「ワールドトリガー」は週刊少年ジャンプで連載され、現在はジャンプSQで連載中の人気作で、これまで1期、2期と放送され、10月からは待望の3期が放送されます。作中ではトリガーと呼ばれる兵器が使われるのですが、その中でも特別な性能を誇る『黒トリガー』というものが存在します。量産型の武器が使われる本作でも特別な能力を持つチートアイテム『黒トリガー』について紹介するとともに、現在判明している黒トリガーを紹介していきたいと思います!
目次
ワールドトリガーは量産機で戦うバトル作品!
まず、ワールドトリガーという作品は少年漫画、バトル漫画では珍しく統一された規格の量産品で戦うバトル漫画です。普通ならキャラに合わせた個性的なワンオフの武器や能力が登場するものです。同誌のワンピースの悪魔の実やヒロアカの個性なんかがそうですが、ワールドトリガーは統一された規格の量産品を使い、武器同士の組み合わせや隊員同士のコンビネーションで戦うという非常に珍しいタイプのバトル漫画です。
調特別なチートアイテム『黒トリガー』
しかし、量産品で戦うワールドトリガーにも特別な存在があります。それが『黒トリガー』で、量産品のトリガーとは比べものにならないほど強力な武器です。黒トリガーは一つ存在するだけで戦局を変えてしまうほど強力な武器ですが、その製造方法は優れたトリオンの使い手が全てのトリオンを注ぎ込み命と引き換えに製造するというもの。「黒トリガーの有無で戦争の勝敗が決まる」と言われるほどの存在です。
高ランクのボーダーが複数人いても相手にならないチート性能!
その性能は通常のトリガーと比較しても桁違いで、黒トリガーを使った空閑遊馬や迅悠一はA級隊員が複数相手でも勝利するほどです。ただし、黒トリガーは持ち手を選ぶ性質があり、万人が使用できるわけではありません。事実上の専用トリガーとなる場合も当然あるでしょうが、風迅のように使用可能な人物が比較的多いトリガーも存在します。
黒トリガー その① 名称不明 使用者:空閑 遊真
近界からこちらの世界にやってきた主人公の一人である空閑遊真が使用する黒トリガー。黒トリガーを生み出したのは遊真の父親である空閑有吾で、近界の戦争で致命傷を負った遊真を助けるために黒トリガーを造りだします。現在は遊真の死にかけの本体をトリガーの中に収納しており、現在は作り出したトリオン体によって活動しているため見た目も死亡時の11歳のものとなっています。
能力のコピー
遊真の黒トリガーには特に名前が付けられていませんが、他のトリガーの能力をコピーし、コピー元以上の性能を発揮するトリガー。印と呼ばれる能力により、それらの能力を行使できます。普段はレプリカが補助に回ることで多重使用を可能としていますが、アフトクラトル侵攻の際にレプリカが離脱したことで弱体化しています。それでも、能力自体は使用可能。
黒トリガー その② 風迅 使用者:迅 悠一ほか
ボーダー創始者の一人である最上宗一が創り出したトリガー。主な使用者は弟子である迅悠一ですが、迅が遊真をボーダーに入隊させる取引のために本部へと返上。以後は適正がある人物が適宜使用できるようになっています。迅が使用した際には、サイドエフェクトとの相性もあって、A級隊員6人を相手に圧倒します。また、アフトクラトル侵攻の際には三輪秀次によって使われ、ハイレインたちを撤退に追い込むことに成功しています。
斬撃の伝播
物体に斬撃を伝播させ、目の届く範囲ならばどこでも攻撃ができる能力を持った超攻撃的な黒トリガー。ブレードから出ている帯が残弾数であり、とりわけ未来予知の能力を持つ迅悠一との相性が抜群。
黒トリガー その③ 名称不明 使用者:天羽 月彦
創り出した人物・名称・能力共に現時点では殆ど明かされておらず、謎の多い黒トリガー。ただし、その戦闘能力は風刃使用時の迅悠一をも凌駕するらしく、ボーダーにおける最高戦力とされています。
謎の多い黒トリガー
ボーダー最強の黒トリガーであるものの、使うととても一般人には見せられない禍々しい姿になってしまうことが示唆されています。実際にアフトクラトルの侵攻では単独でトリオン兵の侵攻を阻止しましたが、その結果戦場は更地となってしまっています。
黒トリガー その④ 卵の冠(アレクトール)使用者:ハイレイン
アフトクラトルの遠征部隊隊長・ハイレインが使用する黒トリガー。アフトクラトルが所持する黒トリガーの一つで卵生の生物型のトリオン体を展開する能力で、トリオンに干渉してトリオンキューブに変えてしまう能力を持っています。
攻防一体の超強力トリガー
展開した生物型のトリオン体に触れるとトリオンキューブ化してしまうため不用意には近づけず、トリオンを利用した物理攻撃もキューブに変えてしまいます。さらにはキューブ化した物体からトリオンを吸収できるためトリオンの補給も容易。ただし、トリオンの隙間を縫うような狙撃や遠隔攻撃には対処されますが、それ以外はほぼ無敵。作中屈指のチート。
黒トリガー その⑤ 窓の影(スピラスキア) 使用者:ミラ
アフトクラトルの遠征部隊であるミラが使用する黒トリガー。ワープ、通信機能を備えた黒トリガーで大窓による人員の移動、回収を行うことが出来ます。また、小窓によって針のような武器を使っての遠隔攻撃も可能。戦闘用のトリガーではありませんが、サポート面で作戦の要ともなるトリガーで、このトリガーがあったからこそ黒トリガーを4つも動員することが出来たとのこと。
戦略的に大きな意味を持つトリガー
当時のアフトクラトルは緊急脱出を持たず、万が一黒トリガー使いが敗北した場合、そのまま黒トリガーを奪われるリスクがありますが、このトリガーの存在でそのリスクはほぼ回避できるうえ、通信機能により戦場の状況把握も容易。直接的な攻撃力は低いものの、戦略的に最も重要な黒トリガー。
黒トリガー その⑥ 星の杖(オルガノン)使用者:ヴィザ
アフトクラトルの遠征部隊であるヴィザが使用する黒トリガー。自分を中心として同心円状に無数の刃を走らせる黒トリガー。自分を中心にとてつもない破壊力を持つブレードが高速展開され、ビルも真っ二つ。近づくことも困難な攻防一体の黒トリガー。
ヴィザ翁の技量もヤバい
ただでさえ攻め所が分からない超強力なトリガーでありながら、使用者であるヴィザ翁の経験値、技量も非常に高く、生半可な技量、戦術では近づくことさえも困難。実際は遊真が黒トリガーを使用し、反捨て身の突撃と、自身のトリオン体のトリックを使ってようやく撃破できたほどです。
黒トリガー その⑦ 泥の王(ボルボロス)使用者:エネドラ
アフトクラトルの遠征部隊であるエネドラが使用する黒トリガー。自身を気体・固体・液体の三態に変化させる黒トリガー。特性を活かしてボーダー内部に潜入し、通信室で6名の隊員を殺害し、その後も本部内で暴れまわるも、諏訪隊、風間隊、忍田本部長の連携により、黒トリガーを分析されて撃破されます。その後、転送してきたミラによって用済みとみなされ殺害され、黒トリガーも回収されてしまいます。
驚異の初見殺しトリガー
三態変化の特性を活かし、普段は液体の状態をとっており、斬撃、射撃も基本的には通用しません。弱点はトリオン供給器官と伝達脳ですが、その器官も大量のダミーと共に巧妙に隠しており、硬質化によるガードもあって判別も破壊も困難。三態変化を活かした死角からの攻撃とかなり隙のない能力を持った黒トリガーです。ただ初見殺し性能は高いものの、分析する時間を与えればノーマルトリガーでも対処され、実際に撃破されています。
【ワールドトリガー3rd】黒トリガーについてまとめ
ワールドトリガーに現在まで登場している黒トリガーについてまとめてみました。ワールドトリガーは量産品を使って連携で強大な敵に対処していくというコンセプトですが、その中でも黒トリガーは使い方次第で大きく戦局を変えてしまうチート武器です。しかし、絶対の存在というわけでもないのが面白いですね。今後も新しく登場するかもしれませんが、黒トリガーが登場するということは誰かが命を散らすという展開になるかもしれません。