最近話題の「なろう系小説」。そのなかでもアニメ化が決定している「蜘蛛ですが、なにか?」は、女子高生が異世界で蜘蛛に転生するという驚きのストーリー展開が人気を呼んでいます。弱肉強食・敵だらけの異世界で、最弱の蜘蛛である「私」が、人間の頭脳を駆使してなんとか生き延びる姿は、ハラハラしながらも目が離せません。こちらの記事ではそんな「蜘蛛ですが、なにか?」の主人公である「私」について紹介します。
目次
主人公はもともと日本の女子高生だった
まず主人公はもともと、日本で暮らすごくふつうの女子高生でした。高校で古文の授業を受けているときに、体が激痛にさいなまれ、そこからの記憶が曖昧のまま、気づいたら異世界に蜘蛛として転生していました。蜘蛛に転生してしまうなんて普通は驚いてしまい身動きも取れないような状態のはずですが、主人公はそうではありませんでした。
なんとしてでも異世界で生き抜く
次々と襲いかかる敵、さらに飢えないために共食いを始める周りの仲間たちを見て、主人公は危機感を覚えます。そして、「なんとかこの世界で生き残ってやる」という、執着にも似たような切実な思いが生まれました。それと同時に彼女はわりと冷静かつ楽観的な性格でもあったため、目の前に次々とやってくる困難に、とまどうことも少なく立ち向かっていきます。
主人公はどんなキャラクターなの?性格は?
蜘蛛として異世界に転生した主人公。前世では女子高生として生きていましたが、学校以外は家で引きこもって、ネットかゲームをしているような状態でした。両親も遅くまで帰ってこず、食事は作り置きをレンジで温めて食べるかコンビニかという生活。家族と顔を合わせることもないような、凍りついた家庭環境でした。さらに学校でも孤立をしていたということで、前世に居場所はありませんでした。そういったことからも自己評価はとても低い彼女にとって、敵だらけとはいいながらも現在の蜘蛛生活はどこか居心地がいい部分もあります。
マイホームが大切
そんな彼女は、脳内では常に喋っていたり、よく考え事をしているような状態ではあるのですが、いわゆる「コミュ障」です。前述したような理由によりほとんど他人と関わっておらず、やり方がわからないという部分もあるのでしょう。また物語の序盤で、自分の身を守るために自分の出した蜘蛛の糸で寝床を作った際には、「マイホーム」と呼んで大事にし、そこで工夫をこらして暮らしていました。罠で魔物を確保し食料などを得ていましたが、ある日自分のレベルでは到底太刀打ちできないような敵が現れた際は、マイホームをあとに撤退し逃げたことがありました。そのときに彼女は、言葉に出来ないような情けなさを感じています。彼女にとってマイホームは誇りでした。そのあとは、2度と自分の誇りを汚すような戦い方はしないと誓います。
スキルは最弱、メンタルは最強な主人公
そんな主人公である「私」は、蜘蛛として転生していて、スキルは最弱な状態でした。しかし彼女の強みは最強のメンタルです。もともと前世が人間だったこともあり、頭脳には長けている彼女は、さまざまな工夫をこらした作戦により実力以上の力を発揮しています。また多少のことではへこたれず、なにかあってもうじうじと悩むようなことはなく、前に進むための突破口を探そうとする前向きな性格でもあります。普通であれば異世界に転生しただけでもかなりのダメージですし、そのうえ自分より遥か強い存在がどんどん襲いかかってくるともなれば耐えられない状況ですが、そこでへこたれないのがこの主人公のすごいところですね。
基本的に食事は残さない
異世界で生きていると、当然ですが前世と同じようにお腹が減ってきます。放置していると餓死してしまうため、なにか食べなくてはいけません。そういった理由から共食いなども起こります。主人公もかなり抵抗がありましたが、生きていくためには仕方ないということで魔物を捕食することに。最初に食べたのは自分の兄弟である蜘蛛でしたが、あまりの不味さにびっくりします。それもそのはず毒蜘蛛であるため、毒がしびれてとても食べられたものではありませんでした。苦痛に耐えながらも、生き抜くために主人公は食べ続けます。前世はあまり食べ物に執着していない主人公でしたが、異世界にきて考えも状況も変わり、昔のありがたさを感じたようです。また「お残しはしない主義」でもあるため、状況的にそんなに困ってなくても、どんなにまずいものであっても、食べ物を残すということはしません。
進化するごとにスキルを獲得していく主人公
この作品の特徴として、まるでRPGのような世界観となっています。敵を倒せばレベルが上がり、状況に応じてさまざまなスキルを得ることによって成長していく姿が見どころです。最底辺の種族に生まれてしまった彼女ですが、転生した際の特典としてはステータス向上系スキル「韋駄天」を持っていました。
主な所持スキルは?
主人公が主に持っていて使うスキルとしては、「蜘蛛糸」「毒牙」「韋駄天」「毒合成」「禁忌」「並列思考」「腐蝕耐」「不死」「産卵」「傲慢」…など。ストーリーが進むことにより、さまざまなスキルを取得していきます。ちなみに「蜘蛛糸」はそのまま、蜘蛛の糸を吐き出すスキル。これにより自分の家を作ったり、敵への罠を作ったり、敵をからめとってがんじがらめにします。毒牙で相手に毒を注入して弱らせることによる攻撃も可能です。ちなみに「並列思考」とは自分の意識(思考)を2つに分裂させることであり、「頭で考え、行動へ移す」という通常の流れを介さずとも、「頭脳担当」「体担当」と自我をきっぱりわけて、効率よく行動することができます。(とはいっても、2人の意見が合わないこともあります)
「禁忌」とは?
スキル「禁忌」とは、絶対にレベルを上げてはいけないとされているスキルです。主人公もはじめは怖がりながらも、「まあレベル上げなきゃいっか」くらいに軽く考えていましたが、ストーリーが進み他のスキルのレベルが上がるごとに、だんだん「禁忌」も上がってきます。この恐ろしい「禁忌」というスキルですが、物語が進んでいくにつれ秘密が解けていきます。
主人公の「私」を演じるのは悠木碧さん
現在主人公のキャストだけは発表されていて、声を務めるのはなんと大人気声優の悠木碧さんです。悠木碧さんといえば、声優としての活躍はもちろんのこと、アーティストとしても幅広く活躍されていますよね。悠木碧さんの代表作品といえば、『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目まどか役、『君の名は。』の名取早耶香役、『妖怪ウォッチ』の未空イナホ役、『戦姫絶唱シンフォギア』の立花響役、『ポケットモンスター ベストウイッシュ』のアイリス役などがあげられます。
もともとは子役出身
そんな悠木碧さんは、もともとは子役として4才にデビューし、テレビドラマなどに出演していました。声優としてデビューしたのは、小学校5年生のとき、TVアニメ「キノの旅」のさくら役でした。そこから声優業を気に入った悠木碧さんは、声優を志しはじめます。ちなみに2017年に放送された「キノの旅」では主演のキノ役を演じました。かわいらしい声が特徴であり、主に幼児~高校生くらいの少女を演じることが多い悠木碧さんですが、少女役のほかに大人の女性役を演じることもあります。ちなみに尊敬している人物は沢城みゆきさんです。
【蜘蛛ですが、なにか?】主人公「私」についてのまとめ!
以上が人気小説・漫画の「蜘蛛ですが、なにか?」の主人公に関するまとめでした。いかがだったでしょうか。女子高生が蜘蛛に転生するというとんでもないストーリーですが、持ち前の冷静さと楽観的な性格を武器に、目の前の困難にどんどん立ち向かっていく主人公は、見ていてとても気持ちがいいです。ここからさらにレベルアップし、どんどん強くなっていく主人公。今後の展開も見逃せません。またアニメ化をしたときに、どのように描かれるのかとても楽しみですね!