「薬屋のひとりごと」は10月21日(土)より日本テレビ系列で25時05分から放送されます。初回は一挙3話放送が決まっており、その後は2クールにわたっての放送も決定しています。そして、10月1日には東京・大阪・福岡の4劇場で1~3話の先行上映会も行われ、その一つのTOHOシネマズ日比谷では猫猫役の悠木碧さん、壬氏役の大塚剛央さん、監督の長沼範裕さん達の舞台挨拶も予定されています。原作人気の高さもあって日本テレビも力を入れているようですが、声優は悠木碧さんと大塚剛央さん2人だけしか発表されておらず、公式ホームページで紹介されている情報も少し抑えているのかなという感じです。今回はそんな期待感抜群の「薬屋のひとりごと」の制作陣とキャストの方々をご紹介したいと思います。
目次
制作会社はどこ?
今回「薬屋のひとりごと」を制作するのはTOHO animation STUDIO×OLMです。日本の四大映画配給会社の一つTOHO animationが2022年に子会社化した制作会社がTOHO animation STUDIOで今回OLMとのタッグで制作されます。
制作会社OLMとはどんな会社?
株式会社IMAGICA GROUPの子会社で、子供向けの作品を手掛ける事が多く、ポケットモンスターシリーズなどを多く制作しています。実写映画やフル3DCGアニメにも参入しており、実写では4K・8K対応化も積極的に行っています。OLMの特徴としては、プロデューサー単位のチーム制を導入しているところです。エンドクレジットではOLMの社名ロゴと「TEAM○○」と表記されており、各作品ごとにTEAM単位で制作にあたっています。
代表的な制作作品は何?
ポケットモンスターシリーズやレベルファイブ関連の作品が多いですが、最近のアニメ作品では「古見さんは、コミュ症です。」や「ラブオールプレー」、そして「妖怪ウォッチ♪」などを手掛けています。P.I.C.S.と共同制作した「オッドタクシー」は第25回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門を受賞し、話題となりました。その後、劇場版や舞台化もされ、新プロジェクト「RoOT/ルートオブオッドタクシー」が現在進行中です。
原作者の日向夏先生とは?
日向夏さんは小説家になろうで投稿していた「薬屋のひとりごと」が2012年に書籍化される事になり作家デビューされました。実は「薬屋のひとりごと」は小説を書く練習の為の作品だったそうです。当時は出版社に持ち込む作品は別に執筆されていたそうで、小説家になろうへの投稿は「練習だから少しでも読んで頂けたら良いな、いくつかお気に入りを貰えれば有難いな」ぐらいの感じで書き始めた作品だそうです。
後宮をテーマしたのは何故?
日向さん曰く、「ひねくれているので、他の人が書いているものは私が書く必要はない」という考え方ですとおっしゃっていて、自分は他の人が書いていないテーマを書こうと思ったそうです。「薬屋のひとりごと」の設定も最初は鉱山で下働きをしている元娼婦で、3人の子どもがいるシングルマザーの話だったそうです。しかし、この設定だと一般受けしにくいと考えて、元娼婦という設定を花街出身の娘に変えたそうです。そして、中国の後宮は身分が低い娘でも比較的簡単に入れたので、中華風の架空の王朝を舞台にしたとインタビューで語っています。
監督・シリーズ構成は「長沼範裕」さん
監督・シリーズ構成を担当するのは長沼範裕さんです。監督としては、劇場版「弱虫ペダル」や「魔法使いの嫁」のシーズン1、OVAの「魔法使いの嫁 星待つ人」などを手掛けています。その他にも絵コンテや演出で「カッコウの許嫁」や「アオアシ」、「パリピ孔明」などにも参加されています。「薬屋のひとりごと」の公式ホームページでは、原作を読んだ方も読んでいない方も期待してくださいとおっしゃっていますね。
キャラクターデザインは「中谷友紀子」さん
キャラクターデザインを担当している中谷友紀子さんはアニメーター、キャラクターデザイナーとして活躍されている方です。高校卒業後にスタジオガッツに入社しアニメーターとして働き始めます。2006年の「貧乏姉妹物語」で原画を担当、2015年の「Go!プリンセスプリキュア」で初めてキャラクターデザインを担当されました。
ONE PIECEファンの間では有名!?
中谷さんの作画監督としての評価がかなり高く、作画監督としての活躍はファンの間でかなり認知されています。特にONE PIECEでは中谷さんの作画監督回はファンの間での人気が高いことで知られています。
猫猫のCVは「悠木碧」さん
今作の主人公「猫猫」を演じる声優さんは悠木碧さんです。悠木碧さんは4歳で芸能界入りしており芸歴は長く、子役としてドラマや映画に出演していました。「やっぱりさんま大先生」「あっぱれさんま大先生」でレギュラー出演するなどバラエティーでも活躍していました。2008年に「紅」の九鳳院紫役で初めてヒロインを演じてから声優の仕事が多くなっていきました。
特徴的な声だけではない声優さん
「薬屋のひとりごと」のドラマCD版から猫猫を演じてきた悠木碧さんも、今回のアニメ化を楽しみにしていたそうです。悠木碧さんの代表作は!?と聞かれた時、「魔法少女まどか☆マギカ」の鹿目まどか役や、「幼女戦記」のターニャ・デグレチャフ役、「蜘蛛ですが、なにか?」の蜘蛛さんの「私」役など、特徴的な声質でちょっと舌足らずなキャラクターを思い浮かべる人が多いと思います。しかし、実際は変幻自在と言っていい声質と素晴らしい演技力が一番の魅力です。一つの作品で複数の役を演じても聞き分けるのが難しいほどの実力は、どんな役をもこなしてしまい、アニメファンを魅了しています。
特技でもある早口言葉が凄い!
もう一つ悠木碧さんの特徴というより特技が「早口言葉」です。ご自身が特技として公言しており、その早口言葉がいかんなく発揮されたCMがダッシュエックス文庫から発売されている『クロニクル・レギオン』のナレーションです。30秒間に300文字を収めています、1秒に10文字計算ですのでその凄さが分かりますね(気になる方はhttps://www.youtube.com/watch?v=Dczr1zMP_zY&t=4sでご覧ください)。もう一つ見て頂きたいのが「蜘蛛ですが、なにか?」のED曲『がんばれ!蜘蛛子さんのテーマ』『現実凸撃ヒエラルキー』です、YouTubeでご覧になれますので是非探してみてください。
悠木碧演じる「猫猫」が楽しみ!
主人公「猫猫」を演じる『悠木碧』さんの魅力をご紹介してきました。悠木碧さんも猫猫役には思い入れがあるようで、版元を跨いでまで作品に貢献しています。今回のアニメ化でどんな「猫猫」を演じてくれるのか、今からとても楽しみです。皆さんも是非アニメを視聴して確かめてください。
壬氏のCVは「大塚剛央」さん
もう一人の主人公と言って良い「壬氏」を演じるのは大塚剛央さんです。子供の頃からゲームやアニメが好きだったそうで、高校生の頃から深夜アニメを見るようになり、声優を意識し始めたそうです。声優という職業を本当に意識したのは大学の就職活動の時だそうです。本当にやりたいことが見つからず悩んでいた時に、今まで夢中になってきたアニメやゲームを思い出し、声優という職業を思い浮かび、自分の将来像が決まったそうです。
最近活躍が目覚ましい声優さん
大学を卒業後、日本ナレーション演技研究所を経て声優の道に入った大塚さんのデビューは2016年の「あまんちゅ!」で、2018年の「風が強く吹いている」の蔵原走役で、テレビアニメ初主演を務めます。2020年には第14回声優アワードで新人男優賞を受賞するなど、今後を期待される声優さんです。最近では「もののがたり」や「AIの遺伝子」で主人公を演じるなど、活躍が目覚ましく、今回「壬氏」をどう演じてくれるのか、とても楽しみです。
制作スタッフ、キャストについてのまとめです
「薬屋のひとりごと」の制作スタッフやキャストの皆さんについてご紹介しました。後宮という女性の園が舞台のアニメショーンをどう表現してくれるのか、とても楽しみです。猫猫を演じる悠木碧さんが「皆さんの期待を裏切らない、とても美しい世界になっていると思います」とおっしゃっていますので、皆さん、アニメ放送を楽しみに待っていてください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。