アカギ~闇に降り立った天才~及びアニメ闘牌伝説アカギは伝説の博徒“赤木しげる”の若かりし頃を描いた破滅と隣り合わせのギャンブルを題材にした所謂福本作品の代表作です。そんな後に伝説の博徒と呼ばれる天才、狂気と圧倒的な才能で勝ち続ける赤木しげるについて紹介したいと思います。
伝説の博徒、アカギとは何者なのか?
ギャンブルの世界で語り継がれる伝説的な存在のアカギは元々『天 天和通りの快男児』に登場するキャラクターであり、本作品はそのスピンオフ作品となっています。連載が長期化するにつれて、本作品から更なるスピンオフ作品が登場するなどしたため元の作品の印象が薄れてしまっているが、実は歴とした外伝作品です。
アカギの経歴
中学生の頃から白髪の無頼であり経歴や親、出身地などは一切語られることはなく謎に包まれています。2005年に放送された闘牌伝説アカギでは作品が完結していなかったこともあり「鷲巣との戦いは伝説として語り継がれ、後に神域の男として裏社会に君臨する」と銘打たれて幕を閉じますが、実際に『天 天和通りの快男児』では裏社会に君臨するも束縛されることを嫌ったため数年で引退しています。
神域の男、アカギの初登場はどんなだった?
とある雀荘で借金の棒引きを賭けて、ヤクザとの勝負に臨む南郷の前に現れたのが初登場。当時の年齢は13歳。実は不良グループとの諍いでチキンラン勝負を終えてきたばかりであり、嵐と警察を避けるために雀荘に避難してきたという経緯があり、その異様な空気に何かを感じた南郷は麻雀のルールすらしらないアカギに代打ちを頼みます。
才能を開花させるアカギ
アカギは麻雀のルールを殆ど知らない状況にも関わらず、すぐに麻雀というゲームの本質を掴みそのセンスを開花させていきます。麻雀の本質を掴む頭脳、対戦相手の本質を掴む洞察力、流れを掴んで離さない勝負運とギャンブルの才能と張り詰めた状態でもしゃあしゃあとイカサマを行う度胸や判断力もずば抜けており、すでに対戦相手の竜崎は敵ではなく戦いは代打ちの八木との戦いとなります。
どうしてアカギは強いのか?これがアカギの強さの秘密だ!
卓越した頭脳!
その抜群の頭脳で麻雀を始めて間もないにも関わらず、麻雀の本質を理解し相手がどのような戦略を立てているかを分析する卓越した頭脳を持っています。感覚的に勝負をしているように見えるアカギですが、実はその裏ではしっかり確率や根拠をしっかりと考えています。アカギの戦略は、即物的な目線から見れば理解しがたいものも存在しますがアカギの中ではしっかりと根拠と利に基づいた戦略であり、それがピタリと当たるのです。
類まれなる洞察力!
アカギの強さにおいて、相手を心理的に追い詰め行動を縛るという強さがあります。それは全ての対戦相手において概ね共通しており、それを為すための類まれなる洞察力を持っています。具体的なところでは、浦部の人間としての“答えを保留する”という本質を見抜きそこに付け込むという戦略を見せています。麻雀において重要なのは如何に相手に恐怖を抱かせるかであり、アカギはその洞察力を武器に幾多の勝負に勝っています。
どんな場面でも冷静でいられる胆力!
負ければ破滅という誰でも委縮してしまうような場面でも、アカギは常に冷静に事を運びます。利があるのならば衆人観衆の元大胆にイカサマを行ったり、自分の命が危険な状況においても常に最善の手を選択します。不良同士のチキンランではアクセルを踏み抜いて勢いよく海へ落下したほうが助かる可能性が高いと見れば、迷いなくアクセルを踏み抜くなど常人であれば二の足を踏んでしまうようなことでも、そこに利があるのなら迷いなく選択します。
とんでもない豪運!
頭脳、洞察力、胆力ととてつもない博徒としての資質を持ちながら、ここ一番の場面で有効牌を引き込む豪運の持ち主。ときに神がかりな引きを見せることもありますが、それでもアカギは揺れず淡々と自分のやるべきことをこなします。
狂気の沙汰ほど面白い!命知らずなアカギ!
どんな場面でも冷静でいられるアカギの強さの源は“欲のなさ”であるという「表現されています。物に対して執着がないアカギは博打で買った金も数日で使い果たし、果ては自分の命にすら執着しないため、死を覚悟し委縮してしまうような場面でも意に介さず、ギャンブルの狂気で破滅するならば本望であるという考えすら持っています。アカギが自分の命を顧みないのはそこに“利”があるから、アカギが第一話で口にした「死ねば助かるのに」という台詞が全てを物語っていると言えるでしょう。しかし、“利”ではなく破滅を含めてのギャンブルを楽しんでいる部分もあります。
命知らずセレクション①
アカギの第一話にて雀荘へとやってきたアカギは、不良同士の抗争でチキンランを終えた帰りでした。チキンランでアカギは不利な立ち位置でスタートすることになり、前提を覆すためには『ブレーキを踏まずに海へと落下し、水深の深い位置で落ちる』しかありませんでした。アカギはブレーキを踏まずに落下するも、怪我一つなく生還します。
命知らずセレクション②
南郷の借金の棒引きを賭けた勝負に勝利したアカギでしたが、得た資金で倍プッシュを要求します。当然、負ければ破滅どころか死さえ見える勝負ですがアカギには負ける要素がないとために当然のように倍プッシュ…!その後、市川との戦いに勝利した後も当然のように倍プッシュ…!どちらかが完全に死ぬまで倍プッシュをやめないアカギでしたが、相手が下りたため勝負は終わります。
命知らずセレクション③
鷲巣麻雀で鷲巣のツモによって血を抜かれたアカギは、再三血液補充のチャンスが会ったにも関わらず、血液の補充を拒否します。それどころか抜いた血液に煙草をぶち込んで、自ら退路を断ちます。それは負けを認めればいつでも抜けられる立場にいる鷲巣に勝負を続行させるための作戦でした。
アカギキャラ紹介まとめ
今回はアカギの主人公、赤木しげるについて紹介しました。数ある福本作品の中でも異次元の強さを持つキャラクターで狂気の沙汰ほど面白い魅力があります。アカギは一晩の戦いに20年かけた大作ですが、現在は完結しています。最強の敵、鷲巣との決着は作品屈指の見どころなので、是非とも確認してみてください!アニメも鷲巣編の途中までで終わりですが、非常に出来がいいのでおすすめです!