週刊ヤングジャンプにて連載中の歴史大河作品『キングダム』。アニメの第3シリーズの放送が2020年4月5日に迫り、もともと高い注目度がますます高まっている作品となっています。
この記事では、作中で信たちの前に立ち塞がる強敵の一人、“趙国三大天”の筆頭である“李牧”について解説していきます。これまでのアニメシリーズを見ていた方も、これから『キングダム』を見始める方も、この記事で“李牧”という強敵の人物像をおさらいしていきましょう！
目次
趙国『三大天』筆頭！知恵と武勇を兼ね備えた勇将！
李牧は、主人公“信”と敵対する趙国の中でも最強の武将『三大天』の一角として知られる人物です。
初登場は馬陽の戦の終盤。突如として4万もの大軍を率いて参戦し、秦の中でも肉体的・精神的な支柱として活躍していた王騎を討ち取るきっかけとなりました。
また、李牧は王騎を討ち取るきっかけを作った功績で、趙国の宰相にも就任しています。
“無意味な死”を嫌う、優秀な指揮官
李牧の性格的な特徴に、『無意味な死を嫌う』という部分があります。
味方の損害を減らすことを第一に考えるのはもとより、敵であっても非戦闘員は殺さないなど、人命を第一に考える人柄の持ち主が、李牧という人物なのです。
しかしその一方で、「危険だ」と判断した場合は、徹底した殲滅を命じることもあり、その辺りには時々、冷徹な策略家としての一面が見えます。
とはいえそんな二面性も、李牧の魅力なのかもしれません。
大局を見る広い視野と、国をも動かすカリスマ性
戦場での武勇も、指揮官としての指揮能力も高い李牧ですが、彼の能力の高さはそれだけに留まらず、政治的な部分にまで及んでいます。
秦の勢いを危険視した彼は、お互いに敵同士である楚、魏、韓、燕に呼びかけ、秦を包囲する5か国の合従軍を結成。圧倒的な兵力を武器に、秦の首都である咸陽を落としに行くなど、その行動力と、国家を動かすカリスマ性を存分に発揮し、秦を苦しめることになります。
李牧の弱点は？
武勇にも指揮能力にも政治にも優れる、およそ個人としては弱点がない李牧ですが、その反面、使える主君には恵まれていない様子。
李牧が仕える趙国王は、自分の事しか考えられない愚かな王であり、優秀とは言え一人の臣下でしかない李牧は、そんな彼の命令に逆らうことができません。
史実でも、李牧の最期は「王による暗殺」という説が有力なため、もしかすると李牧の弱点は、使える主君を選べなかった不運なのかもしれません。
史実の李牧はどんな人？
歴史上の事柄を描く『キングダム』という作品。そこに描かれている李牧も、実際に中国史上に名を残している人物です。
史実の李牧は、中国の歴史書『史記』に、趙国の軍長官として登場します。
歴史上の彼の活躍も、おおむね『キングダム』に描かれている通りであり、侵攻してきた匈奴の軍勢の討伐や、秦の軍勢の撃破など、主に「守戦の名将」として語り継がれているようです。
【番外】『キングダム』の中でも最古参のキャラ！？
馬陽の戦の終盤で初登場し、決して登場が早くはなかった李牧ですが、実は『キングダム』という作品の中では、かなり古参のキャラだというのはご存知でしょうか？
実は李牧は、原作の原泰久先生が『キングダム』連載前に書いた読み切りの主人公であり、その読み切りの評価が高かったことが、『キングダム』が連載されるきっかけとなったのです。
まとめ
武芸にも指揮にも政治にも優れ、部下からの信頼も厚い、まさに完璧超人とも呼ぶべき武将・李牧。
味方であれば何より心強い人物ですが、そんな彼は敵として、秦の前に立ち塞がることになります。
王騎すら打ち破った最強の敵を、信たちはどうやって打ち破るのか。ますます目が離せない『キングダム』のアニメ第3シーズンは、4月5日より放送開始です！
