ゴブリンスレイヤーは、月刊ビッグガンガンで連載中の作品です。元は、蝸牛くも先生原作の「このライトノベルがすごい! 2017」1位を獲得した人気作品です。アニメ化もされる話題沸騰中のゴブリンスレイヤーの登場人物をご紹介します。
ゴブリンスレイヤー
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
新人でも着ないような汚れた鎧に身を包むが実際は銀等級(上から数えて3つ目の序列)の冒険者であり、“小鬼を殺す者”。20歳。 ドワーフからは「かみきり丸」、エルフからは「オルクボルグ」と呼ばれる。
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
ゴブリンを殺すためにあらゆる手を尽くすゴブリン殺しのベテラン。 ゴブリン退治の実力はまさしく一流で、ゴブリンの生態や種類、行動パターンを熟知しており、 薄汚れた革鎧に安っぽい鉄兜、中途半端な長さの剣に使い古した盾という、洞窟内における対ゴブリン装備で身を固めている。
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
しかし、用途を知らなければみすぼらしく見える装備とゴブリン退治以外一切興味がないように見える偏屈な人格から、 周囲の冒険者にはベテランから駆け出しまで「実力あるくせにザコ狩り専門」「なんか変なの」とあまり受けが良くない。 一方で身近な脅威であるゴブリンを積極的に退治してくれる事から一般人受けは意外と良く、 特に遠方では「民衆のヒーロー」「英雄」的な評価が独り歩きしている事も。
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
基本的に寡黙かつ皮肉や冗談があんまり通じないタイプだが、実はわりと周囲に気を使っている節があり、不器用なタイプ。本人の言動や常時兜をかぶっている姿から誤解されがちだが、これでも1巻時点で20歳であり、 挿絵では口元のみ年相応の(見ようによっては中性的な)面立ちな素顔が描かれている。
ゴブリンスレイヤーの戦い方
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
その戦術は奇襲に罠は当たり前、火攻め水攻めも躊躇せず実行し、 剣を帯びてはいるが必要に応じて投擲することもいとわず、使い捨ててはゴブリンの屍から武器を調達するなどなんでもありのスタイル。 暗闇でゴブリンを殺すための練習に、足音なく歩く歩行法や、貪欲に学んだ科学知識、粉塵爆発など、体術から知識までなんでも使う。
高いレベルの武技の数々
例えば弓矢を扱わせても、数十メートル離れたゴブリンを射抜く等、多種多様な武技を高いレベルで修得している。 中でも投擲には自信があり、本人曰く「只人の最大の武器は投擲」。紐状のスリングや即席の投槍器での射撃から、素手による武器や石・目つぶし等の投射まで様々なものを投げている。
安い装備品の理由
また万が一自分が斃れた後の二次被害等を考慮して、あえて安手の(=ゴブリンが装備しても大した被害にならなそうな)装備のみを使用している。 ただし、銀等級の技能とは本来、得意分野に関しては武技一つとっても魔法と見紛う程に卓抜した達人の域にある。 ゴブリンスレイヤーの各技能は(ある敵の見立てでは)第5~6位の紅玉~翠玉等級に留まるので、銀等級として評価するとその技量は低い。
器用貧乏
身体能力も含め、あくまでヒューマン・ファイター・オトコの範疇に収まっており、純粋な力量勝負では苦戦することが多い。 格下の相手であっても確殺するために不意打ちを行っており、強敵との対決では負傷する事もしばしば。 悪く言えば器用貧乏だが、良く言えばあらゆる局面に対応するオールラウンダーでもあり、戦士と言うよりは野伏(レンジャー)や斥候としての性質が強い感がある。
ゴブリンにとってのゴブリン
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
ゴブリンが人を襲う理由を自分がゴブリンを殺す理由と重ねており、自身の事を「ゴブリンにとってのゴブリン」と例えている。 ゴブリン以外を積極的に殺そうとはしないが、自分を殺そうと襲い掛かってくる相手は例え怪物だろうが人間だろうが容赦なく始末する。 過去については外伝「イヤーワン」の1巻にて詳細に語られており、10歳の時に故郷がゴブリンに襲われて壊滅し、慕っていた姉も目の前で嬲り殺されたこと、 圃人(レーア)の老人に拾われて鍛えられていたらしい事が明らかになっている。
女神官
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
神殿で育った孤児で、ゴブリンスレイヤーとパーティを組んでいる新米の神官。15歳。扱い的にはヒロイン。 一日に3回、神々に祈ることで奇跡を起こせる。これでも才能がある方だという。 優しく慈しみ深い少女で、何かと無茶するゴブリンスレイヤーを放っておけず、彼の初めての固定パーティーメンバーとなる。
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
組んだ当初は彼に振り回されていたが、付き合いが長くなるにつれてその言動に慣れていき、時には意見するなど良き相棒となっていくが、 同時に、ゴブリン討伐依頼でなくともゴブリンが出現すれば無意識に倒すことを前提としてしまうなど、彼から変な影響も受けつつある。 15歳ということで、背もそこまで大きい方ではない。
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
小説版では初の冒険でゴブリン退治に挑んだ際、パーティがピンチになり、その時にゴブリンスレイヤーに助けられたというエピソードが描かれた。 また本編中ではリバースしたり、限定版カバーでは服がぼろぼろの中破状態になったり、カラー口絵では聖水まで描かれ、2巻カラー口絵でひん剥かれ、限定メタルカバーに掲載されるなど色々悲惨。
女神官の小話
6巻までは1段昇格しただけの黒曜等級のままであったが、6巻終盤でようやく鋼鉄等級へ昇格した。 AA版の配役はあのピッチリタイツで有名なDQ3の女僧侶だが、小説版では露出度控えめの普通のデザインになっており、帽子も箱状の物から丸みを帯びた横に大きい物になっている。
牛飼娘
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
ゴブリンスレイヤーの幼馴染み。ギルドの近くの牧場で叔父と暮らしている。 今作におけるもう一人のヒロイン。明るく元気な性格の持ち主。付き合いの長さもあって彼の数少ない理解者の一人であり、人一倍分かりにくい彼の内心を些細な仕草から読み取ることも。
知られざる過去
やはりその過去は断片的にしか描かれていないが、ゴブリンスレイヤーとは幼い頃は隣人同士でよく遊んでいたこと、 故郷がゴブリンの襲撃を受けた時には偶然叔父のところに行っていて助かったことなどが語られている。 「イヤーワン」では「ゴブリンスレイヤー」となった彼と再会した時の話なども語られており、実質ヒロイン。過去のトラウマから引きこもりのような存在で、髪も伸ばしていた。
受付嬢
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
ギルドで冒険者相手に、依頼の手続きをこなすお姉さん。同業者に受けが悪いゴブリンスレイヤーを、陰になり日向になり支える内助の人。年は23歳ほど。 被害が多い一方で、駆け出し以外が手を付けないゴブリンの依頼に手を焼いており、そのゴブリン退治を率先して引き受けるゴブリンスレイヤーには深く感謝している。
エコひいきする受付嬢
というか露骨に一人だけ非営業スマイルを向けたり紅茶を入れたりと対応が違うため、同僚も気を回して彼の対応は彼女に一任している。 ちなみに好みの相手は「ストイックな冒険者」。つまりゴブリンスレイヤーは彼女のストライクゾーンど真ん中ということになる。
妖精弓手
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
森人(エルフ)の野伏(レンジャー)。 少女に見えてエルフという種族のご多分に漏れず長命。ちなみに2000歳。かといって年季が入っているというとそうでもなく、感情が素直に顔に出る分かりやすい性格をしており、 年下の鉱人道士にからかわれて喧々諤々のやり取りをするのが恒例行事と化しているが、銀等級=第三位ということもあって、その弓の腕は魔法と見紛うほどの達人級のワザマエである。
精霊弓士の小話
しかし、休みの時は昼まで寝ていたり、基本的に肌着を付けていなかったり、片付けを全くしないために部屋は散らかり放題と、私生活はかなりズボラ。 ゴブリン退治の専門家ということでゴブリンスレイヤーに依頼を持ち込むも、当初は彼を快く思っていなかった。 しかし、共にゴブリン退治を行ったことで彼に「冒険をさせたい」と考えるようになり、周囲からは彼に恋心を抱いていると思われている。 なお、詳しくどう違うのかは不明瞭だが厳密には上森人(ハイエルフ)であり、7巻にて故郷ではお姫様の身分であることが明かされた。
鉱人道士
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
鉱人(ドワーフ)の老人。長命種ではあるようだがエルフ程ではなく彼は107歳。 明朗な人物で職人気質のゴブリンスレイヤーを気に入って、パーティの中でもフォローに回る。
鉱人道士の小話
妖精弓手をからかい、蜥蜴僧侶と支援を行い、女神官を気遣うなどパーティのムードメーカー。 精霊使い(シャーマン)として様々な触媒を使い、一日に4回ほど相手を酩酊させたり、石礫を放つ術を扱える。 術以外にも手斧や投石といった物理攻撃もこなすが、鉱人ということで手足が短く機動力が低いのが弱点。
蜥蜴僧侶
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
蜥蜴人(リザードマン)の僧侶。いわゆる竜司祭(ドラゴンプリースト)。 妖精弓手たちのパーティのまとめ役で、武人気質。 穏やかな性格に見えて「異端を殺して階位を高め竜になるために冒険者になった」と平然と言い放つなど、かなり猛々しい。
蜥蜴の小話
ゴブリンスレイヤーと共に冒険する過程でチーズを食べて以来、大好物になった。おお、甘露! 戦闘では竜司祭として一日に4回、先祖である竜の力で骨を媒介に武器や竜牙兵を創りだせるほか、蜥蜴人の特性を生かした近接格闘能力にも長ける。爪!爪!牙!尻尾! 作者曰く、バックグラウンドを含めた設定が作中で一番多いキャラ。あと実は恒温動物。
まとめ
出典: ゴブリンスレイヤー ©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
キャラクター達は個性がありどれも魅力的です。アニメや書籍などでそれぞれの活躍に注目してご覧ください。