「天才王子の赤字国家再生術」は2022年冬アニメの一作でライトノベルが原作の作品です。小説家になろう原作のタイトルに見えますが、なろうではなくライトノベルが原作でコミカライズもされています。今回は「天才国家の赤字国家再生術」のラノベ原作一巻、またコミカライズでの1巻~2巻部分のストーリーをネタバレ紹介していきたいと思います!
目次
ストーリーその① 弱小国家ナトラ王国の天才王子
金・資源・人材・産業その全てが貧弱、しかも国政を担う国王が病床に伏すという国民すら嘆くどうしようもない弱小国家ナトラ王国の最後の希望は、聡明で次代の賢君と称される天才王子「ウェイン・サレマ・アルバレスト」の存在でした。国民や部下から慕われるウェインでしたが、当の本人はこんなクソ詰んでる国家の運営なんてやりたくもなく、覇権国家に売国して悠々自適に暮らしたいと思っていました。ウェインの本性は怠惰な性格だったのですが、それを知る人物はほとんどいませんでした。
ウェインとニニム
ウェインは側近のニニムには本性を見せていました。ニニム・ラーレイはウェインの幼馴染で、ニニム自身もとても優秀な人物ですが、ニニムはフラム人と呼ばれる大陸全土の殆どで差別的な扱いを受ける種族で、差別のない国はナトラ王国と覇権国家アースワルド帝国くらいのものでした。そんなフラム人を側近にしていることでウェインは変わり者として扱われていましたが、ニニムはウェインに対して対等で尻を叩く存在でした。
ストーリーその② 駐在大使フィシュ・ブランデルとの交渉
ウェインはアースワルド帝国の駐在大使であるフィシュ・ブランデルとの交渉に臨みます。フィシュは若手のエリート官僚(眼鏡&巨乳)で油断ならない相手です。その交渉の焦点は駐留軍の扱いでした。国民からすれば駐留軍は気持ちいいものではありませんでしたが、ウェインにしてみれば貰えるお金はおいしいし、帝国との関係を悪化させたくもありませんでした。そこでウェインは駐留軍の滞在に資金とノウハウの提供を求めます。普通に考えればウェインが吹っ掛けてきたように見えますが、フィシュはその条件でよいと交渉をまとめます。
計画通り?
大使が条件を呑んだのはアースワルド皇帝の病状の回復が理由でした。皇帝が回復すれば帝国は軍事行動を激化させます。その際にナトラは軍事的に重要な拠点となる場所で、是が非でも抑えたい場所でした。ウェインの提案はナトラを属国にする際、穏便に事を済ませる布石となるはずで、国を売りたいウェインの利害と一致したのです。ウェインは帝国の治世を悪くないものだと考えており、国が荒れることもないと思っていたのです。しかし、皇帝が崩御したことで全てはご破算、駐留軍は撤退させざるをなくなり、結果的にナトラが全て得をした形となります。フィシュは全てウェインの掌の上だったと思っていましたが、実のところウェインもどうしてこうなったと嘆いていました。
ストーリーその③ マーデン王国との戦争
ナトラの軍備増強は思いのほかうまくいっていました。帝国とのご機嫌取りに行った武器の購入もあり、兵の士気と練度も上がっていました。ウェインはこれからすぐに戦争になることを予期していました。隣国のマーデン王国はナトラ王国と同じくらい弱小国家でしたが、金鉱脈が見つかったことにより状況は一変……することはなく、浪費家で無能な王の存在で国民に還元されることはなく、不満はたまる一方でした。そんなとき、アースワルド皇帝の崩御と駐留軍の撤退によってマーデン王国はナトラ王国に攻め入る好機を得たのです。
やりすぎちゃった…
ウェインは正直金のかかる戦争は嫌で仕方がありませんでした。なるべく資金を抑え、なおかつ軍部を納得させるだけの戦果を挙げてもらえばよかったので、最初は強く当たって後は流れでやるのが理想でした。しかし、ウェインが思う以上にナトラ軍の練度が上がっていたことと、ウェインが思う以上にマーデン軍が弱すぎたこと。また、ウェインが用意していた策が面白いくらいに完璧にはまってしまったことでナトラ軍は完全勝利してしまいます。兵が歓喜に沸き立つ横でウェインの内心はこれからのことで憂鬱になっていました。
ストーリーその④ 進撃のナトラ王国軍
ナトラ軍が完全勝利してしまったことで軍部はイケイケムードになってしまい、このままマーデン王国へ侵攻しようという機運が高まってしまいました。これはウェインが望んだことではありませんでしたが、このまま何もしないとも言い出せない雰囲気でした。そこでウェインはマーデンの金鉱脈への制圧作戦を提案します。普通に考えれば若干無茶な作戦で、却下されることを期待していましたが、実は軍部はすでに金鉱脈制圧のための完璧な作戦を考えており、もうこの流れを止めることは出来ない状況でした。
制圧しちゃった…
若干無茶な提案だったハズの金鉱脈の制圧作戦はさしたる苦労もなくあっさり達成してしまいます。でも、制圧したらしたでまた新たな人員を割いて鉱脈を稼働させなくてはならず、ウェインは頭を抱えます。一方、戦に負け、金鉱脈も制圧されてしまったマーデン国王フシュターレは怒り心頭で、王の側近たる外様の外来派と譜代の生粋派の家臣たちも派閥抗争に熱を燃やしていました。生粋派のジーヴァはそんなやり取りに嫌気を感じつつも、何とか交渉で鉱山を取り戻したいと考えていました。
ストーリーその⑤ マーデン王国との戦争
ジーヴァは交渉の場で事実上の賠償金を支払うことでそもそもこの戦争は起こらなかったことにしてほしいと提案してきます。しかし、ウェインはこれまでのマーデンの惨状や戦争で亡くなった兵士たちのためにと毅然とした態度をとります。これはウェインが強気に出て、より高額で鉱山を買い取らせようとする策でした。実は鉱山の民たちからすでに鉱脈は枯渇しかけていることを知らされていたため、より高値で売りつけようとしていたのですが、ジーヴァは民を思う毅然とした態度(演技)に心をうたれ、民のことを思えばこそ交渉を打ち切ったのです。ウェインの強気な態度は完全に裏目に出て、マーデンとの戦争が本格的にはじまってしまいます。
勝ちすぎて辛いわーww
マーデン王国の軍の指揮を取るのは外来派のドラーウッド将軍で、プライドの塊のような人物でした。ドラーウッドはナトラ王国を虫けらのようにしか見てませんでしたが、数で圧倒しているにも関わらず専守防衛に努めるナトラ王国をなかなか攻略できません。鉱山の抜け道を見つけたと思ったら、これまた罠で鉱山に踏み入った兵たちは落盤に巻き込まれたりと完全に手玉にとられていました。これらは全てウェインの采配であり、ドラーウッドのプライドを傷つけ判断力を鈍らせ、立場を守るために躍起になったところを叩きます。ウェインの最終目的はマーデンを再び交渉のテーブルに立たせて鉱山を高値で売りつけることでした。
ストーリーその⑥ マーデン軍との交渉?
ところがマーデン王国の財務大臣ホロヌィエの思惑通りでした。ホロヌィエは国力の乏しいナトラが講和を求めていることを見抜いていたのです。そこで講和の使者にあえて挑発的に態度で無理な要求をさせ、講和に出てきたところを皆殺しにするという計略でした。しかし、その使者は知らぬ間にウェインの逆鱗に触れていました。
どうしてこうなった…
その後、ドラーウッドは多くの兵力を投入し攻勢を仕掛けます。ウェインはその手薄になった本陣を狙い、今まで隠してきた坑道の抜け道を使い自ら本陣を強襲します。使者はニニムの事を侮蔑しウェインの逆鱗に触れてしまい、その使者の首をドラーウッドのもとに自ら届け、自らの手でドラーウッドを惨殺します。指揮官が討たれたことでマーデン軍は瓦解。これでウェインが思うように鉱山を高く売りつける算段はついたように見えました。しかし、マーデン王国は大戦力を投入してしまったことで隣国のカバリヌ王国に攻め滅ぼされてしまったのです。こうして、鉱山は売り先を失ってしまいました。ウェインはどうしてこうなったの嘆くのでした。
【天才王子の赤字国家再生術】ネタバレストーリー紹介まとめ
「天才王子の赤字国家再生術」の最初のエピソードのネタバレを紹介しました。主人公が毎度予想外の展開に振り回されるストーリーはわかりやすく面白いし、キャラも可愛いのでおすすめのアニメです。2022年1月から放送なので、ぜひ見てください!