アニメや漫画で有名となった本作品ですが、原作は同人サークル『07th Expansion』によるコンピューターゲーム。ジャンルはサウンドノベルで、監督・脚本は竜騎士07となっています。ゲーム、漫画、アニメはすべて出題編と解答編に分けられており、両方をプレイ・読破しないと作品の全容が掴めないように構成されています。正式タイトルは『ひぐらしのなく頃に』の「な」の文字が赤文字となっており、英語表記でも『When They Cry』の「C」は赤文字となっています。可愛らしいキャラからは想像も出来ない、残酷でスリリングな内容で、ホラー作品としても秀逸な作品となっています。パラレルワールドで展開される本作品は、リアルタイムで見ていなければ、どの作品から見れば良いかが分かりにくくなっています。今回はアニメ版の見方を放送順に従ってご紹介していきたいと思います。
第一期:『ひぐらしのなく頃に』2006年4月~9月まで、第二期:『ひぐらしのなく頃に解』2007年7月~12月まで
基本的な構成は一期が出題編、二期が解答編という感じになっています。
目次
「鬼隠し編」第一話~第四話(一期)
第一話 『鬼隠し編』其の壱 「ハジマリ」
第二話 『鬼隠し編』 其の弐 「隠しごと」
第三話 『鬼隠し編』 其の参 「疑心」
第四話 『鬼隠し編』 其の四 「歪」
東京から雛見沢に引っ越してきたばかりの圭一の様子が描かれており、物語の始まりとなっています。
このパートでは圭一とレナとのやり取りがメインとなっています。
「綿流し編」第五話~第八話(一期)
第五話 『綿流し編』 其の壱 「嫉妬」
第六話 『綿流し編』 其の弐 「タカノ」
第七話 『綿流し編』 其の参 「嘘」
第八話 『綿流し編』 其の四 「願い」
魅音をメインとしたパートとなっています。レストランでバイトしていることを圭一に目撃されたことから、魅音には双子の妹がいることが発覚します。
妹である詩音達に誘われ、古手神社の祭具殿に侵入することになる圭一。そこから事件が進展していくのです・・・。
「祟殺し編」第九話~第十三話(一期)
第九話 『祟殺し編』 其の壱 「兄」
第十話 『祟殺し編』 其の弐 「キズナ」
第十一話 『祟殺し編』 其の参 「境界」
第十二話 『祟殺し編』 其の四 「失しモノ」
第十三話 『祟殺し編』 其の伍 「謝罪」
沙都子とその兄である悟史をメインとしたパート。
北条家である二人がなぜ村で忌み嫌われる存在なのか?虐待を受けている沙都子を圭一は救うことが出来るのか?
みんなの想いとは裏腹に、最悪な方向へと物語は進んでいきます。
「暇潰し編」第十四話~第十五話(一期)
第十四話 『暇潰し編』 其の壱 「ヒナミザワ」
第十五話 『暇潰し編』 其の弐 「兆し」
ここまでの『鬼隠し編』~『祟殺し編』までは同じ時系列でのエピソードとなるが、このパートはそれより5年前の雛見沢が舞台となっています。
主人公である赤坂衛は5年前の雛見沢で幼き梨花と出会い、ある約束をしていました。しかし、妻と子を失ったショックから赤坂は約束を忘れてしまいます。
この約束が果たされることはあるのでしょうか・・・。
「目明し編」第十六話~第二十一話(一期)
第十六話 『目明し編』 其の壱 「初恋」
第十七話 『目明し編』 其の弐 「ケジメ」
第十八話『目明し編』 其の参 「鬼の血脈」
第十九話 『目明し編』 其の四 「仕返し」
第二十話 『目明し編』 其の伍 「冷たい手」
第二十一話 『目明し編』 其の六 「断罪」
ここからは解答編となっていきます。原作では解答編は『ひぐらしのなく頃に解』というタイトルなのですが、アニメでは『目明し編』と『罪滅し編』は一期の『ひぐらしのなく頃に』に組み込まれています。
このパートは『綿流し編』の解答となっています。
「罪滅し編」第二十二話~第二十六話(一期)
第二十二話 『罪滅し編』 其の壱 「幸せ」
第二十三話 『罪滅し編』 其の弐 「還る処」
第二十四話 『罪滅し編』 其の参 「34号文書」
第二十五話 『罪滅し編』 其の四 「地球侵略」
第二十六話 『罪滅し編』 其の伍 「リテイク」
『鬼隠し編』の解答であるこのパートでは、各パートに共通する物語全体の謎が少しずつ解き明かされていきます。
出題編と解答編の放送順序がリンクしていないことが、アニメをより複雑にしていますね。
「厄醒し編」第二話~第五話(二期)
第一話 「サイカイ」
第二話 『厄醒し編』其の壱「鬼ごっこ」
第三話 『厄醒し編』其の弐「無力」
第四話 『厄醒し編』其の参「予定調和」
第五話 『厄醒し編』其の四「雛見沢大災害」
二期の第一話「サイカイ」は『罪滅し編』の後日談で、約25年後が舞台となっており、原作に登場する「悪魔の脚本」をベースにオリジナルストーリーを加えた話となっています。
また『厄醒し編』はアニメオリジナルのエピソードで沙都子がメインとなっており、ギャグ要素が強く、明るいシーンが多く描かれているのが特徴です。
「皆殺し編」第六話~第十三話(二期)
第六話 『皆殺し編』 其の壱 「迷路の法則」
第七話 『皆殺し編』 其の弐 「運命の変え方」
第八話 『皆殺し編』 其の参 「揺らぎ」
第九話 『皆殺し編』 其の四 「交渉」
第十話 『皆殺し編』 其の伍 「対決」
第十一話 『皆殺し編』 其の六 「強い意志」
第十二話 『皆殺し編』其の七 「雛見沢症候群」
第十三話 『皆殺し編』 其の八 「終末」
謎に包まれていた梨花がメインとなり、物語のキーパーソンでもある羽入が登場するパートとなっています。
雛見沢のほとんどの謎がここで解き明かされ、明記されてはいませんが、『祟殺し編』の解答にもなるシナリオです。
「祭囃し編」第十四話~第二十四話(二期)
第十四話 『祭囃し編』 其の壱 「三四」
第十五話 『祭囃し編』 其の弐「 蠢き」
第十六話 『祭囃し編』 其の参 「終わりの始まり」
第十七話 『祭囃し編』 其の四 「謀略」
第十八話 『祭囃し編』 其の伍 「最後の駒」
第十九話 『祭囃し編』 其の六 「幕開け」
第二十話 『祭囃し編』 其の七 「トラップ」
第二十一話 『祭囃し編』 其の八 「48時間」
第二十二話 『祭囃し編』 其の九 「攻防」
第二十三話 『祭囃し編』 其の拾 「血戦」
第二十四話 『祭囃し編』 其の拾壱 「オシマイ」
前作『皆殺し編』の続きとなるパートで、引き続き梨花がメインとなって物語が進行していきます。
『ひぐらしのなく頃に』の作品全体を通して重要な事項が語られ、雛見沢症候群の真実が明らかになっていきます。
第三期、第四期はOVAとして登場!
第二期が好評だったため、第三期、第四期も制作されたが、TVアニメ版ではなく、DVDとブルーレイでの販売となりました。
『ひぐらしのなく頃に礼』(三期)
『羞晒し編』、『賽殺し編』、『昼壊し編』の3編5話で構成されており、2009年2月~9月にかけて販売されました。
ゲームソフト『ひぐらしのなく頃に』のファンディスクが原作となっています。
『ひぐらしのなく頃に煌』(四期)
『罰恋し編〜喜〜』、『妖戦し編〜努〜』、『結縁し編〜愛〜』、『夢現し編〜楽〜』の4編4話で構成されています。
「ひぐらし十周年記念作品」として2011年7月21日から販売され、『罰恋し編〜喜〜』以外は完全オリジナルエピソードとなっています。
この順番で見れば理解が深まる?!アニメ版のおすすめ視聴順順まとめ
いかがだったでしょうか?
『ひぐらしのなく頃に』は同じ時系列で様々なシナリオがあり、一度見ただけで全てを理解するのは難しい作品となっています。
出題編を全て見た後に、解答編を見るのが一般的な見方でしょうが、出題編を1パート見た後に、対応する解答編を見るという見方も理解を深めるという点ではありかと思います。
また、アニメ版では原作すべてを補完できていない為、より詳しく知りたい方は、ゲーム版をプレイするか、漫画版を読むことをお勧めします。