盾の勇者の成り上がりの物語の世界では、主人公の盾の勇者、槍、弓、剣とそれぞれ1人ずつ勇者がおり、四聖勇者と呼ばれています。しかし、全ての勇者が皆に崇められているようではありません。波に対抗しなければいけない世界でも、種族により、宗教により、多大な派閥争いがあるようなのです。今回は、そんな中で、三勇教とその教皇についてご紹介させていただきます。
そもそも三勇教、教皇ってなに??
三勇教
出典: 盾の勇者の成り上がり ©アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員
三勇協というのは、盾を外した四聖勇者のうちの三人、槍、弓、剣の勇者を崇める宗教のことを言います。マインなどもこの協会に内通しておりました。そもそも、四聖勇者を召喚する際は、他国との決め事で、一人一人を各国に召喚するよう決められていたのですが、それを全く無視して、勇者召喚を行ったのもこの教会です。勇者召喚は、かなり難しいとされているようで、独自の一宗教が召喚を遂げることから、財力、技術力等はしっかりしているのでしょう。また、兵士の中にも三勇教の信者は普通に存在しています。物語の序盤に女王国家なのに女王が不在だったのは、この件で、戦争になることを回避するために外交を行っていたからでした。
なぜ盾以外なのか?
なぜ盾の勇者だけがこの教会、もしくはこの社会で疎まれているかといえば、現在の盾の勇者より前の盾の勇者が亜人に味方したためでした。そのために、亜人の街には、盾教というものが存在しております。人間と亜人は、この世界では互いに憎み合っている間柄であったために、人間の敵であるはずの亜人に味方した盾の勇者のことを忌み嫌い、三勇教という宗教が生まれたのでした。事実、ラフタリアの両親は盾の勇者のことを、尊敬しているような描写もありました。
教皇って??
出典: 盾の勇者の成り上がり ©アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員
簡単にいうと、その協会のトップの人間です。この三勇教の教皇は、傍目からは善人に見えるかもしれませんが、私利私欲にまみれた人間であり、盾の勇者のことを心底嫌っています。そのために、クラスアップはこの街では盾の勇者は禁止されているのでした。ただこのクラスアップは胸懐により禁止されているのか、王族によって禁止されているのかは描かれておりませんでした。
三勇教 教皇初対面
初対面は城下町の教会でラフタリアのために聖水を購入しに行った時でした。金貨1枚の高級な薬を購入したのですが、運ばれてきたのは粗悪品。目利きのスキルを持っている盾の勇者に注意されて、本物の高級聖水を持ってきたのでした。この時、何も言わずに誤魔化そうとしており、金にも汚そうな一面も垣間見えます。しかし、自分の非を部下のせいにするかのように、怒鳴ってその場を回避しておりました。
三勇教の教皇が起こした事件
勇者を殺そうとする理由
出典: 盾の勇者の成り上がり ©アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員
三勇教の教皇は、4人の勇者全員を殺す謀を行います。今まで内通していたマインも含め、王族を一緒に殺してしまおうとするのでした。これが神の思し召しという教皇。勇者を殺す理由としては、波から世界を救う、すなわち人々に降りかかる災いを退ける者のこと。各地で問題を起こしている弓、槍、剣の勇者は人々の信仰を貶める存在だと言っております。あながち間違いだらけではないようです。ですので、全てを一度排除することにしたのだと。ちなみに盾の勇者のことは盾の悪魔と呼んでおります。
教皇の使用する武器
出典: 盾の勇者の成り上がり ©アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員
伝説の武器の複製品を使用する教皇。威力も非常に強力なのですが、使用する魔力は一振りで数百人の一ヶ月分の魔力を消費します。その魔力を込めてきたのが、教徒たちだったのです。非常に強力で盾の勇者じゃないと防げないような技の数々。このレプリカは剣、槍、弓全ての聖武器の力を扱える代物のようです。ただ、力をこの武器に貯めるのに何分かの時間が必要になっており、何発も連続で使用することは不可能な様子。誰かも言っていましたが、だったら勇者なんて召喚する必要なんてないのでは、と少し思ってしまいました。
徐々に変化していく教皇の最後
出典: 盾の勇者の成り上がり ©アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員
もともとは神の思し召しと言っていた教皇。徐々にその言葉尻は変化していき、最終的には自分が神であるような発言を始めます。もともとは、おそらく純粋に3人の勇者を英雄としてたたえていた宗教のはずなのですが、やっぱり人間というのは愚かであり、そんななかで、思想的統一を目指す宗教というのはいささか恐ろしいものを感じざるを得ません。そんな勇者たちと三勇教の争いは、盾の勇者の活躍で徐々に勇者たちの勝勢となっていきます。そんな中で、教皇は自らを守るために教皇が誰かわからない分身の術のようなものを使用してしました。残念ながら最後は、盾の勇者のカースシリーズにて殺されてしまいました。
三勇教と教皇 最後に
出典: 盾の勇者の成り上がり ©アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員
勇者たちとの戦いに敗れた三勇教は、壊滅させられました。正確にいうと、時期に壊滅するように女王が手を回しているとのことです。国中の影を使用しながら、この機会を伺っていたという女王。いやはや、教皇も何やら得体のしれない人間性で恐ろしかったですが、この女王は女王で怖いものですね。その後、三勇教の話は出てこなくなりましたので、おそらく壊滅したのでしょう。