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Fate/stay night

『Fate/stay night』の物語を引き起こす聖杯戦争とは一体何なのか?

更新日:

セイバーと聖杯戦争に参加した者達

『Fate/stay night』のキーワードでもある「聖杯戦争」ですが、主人公である衛宮士郎は数奇な運命に引き寄せられて参戦することになります。

また、派生作品においても聖杯戦争が開催されており、そこでも激しい戦いが繰り広げられていることは同様です。

その「聖杯戦争」について、本編における詳細を聞かされても謎が多くあります。

今回は聖杯戦争とはどんな戦いなのか、その歴史や派生作品における聖杯戦争の多様な形を紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。

聖杯戦争とはどんな戦いなのか?

聖杯戦争のサーバントのモチーフ
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC

『Fate/stay night』の物語は、主人公である衛宮士郎が聖杯戦争に巻き込まれてしまうことで始まりますが、彼らが血を流してまで欲する聖杯とは何なのでしょうか。

聖杯戦争が行われる目的やその概要について紹介していきます。

また、『Fate/stay night』から派生した様々な作品が登場していますが、同じルールや形式の聖杯戦争は行われておらず、全く別の形の聖杯戦争が行われています。

派生作品における聖杯戦争の内容もまとめていきますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

7人のマスターとサーヴァントで争われる戦い

聖杯戦争のサーヴァント達
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
本編となる『Fate/stay night』の聖杯戦争は「冬木の聖杯戦争」とも呼ばれ、聖杯によって選ばれた7人のマスターがサーヴァントを召喚し、聖杯を巡って争われる戦いとなっています。


出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
召喚される7騎のサーヴァントはセイバー・アーチャー・ランサー・ライダー・キャスター・バーサーカー・アサシンが用紙されており、特にセイバー・アーチャー・ランサーは三騎士と称されて強力なクラスに。

また、マスターはサーヴァントを使役しながら戦っていきますが、令呪と呼ばれるサーヴァントへの絶対命令権を保有しており、命令不可能な内容でも3回までなら実行させることができます。

ただし、命令内容が長期にわたるものや具体性に欠けた内容であれば効果が薄れてしまい、サーヴァントはペナルティを背負ってしまうものの逆らうことが可能です。

聖杯を手にすると願いを叶えることができる

聖杯戦争終盤
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
聖杯戦争では聖杯を巡ってマスターとサーヴァントの争いが繰り広げられていきますが、なぜ彼らは聖杯を追い求めるのでしょうか。

聖杯は「万能の釜」や「願望機」とも呼ばれるように、手にした者の願いを実現する力を有しており、それぞれが抱える願いを叶えるために戦っています。

しかし、第三次聖杯戦争で発生したできごとによって聖杯は願望機としての機能を失っており、聖杯が溜め込んでいるのは人を殺す呪いの魔力となっているため欠陥品に。

淀みきった黒い泥は高潔な魂をもつサーヴァントでさえ性格をゆがめてしまうほどで、触れて聖杯の呪いに触れてしまうことにより、悪しき性格を見せる暴走状態は黒化状態へと陥ってしまいます。

聖杯戦争のシステムを作った御三家

聖杯戦争の仕組みを作った御三家全員集合
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
聖杯戦争はアインツベルン家・遠坂家・間桐家の御三家が成り立ちから関与しており、細かいルールを策定するなどの役割を担っていました。

アインツベルン系は聖杯が宿る器を用意しており、遠坂家は聖杯戦争が開催される土地やサーヴァントを象るシステムを提供、また、間桐家はサーヴァントのシステムや令呪といったものを考案しています。

それぞれが思惑をもって協力したことから始まっていますが、聖杯の権利を独占するための争いが勃発してしまったことにより、幾度も失敗してしまうことになるのでした。

聖杯戦争を見届ける監督役の存在

聖杯戦争の監督役の言峰璃正
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
聖杯戦争はいつしか聖杯の巡る争いへと発展していくこととなり、これによって聖堂教会と魔術教会は形式上の監督役を派遣することになります。

監督役は聖杯戦争において代理の魔術師を用意し、また、戦闘によって起こった事件の隠ぺいやサーヴァントを失ったマスターを保護したりなど、聖杯の儀式を円滑に進めるための役割を担っています。

あくまで形式的な存在であるため、聖杯戦争に参加するマスターは監督役の言葉に耳を傾ける必要がないとされており、無視しても問題ない存在となっています。

また、歴代の聖杯戦争において言峰璃正が第三次聖杯戦争と第四次聖杯戦争の監督役を務めており、第五次聖杯戦争では言峰綺礼が担当しています。

開催された聖杯戦争の歴史

戦いの中のランサー
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
聖杯戦争は60年周期で開催されてきた歴史を持っていますが、全体に関しての簡単な歴史に触れていきます。

紹介するのは『Fate/stay night』における聖杯戦争となっており、本編物語開始まで5回の聖杯戦争が開催されていたことが明らかになっています。

どのような変遷を辿って、第五次聖杯戦争までたどり着いたのか見ていきましょう。

第一次聖杯戦争

1800年頃に開催されたとされる最初の聖杯戦争は柳洞寺で開催され、この頃のアインツベルン家・遠坂家・間桐家には聖杯を奪い合う意図はありませんでした。

しかし、聖杯を扱うことができるのは一組だけだと判明すると、御三家の間で聖杯の所有権を巡る争いが発生するようになります。

サーヴァントを召喚するまでは良かったものの、令呪のシステムが存在しなかったために制御不能に陥るなどの混乱が発生し、儀式として成り立たないまま失敗に終わってしまいます。

また、残念なことに画像が存在していません。

第二次聖杯戦争

1860年頃に開催された第二聖杯戦争から令呪を始めとした聖杯戦争のルールが整備されるようになり、ようやく聖杯戦争の形が組みあがりました。

開催地は遠坂家となっており、御三家だけが聖杯の行く末を争う予定でしたが、招待されていた外来の魔術師が御三家の関係を知ると、乱入して7組による戦いが繰り広げられます。

しかし、勝者が決定することなく戦いが集結してしまったことにより、2回目の聖杯戦争も失敗に終わってしまうのでした。

こちらも残念なことにまだ画像が存在していません。

第三次聖杯戦争

第三次聖杯戦争に参加したアヴェンジャー
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
1930年頃に開催された聖杯戦争は、第二次世界大戦の直前ということもあり、帝国陸軍やナチスが介入して、帝都での激しい戦いが繰り広げられます。

第二次聖杯戦争の時よりもさらに細かいルールが策定されており、魔術教会や聖堂教会らも介入して、聖杯戦争を公正にするための監督役を設置。

戦いは聖杯の器が途中で破壊されてしまったことにより、聖杯戦争は無効試合となって終わりますが、この時にアインツベルンはアベンジャーのサーヴァントを召喚します。

これによって聖杯は「この世の全ての悪」に汚染されてしまって、願望機としての機能が失われることとなります。

第四次聖杯戦争

第四次聖杯戦争のイメージ
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
『Fate/Zero』の物語で描かれているのが第四次聖杯戦争で、1994年11月頃に冬木市で開催されました。

第4回目にして初めての勝者が現れたものの、その勝者は聖杯を破壊してしまったために儀式は失敗に終わってしまうことに。

衛宮切嗣は聖杯戦争終結後には大聖杯を破壊知るための仕掛けを地脈に施します。

しかし、聖杯戦争終結と同時に冬木大災害が起きてしまい、これによって数百人もの人々が死亡してしまうという惨事が発生してしまうのでした。

第五次聖杯戦争

第5次聖杯戦争のイメージ
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
本来であれば60年周期で開催される聖杯戦争ですが、第四次聖杯戦争から10年後という短期間で開催されたことにより、前回の影響が残っています。

『Fate/stay night』で語られている聖杯戦争であり、サーヴァントは過去最高と言えるほどの最強と呼べる顔ぶれが揃っており、マスターの平均年齢も若くなっています。

第五次聖杯戦争では大聖杯が破壊されたことにより、将来的に聖杯戦争が開催されることがなくなったのが大きな特徴に。

大聖杯が破壊されている様子が描かれているのは『Fate/stay night[Heaven’s Feel]』の身となりますが、他のルートでも衛宮切嗣が仕掛けによって大聖杯は破壊されます。

遠坂凛とロード・エルメロイⅡ世で冬木の聖杯戦争が集結

ロード・エルメロイⅡ世
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
冬木に放置された大聖杯を奪いに現れた者たちを発端にして、新たな戦いが勃発します。

大聖杯の復活を画策している魔術教会の一部と対立するなどの問題があり、騒動は聖杯戦争に匹敵するほどの規模に拡大していくように。

しかし2010年、遠坂凛とロード・エルメロイⅡ世の2人で聖杯戦争の解体が執り行われ、最終的に大聖杯が完全解体されて、冬木の聖杯戦争の歴史が幕を閉じます。

その他の聖杯戦争について

『Fateシリーズ』には派生作品が多数誕生しており、その度に登場するキャラクターやサーヴァントも異なっています。

聖杯戦争についても同様で、『Fate/stay night』の聖杯戦争は「冬木の聖杯戦争」と呼ばれており、派生作品においては呼び方や呼称も変わっています。

ここでは、これまでに誕生した『Fateシリーズ』の派生作品で起きた聖杯戦争をピックアップして、どのような戦いが繰り広げられていったのかを紹介していきます。

偽りの聖杯戦争

偽りの聖杯戦争の表紙
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
『Fate/strange Fake』は、『デュラララ!!』シリーズなどを手掛ける成田良悟氏が書いたスピンアウト小説で、後に正式な外伝として扱われるようになった作品。

何者かによって「冬木の聖杯戦争」がアメリカのスノーフィールドで再現されますが、不完全な模倣であるために在るべきクラスが欠けており、呼ばれるはずがないサーヴァントが召喚されるなど、異様な戦いが繰り広げられていきます。

また、偽りの聖杯戦争では時間制限が設けられており、最初に召喚される6柱の「呼び水」が揃ってから7日間までの間が開催期間となります。

サーヴァントはそれぞれの思惑を持って行動しており、さらには英霊以上の力を持つ「何か」が召喚されて、偽りの聖杯戦争は混沌を極めていくことになります。

ムーンセルの聖杯戦争

ムーンセルの聖杯戦争の表紙
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
霊子虚構世界「SE.RA.PH(セラフ)」という仮想現実世界を舞台にして、「冬木の聖杯戦争」をモデルとした、聖杯「ムーンセル・オートマトン」を巡る戦いがムーンセルの聖杯戦争となっています。

ゲーム『Fate/EXTRA』で展開される聖杯戦争となっており、100体以上ものサーヴァントがトーナメント形式によって争われ、ただ一人の生存者が決定するまで続きます。

登場するサーヴァントについても、実在していたかどうかを問わず、時給上の歴史に記された英雄たちが召喚されています。

『Fate/EXTRA』の世界は『Fate/stay night』の本編とは全く別の時間軸で展開されており、1970年代から派生したパラレルワールド上の物語。

また、ゲーム作品は続編として『Fate/EXTRA CCC』『Fate/EXTELLA』が登場しています。

帝都聖杯奇譚

帝都聖杯奇譚のプロモーションビデオの画像
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
『Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚』で行われた聖杯戦争は、第三次聖杯戦争がアーチャーの勝利で幕を閉じた後、聖杯が突如として消失、再出現したことで発生します。

参加する勢力はドイツ第三帝国と帝国陸軍がメインとなっており、聖杯戦争に関わる遠坂・間桐・アインツベルンの御三家は第三次聖杯戦争で疲弊していることから不参加。

帝都聖杯奇譚は第三次聖杯戦争から2年後に発生した聖杯戦争となっているため、時間軸に他所のずれが生じています。

また、開催地が日本ということもあって、登場するサーヴァントも沖田総司や織田信長、徳川家康といった日本の武将や幕末志士たちが多くなっているのが特徴で、史実などになぞらえた設定が加えられています。

聖杯大戦

聖杯大戦の監査役達
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
『Fate/stay night』のスピンアウト小説である『Fate/Apocrypha』の物語で発生する聖杯戦争が「聖杯大戦」。

第三次聖杯戦争の後、ナチスドイスが冬木の大聖杯を強奪したことにより、アインツベルンがアベンジャーではなくルーラーを召喚したことにより発生した聖杯戦争となっています。

ルーマニア・トゥリファスを舞台とする戦いは、聖杯戦争を正しい方向へ導くルーラーと、7騎+7騎のサーヴァントがそれぞれ黒と赤の陣営に分かれ争うチーム戦。

聖杯大戦はチーム戦で行われる聖杯戦争となっていますが、聖杯を手にできるのは一組だけであるため、片方のチームが敗れると味方同士による第二の争いが始まります。

亜種聖杯戦争

亜種聖杯戦争のサーヴァント
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
『Fate/Apocrypha』の物語から十数年前に乱発していた小規模の聖杯戦争を指したのが「亜種聖杯戦争」。

戦いの規模も極小であり、召喚されるサーヴァントが2騎の時があれば5騎までしか召喚されないなど、様々な失敗を繰り返している聖杯戦争です。

亜種聖杯戦争では劣化した儀式によって成立していることから、劣化聖杯で呼び出されたサーヴァントはマスターに反旗を翻す者がいれば、召喚を拒絶する者がいるなど、問題を多数抱えていました。

また、ギリシャで行われた聖杯ではヘラクレスの触媒を巡る魔術師同士の戦いが聖杯戦争以前に行われ、聖杯戦争が開幕する前に聖杯戦争が集結することもあれば、魔術師同士の戦いで決着がついてしまうなどのできごとも含まれています。

物語の根源となる聖杯戦争のまとめ

仮面をつけた男
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
マスターとサーヴァントの様々な思惑が入り乱れている聖杯戦争は、数々の激しい戦闘が繰り広げられているだけでなく、そこには想像以上のドラマも隠されています。

また、派生作品も含めると非常の多くのサーヴァントが登場しているため、魅力的なキャラクターたちが登場しているのも『Fateシリーズ』の魅力と言えるしょう。

本編である『Fate/stay night』では3つのエピソードで構成されており、それぞれ異なる展開で幕を閉じますが、派生作品も本編にはない見所があるため注目です。

ぜひ各物語における聖杯戦争をチェックしてもらって、より深くまで『Fateシリーズ』の魅力を感じてみてください。

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編集部

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