今回は、「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んではいられません」の第1部と第2部に登場した主要な人物について、その人柄や職業などをご紹介していきたいと思います。
マイン
この物語の主人公、マインです。元居た世界では本須麗乃(もとすうらの)という名前で、前世では図書館司書に就職が決まっていたほど、本への愛情が強い少女でした。その死の間際、マインとして、この世界に転生したところから物語は始まります。本に対する情熱と絶対に司書になるという夢を、この世界で叶えるため、様々な困難に立ち向かっていく姿が印象的です。元居た世界の知識を活かし、この世界で奮闘する彼女の姿には、ルッツやベンノなど周囲の人たちも自然と動かされて、その輪がどんどん広がっていきましたね。
マインの家族
マインは4人家族の次女です。父ギュンターは、普段娘たちにべったりですが、お仕事はお堅い門番で貴族や騎士の通行を管理しています。また、母エーファは裁縫を主に生業としていますが、他にもギュンターが仕事でいない間の家事のほとんどを担っています。長女のトゥーリは病弱なマインの世話や母の手伝いをよくしていました。また、洗礼式を終えたトゥーリはもうすでにお張り子見習いとして、母と同じ仕事をしています。
ルッツ
マインが本を作るために数多くのことを手伝ってくれた少年です。出身は鍛冶職人の家ですが、いろいろな街に出て広い世界を知るため旅商人になりたいという夢を抱いています。元商人のオットーの紹介で、商人ベンノと知り合い、マインの考えたものはすべて俺が作るという思いを胸に、商人見習いとして働き始めます。マインの知識量や言動を不思議に思い、最初にマインの正体について気がついた人物でもありますね。今思うと、マインの作った物のほとんどはこのルッツがいなければ完成しなかったものばかりでした。
ベンノ
ギルベルタ商会の商会長です。マインの髪のツヤや簪を見てすぐに商売になると踏み、マインをすぐに商会に引き入れようとした人物です。職業柄、商売への嗅覚が鋭く、金は取れる時に取れる分だけ取っておけ、という教えをマインに口酸っぱく説いていましたね。また、性格はこのように商売人気質ですが、ルッツやマインの身の安全を最優先に考えており、身食いの対処法として、できるだけマインにお金を稼がせて、何とかして生きられるようにと考えてくれていたりもしましたね。
オットーとコリンナ
マインに文字を教えたのは、父ギュンターの部下オットーでした。もともと旅商人でしたが、コリンナと出会って恋に落ち、結婚するために商人を辞め、門兵になりました。コリンナはベンノの妹なので、オットーからするとベンノは義理の兄にあたり、ギルベルタ商会の上の階で暮らしてます。オットーは門兵、コリンナは裁縫を生業としています。
グスタフとフリーダ
この街の商売をする人は皆、商業ギルドに登録しなければいけません。この商業ギルドは物の売買の管理や銀行としての役割も果たしており、ギルド長、グスタフは商売人として金にがめつく、何かにつけてベンノと対立している堅物なおじいさんでした。またグスタフの孫娘フリーダは、見た目こそ可愛らしい少女ですが、商売に関する知識や嗅覚が鋭く、将来は店を持って商売をしたいという夢を持つ、お金が大好きな人物でした。フリーダはマインの才能を高く評価しており、自然と2人は仲良くなっていきましたね。
フラン、ギル、デリア
元神官長の側仕えのフラン、孤児の中でも問題児のギル、神殿長にマインを困らせるように使わされたデリアの3人はマインの側仕えです。最初こそ、マインは3人と馬が合わない様子でしたが、マインが神殿内のことを知ろうと自分から歩みよることで、徐々に皆と仲良くなっていきました。また、フランは聖典や神殿のことを熟知している人物として、ギルはご飯を貰う代わりに献身的に仕事をする人物として、デリアは神殿長のスパイではありますが女性としての身だしなみを教える人物として、現在ではそれぞれ役割を持ってマインに仕えています。
神官長フェルディナント
神殿にいる他の青色神官とは少し毛色の違う人物です。神官長という神殿長に次ぐ役職ですが、マインに好意的な人物の一人でもあります。また、騎士たちから、かなり尊敬されている様子からその位の高さがうかがえます。フェルディナントは、マインの言動や斬新なアイデアの数々を不審に思い、第2部の最後では、マインの前世について魔術具を介して知りました。今後、どのような展開になっていくのか、カギを握る人物の一人でもありそうですね。
ヴィルマとロジーナ
孤児たちのお母さん的な存在で、孤児院では数が少なくなってしまった灰色巫女の1人が金髪のヴィルマです。孤児たちから慕われているのはもちろんですが、絵の才能があり、絵本やカルタの絵柄もこのヴィルマが描いてくれましたね。また同じ灰色巫女で、フェシュピールという楽器を教えるため、マインの新たな側仕えとなったのが茶髪のロジーナです。楽器の腕前が達者な彼女は、マインの下で働くことを学び、楽器以外のこともできるようになりました。2人とも元はクリスティーネという青色神官の側仕えだったそうで、彼女の影響もあって芸事の才能に秀でています。
カルステッドとダームエルとシキコーザ
第2部の最後にトロンべ討伐の要請をした騎士団の3人です。一番左の騎士団長のカルステッドは、大柄で眼光鋭い人物ですが、その権力を横暴に振りかざすという様子はなく、神官長に敬礼し、心から尊敬している姿が印象的でしたね。トロンべ討伐の最中、マインを平民と罵りマインに傷をつけた騎士が一番右のシキコーザ、その様子を止めに入ってくれた騎士が、画像中央の人物ダームエルです。ダームエルは平民のマインにも貴族と同じように接してくれていたのが印象的でしたね。最終話では神官長とカルステッドの話し合いの様子が描かれていましたが、第3部でもカルステッドは登場してきそうですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んではいられません」の登場人物についてご紹介しました。マインとマインが作った物は周囲の人物を巻き込み、段々と才能のある仲間が増えていきましたね。本を作るという目標のため、奮闘するマインの求心力と言ってもいいでしょう。また、第3部では原作でも人気のキャラクターが登場すると思われるので、そのあたりも楽しみにしておきたいですね。