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銀河英雄伝説

【銀英伝】不敗の魔術師ヤン・ウェンリーの魅力とは?生い立ちや人柄を紹介!

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ブリッジで指揮を執るヤン

『銀河英雄伝説』の主人公の1人として登場するヤン・ウェンリーは、自由惑星同盟の提督として、銀河帝国陣営と様々な戦いを繰り広げていきます。劣勢を好転させる類まれな戦術家として名を馳せ、「奇跡のヤン」と呼ばれては高い地位へと上り詰めます。そんなヤン・ウェンリーについて、魅力や人柄を紐解いていきましょう。

歴史研究家を志した自由惑星同盟の英雄

戦況を見つめるヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
自由惑星同盟の第十三艦隊提督として戦場で数々の功績を収めたヤン・ウェンリーは東洋系の容貌を持っており、軍人らしい様子があまり見受けられない人物。しかし提督として艦隊の指揮を執る姿は、綿密な戦略や戦術を立案して銀河帝国艦隊を苦しめており、劣勢の中でも逆転勝利を収めるほどでした。そんなヤン・ウェンリーについて、どのような魅力を持っているのか、また彼の生涯や人柄について考察を進めていきましょう。

軍人になるまでのヤン・ウェンリー

学生時代のヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
ヤン・ウェンリーの魅力などを語るにあたって、彼の軍人になるまでの軌跡についてまとめていきましょう。今も昔もヤン・ウェンリーの人柄は大きく変わっておらず、作中に登場する姿そのままの様子が描かれています。果たしてヤン・ウェンリーはどのような少年期を送ってきたのか、その内容についてチェックしてみてください。

幼い頃から歴史書を読み漁っていた

歴史書を読む少年ヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
ヤン・ウェンリーは5歳の時に母親を亡くしており、星間交易船の船長だった父親と共に宇宙船で暮らすという日々を送っていました。父親は商売人として将来を継いでほしい願望を抱いていましたが、少年期のヤン・ウェンリーは歴史書を読み漁る毎日だったため、いつの日か歴史研究家を志すようになります。そして説得の末に歴史研究の道に進むため、大学進学を認めてもらうまでに至ります。

無料で歴史を学べるという理由で士官学校へ入学

笑顔を見せる学生のヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
大学進学を認めてもらったヤン・ウェンリーでしたが、その直後に事故で父親を失ってしまったことから、学費をねん出することができなくなります。そこで15歳の時に無料で歴を学べるという理由で同盟軍士官学校戦史研究科へ入学しますが、在学中に学科が廃止されることが決定。退学すれば学費を返還する必要があったため、ヤン・ウェンリーは仕方なく戦略研究科へと転科せざるを得なくなり、これが軍人の道へ進むきっかけとなります。

軍人となってからのヤン・ウェンリー

頭をかく癖を見せるヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
思いもよらない形で歴史研究家の道が閉ざされてしまったヤン・ウェンリーですが、エリートコースである戦略研究科に転科できたのは優れた素質を有しているためでした。自身は謙遜しているものの、士官学校校長を始めとした人物たちはヤン・ウェンリーの能力を評価しており、その後も戦場で活躍したことからその名を世間にとどろかせていきます。そんなヤン・ウェンリーの軍人としての道のりを順に追っていきましょう。

エル・ファシルの英雄と呼ばれて賞賛を浴びる

サンドイッチを詰まらせるヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
軍人として勤務していたヤン・ウェンリーですが、その勤務態度が悪かったことから「むだ飯食いのヤン」などと呼ばれていました。しかし惑星エル・ファシルから民間人300慢人を救出したことにより、彼の評価は一転して「エル・ファシルの英雄」と呼ばれるまで大きくなります。さらに本人の意志とは裏腹に最前線で武勲を重ねていき、尋常ではな速さで昇進していくのでした。

イゼルローン要塞奪取という大きな功績

神妙な様子のヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
自由惑星同盟が銀河帝国を攻略するにあたって悩みの種となっていたのがイゼルローン要塞で、ヤン・ウェンリーはそれまでの奇跡的な活躍があったことから、作戦立案に参加しています。そして最大の障壁だったラインハルト艦隊を撃退することにも成功し、ヤン・ウェンリーは准将の地位にまで昇進することに。そして自由惑星同盟で新たに編成された第十三艦隊を任されることになります。

戦功を上げて付いた異名は「奇跡のヤン」

静かに決断するヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
若くして数多くの功績を立ててきたヤン・ウェンリーですが、その評価が最大にまで達したのがイゼルローン要塞の攻略でした。自由惑星同盟からは難攻不落の要塞とみなされていただけに、ほぼ無血で陥落させていることから、「奇跡のヤン」「魔術師ヤン」と呼ばれるように。さらには、それまでは半個艦隊規模だった第十三艦隊も1個艦隊分の規模にまで再編され、軍部からの高い評価を窺うことができます。

史上最年少で自由惑星同盟の元帥に昇進

戦況をただ見つめるヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
イゼルローン要塞の司令官を務めるといった働きを見せたヤン・ウェンリーは、ラグナロック作戦の後に自由惑星同盟において最年少となる若さで元帥に昇進します。同時に国防委員長から戦略と戦術面における自由な裁量を保障されるようになると、様々な策を駆使して帝国艦隊に次々と勝利を収めるのでした。そしてラインハルトを討ち取れる可能性にまでたどり着き、停戦状態の末に彼と会談を果たすまでに至ります。

ラインハルト皇帝と謁見

ラインハルトと謁見するヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
停戦状態にはラインハルトとの会談を行っているヤン・ウェンリーは、そこでラインハルトから帝国元帥の座を提案され、その誘いを謝絶しています。その後、自由惑星同盟と銀河帝国の間で和平条約が結ばれると、役目を終えたと感じて軍を退役します。一般市民の生活を送ることを望み、副官だったフレデリカと結婚を果たしますが、その後も暗殺の危機にさらされるなど穏やかに暮らせる日はありませんでした。

ヤン・ウェンリーのプライベートは?

寝起きのヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
軍人として数多くの功績をあげては、史上最年少で元帥の地位へと上り詰めたヤン・ウェンリー。本人の意志とは真反対の方向へと進んでいきましたが、それでも平和な世の中を作るために奔走したことは間違いありません。そこでヤン・ウェンリーの数少ない日常シーンから、プライベートでの様子を覗いていきましょう。どのような人物なのかが鮮明に見えてくるため、ぜひチェックしてみてください。

家事や日常生活に対して無頓着

食事をするヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
軍人として最低限の規律や礼儀をわきまえているヤン・ウェンリーですが、一方で私生活においてはだらしない様子が目立っています。自宅には歴史書など書物が散乱しており、それらを読みふけては、必要な分だけの食事をとるほど。しかしユリアン・ミンツの保護者となって家庭に迎え入れると、彼が家事全般をこなすようになり、食生活から生活態度が少しずつ改善されていくことになります。

3次元チェスが趣味

銀河英雄伝説の架空のゲームの三次元チェス
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
ヤン・ウェンリーは作中に登場するボードゲーム「3次元チェス」を趣味としており、家族ぐるみでの付き合いがあるキャゼルヌと楽しんでいる様子が描かれています。互角の勝負を繰り広げていますが、一方でユリアンやフレデリカにはまったく歯が立たないとのこと。しかしユリアンは、3次元チェスをプレイするヤンはチェスの最中にも関わらず、別のことを考えているように見えています。

ユリアン・ミンツの保護者になる

ヤンを見送るユリアン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
上官からの勧めで養子を迎え入れることになったヤン・ウェンリーは、ユリアン・ミンツと出会って2人暮らしを始めます。2人の関係は固い絆で結ばれており、ヤンはユリアンを大切に思っているからこそ、軍人への道に進みたいという想いを説得しました。また戦場においても、ヤンはユリアンに似た兵士が負傷した様子を見て酷く動揺しますが、別人と分かるとほっとしている様子が描かれるなど、精神的に大きな存在であることが窺えます。

紅茶が大好きでこだわりが強い

紅茶入りブランデーを飲むヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
大の紅茶好きであるヤン・ウェンリーは、ブランデー入りの紅茶を特に嗜んでいることが描かれています。一方でコーヒーは泥水と呼んで嫌っており、エル・ファシルにおける撤収作戦において幼いフレデリカからコーヒーを差し出されますが、「紅茶の方が良かった」軽口を叩いているほど。またお酒も好きでブランデーを好んでいる様子ですが、ここでもやはり「紅茶入りのブランデー」になっていることが多くなっています。

和平が結ばれるとフレデリカと結婚

ヤンを笑うフレデリカ
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
作中においてヤン・ウェンリーは、フレデリカが副官に就任したときから好意を抱いていた様子ですが、それでも軍人という身分や年齢差が行動をつっかえさせていました。しかしバーミリオン会戦の控えたころ、ヤンは背中を押されてフレデリカに想いを伝え、晴れて2人は結ばれるのでした。その後は一時的とは言え、軍から離れてごく普通の家庭を築いているヤンとフレデリカが描かれており、幸せそのものの日々を過ごします。

軍人としてのヤン・ウェンリーは?

ブリッジで指揮を執るヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
数々の功績をあげてきたヤン・ウェンリーは、その奇跡的な成果から「魔術師」や「奇跡」と呼ばれることが珍しくありませんでした。また敵として立ちはだかる銀河帝国についても高い警戒心を持っており、ラインハルト・フォン・ローエングラムはヤンの素質を評価しています。そんなヤン・ウェンリーの軍人としての評価や振る舞いについて、触れていきます。

ラインハルトが警戒するほどの戦術家

常勝の天才と称されるラインハルト
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
ヤン・ウェンリーとラインハルト・フォン・ローエングラムが初めて相まみえたのはアスターテ会戦。ヤンはその卓越した戦略眼で敵の行動を先読みし、それまで常勝無敗を誇ったラインハルト艦隊を苦しめるのでした。その後、ヤンが第13艦隊提督に就任したことを知ると、ラインハルトは彼の司令官としての能力を高く評価します。

戦場では卓越した心理的洞察を見せる

相手の出方を見るヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
世間や軍上層部から「魔術師」と呼ばれるヤン・ウェンリーですが、そう呼ばれている理由には彼の卓越した心理学者としての一面があります。状況をしっかりと理解するだけでなく、相手の指揮官がどういう気持ちで攻めているのかを把握しながら、何度も状況をひっくり返してきました。しかしヤン自身は戦術的な勝利で戦略的不利を覆すことはできないことを理解しており、あくまで戦は数の勝負が本道だと考えています。

できるだけ血を流さずに戦いを終わらせる

思惑通りに運ぶことを喜ぶヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
自由惑星同盟の提督ヤン・ウェンリーを象徴する部分といえば、できるだけ血を流さずに戦いを終わらせることにあるでしょう。いくら敵対している銀河帝国とはいえど、同じ人間であることを前提としており、イゼルローン要塞では殺傷を最小限にとどめて攻略しました。また艦隊戦においても犠牲を最低限にとどめながら作戦を展開しており、こちらもやはり敵味方関係なく無益な戦闘を好んでいない傾向にあります。

そもそもヤン・ウェンリーはどんな人物?

静かに指示を出すヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
ここまで軍人としてのヤン・ウェンリーの人物像を見てきましたが、そもそもヤン・ウェンリーとはどのような性格を持っているのでしょうか?対立しあっている自由惑星同盟と銀河帝国ですが、その中でもヤン・ウェンリーは異質の存在と言え、集まった部下たちも彼の人徳に惹かれてついていきます。根本にある考え方や魅力などについて考察していきましょう。

安定した人格と包容力のある人柄

ヤンの作戦に同意する部下たち
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
作中に登場する提督たちは部下を鼓舞するために感情の起伏が激しい様子が描かれていますが、対してヤン・ウェンリーは始終落ち着いた表情で戦場に立っています。怒り狂うことがなければ大声で鼓舞することもなく、安定した落ち着きぶりが最大の持ち味に。また大胆な作戦を立案しても「ヤンの作戦なら」ということで信じて行動する様子もあり、落ち着いた雰囲気は部下だけでなく、他の艦隊提督すら包み込んでしまうものとなっています。

敵味方問わず立派な人物には敬意を払う

敬礼をするヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
軍内ではだらけきった様子で振る舞っており、いい意味で軍人らしさを感じられないヤン・ウェンリーですが、上官にはしっかりと礼儀をわきまえた態度で接しています。また敵である銀河帝国に対しても同様で、特にラインハルトは彼の素質を戦術などから瞬時に理解しており、最大級の敬意を払っています。中でもイゼルローン要塞攻略では、無益な殺生をさせず生かしたままにしているのが敵へ敬意がよく見えるでしょう。

退役後の年金が気になって仕方がない

退役するタイミングを考えるヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
ヤン・ウェンリーは最年少で自由惑星同盟の元帥に上り詰めますが、それは本人が望んだものではなく、目指したものではありませんでした。タイミングを見計らって軍を退役しようと考えていましが、間の悪さで好機を逃しており、そのままズルズルと昇進していくことに。その中で常に退役した後に支給される年金を気にかけていて、ユリアンとゆったり暮らす分には問題ない額だと計算している様子があります。

不思議と安心できる魅力を持つヤン・ウェンリー

自身を覗かせるヤン
出典: 銀河英雄伝説 ©田中芳樹/Production IG/徳間書店
ヤン・ウェンリーは軍人らしい規律あふれる人間ではなく、気を引き締める場面ではしっかりと行動しているなど、ONとOFFの差があるキャラクターです。特にユリアンと過ごしている時のヤンはとても穏やかであり、とても微笑ましいシーンです。一方で戦場に立ったヤンはカッコ良さを感じられ、不思議な魅力に惹かれるのも必然でしょう。

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KMT-Mitsuo

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