大人気作品「魔王様、リトライ！」って知っていますか？2019年にアニメ化も決定していて、今かなり盛り上がっている作品なのです。ライトノベルやコミカライズも販売されています。普通の社会人である主人公が、自分で作ったオンラインゲームのラスボス「魔王」にログインしたまま、そのゲームのなかにトリップしてしまうというストーリー。今回こちらの記事ではそんな「魔王様、リトライ！」のなかに登場する「天使」についての考察を紹介します。まだまだ謎が多い「天使」という存在ですが、いったいどんな設定なのでしょうか。
天使の考察①大野晶がトリップしてしまった謎とは
大野晶は【魔王】としてトリップしてしまいました。それは大野晶が呼ばれたというよりも、【魔王】に用事があったのです。
聖光国とは
聖光国とはこの世界の舞台。かつて実在した「智天使」を信仰する、という宗教のもと、成り立っていた国でした。智天使とかつて共に戦った仲間たちが貴族になり、国をまとめています。一見まとまりのあるように見えるのですが、内部では対立が絶えないようです。貴族の制度をなくせという者がいれば、社会に絶望し、悪魔を信仰してしまう人だっているのです。
サタニストとは
悪魔を信仰している団体「サタニスト」が、対立の仲発足してしまいました。彼らははじめ、裕福な者は富を貧しいものへ分配せよ、とおとなしく主張していただけだったのですが、だんだんと貴族制度の廃止を訴え始めたり、最後には智天使こそが格差を作った元凶とまで言い始めたのです。実際はそんなことはありません。智天使は「悪魔王」との戦いのあと、消滅してしまったのです。しかし彼らにとってそんなことはどうでもよかったのです。
魔王を呼び出す！
そんなとき、「サタニスト」の前に現れた「ユートピア」という人物により、彼等の行動はよりいっそう、過激になっていきました。国のあちこちで無差別テロを行うほどに。そして最後、ついに「魔王」を呼び出したのです。そこで呼び出されたのが、主人公である「魔王・九内伯斗」。大野晶ということでした。
天使の考察②智天使の謎
国から信仰されている「智天使」の存在。それはかつて、「悪魔王」を封印したとして知られています。封印されているのは「願いの祠」という場所。その悪魔王が、物語冒頭にて魔王に襲いかかってきた怪物です。魔王はラスボスキャラということもあり、ステータスが最強すぎて倒してしまいましたが。その名は「悪魔王グレオール」。種族は最上位の悪魔です。上級悪魔すら使役する、悪魔種の「王」とも呼ばれる存在です。封印されたことによりその体力はかなり減っているのですが、防御力はかなりのものです。
智天使は願いの祠の力を借りた
「願いの祠」とは、来訪者の願いを叶えるという言い伝えがある祠です。智天使はこれによって、悪魔王を封印したのです。実際祠は、たくさんの死体が転がっている見るに堪えない場所でした。そこで魔王は、サタニストたちがここで自分を召喚するように願ったということを聞かされます。元の国へ返してくれと魔王が頼んでも、願いに反する願いは叶えられないとのこと。かわりに指輪をもらいました。それは「魔王の指輪」。座天使が残した「最後の奇跡」といわれるものです。世に混沌と破滅をもたらせば、数多の願いが叶うとされています。
天使の考察③３人の天使の謎
ルナいわく、智天使の他にも２人天使がいたとのことです。それは「座天使」と「熾天使」というもの。智天使は悪魔王を封印してあとに消滅し、ほかの天使も姿を見せなくなって久しいとのことです。ちなみに願いの祠にいた石像が、「座天使様」であるという人物もいるとのこと。ルナに言わせればありえないことのようなのですが、真実はどうなのでしょうか。
魔王が座天使に呼ばれたとしたら
謎が多いのですが、もし魔王が座天使に呼ばれた存在であるとしたら、納得がいくこともたしかです。わがままながらも智天使には信仰を捧げていたルナが、どうして魔王に傾倒したのか、あのマダムまでも魔王に近づいたことも、すべてに説明が行くのです。
天使の階級制度について
ここで参考までに、一般的に言われている「天使」の階級を紹介します。まず上位三隊である「父」の階層は、「熾天使（セラフィム）」、「智天使（ケルビム）」、「座天使（王座）」。そして中位三隊「子」の階層は、「主天使（主権）」、「力天使（力）」、「能天使（能力）」です。さらに下位三隊「精霊」の階層はＭ「権天使（権勢）」、「大天使」、「天使」となっています。天使も階級制度で、９つの階級に分かれているのです。よく耳にする「大天使ミカエル」「大天使ガブリエル」などは「精霊」の階層にいたのですね。さらに作中に登場する３人の天使とは、すなわち上位三隊の天使ということになります。今後どのような展開になっていくのか、謎がたくさんです。気になりますね。
図書館で魔王が見つけた本には？
そして魔王は、さまざまな書物をあさっているときに、天使について書かれている文章を発見しました。そこには悪魔との戦いで智天使が悪魔王グレオールを封印し、その際消滅してしまったこと、そして封印には座天使も力を貸したこと、そのご座天使までもいなくなり、大天使、中天使と呼ばれる存在もいなくなってしまったとのことです。つまりこの世界にはもともと、先述したような天使も大勢いたということになりますよね。
深まる謎！天使についての考察まとめ
以上が「魔王様、リトライ！」に登場する天使についての考察まとめでした。まだまだ謎が多いですが、参考になりましたでしょうか。とりあえず魔王は「座天使」に呼ばれた存在であること、かつてこの世界には多くの天使たちがいたが、現在は消滅しているということが判明しました。それであれば、かつて魔王を召喚したように、ふたたび天使を召喚することも可能なのでしょうか？まだまだ謎が多いですが、こういった考察ができるのもファンタジー作品の面白いところですよね。アニメ化も期待です！
