『神達に拾われた男』は、いわゆる「なろう系」と呼ばれているジャンルの作品です。小説投稿サイト「小説家になろう」で投稿されていた作品で、2020年にアニメ化され、2023年には新シリーズが放送されることで話題になっています。作中では主人公がスライムの研究をしており、スライムは物語には欠かせない存在です。今回はそんなスライムについて解説していきたいと思います！
どんな物語なの？
中年サラリーマンの竹林竜馬は、ブラック企業に勤めており更に天涯孤独という、なんとも悲しい人生を送っていました。ある日、就寝中のくしゃみが原因であっけなく死亡してしまいます。死後、神たちの施しによって異世界へと転移することとなり、彼らの手厚い加護を貰って森で一人暮らしを始めることになりました。そんな生活を気にかけた公爵家との出会いをきっかけに、街で生活することになります。街では、一人暮らしの間に行っていたスライム研究の経験を活かして商売を行なったり、冒険者として問題を解決したりと様々な活躍をすることになります。
スライムって一体何者？
ぷよぷよとした魔獣の一種です。異世界の生態系では最底辺に属しています。野生ではまともな食事すら出来ませんが、管理された飼育環境できちんと餌を与えられると、進化します。進化の条件などの詳しいことはいまだに解明されていないことが多いのですが、主人公であるリョウマ・タケバヤシの研究によって詳細が明らかになり、結果として新種のスライムも生み出された。スライムの特徴として、100匹以上が一体化してビッグスライムになり、500匹以上が一体化するとヒュージスライムになり、1000匹以上が一体化するとキングスライムと呼ばれる上位種になり、スキルも進化します。契約では通常一度に1匹が条件となるため、多数の個体が合体してできたビッグスライムやヒュージスライムとの契約は出来ません。一体化したスライムは大型化しますが縮小化のスキルも持っているため、小さく縮めることも可能です。更に、一体化する前の元の個体に再び分離させることも可能です。スライムは食の好みがそれぞれ異なっており、何を好むかによって進化が異なるというのも特徴です。スライムという言葉自体は他のアニメや漫画、ゲームなどでも登場しますが、その作品によってスライムという存在の立ち位置は大きく変わります。
スライムの種類について
さらに武器を持たせることにより、戦闘能力が上昇し、持った武器に応じたスキルも身につけることが出来るという特徴があります。アシッドスライムは、消化の能力に特化しており、動物の骨や角など消化しにくいものを消化するのに役立ちます。消化に使う酸を利用して化合物や薬品を開発することが出来る他に、罠として活用することも出来ます。ポイズンスライムは毒草を餌として食べさせたスライムで、毒の耐性を持っています。毒に耐えきる個体は少ないですが、分裂スピードがほかのスライムより速いという特徴があります。スカベンジャースライムは、草や排泄物、ゴミを食べつくす新種のスライムで、清掃仕事などで重宝されます。スカベンジャースライムが誕生したきっかけは、トイレ兼ゴミ捨て場になっていた場所の悪臭に不満をもったリョウマが、腐りかけの動物の死骸にスライムが群がっていたことからヒントを得たことによるものです。スライム自体も優秀ですが、スライムの活用方法をこのように思い付くリョウマも非常に優秀ですよね。
スライムでビジネス展開？？
スライムの力によって、日常生活や戦闘だけでなくビジネスに役立ったというケースもあります。クリーナースライムは、スライムに汚れた水を与えて進化させた新種のスライムです。特に人の汗や皮脂を好み、消臭能力を持つ消臭液を作り出します。汚れだけ食べてくれるという特徴があり、一般的に落ちにくくて困るといわれているゴブリン関連の匂いや汚れも簡単に落とすことが可能な優れものです。このスライムは、後にリョウマが洗濯屋を開業するきっかけとなり、役立つことになります。また、成長すると不要なものを体内に取り込んで運び、一か所に集めてその場を綺麗にするという清掃スキルを持つようになります。まだまだ様々な種類のスライムが存在するので、次の章で引き続き解説したいと思います！
まだまだいるよ！個性的なスライムたち
スティッキースライムは、スライムにグリーンキャタピラーという魔獣を食べさせると進化します。強力な粘着液と、それを硬化するスキルを持っており、糸を作り出すことができるので、狩りや罠、裁縫用の糸としても役に立ちます。ヒールスライムは傷ついたスライムに回復魔法をかけ、一命を取り留めた翌日、進化した新種のスライムです。通常のスライムにも負けてしまうほど戦闘力は低いですが、その分耐えることに特化しています。ヒールと名の付く通り回復魔法を使い、それに加えて生命力強化のスキルも持っています。基本的に水しか摂取しませんが、植物と同じように光合成をすることが出来るため、光を浴びると体内で栄養を作り出すことができます。メタルスライムは、餌として鉄などの金属を食べます。体が金属のため、丈夫な代わりに動きが遅く、酸が苦手です。手でなでるとその動きに合わせて形が変わるという特徴もあります。アイアンスライムは、鉱山で捨てられていた赤土（鉄）を食べさせて進化したスライムです。スキルはメタルスライムと似ていますが、硬化のレベルが若干高いです。メタルスライムと同じように活躍する他、武器に変形できるよう訓練し、リョウマの装備品として携帯されていることもあります。
スライムで世紀の大発見！
作中に登場するスライムの中に、ブラッディースライムと言う種類がいます。ブラッディースライムは、吸血や擬死などのスキルを持つスライムです。血を吸いだす能力を活かして精肉加工場で活躍するほか、毒に侵された血を摂取して毒耐性を得て、更に病に侵された血を摂取して抗体を得た事から、毒にも菌にも対抗出来るようになり、作中の世界で史上初となる血清を生み出すことに成功しました。血清があれば、医療現場で多くの命を救うことが出来ます。そんな血清がスライムの研究から生み出されたなんて、便利とかの域を超えて驚きですよね。
スライムについての解説まとめ
作中ではスライムは様々な種類がおり、戦闘や回復だけでなく、日常生活にまで欠かせない存在となっています。スライム自体は勿論のこと、スライムの特徴に気づいてスライムの特性を活かそうとするリョウマの才能は、研究者として非常に優れていることが分かります。第2期でもリョウマとスライムの関わり合いが見られることは間違い無いと思うので、是非期待して放送を待ちましょう！
