ダンジョン飯はKADOKAWAから出版されている年10刊漫画雑誌『ハルタ』にて連載されていた九井諒子さんの作品で、2023年9月15日にて完結。2024年1月からアニメ化が控えている作品です。強敵との戦いに破れ一文無しになしになったパーティーが、仲間を回収し蘇生するためにダンジョンでとれたモンスターを上手いこと調理して食費を浮かせながらダンジョンを踏破していくというグルメ&ファンタジーな作品です。そんなダンジョン飯に登場するモンスター料理の数々を前後編に分けてまとめてみました!
目次
- モンスター料理その① 大サソリと歩き茸の水炊き
- モンスター料理その② 人食い植物のタルト
- モンスター料理その③ ローストバジリスク
- モンスター料理その④ マンドレイクとバジリスクのオムレツ
- モンスター料理その⑤ マンドレイクのかき揚げと大蝙蝠天
- モンスター料理その⑥ 動く鎧のフルコース
- モンスター料理その⑦ ゴーレム畑の新鮮野菜ランチ
- モンスター料理その⑧ 盗れたて野菜と鶏のキャベツ煮 略奪パンとご一緒に
- モンスター料理その⑨ 天然♡おいしい宝虫のおやつ♪
- モンスター料理その⑩ 厄除け祈願!除霊ソルベ
- モンスター料理その⑪ 茹でミミック
- モンスター料理その⑫ ジャイアントクラーケンについてたジャイアント寄生虫の蒲焼き&白焼き
- モンスター料理その⑬ 水棲馬の焼き肉
- モンスター料理その⑭ テンタクルスの酢和え
- モンスター料理その⑮ ウンディーネで煮込んだテンタクルスと水棲馬のシチュー
- モンスター料理その⑯ ローストレッドドラゴン&ドラゴンテールスープ&タマネギのピザパン
- モンスター料理その⑰ ジャック・オー・ランタンのポタージュとドライアドのチーズかけ蕾ソテー
- モンスター料理その⑱ コカトリスのアイスバイン風とドライアドの蕾のザワークラウト風
- モンスター料理その⑲ コカトリスの石焼き親子あんかけ
- モンスター料理その⑳ ハーピーの卵で作った卵焼き
- モンスター料理その㉑ 5階層の思い出ピラフ&5階層丸ごとピカタ&スイートドライアド
- モンスター料理その㉒ 夢魔の酒蒸し
- モンスター料理その㉓ アイスゴーレムの茶碗蒸しとアイスゴーレムに入ってた魚に火を通したやつ
- モンスター料理その㉔ バロメッツのバロット(あるいはバロメッツチョップ)
- モンスター料理その㉕ 魂のエッグベネディクト
- 【ダンジョン飯】モンスター料理前編まとめ
モンスター料理その① 大サソリと歩き茸の水炊き
ライオスたちが始めて食べた魔物料理。迷宮内に徘徊していた歩き茸とザリガニ釣りの要領で捕獲した大サソリを使った鍋料理。ライオス達だけでは調理法が分からなかったものの、魔物料理を研究するドワーフ、センシによって美味しい水炊きとなりました。魔物料理に興味のあるセンシはライオスの目的がレッドドラゴンだと知り、レッドドラゴンを調理し食す目的でライオスたちのパーティーに入ります。
モンスター料理その② 人食い植物のタルト
迷宮にて冒険者を待ち伏せて捕縛し、栄養としてしまう人食い植物の果実を使ったタルト。人食い植物の実は甘くはなく塩味。味はとても美味しく、人食い植物の実がとても美味しい理由はその果実を狙った動物を捉えて養分とするためだとライオスは分析しています。
モンスター料理その③ ローストバジリスク
胴は鶏、尾は蛇、牙と蹴爪には猛毒を持つ巨大生物、バジリスクをローストチキンとしたもの。肉部分に香辛料を刷り込み、栄養補給の意味合いも込めて薬草、いい薬草、魔力草、毒消し草、石化消し草、麻痺直し草をみじん切りにして腹につめ、じっくりローストします。味は鶏肉そっくりで、蛇部分の肉も鶏に近いらしい。
モンスター料理その④ マンドレイクとバジリスクのオムレツ
叫び声を聞くと頭がヘンになってしまう植物マンドレイクと、バジリスクがそこらへんに産み散らかした無精卵を使ったオムレツ。バジリスクのタマゴは鶏ではなく蛇のものに近く、鶏卵よりも黄色みがかった赤色なのが特徴。マンドレイクはその性質上、取り扱い注意な代物で、採取の際には注意が必要。叫ばれる前に〆るというやり方でも採取できますが、叫び声をあげさせることでアクが抜けるらしくそちらの方がおいしいようです。
モンスター料理その⑤ マンドレイクのかき揚げと大蝙蝠天
マンドレイクと大型の蝙蝠をつかったかき揚げと天ぷら。迷宮の中で油を調達するのはとても難しいことでしたが、トラップに使われている煮え油を上手いこと利用することによって油を確保します。使われている油は食用のオリーブ油で、この地域で良く育てられていたことが影響したのかもしれないと分析しています。
モンスター料理その⑥ 動く鎧のフルコース
迷宮内に置かれていた鎧が何らかの理由で動くようになり人を襲うようになった動く鎧の正体は、その鎧の内側に張り付いていた軟体生物。軟体生物が筋肉の役割を果たすことで鎧が動いていました。その中身を調理したフルコース。味は美味しく、味わいが遅れてやってくるらしいです。調理方法によって味も変わり、蒸し焼きにしたら兜のカビのにおいを閉じ込めてしまい、あまり良くなかったようです。
モンスター料理その⑦ ゴーレム畑の新鮮野菜ランチ
土で出来た魔法生物ゴーレムは種を植えておくと、害虫は付きにくく自力で水分管理をしてくれるので勝手に育ててくれるので、美味しい野菜をお手軽に作ることが可能。センシはゴーレムが出現する階層に拠点を作り、ゴーレムを利用した自給自足の生活を送っていました。肥料は迷宮の中で冒険者が用を足したものを利用していました。
モンスター料理その⑧ 盗れたて野菜と鶏のキャベツ煮 略奪パンとご一緒に
迷宮内の酒場がオークの襲撃に遭い、そのオークたちが略奪したパン種や野菜を調理したもの。オークは歴史上、人間やエルフを嫌っており、その襲撃も容赦がないものでしたが取引先相手のセンシの知り合いということで難を逃れます。オークたちは野蛮で、特にエルフのマルシルとは反りが合わない一面はあるものの、話は通じる相手でした。
モンスター料理その⑨ 天然♡おいしい宝虫のおやつ♪
宝石に化けて人を襲う宝虫を処理し、ジャム、串焼き、せんべいにしたもの。見た目は宝石ですが、虫。虫ですが、栄養価が高く味もいい。チルチャックはコイン虫を食べたことがあるらしいですが、昔食べたものより美味しく、迷宮の中にいる個体の方がより美味しいらしいです。深層の魔物はもっとおいしいらしい。
モンスター料理その⑩ 厄除け祈願!除霊ソルベ
霊体の魔物が数多く出現する階層にて、センシが簡易的に作った無国籍風聖水で霊体をぶん殴り、霊体の冷気によってシャーベット化したもの。中身は水、宝虫のジャム、リキュール、塩、砂糖、スライムの肝、ミント。ファリンが生きていたころは霊体への対処も容易で、改めてファリンの存在の重さが分かる味となりました。
モンスター料理その⑪ 茹でミミック
チルチャックがこれまでの人生で散々煮え湯を飲まされてきたミミックをシンプルに塩で茹でたもの。ミミックは宝箱に擬態するモンスターで、宝箱などを殻とする大型のヤドカリのようなモンスターです。基本的に毒はなく、身には弾力があり噛めば噛むほど味が染み出てとても美味しいようです。ただ、背の部分はあまり美味しくないようです。
モンスター料理その⑫ ジャイアントクラーケンについてたジャイアント寄生虫の蒲焼き&白焼き
巨大なタコのモンスター、ジャイアントクラーケンの中に寄生していた寄生虫。ジャイアントクラーケンが巨大なサイズだったので、寄生虫もかなりのビッグサイズ。ジャイアントクラーケン自体は臭みが強く食べられませんでしたが、寄生虫はとても美味しいものでした。見た目はヤツメウナギのようなものでした。ただし、寄生虫を生食したライオスは寄生虫の寄生虫(アニサキスのようなもの)にあたってしまい地獄のような目に遭いました。
モンスター料理その⑬ 水棲馬の焼き肉
水中で生活する水棲の馬の肉で焼肉。水棲馬は愛嬌があって人懐こい性格をしているように見えますが、実際のところは油断させて水中に引きずり込もうと考えています。脂身の部分は石鹸に使うことが出来、肉も多少筋っぽい部分があるものの癖が少なく美味しいようです。マルシルはレバーばっかり食わされました。
モンスター料理その⑭ テンタクルスの酢和え
植物に擬態して獲物を捕獲する軟体生物テンタクルスの一部を酢和えにしたもの。テンタクルスは刺胞生物であり、一度つかまり毒棘が刺さってしまうと身体がマヒしてしまい動けなくなってしまいます。種類によっては酢によって刺胞の動きを抑えることが出来るようです。味は箇所によって微妙に味が変わるらしい。
モンスター料理その⑮ ウンディーネで煮込んだテンタクルスと水棲馬のシチュー
マルシルが怒らせてしまった水の精霊ウンディーネを根性で捕獲し、テンタクルスと水棲馬の肉、いくらかの野菜を入れたシチュー。ウンディーネは極小の精霊の集合体で、怒らせると人体を簡単に貫く水鉄砲を発射する危険な生物です。魔力の集合体なので、魔力切れしてしまったときには摂取することによって魔力を補給できるようですが、精霊の魔力は身体が吸収しにくいらしく大量に摂取する必要があるようです。
モンスター料理その⑯ ローストレッドドラゴン&ドラゴンテールスープ&タマネギのピザパン
ライオス達のパーティーを壊滅させ、ファリンを飲み込んでしまったレッドドラゴンを調理したもの。激闘の末にレッドドラゴンを倒し、ファリンを蘇生させたあとに皆で食べたドラゴン料理。センシにとっては悲願のメニューで、しっかりとした歯ごたえに濃厚な味、鼻から抜ける風味などどれをとっても唯一無二らしい。
モンスター料理その⑰ ジャック・オー・ランタンのポタージュとドライアドのチーズかけ蕾ソテー
人間の形をした植物型のモンスター、ドライアドの実と蕾を使った料理。ドライアドの花は外敵を見ると実や蕾を守るために襲い掛かってきます。花粉を飛ばす性質があり、吸い込んでしまうと強烈な花粉症により涙と鼻水が止まらなくなってしまいます。ポタージュはほんのり花の香りがしてまったり濃いのにくちどけがよく美味しいらしいですが、人の形をした実を容器に使うと絵面は最悪になります。
モンスター料理その⑱ コカトリスのアイスバイン風とドライアドの蕾のザワークラウト風
鶏と蛇を合わせた怪物コカトリスの肉を塩漬けにして肉を茹でたものと、案外足の早そうなドライアドの蕾を輪切りにして酢漬けにしたもの。コカトリスとの戦闘でマルシルが石化してしまったため、何とか石化を解除する片手間にマルシルを漬物石代わりに利用することで出来上がりました。
モンスター料理その⑲ コカトリスの石焼き親子あんかけ
コカトリスのバラ肉や卵、ドライアドの実など、これまで手に入れた食材を使った親子あんかけ。容器にはダンジョン内の不要物を取り込み再生する謎生物?ダンジョンクリーナーが使われており、皿ごと食べることが一応可能。ただ、第一印象は泥で青虫や鉄、レモンを混ぜたようなヘンな味であまり美味しくはないようです。
モンスター料理その⑳ ハーピーの卵で作った卵焼き
女性の顔をした鳥型のモンスター、ハーピーの卵で作った卵焼き。見た目は普通の卵焼きで、ライオスがカプルーのために作った料理。カプルーは死ぬほど食べたくなさそうで、いっそ殺すかとも考えていましたが踏みとどまり、覚悟を決めて食しますが、ライオスに対しての印象を決定づける一幕でもありました。
モンスター料理その㉑ 5階層の思い出ピラフ&5階層丸ごとピカタ&スイートドライアド
シェイプシフターの見せる幻惑によって、メンバーの偽物がたくさん増えてしまったために判別のために皆で作った料理。5階層で手に入れたコカトリスやドライアドの食材を使った思い出の料理たち。結局、幻を作り出していた獣の魔物を倒すことで幻は消えたものの、幻影と作った料理だったので未完成でした。
モンスター料理その㉒ 夢魔の酒蒸し
悪夢を見せるモンスター、夢魔を酒蒸しにしたもの。夢魔は睡眠中の人間に憑りついて悪夢を見せ感情を食べる魔物で、悪夢にとらわれ続ければ衰弱死してしまうこともあるようです。その正体は貝に似た生物で、枕の中に忍び込んで夢を食べる生物でした。調理すると食べた夢の一部が出現することがあるようです。
モンスター料理その㉓ アイスゴーレムの茶碗蒸しとアイスゴーレムに入ってた魚に火を通したやつ
アイスゴーレムに入ってた魚から出汁をとり、茸、夢魔、シェイプシフターの肉、ハーピィの卵を加え、アイスゴーレムの欠片を使って茶碗蒸しにしたもの。ついでに魚にも適当に火を加えたもの。この食事ではなんやかんやでパーティーに加わったイヅツミと初めて一緒に食べた料理でもあります。
モンスター料理その㉔ バロメッツのバロット(あるいはバロメッツチョップ)
ヒツジのなる木、バロメッツの実を調理したもの……を用意したかったけど成体はすべてダイヤウルフに持っていかれてしまったので、成熟する前の実の中身を調理したもの。バロットとはベトナムの料理で、孵化直前のアヒルを茹でたもの。見た目はアレすぎて敬遠されがちですが、味はおいしいらしいです。バロメッツは見た目はヒツジですが、味はカニ。魔物色を敬遠するイヅツミががつがつ食べるくらいには美味しいようです。
モンスター料理その㉕ 魂のエッグベネディクト
可逆変化と不可逆変化を説明する一例として良く使われる卵は、本作での魂の扱いを説明するためにも使われています。ただ、卵には様々な性質があり、それらは料理法の違いとしても現れています。卵を茹で卵にすればそれは不可逆変化ですが、遠い未来では可逆変化になっているのかもしれません。
【ダンジョン飯】モンスター料理前編まとめ
ダンジョン飯に登場したモンスター料理をまとめてみました!迷宮内で取れた食材をいかに美味しく調理しスタミナを保つかはというシステムは現実のダンジョンゲーでも採用されそうなアイデアですね。ここでは紹介しきれなった分は後編にまとめてありますので、よければそちらもご覧ください!