2020年に放送されたアニメ『くまクマ熊ベアー』が、2023年に新シリーズとして帰って来ます。異世界に転生した少女が、熊のコスチュームの力で無双しまくるという、いわゆる「なろう系」の作品で、原作の小説の発行部数は260万部を突破するほどの人気作品です。そんなヒット作が一体どのようにして誕生したのか、そして作者の作品に対するこだわり等、気になりませんか?この記事では、作品の誕生の経緯について解説したいと思います!
最初に:どんなストーリー?
訳あって引きこもり生活を送っていた主人公のユナ。引きこもりではあるものの株取引の才能に優れており、その才能を活かして大金を稼いでいました。ある日お気に入りのゲームにログインしたところ、神のイタズラかどうか分かりませんが、異世界に飛ばされてしまいます。飛ばされたユナは、レア装備である「くまセット」を装備した状態でした。状況が分からないまま異世界を彷徨っていた時、魔物に襲われそうになっている少女を見つけて救助します。その後少女に街に連れられ、そのまま冒険者として生活することになりました。
作者:くまなの
誕生の経緯と作風を説明する前に、作者について紹介したいと思います。『くまクマ熊ベアー』の作者は「くまなの」という人物です。くまなの氏については謎が多く、年齢や性別や出身地なども不明で、本人に関する情報は小説家であること以外、ほとんど明らかになっていません。しかしインタビューの記事において、作品がどのようにして生み出されたのかと、作風について語っている記事がありました。その記事を基に、解説していきたいと思います!
実は思い付きだった?
くまなの氏曰く、その場の思い付きで生まれた作品だそうで、元々ファンタジーを書きたいという思いはあったそうです。女の子がパペットで戦うという設定も考えており、その設定を異世界に持ち込んだらどうなるだろうと考えました。しかし、パペットを使うというよりも主人公が着ぐるみを着たほうが面白いのではないかと考えるようになり、作品が生まれたそうです。また、異世界モノというジャンルについては、異世界を嫌に思うキャラクターと楽しいと感じるキャラクターの二通りがあり、くまなの氏自身は後者のほうが良いと思い、転生前の現実世界をあえて主人公が生きづらそうな環境にしたと語っています。
主人公のユナについて
ユナのキャラクターについては、あまり深く考え込まず、異世界を楽しんでいる感じを出したかったとくまなの氏は語っています。実際、ユナは作中で現実に戻りたいと感じさせるような言動は無く、前向きな性格です。ゲームが好きだったこともあり、異世界を最初はゲーム感覚で楽しんでいましたが、だんだん周りの人たちと仲良くなることで、その人たちのために頑張りたいという思いが強くなってきます。面倒くさがり屋な一面もありますが、やる時はやるキャラクターでもあります。また、くまなの氏は一番思い入れのあるキャラクターとしてユナを挙げています。やはり主人公なので作者にとって一番長い付き合いな訳ですから、愛着が湧くでしょうね。
ストーリーはどのように考えている?
作中に特に大きな目的や目標がある作品では無いので、毎回一つ一つクエストを考えていく感覚で作っている、とくまなの氏は語っています。大事にしているのは「場所」だそうで、新しい場所に行けば何か新しいことが起きるのではないか、というワクワク感を大切にしているそうです。作中のスキルに関しては、あらかじめアイデアをストックしている訳ではなく、あと数話先で何かしらスキルが必要になりそうと判断した時に、具体的な内容を考えているそうです。
誕生の経緯と作風の解説まとめ
くまなの氏自身の詳細は謎に包まれていますが、作品に対する考え方や想いはとても強いです。作者の意図を知ってから作品を読むと、より一層楽しめること間違いナシですね!アニメの新シリーズも楽しみです!それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。