大人気漫画作品「銀魂」。アニメも大好評のうちに放送が終了し、さらに福田監督が手掛けた実写映画も話題になり、もはや知らない人はいないというほどの作品ではないでしょうか。宇宙人と地球人が入り混じって暮らす独特の世界観である「江戸」を舞台に、万事屋や真選組が駆け回るというコメディ。ギャグもありシリアスもあり、読む人の心を掴み続けています。そんな「銀魂」を語る上で欠かせないのが、ギャグパートにおけるパロディ要素です。銀魂といえば結構ギリギリなパロディネタが満載のイメージがあり、中には公式からお叱りを受けたものも(!)あります。こちらの記事ではそんな銀魂のパロディネタの中でも、ジブリに特化してご紹介します。「銀魂」には結構、ジブリネタが登場しているので注目です!
目次
ジブリネタその1 第113話「便器を磨く事これ心を磨くことなり」
「銀魂」というのはパロディネタの他にも、結構過激な下ネタでも成り立っています。今回の第113話「便器を磨く事これ心を磨くことなり」ももれなく下ネタの回です。しかしこの話がナウシカネタのオンパレードということでかなり話題になりました。
ストーリーは?
ストーリーとしては、真選組のトイレで突如「タマ菌」という菌が繁殖し始めます。この時点でだいぶ汚い話であることがわかりますね。実は真選組というのは男所帯ということもあってかかなり不潔であり、トイレに行った後手を洗うのはなんと副長の土方十四郎だけなのです!さすがにそれは男女関係なくおかしな話ではあるのですが、そういったことから「タマ菌」は増殖し始め、屯所を包み込み、ひいては大江戸全体に影響を及ぼすという最悪な事態に。局長の近藤は「タマ菌」に取り憑かれてしまい、「玉蟲」のような姿に細胞分裂し暴走を初めてしまいます。
ナウシカネタのオンパレード
ここからはナウシカネタのオンパレードでした。近藤を必死に止めようとする土方の他に、「大ババ様」「クシャナ」に扮した隈無清蔵や松平片栗虎、さらに世界で最も邪悪な一族の末裔である沖田総悟などなど…。その他にも巨神兵やメーヴェなど登場し、ナウシカ好きにとってはたまらない回になりました。しかしこんなに下品な回でジブリパロディをするなんてさすがは銀魂ですね。
ジブリネタその2 第161話「何回見てもラピュタはいい」
この時点でもう「天空の城ラピュタ」のネタであるということが丸わかりですね。この回もかなり下品でした。ストーリーとしては「寺門通親衛隊」と「通選組」が寺門通公式ファンクラブの座を奪い合うというもの。第2戦目の「魅力対決」が始まります。この対決はお通を落ち着いたラブホテルに連れ込んだチームが優勝するというもの。ここで「通選組」は高級ホテルのバーで勝負を挑みます。しかし口説くはずのところでメンバーがジブリトークを繰り広げてしまいついていけない事態になる土方とお通。そんな危機的状況にいた2人がなんとか危険の中で意気投合し、「ラピュタは本当にあったんだ!」と言いながら「天空のホテル」という名前のラブホテルへチェックインするという内容です。ちなみにこの時のBGMは「君をのせて」でした。
「魔女の宅急便」ネタも
ちなみにみんなが繰り広げていたジブリトークの中にも様々なネタがちりばめられていました。その場にいたメンバーたちは、好きなジブリヒロインについて語り合います。この時沖田総悟が答えたのは、(強いていうなら)「魔女の宅急便」のキキだったのです。しかし理由としては「ああいう自尊心の強いキャラの方が調教しやすい」というもの!キキをどういう目で見ているのか…という感じがしますが、ブレなさはさすがですね。さらに近藤は「となりのトトロ」のサツキが好きとのことでしたが、断じてロリコンではないというような主張をしていました。ちなみに土方はジブリでいうと「紅の豚」派とのことです。なんとなくらしいという感じがしますね。
ジブリネタその3 第218話「カニのハサミは絆を断つハサミ」
またもやこちらも「天空の城ラピュタ」ネタです。これは万事屋メインのストーリーであり、お登勢から蟹をもらったことをきっかけに3人で奪い合いがスタートしてしまいます。その激しい奪い合いの中イメージとして生まれたのが「カニ汁城」と「カニ炊き込みご飯城」という城をイメージしたもの。その他またもやBGMの「君をのせて」をバックに神楽が「カニゾースイ・ラピュタの末裔」と言い始めたり、滅びの呪文「イタダキバルス」その他「40秒で支度しな」などの言葉も飛び交います。原作者の空知英秋先生がラピュタが大好きであることがわかりますね。この他にも「天空の城ラピュタ」ネタは細かく見るとちょくちょく登場しています。
ジブリネタその4 劇場版銀魂完結篇の…
そして最も話題になったジブリネタはこちらです。画像からもうアウトという感じですが、ジブリ映画「風立ちぬ」のパロディで「アレ勃ちぬ」というもの。ちなみに文字をよく見ると「何をやっても勃ちぬ…。いざ抜きめやも。」「勃たねば。」と書いていますが、これは原作の「風立ちぬ」の方では「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて。」「生きねば。」というものです。(「風立ちぬ」の原作は堀辰雄の小説)ちょっと似せた感じにしているのがまた危ういですね。ポスターも似すぎていてもう何もかも言い逃れができません。しかも恐ろしいことに、劇場版銀魂と「風立ちぬ」の上映時期が被っていたということで、同時期に放映されていたのです。この時ばかりはさすがにやばいということで、「いよいよ銀魂は消されるのでは…」という心配の声が上がっていました。しかし…
なんと!!ジブリから許可をとっていた
これが1番驚きなのですが、なんとこの「アレ勃ちぬ」は、スタジオジブリから許可を得ていたとのこと!さすがにこれはファンも大変ざわついていました。「ジブリ許可出すの!?」「これ大丈夫なの!?」と大きく話題になり、ジブリへのイメージが変わった(?)という方も多いのではないでしょうか。ジブリ本体には下ネタは一切出てきませんからね。ちなみにこのことについては週刊少年ジャンプの巻末コメントにて原作者の空知先生も言及していて「ジブリさんに足を向けて眠れません」とのことでした。しかしこれはただのおふざけパロディではなく、この物語の中では「アレ勃ちぬ」の入場者特典のフィルムが重要なアイテムとなります。
ジブリネタその5 実写映画でも!?
福田監督が手掛けた実写映画の銀魂。大人気俳優の小栗旬さんを主役にかなり盛り上がりましたよね。ここでももれなく様々なパロディ、様々なキャラクターが登場していましたが、中でも有名なのは「ナウシカ」でした。出演シーンは短かったのですが、映画の中に明らかにナウシカが登場します。映画放映当時は、このナウシカ役が誰なのかということでかなり話題になりました。後に女優の長田侑子さんであるということが判明。映画「心が叫びたがってるんだ」などにも出演されています。
【銀魂】ジブリネタ・パロディ紹介まとめ!
以上が「銀魂」に登場する様々なジブリネタのまとめでした。いかがだったでしょうか。さすが銀魂と言わざるを得ないほどパロディ要素満載であることがわかりましたね。特にジブリに至っては隠す気がないようなものも多く、大概が下品なネタになっているというのも注目すべき点ではないでしょうか。それにしても例の「アレ勃ちぬ」に許可を出すスタジオジブリも驚きです。「銀魂」ではジブリの他にも、様々なパロディを仕掛けています。中にはやりすぎて苦情が殺到したり、パロディ元からお叱りがくるようなこともあるみたいですが…。しかしパロディネタは銀魂の魅力のひとつです。2021年放映のアニメ劇場版では一体どのようなパロディネタが見られるのかとても楽しみですね。