが、どうだったでしょうか?幼女戦記は色々な初心者から戦史に精通した玄人までが楽しめる軍事ネタが散りばめられていると考えています。詳しい人ならもう知っているとか、それは違うだろというものがあると思いますが、これを機に幼女戦記の元ネタにも興味をもってくれると嬉しいです。

Amazon コミック・ラノベ売れ筋ランキング

  • この記事を書いた人

Tastunoko

おすすめ記事

1

平素から、このサイトを使用している皆さまには、大変にお世話になっております。普段よりも丁寧な書き出しですが、実はこの度!!新機能である掲示板を作成しました!(まだまだリリースしたてなので、至らない部分 ...

dアニメのおすすめ 2

アニメ好きの皆さん、アニメをいっぱい見たい!って考えた時に、様々な有料の動画配信サービスがありますよね。そんな中で、どのサービスを選ぶのが得なのかって比較したことありませんか?もし、あなたがアニメをメ ...

モテるために 3

ふとした時に、オタクな私はどうやったらモテるのだろうかと考え、男性のモテる趣味ランキングを紹介したサイトにたどりつき、愕然とした。男性のモテる趣味をTop15形式で、色々と紹介していたものだったのだが ...

-幼女戦記
-, , , ,

Copyright© アニメミル , 2024 All Rights Reserved.