今年2024年にアニメ化されることとなった本作『となりの妖怪さん』ですが、皆さんは本作にて描かれた名シーンの中でもどのシーンに感動しましたか?今本作は妖怪と人間の関わり合いを中心に様々な心温まるエピソードが用意されており、それらのエピソードに心動かされたというファンの方も多いと思います。今回は、そのような本作ならではの魅力である、本作の感動するエピソードについて、 間違いなくアニメ化されるであろう第1巻の中からランキング形式で紹介をしていきたいと思います。アニメ1巻のみのストーリー他、感動するエピソード以外のネタバレには極力触れないようにしますので、本作のアニメ版をまっさらな気持ちで楽しみたいけど、名シーンランキングだけは事前に見ておきたいというファンの方にはお勧めの内容となっています。おそらくアニメ1期でも非常に重要なシーンとして多く描かれる事となるシーンばかりだと思いますので、ぜひとも事前にチェックをしておいてくださいね。
6位 百合とぶちおの特訓
本作の原作第一巻で描かれる名シーンランキング第6位は「百合とぶちおの特訓」のシーンです。 本作では、突如として妖怪となっていたぶちおが猫又として変化の術を習得する過程が描かれているのですが、その際に化けぎつねの百合から変化について手取り足取り教わることとなります。2人の師弟関係については、本作でも非常に重要なシーンとして描かれているので、ぜひとも注目をするようにしましょう。
2人の家族
特に本作における2人の家族に対する考え方の違いは非常に重要なテーマをはらんでいるといえます。非常に恵まれた家族環境で過ごすことができたぶちおに対して、百合は複雑な感情を抱いているようです。このことからも百合は自らの家族に対して、何らかの負の感情があることが仄めかされていますので、2人の家族に対する考え方の違いにも注目をするようにしましょう。
百合の過去とは
百合の家族に関しては、原作一巻では明確には語られていません。ただ、彼女が故郷に対して、彼女が異常なまでの嫌悪感を抱いていることから、かなりひどい仕打ちを受けていた事は確かであると言えるでしょう。彼女の過去とその過去による心の傷についても、ぜひとも注目をするようにしましょう。
大人としての百合
このようにぶちおと百合は家族に対する考え方が大きく異なっており、それゆえに、時に意見の食い違いの起こる師弟関係となっていますが、百合は基本的には大人としてぶちおに優しさを見せる事も数多くあります。微妙な関係ながらも、互いに師弟関係として、触れ合っていく2人の関係の変化に注目をするようにしましょう。
5位 むーちゃんのお盆
本作の原作第一巻で描かれる名シーンランキング第5位は「むーちゃんのお盆」のシーンです。 本作ではかなり冒頭にむーちゃんのお家でのお盆の風景が描かれています。このシーンでは妖怪やお化けが当たり前の世界のお盆として、かなり特殊な描写が多く描かれていますし、本作ならではの設定の奥深さが感じられるようなシーンとなっていますので、ぜひとも注目をするようにしましょう。
幻想的な描写
特に本作のお盆の描写は非常に幻想的というか、ファンタジーチックな内容となっています。お盆というと我々にとって非常に馴染み深い行事でありますが、本作のお盆は現実の日本のものと大きく異なったものとなっており、本作ならではの設定の奥深さを感じられるものとなっています。
父への想い
特に本作のお盆では亡くなった人が帰ってくるという描写がかなりリアルに描かれています。作中でも姿こそ見せないものの既になくなっているおじいちゃんが本当に帰ってきているかのように描写されており、死者との距離感が現実よりも近い世界であると言えるでしょう。それゆえに既に亡くなっているかもしれないお父さんがお盆で帰ってこなかったことにむーちゃんは落胆するのですが、このような表現も本作の設定ならではの描写であるといえますね。
本作の魅力が最も出ているシーン
このようにむーちゃんのお盆のシーンは本作の魅力が反映されているシーンであるといえます。妖怪と人間が積極的に関わっている不思議な世界だからこそ、死者に対する考え方が現実と異なっていますし、 お盆のような我々にとってもなじみの深い行事が、非常にファンタジーチックで美しく描かれているので、現実世界に近いんだけど、どこか不思議な美しい世界を堪能できるでしょう。
4位 白蛇の怒りを受け入れるジロー
本作の原作第一巻で描かれる名シーンランキング第4位は「白蛇の怒りを受け入れるジロー」のシーンです。 ジローはかつて村を守るために白蛇とその白蛇の子供を殺してしまったと言う過去があります。本作の第一巻ではそのジローがかつて殺してしまった白蛇の恨みを自ら受け入れるシーンが描かれています。ちなみに、このシーンの描写の中で、白蛇のような女性が人間の男性と手をつないでいるシーンが描かれていますが、このシーンは各地に残る白蛇と人間の結婚伝説を反映しているものであると言えるでしょう。
ジローの性格が最も出ているシーン
当然ですが、白蛇の呪いを受け入れる理由はジローにはありません。ジローはあくまで村の人々の安全を思って白蛇を殺したわけですし、ある意味でこれは仕方ないことであるともいえます。しかし、そのような仕方のない事に関しても、ジローは時として相手の気持ちを考え、その恨みを受け入れるという姿勢が取ることのできるキャラクターなのです。このようなジローの行動はまさに彼の性格を表していると言えるでしょう。
むーちゃんの気持ち
ただ、一方で、白蛇の呪いを受け入れるジローとは対照的に、むーちゃんはジローに無事でいてほしいという思いが強いこともあり、2人の考え方はやや食い違っているようにも見えます。ジローの自己犠牲的な考え方に対して、むーちゃんがどのように向き合っていくのかという点にも注目してみてくださいね。
ジローの運命やいかに?
本作の一巻では、白蛇の呪いをジローが受け入れるシーンで終わっています。白蛇の呪いによってジローがどのようになったのかということが気になるファンの方は、ぜひとも本作の原作第2巻を読んでみてくださいね。おそらくですが、アニメ版も一巻のみ描くという事はないでしょうから、おそらくジローの今後についても描くと思いますので、原作を買うことができないという方は、アニメ版の楽しみに待つのもありです。
3位 鵺に立ち向かうぶちお
本作の原作第一巻で描かれる名シーンランキング第3位は「鵺に立ち向かうぶちお」のシーンです。 ぶちおがある程度変化を扱うことができるようになった頃、危険な妖怪である鵺の警報が突如として発令されました。現実世界でいうところの台風警報のようなものなのですが、鵺は非常に凶暴な妖怪であり、注意をしなければならない存在なのですが、ぶちおとその家族は、不幸にも鵺と出くわしてしまうことがあります。
注意報が出るほどの存在
ぶちおは作中においてかなり怖がりな性格として描かれており、注意報が出るほどを危険な妖怪である鵺に対してびびりまくっていたわけですが、彼はこれまで自らを育ててくれた家族に対して恩義があるため、家族を守るために立ち向かうことを決心するのです。
変化が活きる
もちろん、力では鵺にかなう事はありませんが、ぶちおは百合から習った変化を駆使して鵺を追い払うことに成功します。あくまで変形は相手を驚かすだけのものですので、鵺が本当におそいかかってきたら絶対に殺されてしまうのですが、そのような危険をかえりみず、家族のために鵺に立ち向かったぶちおの勇気には驚きましたね。
家族のため
このように、ぶちおは作中を通して、常に家族のために行動したり、 悩み続けることができるキャラクターとなっています。彼にとって家族とはそれほど重要な存在であり、彼の家族に対する思いは作中を通して非常に重要な要素として描かれることとなりますので、ぜひとも注目をするようにしましょう。
2位 ジローとむーちゃんの友情
本作の原作第一巻で描かれる名シーンランキング第2位は「ジローとむーちゃんの友情」のシーンです。 このシーンは一巻で描かれている特定の描写というわけでは無いのですが、本作では作中を通して常にジローとむーちゃんの友情が描かれることとなります。ぶちおの家族に対する愛情と同じように、ジローとむーちゃんの2人の友情というのも重要な指針となっていますので、ぜひとも注目をするようにしましょう。
友情??
基本的に違いを親友のように意識している2人ですが、作中ではむーちゃんが「ジローが好きだ」と発言しているということもあり、2人の関係が本当に友情なのかという点にはまだまだ疑問が残ります。ただむーちゃんもまだ恋愛がわかるような年齢ではないので、彼女の勘違いであるというのもあり得る話でしょう。
穏やかなジローと活発なむーちゃん
とにかく作中を通して、2人の交流には注目をしてみてください。穏やかなジローと活発なむーちゃんの交流は作中においても非常に魅力的なものとなっていますし、2人の性格の違いゆえに起きる解釈の相違や意見の食い違いから新たな事件に発展してしまったりすることもあるので、常に目の離せない関係であることは間違いありません。
むーちゃんに迫る危機
また詳しい理由は謎なのですが、むーちゃんはかなりの頻度で妖怪がらみの危機に出くわすこととなります。それゆえに、村を守る役割としてのジローも常に体を貼りながらむーちゃんを守ることとなるので、この2人の人間関係の他にも、むーちゃんに迫りくる危機と、それらからむーちゃんを守るジローの活躍にも注目をしてみてくださいね。
1位 家族への想いを再確認するぶちお
本作の原作第一巻で描かれる名シーンランキング第1位は「家族への想いを再確認するぶちお」のシーンです。 このシーンも特定の描写を指しているものでは無いのですが、本作では家族に対する愛情をぶちおが再確認するシーンが数多く描かれています。特にぶちおは家族に拾われなければ、野良猫として野垂れ死にをしていたかもしれないという過去を持っている猫であり、自らの命を救ってくれた存在として家族を絶対視しているのです。
猫好きにはたまらない
筆者も家で猫を飼っているのですが、その猫もぶちおと同じように庭先で死にかけているのを保護した猫となっています。このような経験は意外と猫を飼っている人の間では、道端で死にかけていた猫を偶然拾ったことから家族になったという方も多いはずです。このような描写は非常に猫好きには刺さるものであり、筆者も本作を読んでいて、最も心を打たれたシーンとなっています。
ぶちおの存在理由
また、本作に登場する妖怪というのは、基本的に存在理由がなければ存在できないものとなっています。ぶちおをからしてみれば、家族に対する恩返しというのが彼の存在となっているようです。妖怪の存在意義というのは、作中のテーマとして非常に重要なテーマとなっており、本作のストーリーを通してずっと描かれ続けるテーマとなっていますので、ぜひとも本作を視聴する際はこのテーマを意識して視聴してみてくださいね。
ぶちおがどのように成長をするか
また、ぶちおは、家族に恩を返すために変化の術を習得したりと、少しずつ努力をしてスキルを身に付けていくこととなります。ぶちおが妖怪として家族のためにどのような行動を起こしていくのかという点や、家族に対して実際にどのように恩を返していくのかという点には、ぜひとも注目をするようにしてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?今回は本作『となりの妖怪さん』にて描かれる様々な名シーンを紹介してきました。今回は第一巻で描かれる名シーンのみの紹介となりましたが、本作は第二巻、第三巻でも同じように数多くの名シーンが描かれることとなりますので、ぜひとも今回の記事を見て本作に興味を持ったというファンの方は原作作品も揃えてみてくださいね。現在本作は第六巻まで発売されており、そこまで巻数の多い作品ではないので、比較的集めやすいと思いますよ。今から追いかけるのにはぴったりの作品となっていますので、ぜひともチェックをしてみてください。 また、アニメ版でも一巻以降の名シーンがおそらく描かれることとなりますので、原作を買い揃える暇がないという方は、アニメ版を楽しんでみてくださいね。