ザ・ファブルは週刊ヤングマガジンで連載中の作品で、最強の殺し屋でファブル（寓話）という都市伝説まで出来てしまうほどの実力を持った男が、目立ち過ぎたことと一般人としての感覚を身に着けるためにボスから『1年間一般人として生活しろ』と指令を出されます。当然、殺しや普通じゃないこともNG！裏の世界で生きてきて、殺し以外は5歳児並の男が、頑張って一般人に挑戦していく裏世界異色のコメディです！実写映画化され、最近実写二作目も決まりました！本編も第一部が終了し、第二部が連載予定です。そんなザ・ファブルのあらすじをネタバレアリで紹介していきたいと思います！
目次
あらすじ① その男、ファブル！
あるところに天才的で最強の殺し屋が存在しました。その芸術的でプロフェッショナルな殺しはファブル（寓話）と呼ばれる都市伝説を作るほどでした。そんな生ける都市伝説となるほどに目立ってしまった殺し屋、ファブルはパートナーの女とともに上司で育ての親でもある組織の『ボス』からとある指令を受けることになります。その指令とは『およそ1年間、一般人として生活する』ことでした。
絶対に殺してはいけない365日
ファブルは六年間で71人もの殺しを行い目立ち過ぎてしまいました。そのため、1年間潜り一般人となり一般社会に溶け込むこととなったのです。ただし、一般人である以上、殺しはNG！当然、プロの殺し屋として過剰に目立つのもNG！チンピラに喧嘩を売られれば勝手に身体が動いて6秒以内にノックアウトしてしまうけど、そういうのもダメ！殺しの技術以外は5歳児並で、一般人の感覚がない男にとっては殺しよりもムズカシイことでした。
あらすじ② 佐藤兄妹、大阪府太平市に立つ
ファブルとパートナーの女は、佐藤明、佐藤洋子という偽名と戸籍を与えられ、兄妹という設定で大阪市太平市に身を寄せます。ボスの昔からの知り合いである暴力団『真黒組』の用意した住宅で新たな生活が始まります。しかし、そんな2人を受け入れることを真黒組の若頭である海老原剛士は快く思っていませんでした。
プロとして一般人に擬態する佐藤兄妹
一般人として生活するための一環として、明はペットを飼ったり、通りすがりのチンピラ（本当は組の若衆が差し向けた）に対して、一般人っぽく負けてあげたり、一般人っぽいリアクションを練習したりちょっとズレた感じに精一杯やっていました。そんな中、若頭の海老原に呼び出され、凶悪なレスラーと戦わされるも瞬殺。しかし、トドメは刺さず仕事ならやるが、出来ることなら殺したくないという態度が海老原に伝わったことで海老原にも認められ、晴れて新しい生活が始まります。洋子はナンパしてきた男を泥酔させて、クッソ情けない醜態を晒させて遊んでいました。
あらすじ③ 佐藤明、仕事に就く
一般人は汗水たらして仕事をしている。というわけで明は仕事を探すことにしますが、常識のズレた忖度ナシの明はことごとく面接で落とされます。そんなときチンピラたちに殴られて（殴らせて）いたときに出会った清水ミサキの紹介で、小さなデザイン会社の『オクトパス』に配送担当および雑用係に採用されます。しかし、その頃刑務所に入っていた真黒組の組員、小島が組に帰ってきます。
ヤバい男、小島
ムショ帰りの小島は、極めて過激な男で同じ組のモンを弾いてしまうくらいヤバい男でした。それでも兄貴分の海老原が目を光らせていればよかったのですが、海老原は心筋梗塞で倒れ入院。海老原は止めたものの、小島は新たなシノギとしてデリヘルを計画し、そのための女としてなんとミサキが目を付けられてしまいます。
あらすじ④ ヤクザ特有の追い込み
小島はヤクザの手口でミサキを追い込んでデリヘル嬢にさせようとしますが、嫌な予感を感じた海老原は明に小島について調べてほしいと頼みます。明は小島がデリヘルを計画していることや誰かを弾いたことを調べ海老原に報告します。小島は組の幹部の砂川のシノギに手を出すことになり、このままでは殺されることを心配し明に協力を頼みます。一般人として生活している明は断ろうとしますが、海老原の見せた誠意に心を動かされ協力することになります。
ファブル兄さんこんにちは
小島の策謀によってミサキが嵌められたことを知った明は、小島と砂川の会談場所に潜入します。明はミサキに正体をばれないように立ち回り、なおかつ小島を生け捕りにするという面倒なミッションに臨むことになります。明は圧倒的な実力で、あっさり砂川の雇った殺し屋を制圧し、あっという間に小島をトランクに押し込めてその場を去っていきます。
それと同じ時間、ボスが海老原の元に現れ、明を巻き込んだことを警告、また明に一般人として生活させている理由を話して姿を消します。
ケジメ案件
海老原の前に引きずり出された小島は、海老原にEDであることを、そしてそれが暴力性を助長させていたことを見抜かれます。小島は海老原にケジメをとらされてこの件は一応終息します。しかし、会談の場に乱入されまんまと小島を連れ出されたファブルについて幹部の砂川が探りを入れ始めます。
あらすじ⑤ 山に籠る兄さん
その後、身体がなまるといけないから山に籠ると言い出した明は2泊3日で山へと出かけます。明の強さの秘密を知り、少しでも明に近づきたいと思った真黒組のクロは一緒に同行したいと言い出します。山では道なき道を進み、クロはすぐにバテてしまいますが、明は平気な顔でただただ冷静にサバイバルに励み、クマとの遭遇や食糧調達などを経てクロは明がいかにメチャクチャで遠い存在かを思い知らされます。
巨悪、動く
その頃、1人の若者が山の中に生きたまま埋められていました。ニートの若者とそれを心配する親をターゲットにした詐欺師、宇津帆はニートを更生させる資金として金持ちの親から金を請求しその後、海外での研修と偽って山中で殺害するというヤバい人でした。そして、この宇津帆という男。何やら明と因縁がある人物のようで…
あらすじ⑥ ターゲットとなった貝沼くん
オクトパスの社員でミサキのストーカーでもある貝沼くんに、宇津帆の魔の手が忍び寄ります。貝沼くんはストーカーがエスカレートしてミサキをレイプしようとしていたので自業自得っちゃ自業自得でした。そして、明は公園でリハビリをしていた足の悪い女の子を見て、過去の暗殺の仕事で仕損じたとある仕事で見た女の子でした。彼女の名は佐羽ヒナコ。
ファブルと川平
明はオクトパスの配達で過去に取り逃がした男、川平が現在宇津帆と名乗っていることを知ります。そして、ターゲットとなった貝沼くんはミサキの家を盗撮していたことをあっさりと見抜かれ脅され、親に暴露され6000万円ものお金を取られてしまいます。貝沼くんは自棄になってミサキを逆恨みし、ミサキを殺害しようと企てますが、殺気に敏感な明に阻止されます。その後、外に逃げ出した貝沼くんは宇津帆の雇った殺し屋、鈴木に拉致されまてしまいます。
鈴木と洋子
鈴木は貝沼くんを拉致する際に明に顔や姿を見られてしまい明を消す必要がありました。鈴木は明の家に乗り込み、居合わせた洋子と対峙することになります。そして鈴木は明と洋子の住所が真黒組の物件だと知り、2人がファブルであることに確信を持っていました。鈴木は洋子に銃を突き付けて情報を引き出そうとしますが、洋子は鈴木の予想を遥かに超えるほど強く、6秒でノックアウトされて捕縛されてしまいます。
あらすじ⑦ さよなら貝沼くん
明が帰って来ると鈴木は縛られた状態で座っていました。明は鈴木に貝沼くんを生きて返すように要求しますが、貝沼くんは山中で逃げ出して崖から転落死していました。結局、貝沼くんは助からず、明は鈴木の拘束を解き解放するだけでなく食事にまで誘いますが、鈴木はそのまま帰ろうとします。帰り際に鈴木は自分を消さないのか？と尋ねますが、鈴木に対して警戒するにまで脅威に感じていないこと、またプロの鈴木がペラペラしゃべることもないと確信していました。
宇津帆と鈴木の計画
宇津帆と合流した鈴木は事の顛末を話します。佐藤兄妹はシャレにならないほど強かったことや何故ヒナコに近づいたのかも察します。宇津帆はファブルが自分の正体を知ったこと、弟の首を斬られたことから、鈴木とプロとしての吹き飛んだプライドのために、ファブルを迎え撃つ共闘戦線を張ります。
あらすじ⑧ ファブル兄さんと宇津帆との闘い
宇津帆と鈴木は2重3重の作戦で明を迎え撃ちますが、その1つ目はマンションの1部屋に呼びだして遠隔操作の手榴弾を爆発させる作戦でしたが、明は爆発の瞬間に飛び降りて瞬時に2つ下の階に飛び降りるという荒業で回避して無傷。想像の遥か上を行く無茶苦茶を見せられた鈴木は次の計画に移行。わざと佐藤兄妹をおびき出して罠に掛けようとしていました。
捕まる洋子
先に到着した洋子は鈴木と対峙しますが、経験のなさを逆手に捕らえて捕縛されてしまいます。宇津帆の計画は、ヒナコに佐藤が両親の仇だと嘘をつきヒナコに撃たせることでした。しかし、ヒナコは宇津帆が犯人しか知りえないことを知っていたことから宇津帆こそが真犯人だと気が付いていました。ヒナコは宇津帆に発砲しますが、防弾チョッキに阻まれます。ヒナコは力を振り絞って立ち上がりますが、そのとき宇津帆たちが仕掛けた最後のトラップである地雷を踏んでしまいます。
兄さん現る
この状態でヒナコが宇津帆に発砲すればリコイルで倒れて地雷が発動してしまいます。鈴木はヒナコを止めますが、宇津帆の挑発でヒナコは発砲し倒れようとします。しかし、その瞬間に現れた明によって支えられ助かります。鈴木は宇津帆と同時に明を撃とうとし、宇津帆はそれに従わずヒナコもろとも手榴弾で吹き飛ばそうとしますが明にあっさり阻止されます。こうなった以上、鈴木は負けを認めヒナコを助けるべく明たちと協力します。
あらすじ⑨ 備えてた男
ショベルカーのショベル部分を利用して爆風を抑える手段で、明たちは無事にヒナコを救出。宇津帆は負けを認め、ピンを抜いていない手榴弾を投げて鈴木に撃たれ死亡。それは自ら撃たれるように仕向けた行動でした。鈴木は宇津帆を『自分の最期の事も含めて常に備えていた』と評し、悪として最期を終えます。
あらすじ⑩ 怪人山岡、太平市に現る！
組織の幹部である山岡（偽名）という人物が太平市にやってきます。脳の偏桃体がイカれて恐怖を感じなくなってしまった山岡は、自分の好奇心を満たすためにとある計画を立てます。真黒組のいざこざを利用した劇場型の暗殺計画でした。山岡は武器商人マツ（偽名）の弱みを握り、真黒組の砂川に殺し屋の二郎（偽名）を紹介します。そのターゲットは組長の浜田か若頭の海老原でした。
浜田組長に忍び寄る魔の手
山岡は誰をどう殺し、どのような物語を組み立てるのかを計画していました。そして、二郎が選んだターゲットは組長の浜田。その手口は酔っ払いのフリをして浜田の食事に毒を吹きかけるだけ。ただしその毒は単体では毒にならず、アルコールと反応することで強力な毒性を持つヒトヨタケ由来の毒物でした。食事を終えた浜田は情婦の家で飲んだしまったアルコールによって倒れ、帰らぬ人となってしまいます。
疑惑
組長の死には疑惑がありました。勿論証拠があるわけではありませんが、幹部の砂川が笑っている場面を明が見ていたことや海老原に心当たりのあった食事中の出来事、そして洋子に因縁のある山岡がこの街に来ていたこともあり、明や海老原は組長が殺されたのではないかと思うようになります。そしてその頃、山岡の部下が中国から太平市にやってきます。
あらすじ⑪ 山岡と洋子の因縁
洋子は山岡のアジトを調べ上げて1人で乗り込みます。そこで山岡とサシで話をする約束を取り付けた洋子は翌日自宅にやってきた山岡を襲撃しますが、逆にあっさり制圧されてしまいます。洋子が聞きたいことは1つだけ、自分の両親を殺した人物についてで、山岡は組織の命令で自分が殺したと正直に告白します。洋子の能力に目を付けた組織の判断でした。
マツの運命は如何に？
マツは明と洋子に助力を求めますが、洋子は1人で解決すると言い出します。マツは自分が用済みだと思っていましたが、あっさり解放されます。マツは洋子を止めようとしますが、聞き入れずアジトに乗り込みますが、それらは全て山岡の計画でした。しかし、その少し前に明をおびき出すためミサキが誘拐されていました。そしてその現場に偶然居合わせてしまった1人の男も一緒に誘拐されていました。
あらすじ⑫ 山岡との決戦
明は強者の気配を完全に消して一般人として潜入していました。明は山岡の部下の1人、ユーカリをあっさり倒し、もう1
人のアザミと対峙しますが、アザミはボスからの指令で山岡を拘束する任務を受けていました。しかし、結局山岡には逃げられてしまいます。逃げた山岡は首謀者の砂川や共犯の水野を殺害し暴走します。
最終決戦
ユーカリは洋子やクロを助けるためと育ての親である山岡を助けるため、山岡側につき、アザミも最終的に山岡側につき、明との最終決戦に臨みます。しかし、明は圧倒的な強さで3人を制圧。山岡を撃とうとしますがこれまでの生活での心境の変化から、結局撃つことができず、代わりに海老原が山岡を殺害し、一連の騒動は終息します。
あらすじ⑬ 第一部完
山岡の死後、明は外で待っていたボスに呼び出されます。話は明が山岡を撃てなかったことでしたが、ボスはそれを合格と言います。時代の変化で暗殺稼業から足を洗おうとしていたボスは、明に一般人として生活させ心境の変化があるのかを見ていたのです。明と洋子、そしてアザミ、ユーカリも組織を抜けることになります。アザミ、ユーカリはオクトパスで働くことに、明は巻き込んでしまったミサキを内縁の妻とし洋子と共に人助けの旅に出ることになります。
【ザ・ファブル】あらすじネタバレまとめ
ザ・ファブルの第一部のあらすじネタバレありで紹介しました。ザ・ファブルの第二部は夏から連載予定とされていますが、先に映画の二作目の発表がされました。二作目の映画は宇津帆編で、そのキャストも発表されました。一作目が面白かったので、マンガだけでなくこちらも非常に楽しみですね！
