本作「Dr.STONE」は2017年より『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始されたSFサバイバル漫画で、原作は稲垣理一郎、作画はBoichiとなっています。2019年7月～12月までアニメ第1期が放送され、2021年1月よりアニメ第2期が放送予定となっています。科学に没頭する主人公の千空は高校でも毎日のように実験を繰り返していました。ある日、千空の友達である大樹は杠をクスノキに呼び出し告白しようとします。その時、突如地球は謎の光に包まれ、人類は全員石化してしまいます。大樹が目を覚ますと、そこは人類の文明が滅亡したストーンワールドでした。そんな世界にただ一人生き残った大樹。その大樹を蘇らせたのは化学を探究する少年千空だったのです。千空と大樹はすべてを失ったこのストーンワールドで全人類を救い出し、0から文明を築くことを決意するのでした。今回は本作に登場する数多くの発明品を紹介していきたいと思います。これを知れば科学がもっと好きになるかも！！
目次
ブドウからワイン、そしてブランデー
ブドウやレーズンを潰してペットボトルに入れフタをせずに放置しておけば味はともかくとしてワインは出来ます。密造酒で犯罪なのでしてはダメですが。石化の謎を解くために工業用の腐食液ナイタールを作成しようとする千空。ナイタールの素材となる酒を作るためにワインを作成することになったのです。ワインを蒸留してブランデーを作り、石化復活液を完成させました。ブドウを見つけ出した大樹は大手柄ですね！
炭酸カルシウムから作り出した命の石・石鹸
貝殻をボコボコに潰しまくって炭酸カルシウムをゲットした千空たち。炭酸カルシウムには農業の土をレベルアップさせたり、砂と混ぜてモルタルにしたり、石鹸を作ったりと多くの使い道があります。司に初めて見せた科学グッズであり、この石鹸は司帝国との戦争に終止符を打ったダイナマイト作成にも活躍しました。千空はこの時、司に黙っていましたが、炭酸カルシウムは火薬の原料にもなるのです。
人類史上最大の発明品・銃（火薬）
火薬の作り方は、硝酸カリ75％・硫黄10％・木炭15％を混ぜ、仕上げに叩いて固めれば火薬の完成です。隠し味として砂糖とか足すとパワーが上がります。ここではブドウ糖を使っていますね。本当に火薬が出来るので知識だけにしてくださいね！！普通の石で叩くだけでは火は起きませんが、大樹が使った石は黄鉄鉱。鉄の要素満載の石でぶっ叩いたため、大爆発を起こしてしまいました。火薬の威力が証明された瞬間でしたね。銃はまだ完成していませんが、科学王国は火薬という武力を入手したのです。
アルキメデスの発明品。滑車
千空のゴミみたいな力でも大木を動かすことが出来るアルキメデスの発明品・滑車。千空は大木に足を挟まれたコハクを助ける為に、持てる知識と今まで作った発明品をフル活用して滑車を作り出しました。千空の揺らがぬ精神にコハクは心を打たれていましたね。コハクの好きは人としてと言ってはいますが、本心が気になるところですね。
金狼にプレゼントした金の槍
クロムの倉庫にあった大量の石をゲットした千空。通称賢者の石と呼ばれる辰砂を熱して水銀を採りだし、その水銀に砂金を溶かして金の槍を作りました。村の中に頑なに入れてくれない金狼にプレゼントして中に入ろうという魂胆だったのです。しかし、ルールはルールという金狼の心は揺らぎませんでした。表には出しませんでしたが、内心金狼は金の槍を気に入っていましたね（笑）金の槍が雷で壊れた時の金狼のショックの受け方を見れば一目瞭然ですね。
鉄の時代の幕開け
クロムが磁石を持っていたことにより砂鉄集めが可能となります。沢山の砂鉄を集めた千空たちは、鉄を作り出すのです。砂鉄が鉄になる温度は1500度。竈で人力で1500度の温度を起こすというとんでもない作業にクロムたちは製鉄の恐ろしさを知ることになります（笑）明らかに人手が足りないことを実感した科学王国は、マンパワーゲットを優先事項にするのでした。猫じゃらし拉麺でマンパワーをゲットした科学王国は交代作業を繰り返し、鉄をゲットしました。
猫じゃらし拉麺
村人を買収するために猫じゃらしからラーメンを作る千空たち。猫じゃらしを脱穀し、水の中で混ぜることで実とそれ以外に分けます。こうして出来た猫じゃらし粉を小麦粉の代わりに使い拉麺を完成させました。調理という文化のない村人たちはこの拉麺の虜になります。こうして科学王国は半ば強制的にマンパワーを手に入れたのでした。ちなみに現代食を知っている千空からすれば味はまともではないそうです（笑）
発電所、そして電気の爆誕！！
石器の時代に0から発電所を作った千空。これには幻の心も揺れ動いていましたね。銅板を叩いて伸ばし、削って薄くなった円盤にします。銅線のカバーとしてウルシを塗り、強力磁石をセットして二刀流手回し発電機を作りました。腕力発電ではありますが、この時代に電気を作り出したのは大きな進歩ですね。発電機を動かすには息の合った二人が同時に回す必要があるため、金狼、銀狼が担当することに。ものすごく辛そうな二人でした（笑）発電所の完成により千空は電球を作り出し、村に電気が生まれたのでした。
発電機用強力磁石
鉄の棒に雷を落としハイパワー磁石を作ろうとする千空。タイミングよく雷がきますが、まだ避雷針の準備が出来ていません。雷が落ちるまでの時間との勝負。電光石火で避雷針を作成する千空たち。銅を溶かして液体状にし、それをミゾに流し込んで銅線にします。固まった銅線を鉄の棒に巻き付け、それに雷を落とすのです。丸太などに括りつける時間がなかったため、金狼の槍に括りつけたコハク。コハクのファインプレーにより科学王国は強力磁石をゲットすることに成功しました。金の槍を失った金狼・・・凄いショックを受けていました。
スイカを救ったガラス
珪砂をすり潰して細かい砂にし、炭酸カルシウムと焼いた海藻を加えます。そこに鉛をぶち込んでクリスタルガラスをゲットした科学王国。炭酸カルシウムはここでも活躍しましたね。
ガラスを使ってスイカに眼鏡を作った千空。ボヤボヤ病に悩んでいたド近眼のスイカもハッキリとみんなの顔が見れてとても嬉しそうでした。金狼VSマグマの戦いでも、眼鏡が大活躍しましたね！
まともな器具が揃った研究所
ガラスが出来たことで、ビーカーや試験管など実験に必要な器具を作ることが出来るようになりました。ガラス細工に苦戦する千空とクロム。その不器用さに村の職人カセキは痺れを切らせ、自らガラス細工に精を出します。初めてみるガラスを器用に工作していくカセキ。どの時代にも仕事に人生を捧げた本物の職人というのは存在するのですね。
硫酸から身を守るガスマスク
サルファ剤作成の必須の最難関素材・硫酸を入手するため、千空たちは温泉地帯の先にある泉に向かいます。毒ガスである硫化水素や二酸化硫黄は空気より重く、泉のある窪地に溜まっているのです。この毒ガスエリアを攻略しなければ硫酸を入手出来ないため、千空たちはガスマスクを作成しました。竹を蒸し焼きにし、炭酸カリウムに灰のアクをガンガンにぶち込みます。出来上がった黒い粉は炭酸カリウムが染みまくっている活性炭で、これが毒ガスを中和してキャッチします。この手作りガスマスクで硫酸ゲットの危険度MAXミッションに挑む千空とクロムなのでした。
ルリを助ける万能薬・サルファ剤の完成
最難関素材の硫酸をゲットし、残す素材は酒のみ。御前試合で大量の酒をゲットした科学王国は、超過酷なロードマップを全てクリアし、遂に奇跡の万能薬・サルファ剤を爆誕させたのでした。肺炎だったルリはサルファ剤の投与ですっかりと回復し、ルリを救った千空は村長として正式に認められました。
サルファ剤の原料となる危険な素材
（塩酸）硫酸に塩を少し加えて煮込み、発生したガスを水ポタポタマシーンでキャッチすると塩酸の完成です。目に入ると失明します。（クロロ硫酸）湯の花を煮込んで、塩酸をブチ込めばクロロ硫酸の完成です。皮膚にかけるとデロデロのゾンビになります。（水酸化ナトリウム）電気で塩水を分解すれば水酸化ナトリウムの完成です。死体を溶かすことが出来ます。次々と出てくるウルトラ危険な薬品に、コハクは千空を疑うのでした（笑）
幻との約束
サルファ剤作りには炭酸水も必要でした。炭酸水にハチミツを焦がしたカラメル、パクチーを混ぜ、ライムの皮を絞ればコーラの完成です。サルファ剤を作った千空は一人ラボで留守番をする幻にコーラを作っていたのでした。幻との約束を忘れていなかった千空。この時の幻はめちゃくちゃ美味しそうにコーラを飲んでますね。
最強の科学の剣・日本刀
一人で科学王国の武力を圧倒する氷月に対抗するため、科学王国は日本刀を完成させます。このミッションに職人のカセキが張り切らないハズがありません。案の定、服をぶち破って気合入りまくりでした（笑）鉄を1200度で焼き、叩いて中のゴミを飛ばします。再び折りたたんで焼きます。この繰り返しを「鉄の折り返し鍛練」と言います。これを10回以上繰り返し鉄の強度を増していくのです。この時は質より早さを重視したため、折り返し鍛練は2回しかしていません。千空曰く、結晶構造を見ると2回でほぼ仕上がっているそうです。一番重要なのは焼き入れで、刃先は硬く、峰の部分はしなやかに仕上げます。この両サイドの硬さの違いこそが、日本刀を最強の刃物にするのです。千空は科学的に説明していますが、職人のカセキはニュアンスでしっかりと理解していました。
人類最強の通信技術・ケータイ
ケータイの心臓は真空管、骨格はプラスチック、血管は金の電線。真空管は職人のカセキ、電線はスイカたち子どもチーム、プラスチックは千空たち科学チーム、それぞれが互いを信じ、役割分担をして、ケータイのパーツ作成に取り掛かります。またしても超過国なロードマップをクリアし、科学王国は遂にケータイを完成させました。しかし、聞く側はどうやって聞くのか・・・。そうケータイは2台ないと機能しないのです。さすがにもう1台作るには時間が足りません。そんな時ルリがスピーカーの存在を口にします。百物語からヒントを得た千空は白夜の墓にあるレコードに辿り着きます。ケータイとレコード、科学王国は千空親子によって通信技術を入手したのでした。
脳を揺るがす快感・綿飴
ケータイの配線として金の極細線が必要な千空は綿飴機を作ります。糖の結晶を綿飴機に入れれば綿飴が、糖の代わりに金を入れれば金の極細線が出来るという訳です。お菓子など食べたこともない村人たちはあまりの美味しさに脳がとろけそうになっていました。ケータイを作る過程で科学王国にお菓子が誕生したのです。
マンパワーをブッチぎる水力発電所
人力ではどうしても金の極細線にムラが出てしまいます。冬に備えて人手もそんなに割けません。そこで千空はコハクの盾を使いギアを作ります。ギアを見て何かを閃いたクロムは、カセキと二人で三日三晩別の作業をしていました。完成したのはなんと水車でした。知識0から水車を作り出したクロムに驚く千空。この水車を利用して科学王国は水力発電所を手に入れました。これを誰よりも喜んでいたのは銀狼。金狼、銀狼は人力発電の労働から解放されたのです。今まで本当にお疲れ様でした！！
電気を貯め込むバッテリー
電気を発生させても貯め込む箱がなければ垂れ流しになってしまいます。硫酸に鉛の板を2枚漬け込み、ここに電気を流せば勝手に貯まっていきます。バッテリーの完成です。こんな箱に本当に電気が貯まっているのかと疑う銀狼ですが、触ってしっかりと感電していました（笑）
千空が0から作った科学王国、その発明品をご紹介まとめ
いかがだったでしょうか？0からケータイという現代文明まで駆け上がってきた千空たち科学王国。いくら現代文明を知っていたとはいえ、千空は天才過ぎますね。作り方などは漫画に描いてあったとおりに紹介してますので、細かい部分は省略されているところもあると思います。ジーマーで危険なものもあるので、知識だけに留めておいてくださいね。第2期はどんな発明品が出てくるのか楽しみですね！！
