大人気アニメ「進撃の巨人」。奥の深いストーリーと世界観、派手なアクションシーンで注目を集め、国内外問わず支持を集めています。アニメ新シリーズも好評放送中ということで、展開も盛り上がっていますよね。はじめこそ巨人と人間の戦いというストーリーではありましたが、最近は新たな謎が判明したり、さまざまな伏線が回収されたりなどで、物語がかなり複雑化しています。そこで今回こちらの記事では、「進撃の巨人」の世界情勢について紹介します。
目次
世界情勢その1☆2つの勢力が戦っている
まず前提としておさえておきたいのが、「進撃の巨人」の世界観には2つの勢力があるということです。「エルディア人」と「マーレ人」であり、この2つの勢力は長い間対立をしています。いったい2つの勢力は何が原因で戦いを続けているのでしょうか。ここからは、エルディア人とマーレ人について詳しく解説していきます。
エルディア人とは?
「進撃の巨人」の世界にいる「エルディア人」というのは、壁内に住む人類のことを指します。主人公のエレンはエルディア人ということになりますね。壁内の世界はエルディア国といっても過言ではありません。ちなみにエルディア人はユミルの民であるため、全員巨人になることができるという特徴があります。そういったことから、マーレ人はエルディア人のことを同じ人間だと思わない場合も多いです。ときには「悪魔の血」と言われてしまうこともあります。ちなみにエルディア人のすべてが壁内にいるというわけではなく、なかには壁外の大陸に残されている者もいます。それらのエルディア人はマーレ人に支配されており、迫害を受けているのです。
マーレ人とは?
一方マーレ人とは、壁外の大陸を支配している人類です。マーレ人は巨人になることは出来ませんが、エルディア人が持っている「始祖の巨人」の力を狙っています。
2つの関係はどうなっている?
もともとエルディアとマーレの間では、長年の間巨人の力を巡って戦争を起こしていました。もともと1850年程まえに、エルディア人の先祖にあたる「ユミル・フリッツ」という少女が、巨人の力を手にします。そして少女の死後、手にした巨人の力を九つに分けます。これが、「九つの巨人」と呼ばれるものです。この力によりエルディア帝国を作り上げ、マーレ人を倒しました。詳しくは次の項目にて紹介します。
世界情勢その2☆民族浄化とはいったい何?
ここからは、エルディアとマーレの歴史を語るにおいて欠かすことのできない「民族浄化」について解説していきます。
民族浄化とは
「九つの巨人」の力を手にしたエルディア人は、その力によって大陸を支配することになります。マーレを倒し、1700年にわたってほかの民族を支配しました。さらにほかの民族との子どもを作り、子どもを「ユミルの民」として育てました。これを「民族浄化」と呼んでいます。
エルディアにて内戦がおこる
しかしマーレの内部工作により、エルディア帝国にて内戦がおこってしまいます。それによりエルディア帝国は弱体化してしまいました。そして隙を狙ってきたマーレから、「九つの巨人」のうち7つを奪われてしまうのです。さらにこれをきっかけにして巨人大戦が起こってしまい、エルディア帝国は敗北してしまうのです。
パラディ島に逃げ込む
このとき、エルディアの王は「フリッツ王」です。フリッツ王は戦うことを拒否し、パラディ島に三重の壁を作って逃げ込みました。この壁が作中に登場する、ウォールローゼ、シーナ、マリアの壁です。ここから、現在のエルディア(壁内の世界)を築いていきました。
世界情勢その3☆マーレに支配されているエルディア人って?
フリッツ王は三重の壁を作り鎖国状態にしましたが、このときに壁の外にいたエルディア人はマーレに支配されてしまいます。そこから、迫害の歴史が始まってしまいました。そのなかのマーレに支配されているエルディア人のなかで、「エルディア復権派」という、マーレに反逆することを目的とした組織が作られました。エレンの父であるグリシャはこのなかのメンバーだったのです。
注射を打たれる!
しかしエルディア復権派の計画は、マーレに伝わってしまいます。そこでエルディア復権派の人たちはみんな、マーレに巨人化するための注射を打たれてしまうのです。そしてパラディ島に、無知性巨人として放たれてしまいます。つまり、エレンたち調査兵団が倒していた巨人の正体は、巨人化したエルディア人だったということになります。
巨人の正体は人間だった
つまりエレンたちは、自分と同じ民族を殺していたということになるのです。巨人の正体は、実は人間でした。ではグリシャはどうなったのかというと、もちろんエルディア復権派のメンバーということで巨人にされてしまいましたが、その前に「進撃の巨人」の能力を手に入れています。そのため壁内に逃げ込むことが出来ました。そのときにカルラと結婚し、エレンが誕生しました。はじめのほうは壁外に人間はいないといわれていましたが、歴史に間違いがあったことがわかりました。
世界情勢その4☆マーレの戦士とは?
つまり「進撃の巨人」の物語は、マーレと壁の中にいるエルディア人との戦争が大きなテーマになっていることがわかります。マーレは壁の中にいるエルディア人は、エルディア帝国のなかにあるあるものを狙っています。それはいったい何なのでしょうか。
「マーレの戦士」とは?
現在マーレ人は大陸を支配していますが、そのなかには「マーレの戦士」と呼ばれる人たちがいます。「マーレの戦士」とは、マーレに中性を誓っており、マーレがエルディアから奪った7つの巨人の力を持っている人間のことです。マーレの中では最強の人間兵器とされており、強力で特殊な巨人の力を持っています。
パラディ島に向かっている
マーレの戦士たちは、壁に囲まれている「パラディ島」に向かっています。パラディ島は、マーレ国内で反逆罪などとして扱われたエルディア人たちが、巨人にされて島流しにされている場所です。つまり巨人が大量に徘徊しているのです。マーレはパラディ島にとある目的があり、マーレの戦士を大量に送り込んでいるのです。
「始祖の巨人」奪還が目的
たとえ「マーレの戦士」であっても、大量の巨人がうろうろしているということで、パラディ島はかなり危険な地域になっています。マーレが戦士を送り込んでいる理由としては、「始祖の巨人」の奪還です。マーレはエルディアから「九つの巨人」の力のうち7つを奪い去りましたが、巨人の頂点に君臨する「始祖の巨人」の能力は奪えませんでした。
どうして「始祖の巨人」の能力が欲しいのか?
マーレは現在、大陸を支配しています。マーレは独自の技術発展をしている国ではあるのですが、近年近隣国が軍事力をあげてきており、最新の武器などを持ち合わせるようになってきました。7つの巨人の力を持っているマーレ国でしたが、巨人の力ではどうにもならなくなってきていたのです。マーレには資源も乏しく、なかなか技術発展が難しい状態。そんな中マーレが目を付けたのがパラディ島でした。パラディ島の地下には大量の資源が眠っており、マーレはこの資源を確保し、より安定したマーレ国を作ろうと思っています。そのためにはまず、「始祖の巨人」の力が必要であると判断したのです。
「マーレの戦士」になる条件とは?
マーレの戦士になるには、2つの条件があります。「5歳~7歳までの健全な男女であること」「マーレの戦士として巨人の力を継承し、能力をしっかり発揮すること」です。また厳重な審査を行い、数年間にわたり募集を行います。この条件に当てはまり、希望する人間はマーレの戦士になるための訓練を受けることが出来るのです。ちなみにマーレの戦士の募集は毎回、エルディア人から選ばれているのです。たとえエルディア人であってもマーレの戦士であれば迫害を受けることもなく、丁重にもてなされるようになっています。
どうして「ユミルの民」のみがマーレの戦士になれるのか?
「ユミルの民」=エルディア人です。どうしてユミルの民だけがマーレの戦士になれるのでしょうか。マーレ人たちは、自分たちが持っている巨人に変身させる力をマーレ人には受け継がせません。これはもともと、マーレ人は巨人の力を持っていないため、巨人に変身することが出来ない人種なのです。そのため巨人の力を手に入れても使うことが出来ません。一方エルディア人は、歴史の中で最初に巨人の力を手に入れました。そのためマーレ人たちは、巨人の力を使うことのできるエルディア人のなかから、「マーレの戦士」として軍人を募集しています。
名誉マーレ人とは?
このようにマーレの戦士になるということは、様々な犠牲も払いますし、当然危険も伴います。しかし同じくらい恩恵も受けるのです。先述したとおり、マーレ国にいるエルディア人は常に迫害を受けており、残酷な扱いをされています。ひどい場合戦争では、無理やり無知の巨人に変身させられ、空からまるで爆弾のように落とされるなてこともあるのです。そんなエルディア人でもマーレの戦士になれば、「名誉マーレ人」の称号を与えられます。エルディア人と言う人種は変わらないのですが、マーレ国にて「マーレ人」と扱われるようになります。マーレ国に忠誠を誓うことになり、これは家族も同様です。迫害され続けているエルディア人にとって、「名誉マーレ人」の称号はやはり魅力になります。このように恩恵を与えながら、マーレ人は巨人の力を使い続けていました。
世界情勢その5☆「座標」とはいったい何?
「進撃の巨人」のなかにたびたび登場する「座標」ですが、ストーリーにおいて重要なキーワードになります。この「座標」は、「始祖の巨人」の起源であり、「巨人を操る力」のことを指します。作中でも大量にうろついている「無知性巨人」を意のままに操ることができ、敵にも味方にもすることが出来るということで、座標は戦いにおいて重要な立ち位置なのです。「始祖の巨人」ということで、現在座標はエルディア国にあり、所有者は主人公のエレンです。
不戦の契りとは
もともと少女ユミルフリッツが受け継いだ「始祖の巨人」の能力を使い、エルディア国は繁栄しました。ユミルが死んだあとは始祖の巨人の能力は9つに分かれ、9つの「知性を持った巨人」が誕生したという流れです。その後エルディア帝国はマーレに力を奪われてしまい弱体化していきます。このときの王であったフリッツ王は逃げ込むような形でパラディ島に引きこもり、三重の壁をつくりました。このときに「不戦の契り」というものを発行します。
エレンに座標があるけど……
「不戦の契り」が働いているため、座標の力は王家の血をひくものしか使うことが出来ません。現在座標はエレンが所持していますが、エレンは王家の血をひいていないため、完全に力を使うことはできません。座標の力を奪うためには、座標の力を持つ「始祖の巨人」を捕食する必要があります。つまり現在の段階で、座標の力を奪うのはなかなか困難であることが分かります。たとえば王家の血をひいているヒストリアをエレンが捕食するようなことがあれば、座標の力を手に入れることが出来ます。そうなると物語が大きく動き出すでしょう。
「進撃の巨人」世界情勢まとめ!
以上が、「進撃の巨人」世界情勢についてのまとめでした。まだまだ伏線もたくさん張られており、謎の多い「進撃の巨人」の世界観ですが、現在分かっている情報をまとめるとこのようになっております。もはや序盤のような、「巨人と人の戦い」だけのストーリーではなくなってきたことがわかります。アニメも好評放送中ということで、これからエレンたちがどのように戦っていくのか見逃せないところです。気になる方はぜひ、原作も合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか。
進撃の巨人 に関する関連商品
進撃の巨人 グッズ
グッズは色々と発売されていますが、今回はアニメミル編集部が注目してるグッズを紹介します!気になる方はぜひご覧ください!
マンガ
今までの漫画を大人買いしたい方はこちら!