週刊少年ジャンプで大人気連載中のバレー漫画『ハイキュー!!』。運動神経は群を抜くものの試合経験はほぼゼロの主人公・日向翔陽(ひなたしょうよう)と、バレーの天才にも関わらず性格に難ありセッター・影山飛雄(かげやまとびお)の2人を中心としたストーリーです。この記事では、日向がメンバーに選ばれていないにも関わらず参加した「宮城県選抜1年生強化合宿」において、どんな経験をしてパワーUPしたのかを詳しく紹介していきます!
目次
宮城県1年生選抜強化合宿とは?
「宮城県1年生選抜強化合宿」とは、県内の有望な1年生が招集されたものです。県内トップクラスの強豪校・白鳥沢学園の鷲匠先生の企画で、宮城県全体のバレーボールのレベルアップを目的としています。メンバーを選出したのは長身が好きな鷲匠先生なので、背が高い選手ばかり…。とてもじゃないですが、日向が選ばれるはずはありません。
合宿の会場は白鳥沢学園で、技術指導は条善寺高校の穴原先生が担当しています。また烏野高校からは、長身でクレバーなMB(ミドルブロッカー)・月島蛍が選出されています。日程が全国大会の直前だったため、自由参加でしたが月島は参加することにします。
強化合宿メンバーを紹介!
高校1年生にして、全員身長180センチ越え!将来が楽しみな強化合宿選抜メンバーを簡単にご紹介していきます。
■白鳥沢学園 五色工(ごしきつとむ) WS(ウィングスパイカー)
白鳥沢の大エース・牛島若利にも認められている次期エース!得意技はキレッキレのストレートです。
■伊達工業高校 黄金川貫至(こがねがわかんじ) S(セッター)
エース泣かせのブロックが売りの伊達工の新たな鉄壁!超大型セッターです。
■青葉城西高校 金田一勇太郎(きんだいちゆうたろう) MB(ミドルブロッカー)
ブロッカーとしても優秀で、ブロードが得意!影山の元チームメイトで、彼のことが大嫌いです。
■青葉城西高校 国見英(くにみあきら) WS(ウィングスパイカー)
熱血とは真逆の性格で、試合後半の伸びに定評がある頭脳派!金田一といつもいっしょに行動しています。
■角川学園 百沢雄大(ひゃくざわゆうだい) WS(ウィングスパイカー)
東峰に「身長が凶器」といわしめた2メートル超えのスパイカー!バレーの経験は浅いですが、ブロックの上からボールを叩けます。
日向は選出されていないのに、なぜ参加できたの?
前述したように、日向はこの強化合宿のメンバーには入っていません。しかし影山は全日本ユース、月島は強化合宿に選ばれたことで「出遅れた」と感じ焦った日向は本能の赴くままに会場に行ってしまったのです…。
初日、さっそく烏野高校に連絡が入り、鵜飼コーチと武田先生から説教をされた日向でしたが、鷲匠先生が「ボール拾いが1人増えるくらいかまわねぇよ」といったことで、参加できることになりました。しかしもちろん“ボール拾いとして”なので、練習に参加することはできません。
みんなに説教され、目的を再び探し始める!
強い選手が集まる合宿にどうしても参加したかった日向は、「強い奴が試合以外でどんななのか、どうして強いのかを知りたかった」といいました。しかし練習に参加することは叶いませんでした。鷲匠先生は「影山というセッターのいないお前に、俺は何の価値も感じない」といい、どんなに根性を見せようと練習に参加させる気はないようです。ボール拾いとなった日向は、この合宿で果たして何を得ることができるのでしょうか…。
いつもと違う「視点」を見つける。
最初はボールを拾うことで精一杯だった日向ですが、すぐにボールの飛ぶ先へ入れるようになります。しかし目の前でライバルたちが練習しているのに、自分はボール拾いなことにウズウズしてしまいます。そんな中練習に参加しにきた牛島若利に「それでお前は何をやっている?」といわれ、自分でもわからなくなります。
そこでこのままではダメだと思い、視点を変えることに。すると、いつもはコートの中にいるため見えなかったことが見えるようになり、コートの中は情報でいっぱいだと気づきます。牛島の動きに無駄のないレシーブや、スプリットステップを活かした守備など。自分のバレーに活かせそうなことがたくさん発見できました。
発見を活かした「ボール拾い」開始!
次に日向はコートの中で発見した情報を活かしたボール拾いを開始します!体をフラットに保ち、ボールの落下地点に素早く移動。その姿は周りから見ると、まるで1人だけ試合中かと思うような集中力でした。
春高予選で対決した牛島や天童も日向の様子を見て、「気持ち悪い」と発言。今まで稚拙で影山がいなくては話にならなかった日向が、自分で考え成長している様が不気味に見えたのでしょう。
経験の差に苦しむ百沢にアドバイス?
バレー経験の浅い百沢は、他のメンバーと比べてレベルが低いです。その実力の差が顕著に出たのが、技術のごまかしが効かない2対2の練習でした。百沢はこの練習中に精神的にも肉体的にもしんどくなり、日向に「お前が選ばれればよかった」といってしまいます。しかし「俺はデカイだけだ」とすっかり自信なくした百沢に、日向は「2メートルなんて一番!最高に!MAXすげぇ才能だろ!」と得意な天然おだてを発揮します!
そして日向は元気づけついでに2対2のアドバイスをします。百沢は日向のアドバイスどおり、受けたボールを高く上げることで、次の動作をする時間を作り真っ向勝負に持ち込みました。彼の高さから繰り出されるスパイクは、高度な技術なしでも十分戦えます!
日向と強化合宿まとめ
日向は5日間にわたる合宿の末、ボール拾いにも関わらず大幅に成長しました。合宿中も誰よりもやる気全開でギラギラしていたため、監督だった穴原先生の印象にも残ったようです。穴原先生からは「他の選手も確実に感化されていた」といわれていましたね!選手にまで影響を及ばすボール拾いは、日向の他にいないでしょう!この力を活かした全国大会にも注目です。