本作「Dr.STONE」は2017年より『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始されたSFサバイバル漫画で、原作は稲垣理一郎、作画はBoichiとなっています。2019年7月~12月までアニメ第1期が放送され、2021年1月よりアニメ第2期が放送予定となっています。科学に没頭する主人公の千空は高校でも毎日のように実験を繰り返していました。ある日、千空の友達である大樹は杠をクスノキに呼び出し告白しようとします。その時、突如地球は謎の光に包まれ、人類は全員石化してしまいます。大樹が目を覚ますと、そこは人類の文明が滅亡したストーンワールドでした。そんな世界にただ一人生き残った大樹。その大樹を蘇らせたのは化学を探究する少年千空だったのです。千空と大樹はすべてを失ったこのストーンワールドで全人類を救い出し、0から文明を築くことを決意するのでした。今回は科学王国が完成し、司帝国との戦いが始まるアニメ第2期のあらすじ後編を原作に沿って紹介していきたいと思います。ネタバレを含む内容となっているので、まだ見ていない方は気を付けてくださいね!
目次
全人類の命運をかけた20秒
司帝国との最終決戦では皮製の破裂弾を使用します。一発しか撃てない破裂弾ですが、犠牲者を出さずに勝利するには、戦車の一発で相手を戦意喪失させ、その一瞬の間に「奇跡の洞窟」を占領する必要しかないのです。奇襲による衝動が保つのはわずか20秒。落とし穴の罠は戦車で無力化し、カーボンの盾を装備した大樹が持ち前のタフネスさで誰も攻撃せずに特攻。こはく、マグマのパワーチームもそれに続きます。記者の南が司に情報を流しに行くのを羽京、ニッキーが阻止し、最後は大樹の音爆弾。科学王国はわずか20秒で奇襲を成功させ、誰も殺すことなく「奇跡の洞窟」を制圧することに成功したのです。
現れた化け物二人
「奇跡の洞窟」の制圧に成功した科学王国ですが、千空は司たちが気付く前に火薬の製作に入ります。火薬作成キットを準備していた千空は速攻で火薬を作りますが、そこに司と氷月の化け物コンビが到着したのです。羽京はやられ、その勢いで火薬の素である化学薬品全てを失う千空たち。二人の圧倒的な強さに、科学王国の勝機が潰えたことをその場にいた全員が本能的に理解したのでした。リリアンの生存がウソであることも見破られ、千空たち科学王国は絶体絶命のピンチに陥ります。
まだ終わっていない!!
勝負のついた司は千空に一つの提案をします。それは一年前と同じ、千空の命と引き換えに全ての命を保障するというものでした。全員を救おうとする千空は自分の命を差し出すと考える大樹(実際に一年前はそうしたため)。一年前は仲間は大樹と杠しかおらず、杠は人質に捕られ、大樹は現場にいませんでした。しかし、今は科学王国の仲間や大樹たちがすぐそばにいるのです。こはくたちパワーチームは時間を稼げば千空たちが必ず勝利の道を作り出すと信じ、千空たち科学チームはこはくたちが必ず時間を稼いでくれると互いに信じていました。科学VS力の最終決戦が今始まろうとしていました。
火薬の100倍以上のパワー、ダイナマイト爆誕!!
こはくたちが時間を稼いでいるうちに千空たちは武器になるものを作ろうとします。しかし、化学薬品がないため大したものが作れません。せめて硫酸があれば・・・というところにクロムが硫酸を持ってきます。クロムは長年の直感を頼りに戦車砲の残りカスから硫酸をゲットしてきたのでした。この硫酸にグリセリンたっぷりの石鹸をぶち込みニトログリセリンの入手に成功した千空たち。幻の作る世界一飛ぶ紙飛行機の先端にニトログリセリンを付け、即席ダイナマイトの完成です。これにより科学王国は一気に形勢逆転しました。
石鹸で始まり石鹸で終わる、命の石Dr.ストーン
司の目の前で最初に作った科学グッズが石鹸であり、そこから司との闘いが始まりました。その闘いを終結させるのも石鹸から作ったダイナマイト。石鹸は千空にとって命の石、Dr.ストーンだったのです。
終戦、千空と司の取引
ダイナマイトにより司帝国は動けなくなります。しかし、ダイナマイトは周囲の人間を巻き込んでしまうので千空は使えません。勝ったかに思われた科学王国でしたが、実際はどちらも動けぬ膠着状態でした。埒のあかない状況ですが、千空は司に取引を持ち掛けます。取引内容は「司の妹の復活のチャンスを与えること」と「停戦」でした。妹の復活が叶うとは思っていなかった司でしたが、科学に嘘はつかない千空の言葉を聞き、司はこの取引に応じました。
獅子王司の目的
司は汚れた既得権者を浄化することを理想にしていました。そんな司が石化前はテレビ出演や試合でお金を稼ぎまくっていたことに疑問を感じた千空。司がお金を稼ぐ目的は、脳死で眠ったままの妹の未来の為だったのです。命を繋いでいる装置には莫大なお金が必要となります。意識が戻る可能性がない未来ですが、それでも大切な妹を見捨てれない司は、とにかく稼いで稼いで命を繋ぎ止めていたのです。
全てはこの日の為に
石化復活時の周辺修復力を身をもって体感している千空。もちろん100%ではないので千空はワンチャンと言っていますが、そのワンチャンに賭けた司。ダイナマイトを使って石化した未来を発掘します。千空の理論では、復活液は何千年も息をしていない脳死のような状態から叩き起こす薬です。それならば石化前の脳死した脳も修復可能なのでは?復活液をかけられた未来は姿の変わっている司を見てすぐに「兄さん」」と呼びかけます。目覚める可能性のなかった未来ですが、司が諦めず命を繋いだおかげで二人は数千年ぶりの再会を果たすことが出来たのでした。
本当の敵は・・・
科学王国VS司帝国の闘いは司が取引に応じ、停戦という形で幕を閉じました。未来を復活させた千空を司がすぐに襲うこともなく、これで一件落着かと思いました。しかし、クロムがダイナマイトの数が合わないことに気が付きます。もし誰かが盗んだのであれば耳の良い羽京が気付くはずです。しかし、素材王のクロムが在庫の数を間違えるのも考えにくいのです。羽京に気付かれずそんなことが出来るのは捕らえてたはずのほむらしかいません。氷月はほむらに奇跡の洞窟にダイナマイトを投げるよう指示し、自分は司を狙います。今までどんなことをしようが霊長類最強の司を倒すことは不可能だった氷月でしたが、未来という守る者が出来た司ならば簡単に倒せると考えたのでした。
氷月の目的
氷月は千空と二人で話をするために司を始末したのでした。氷月が目指すのは優れた人間だけが生き残る世界。この地球では70億もの人口を支えることは不可能だと考える氷月は、今回の石化現象を人類の選別だと言います。優れた人間のみを生かし世界を制圧する。千空と氷月が組めばそれが実現できるのです。実に合理的な考えですが、千空は唆りません。70億人支えれないなら、70億人を支える手を70億人で探すのが千空の科学なのです。千空と氷月の意見は真っ向から対立することになります。
科学と力、最強タッグ結成?!
力ではとても氷月には敵わない千空。石化した鳥に復活液をかけて投げつけるという虚を突いた攻撃で反撃すると、そこに瀕死のはずの司が参戦。約束を果たした千空に借りを返すため、司は千空に力を貸します。かつての敵との共闘。胸アツの展開ですね!!科学と力のタッグにより最後は10万ボルトスタンガンで氷月を倒します。氷月とほむらは文明を作り上げる日まで捕獲しておくことで科学帝国は勝利を収め、この闘いは今度こそ本当に終焉を迎えるのでした。
司を助ける唯一の方法
科学王国は誰一人欠けることなく戻ってきましたが、司は今にも死にそうな状態です。無血開城を誓った千空は、なんとか司を助けようとします。医療用瞬間接着剤で応急処置を施しますが、いくら千空でも壊れた臓器までは治せません。そこで千空は石化から復活する際の周辺修復効果を逆手に取り、司の臓器の修復させようとします。そのためにはまず司を意図的に石化させる必要があるのですが、未だに石化の謎は解けていません。これを解明するのには何年かかるかわからないため、それまでの間、司をコールドスリープしようとするのでした。敵ではありましたが千空の科学を信頼している司はこれを快く承諾します。こうして千空たちは本格的に化石の謎へと迫っていくことになるのでした。
目指すは地球の裏側
司を助けるためにも石化光線の謎を突き止めなければならない千空たちは、光の発生源とされている地球の裏側を目指すことになります。当然徒歩や車では限界があるため、船を造ることに。ではどんな船を造るのか?メンタリスト幻により、船の設計図のコンペが行われることになりました。結局、全員一致で千空の設計図を採用することになったのですが、この結果は誰が見ても一目瞭然。最初からコンペをする必要などなかったのですが、リーダーの独断ではなく、自分たちが選んだということが人を団結させると幻は言います。幻のこういう立ち回りが科学王国を上手く纏め上げているといっても過言ではないでしょう。
大航海一発勝負に必要なのは神腕の船長
大海原を船で行くには航海力のある船長が欠かせません。千空は人材探しに記者であり情報通の南を頼ります。南によると七海学園という海洋系の学校があり、そこの経験豊富な先生あたりが良いとのことでした。現地に着くと、腕は立つが色々と難ありの七海龍水という男の化石がありました。龍水は七海財閥の坊ちゃんで、億のお小遣いをもらい、自力で帆船を乗り回し世界中を遊びまわっているとんでもない奴だったのです。南は止めようとしますが、腕は確かという言葉に千空は迷わず復活液をかけていました・・・(笑)龍水は復活してすぐ事態を理解し、帆船を見てテンションを上げます。そんな龍水はメイストームが来ることを予測し、船を守ることを指示、さらに船の素材が弱いことを指摘します。龍水の腕が確かなことを確信した千空と、千空のことを気に入った龍水。こうして科学王国は腕利きの船長をゲットしたのでした。
資源の王様、石油を見つけろ!
船の燃料となる石油を探すことになった科学王国。最強の目を持つこはく、最強の耳を持つ羽京、探索の鬼クロムの最強探検トリオは、静岡の相良油田を目指します。しかし、度重なる富士山の大噴火により地形はかなり変わっていたのです。現在の地形を把握できない千空たちは、気球を作り、上空から地形を把握することにしたのでした。気球の完成によりヤギの群れがいる場所、小麦がある場所などが新たなワールドマップに加えられます。パンを作り、カメラを作り、科学王国がどんどん発展していく中、遂に相良油田を発見するのです!
「機帆船ペルセウス」竣工、そして新たな旅立ち
機帆船ペルセウスが完成し、石油、GPS、保存食など航海に必要なものも揃った科学王国。西暦5741年9月10日、ついに地球の裏側へ向けて出発することになります。出発すれば帰りがいつになるのかわからず、また帰って来れる保障もありません。メンバーは船長である龍水が選抜していますが、残りたい奴は残って良いと言います。幻のメンタリズムに任せれば強制的に連れて行くことは可能ですが、やる気の無いメンバーが乗船すれば、本人以外にも危険が及ぶ可能性があるからです。龍水はその辺ちゃんと考えているようですね。さすが船長。(船長)龍水、(エンジニア)千空・クロム・カセキ・杠、(レーダー&ソナー)羽京、(コック)フランソワ、(パワーチーム)大樹・こはく・マグマ・陽・金狼・銀狼、(その他)幻、その他数名を乗せてペルセウスは出発。千空たちは新たな冒険へと足を踏み出したのでした。
いよいよ司帝国と衝突?!気になるアニメ第2期のあらすじ後編(ネタバレ注意!!)まとめ
いかがだったでしょうか?アニメ第1期が単行本7巻途中までだったので、アニメ第2期は単行本14巻ぐらいまでかな?と思ったのですが、話の内容的に区切りの良い12巻途中のペルセウス竣工までかと予想しています。第2期の内容を見ると第1期は本当に序章だったんだなというほど盛り沢山の内容で、アニメになるのが待ち遠しいですね!!