アカギ～闇に降り立った天才～は狂気の天才赤木しげるが圧倒的なギャンブラーとしての才能を見せつけ、強敵たちと鉄火場で鎬を削り合う作品です。およそ26年間に渡る長期の連載で様々な勝負をしてきたアカギですが、そのアカギが戦ってきた主要な対戦相手と対戦結果をまとめてみました！
目次
①中学生編 対戦相手『竜崎』結果『大勝→矢木へ交代』
アカギの初めての対戦相手はヤクザの竜崎。借金の棒引きを南郷とヤクザが勝負をしていた雀荘にやってきたことがきっかけで、アカギに何かを感じた南郷が代打ちを頼んだことから勝負が始まります。当初は麻雀のルールすら分かっていないアカギでしたが、それでも超人的な頭脳、洞察力、勝負感と度胸を武器にアガリを重ねていきます。
矢木へと交代
麻雀を始めて数局にも関わらず、アカギは麻雀の本質を掴みバレたらタダではすまないイカサマをしゃあしゃあとやってのけたうえ、乗り込んできた警察を立会人にするという超人的な判断力と度胸を見せつけ、その後も竜崎を凌駕。この時点ですでに竜崎は相手にならず、代打ちの矢木に任せることを決断します。
②中学生編 対戦相手『矢木』結果『大勝→倍プッシュ』
竜崎に呼ばれやってきた矢木は数局見て、すぐにアカギの得体の知れなさを知ることになります。一度は警戒し見に回り、負けたら腕を失うというサシ馬要求の脅しもアカギには通用せず、アカギを精神的にハメようとする動きも完全に看過され、矢木はアカギへの侮りを完全に捨てて勝負に臨みます。
イカサマで倍満を喰らうも
矢木はキャタピラと言うイカサマを使い、アカギのリーチにあわせて倍満直撃をとりますが、次局で裸単騎の待ちをわざと相手に見せて矢木を罠に嵌めることで逆転します。最終的にアカギが勝利し南郷の借金もチャラ、熱い夜は終わった……と誰もがそう思いましたが…。
倍プッシュだ……！
しかし、アカギはチャラになった南郷の借金をサシ馬に乗せて倍プッシュを要求します。ヤクザたちは面子がある以上断れず、再戦するも矢木を精神的に押しつぶしたアカギにとっては至極簡単なものであり、勝負はアカギの独壇場となります。大勝したアカギでしたが、当然のように倍プッシュを要求します。
③中学生編 対戦相手『市川』結果『勝利』
倍プッシュの果てにヤクザが用意した対戦相手は盲目の達人『市川』でした。市川は矢木よりも遥かに格上の相手であり、アカギでも苦戦必至の相手でした。しかし、アカギは当初市川との対戦に間に合わず、仕方なく南郷が卓に付くものの瞬く間に追い詰められてしまいます。
絶一門……！
ギリギリのところで間に合ったアカギはすぐに劣勢をひっくり返し、順調に点棒を稼ぐものの市川との差は縮まらず、絶一門や地獄待ちで揺さぶりをかけるも市川の点棒を減らせない。それどころかリスクを徹底的に避ける市川との点差は徐々に開いていきます。そこでアカギは市川にお互いに点棒を1/10に減らしての対戦を提案しますが、市川は断ります。
市川を罠に嵌めて決着……！
アカギはそんな市川に対して、イカサマでアガり長期戦が不利であることを分からせ市川に点棒1/10の勝負を飲ませます。しかし、それは市川がイカサマを使う口実になってしまいます。達人の市川のイカサマ解禁により、窮地に立たされるアカギでしたが持ち前の豪運と市川のイカサマを逆手に取り市川に勝利します。
④ニセアカギ・浦部編 対戦相手『ニセアカギ』結果『勝利』
かつてアカギと市川との勝負を見届けた川田組の石川に連れられてニセアカギの元に来たアカギは、確率と理論に依存するニセアカギを凡夫と称し、ニセアカギはアカギにギャンブルを持ちかけます。アカギはニセアカギに確率や理論では計れない何かを見せつけ、勝ち目のなさそうなギャンブルに勝利します。
⑤ニセアカギ・浦部編 対戦相手『浦部』結果『勝利』
ニセアカギと浦部との代打ち対決は浦部がわざとニセアカギに華を持たせたあとにレートアップして、一気に毟る作品でしたが途中で治、アカギと交代します。アカギと浦部の対決でアカギはオープンリーチやチョンボで罰符を支払いながらも手を見せないなど、常人には理解しがたい行動をとり続けます。
奴は死ぬまで保留する……！
アカギの目的は大金がかかって精神的に追い詰められている浦部をさらに追い込むべく、異質な打ち方をしていました。あり得ない行動、あり得ない放銃によって疑心暗鬼になった浦部は、アカギに“保留する”という本質を見抜かれそこに付け込まれます。アカギは浦部が捨て牌を切る前に席を立ち、アカギ不在のまま浦部が振り込む決着します。
⑥仲井編 対戦相手『仲井』結果『勝利』
アカギを探していた治の前に現れたのは、麻雀で生計を立てているという九州弁の男『仲井純平』でした。仲井は治の前に現れたアカギに勝負を申し込みます。お互いに有り金を全部を賭けた戦いであり、仲井は他の二人の仲間と結託して『通し』を使ったイカサマで勝負を挑みますが、アカギに全てを看過され敗北。圧倒的な力の差を見せての勝利となりました。
⑦鷲巣編 対戦相手『鷲巣巌』結果『勝利、ただし麻雀の勝ち負けでは鷲巣の勝利』
戦後の動乱を駆け抜け、巨万の富を築き上げた裏の世界の王『鷲巣巌』。しかし、手に入らないもののない人生の中で唯一避けられない『老い』と『死』に絶望し、若いと言うだけで才覚のない若者を憎み、金と権力を背景に命懸けの勝負を強要し、敗北者の命を奪っていきます。仰木と安岡は鷲巣の金を奪うため、アカギと鷲巣をぶつけます。
鷲巣麻雀のルール
鷲巣麻雀は2対2のタッグ戦で4牌中3牌がガラス牌で行われ、鷲巣とアカギの間で点棒の移動があった場合、祝儀として鷲巣は現金、アカギは血液で祝儀を支払い、半荘が終わるごとに順位と点数に応じて、現金ないしは血液での清算が行われるというルール。さらに半荘二回毎に続行か否かを選択できます。
血液を破棄……！
鷲巣とアカギとの戦いは序盤から中盤にかけてアカギが鷲巣を手玉にとるも、鷲巣の豪運によるツモで血液を抜かれることもあり、基本的にアカギに不利な状況で始まった対戦でもあったため実際にはギリギリの勝負を繰り広げます。鷲巣には半荘2回毎に続行か否を選択できるため4回戦終了後に降りようとしますが、アカギが抜いた血液を破棄したため鷲巣は続行を選択します。
6回戦突入……！
5回戦でアカギが鷲巣を仕留めきれなったことで6回戦は鷲巣に流れが来ます。鷲巣は大三元字一色のW役満でほぼ逆転不可能の点差を付けます。しかし、5回戦の終わりにはもう既に現金が底をつきかけていたことから鷲巣は現金で支払うことが出来ず、代わりに血液で清算することに。お互いの命を懸けた勝負が始まります。
鷲巣、こち亀時空から帰還……！
6回戦南三局でアカギは鷲巣に値千金の満貫直撃を奪い、鷲巣は合計1900ccの血液を失い昏睡。鬼たちが亡者たちを弄ぶ地獄へと落ちることになります。そんなこち亀時空で鷲巣はかつての体力を取り戻し、亡者たちを従えて反乱を起こします。その後現れた閻魔大王もぶん殴って、アカギへの執念を金に見事に復活を果たし最後の戦いとなります。
決着……！
最後の戦い、現実時間で10ヶ月も要した配牌で鷲巣は国士無双テンパイ、アカギは清一色7面待ちという鬼手が入ります。アカギは鷲巣に手番を回さないために鳴きを重ね、鷲巣の国士無双を潰しますが、鷲巣はその後の引きで鈴木のサポート込みでの勝利が確定します。しかし、鷲巣はその前に力尽き部下たちが救命措置に入ったためアカギ陣営が勝利となります。事実上アカギは勝負に負け、自分の勝利に納得しなかったため金を受け取らずにその場を去ります。
アカギの対戦相手と結果まとめ
アカギは作中でほぼ無敗。鷲巣戦では完全な勝利とは言えないまでも、最終的な結果だけを見ればアカギの勝利でしょう。まさに伝説の雀士として名を残し、ここから『天』へと繋がっていきます。その人生で終始、伝説を残したキャラクターと言えるでしょう。
