ジャンプ+にて配信され、瞬く間に人気を獲得したジャンプ作品期待のホープ『SPY×FAMILY』ですが、皆さんは本作のアニメ版を視聴されましたか?『SPY×FAMILY』は「原作漫画を誰でも気軽にスマートフォンで楽しむことができるため、アニメ版の需要があまりないのではないか?」と言われることもあった作品でしたが、いざアニメ版が放送された本作は、持っている本質的な面白さとキャラクターの魅力が相まって大成功を収めましね。 当然、原作を楽しんだファンの皆さんもアニメ版を視聴されたと思いますが、実はこの原作とアニメ版には違いがあることに気づきましたか?基本的に本作のアニメ版は、原作を踏襲する形で制作をされているので大きな違いはありませんが、よくよく見てみると、原作と違ったりアニメならではの表現が入っていたりします。今回はそんな、本作のアニメ版ならではのオリジナルシーンについて紹介をしていきたいと思います!原作との違いをチェックしてもう一度アニメを視聴するとさらに面白いので是非ともチェックしてみてくださいね!
実は原作と細かく違うアニメ版
本作『SPY×FAMILY』のアニメ版は原作の通りの進行だと思われている方が多いのですが、実は細かい変更やオリジナルシーンの追加がちょくちょく入っているのです。この辺りの変更はかなり原作を細かくみていないとわからないものとなっています。
大きなストーリーの変更はない
ただ、ストーリー上の進行で大きな影響のある変更はないので「原作が好きだったのに、アニメで改悪が酷すぎて楽しめない!」と感じる原作ファンの方はいないと思います。
原作派も楽しめる!
『SPY×FAMILY』のアニメ版は原作をそのままなぞらず、細かい変更を加えながらも原作から大きく逸脱をすることがないように変更されている作品となっています。そのため原作をみっちり楽しんだファンの方であっても、一定の新鮮さを感じながらも安心感のある鑑賞を楽しむことができると思います。
特に大きなオリジナルシーンを紹介!
今回は小さな変更の多い本作『SPY×FAMILY』のアニメ版の中でも、特に注目すべきオリジナルシーンについて紹介をしていきたいと思います。一部ではありますが、大きな変更もあるシーンがありますので、是非とも注目してくださいね。
ヨルを歓迎するロイドとアーニャ
一つ目のオリジナルシーンは「ヨルを歓迎するロイドとアーニャ」です。ヨルとロイドが偽りの夫婦となる約束を交わしたのち、ロイドの家に引っ越すこととなったヨルですが、このヨルを歓迎する流れが原作と少し異なっています。
ヨルのへ出迎えがリアルに
具体的にはヨルが荷物を持ってロイドの家を訪れた際に、その荷物の少なさにロイドが驚くシーンが追加されていたりと、ヨルを出迎える流れがリアルになりました。
アーニャが家を案内
特にヨルのためににアーニャが家を案内するシーンはアニメバージョンのみの描写となっています。ヨルとアーニャの関係も作中で非常に重要となってきますので、この辺りのくだりが丁寧になったのはいいことですよね。
ヨルが受け入れられる過程が丁寧に
このように、アニメ版ではヨルが受け入れられるまでの過程がやや丁寧に描かれています。アーニャの時はアーニャが子供だったこともあり、すんなりと馴染んでも違和感はありませんが、やはりヨルは成人女性ですので、いきなり家族として馴染むのも無理があると思いますので、彼女が受け入れられるまでの過程がリアルになったのはいいことですよね。
合格発表までの緊迫感
続いてオリジナルシーンが目立ったエピソードが「アーニャの受験の合格発表」です。原作では割とすんなり合格発表まで進んでしまったアーニャですが、アニメ版では合格発表までの家族のソワソワ感が丁寧に描写されています。
黒猫に横切られるアーニャ
例えばアーニャが黒猫に横切られるシーンはわかりやすいオリジナルシーンですね。黒猫は不幸の象徴とされており、特に前を横切られることは不幸の前触れとされています。特に合格発表前は家族全員がピリピリしていますので、黒猫に前を横切られただけで不安になってしまいますよね。
合格祈願
このような不安になる描写も追加されていたためか、アニメ版ではアーニャがぬいぐるみを使って合格祈願をしているシーンも追加されています。このシーンが追加されたことで、アーニャなりに合格を願っていることがわかる様になりましたね。
合格発表までの緊張感がリアルに描写
このようにアニメ版では合格発表までの緊張感がよりリアルに描写される様になりました。合格発表は『SPY×FAMILY』のストーリー上でも特に重要なシーンとなっているので丁寧になっているのはわかりやすくていいですよね。
ロイドマン
続いてアニメ版のオリジナルシーンとして紹介するのは「アーニャ姫のために活躍するロイドマン」のシーンです。このロイドマンのシーンはアニメオリジナルシーンの中でも特に大きなものとなっているので、是非とも注目してみてくださいね。
合格祝いが豪華に
ロイドマンの登場シーンはアーニャの合格祝いとして描かれています。アニメ版では合格発表までのくだりが丁寧になっていると紹介をしましたが、合格判明後の合格祝いもかなり丁寧に描かれているのです。
ロイドマン登場
合格したアーニャを祝うために、ロイドマンというヒーローに扮してSASUKE的な障害物を攻略するアクションを披露します。この辺りはさすがスパイという感じですが、自らの能力を対外的に隠さないといけないスパイとしてはどうなんだ?と突っ込んでしまいそうにはなりますね。
ド派手なアクション
とにかく、このロイドマンのシーンはアニメ版ならではのド派手なアクションを楽しめるようなシーンとなっています。本作のアニメ版でのオリジナルシーンとしては特に注目のものとなっていますので、是非とも注目をしてみてくださいね!
アニメでオリジナルシーンを入れる理由
この様にさまざまなオリジナルシーンが登場する『SPY×FAMILY』のアニメ版ですが、本作のみならず、どうしてアニメ作品というのはオリジナルシーンを描く傾向にあるのでしょうか?ここからは、そんなアニメシリーズになるとオリジナルシーンが増える理由について紹介をしていきたいと思います。
原作ファンを楽しませる
オリジナルシーンの挿入が目立つ理由の一つとして挙げられるのは「原作ファンがアニメシリーズでも新鮮な気持ちで楽しめる様にする」ためです。やはり100%原作と同じというのは原作を楽しんできたファンの方からして見れば、退屈に感じてしまうと思いますので、細かい変更があった方が楽しみやすいですよね。本作『SPY×FAMILY』も原作ファンのことを意識してか、原作ファンにしかわからないような細かい変更を多く入れていましたね!
1シーズンで終わらせるための調整
もう一つの理由として挙げられるのが「1シーズンで区切りのいい展開にしないといけない」という点です。区切りのない漫画版と異なり、アニメ作品は1シーズンごとの区切りとなるので、ある程度コンパクトに起承転結を描く必要があります。 そのため、漫画版に比べてアニメ版は細かい尺の調整をする必要があり、その痕跡がオリジナルシーンとして現れるのですね。
映像と静止画で適切な表現が違う
これらの尺の関係のみならず「そもそも映像作品と映画中心の漫画とでは、読者や視聴者を楽しませるための適切な表現が異なる」という点も、アニメオリジナルシーンが存在する理由として挙げられます。当たり前ではありますが、漫画作品は絵を観て楽しいと思えるようなエピソード展開で描かれています。そのため、アニメ制作を担当する方々からしてみると「ここはこういう風に変えた方が映像的に映えるな」と思うポイントが何個もあるわけです。このように、絵と動画の違いもオリジナルシーンが描かれる一つの特徴であると言えるのです。
まとめ
いかがでしたか?今回は本作『SPY×FAMILY』のアニメ版オリジナルシーンについて紹介をしていきました。今回紹介した『SPY×FAMILY』のアニメ版は比較的オリジナル要素の少ない作品ではありましたが、所々に映像作品ならではの面白さを追求しようとするアニメ制作陣の工夫が見て取れましたよね。漫画には漫画の面白さがありますし、アニメにはアニメならではの面白さがあると思いますので、ぜひとも皆さんも本作以外のアニメ作品についても原作との違いに注目をして楽しんでみてくださいね。 また、アニメミルではこのほかにも『SPY×FAMILY』に関する記事をまとめて紹介していますので、ぜひともそちらも目を通してみて下さい!