モンキー・D・ルフィは、アニメ化もされている尾田栄一郎の漫画「ONE PIECE」(ワンピース)の主人公です。
まっすぐな性格や確かな信念、仲間と一緒に成長していく姿が人気のキャラクターで、しばしば名ゼリフ集も作られるほど。
この記事では年齢や声優などルフィの基本的な情報に加えて、性格や弱点、強さの秘訣といった魅力をまとめていきます。
目次
ワンピースの主人公モンキー・D・ルフィとは
モンキー・D・ルフィは短い黒髪と左目の下の傷、麦わら帽子が特徴の海賊です。
偉大なる航路(グランドライン)を制覇して海賊王になることを目標に、海賊団「麦わらの一味」の船長として冒険しているため、「麦わらのルフィ」と呼ばれています。
モンキー・D・ルフィのプロフィール
身長:172cm→174cm
年齢:17歳→19歳
誕生日:5月5日
出身地:東の海(イーストブルー)
声優:田中真弓
ルフィはまっすぐな性格で自由を愛し、信念を持って行動するパワフルなキャラクター。
悪魔の実の一つである「ゴムゴムの実」の能力者で、腕などをゴムのように伸ばせるゴム人間ならではの技を駆使して戦っていきます。
ルフィの懸賞金額は15億ベリー
懸賞金は海賊などを捕らえて政府に引き渡したときにもらえる賞金のようなもので、かけられた人物の強さや危険度を表す数値だと考えられています。
懸賞金の額は何もそいつの強さだけを表すものじゃない
政府に及ぼす“危険度”を示す数値でもある
引用元:『ONE PIECE』第34巻
ルフィにかけられた懸賞金の金額は、物語を通してどんどん大きくなっていきます。
アーロン戦:3000万ベリー
ルフィに初めて懸賞金がかけられたのは第11巻でアーロンを倒したときで、金額は3000万ベリーでした。
イーストブルーの懸賞金額は平均300万ベリーということなので、3000万ベリーはかなり高額です。
クロコダイル戦:1億ベリー
グランドラインでバロックワークスのクロコダイルを倒した後、ルフィの懸賞金は1億ベリーまで上げられます。
クロコダイルの懸賞金はもともと8100万ベリーだったので、それを倒した人物に見合う金額ということでしょう。
CP9戦:3億ベリー
ルフィの懸賞金が3億ベリーという金額になったのは、第45巻のエニエス・ロビー編でCP9に勝った後です。
ルフィだけでなく、麦わらの一味全員に懸賞金がついたのも見逃せないポイントだと言えます。
2年後:4億ベリー
麦わらの一味は一度離散して2年後に再会するのですが、第61巻のマリンフォード頂上決戦参加後はルフィの懸賞金がが4億ベリーに上がっています。
ただし、懸賞金が4億ベリーになった正確なタイミングは明らかになっていません。
ドフラミンゴ戦:5億ベリー
麦わらの一味が2年後に活動を再開して最初にかけられた懸賞金は、5億ベリーでした。
それがわかるのは、第80巻のドフラミンゴ戦の後です。
ビッグマム戦:15億ベリー
第90巻で四皇の一人ビッグマムと戦った後、ルフィの懸賞金は一気に15億ベリーまで跳ね上がります。
懸賞金10億クラスの強敵も複数倒しているので、妥当な金額だと言えるでしょう。
懸賞金1億超えの海賊「最悪の世代」の一人
「最悪の世代」とは懸賞金が1億ベリーを超える若手海賊11人に「黒ひげ」を含めた12人のことで、ルフィはそのうちの一人に数えられています。
最悪の世代の海賊たちは世界を揺るがすほどの事件に関わることも多く、次の海賊王は最悪の世代の中から誕生するだろうという予想もあるほどです。
ルフィの海賊ルーキーとしての実力がうかがえる肩書きですね。
最悪の世代の海賊たちについてもっと知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
麦わら帽子がトレードマーク
「麦わらのルフィ」という二つ名があるように、麦わら帽子はルフィのトレードマークとなっています。
後述しますが、この麦わら帽子はルフィが海賊王を目指すきっかけとなった海賊「赤髪のシャンクス」から譲り受けたものです。
物語の核心となる部分なのでここでは詳しく触れずにおきますが、実はこの麦わら帽子にはさらに深い由縁があるので、ぜひ自分の目で確かめてみてください。
モンキー・D・ルフィの性格
ルフィは非常に人気のあるキャラクターですが、性格は人気の理由の一つだと言えます。
ルフィは明るく能天気で、滅多なことでは落ち込まず、物事を楽観的に考える性格です。
仲間を大切にして絶対に守ろうとするので、リーダーとしても頼もしく見られています。
やはり大物!非常に能天気
ルフィの最大の特徴は、とても能天気なところです。
小さな子どものように物事を単純に考え、自由奔放に生きているところが読者の憧れの的となることもあります。
本人は無自覚のようですが正義感が強く、アラバスタや空島など「やりたいようにやったら国を救っていた」例も少なくありません。
肉が大好きな大食漢
漫画でもアニメでも、ルフィが肉にかぶりつくシーンが記憶に残っている方は多いのではないでしょうか。
ルフィはたくさん食べる大食漢で、特に肉が大好きです。
自分が肉を食べたいので、「ヒーローは好きだけど人に肉を分け与えるからなりたくはない」という話を魚人島でしているほど。
気持ちのいい食べっぷりは、元気で健康な証拠だとも言えます。
戦闘以外はがっつり仲間を頼る
ルフィは海賊団の中では「船長」のポジションで、リーダーとして活躍します。
しかし実は、戦闘以外の能力をほとんど持っていません。
俺は剣術を使えねェんだコノヤロー!!!
航海術も持ってねェし!!!
料理もつくれねェし!!
ウソもつけねェ!!
おれは助けてもらわねェと
生きていけねェ自信がある!!!
引用元:『ONE PIECE』第10巻
いい意味で開き直って仲間を頼るこのセリフは、「完璧な人間じゃなくていいんだ」ということを示す名言として知られています。
とにかく仲間想いの船長
ルフィにとって仲間は非常に大切な存在なので、たとえ強敵であっても仲間を傷つける相手には立ち向かっていきます。
例えば第23巻でクロコダイルが友達であるビビの国を荒らしたときは、「厄介者は見捨ててしまえばいい」と言い放つクロコダイルに対して「死なせたくねぇから“仲間”だろうが!!!」と挑んでいきました。
また第33巻で仲間を失うとされる恐怖のゲームを受けてしまったルフィは、「俺の仲間は死んでもやらん!!!」と奮戦します。
絶対に仲間を守るという強い意志は、ルフィの大きな魅力の一つだと言えるでしょう。
ルフィの性格をもっと知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
【ワンピース】モンキー・D・ルフィの名言ランキングベスト10
モンキー・D・ルフィの意外な弱点とは?
様々な強さを持つルフィですが、意外なところに弱点もあります。
ゴムゴムの実を食べたルフィはゴム人間ならではの技で戦えますが、悪魔の実の能力の代償として泳げないため、水に入ると溺れてしまいます。
また単純な性格なので催眠術にかかりやすい、騙されやすいといったところも弱点です。
悪魔の実の効果で泳げない
悪魔の実とは「海の悪魔の化身」と言われている果実のことで、「ゴムゴムの実」の他にも様々な種類があります。
悪魔の実を食べると特別な能力が使えるようになりますが、デメリットとして泳げない体になってしまいます。
ルフィも悪魔の実の能力者なので、海に落ちるなどして水の中に入ると力が抜け、溺れてしまうのです。
嘘や催眠術は苦手
ルフィは考え方が単純なので、嘘をついてその場をしのぐといった頭脳戦は苦手です。
第17巻で船の食料を盗み食いしたのがサンジにバレたときも、「なんも知らねェからおれはっ」と言うものの、嘘がバレバレでした。
また暗示や催眠にも弱く、ミス・ゴールデンウィークの暗示技をかけられたときにゾロが下記のように言っています。
暗示だと!?そりゃまずい……!!
暗示だの催眠だのってたぐいの力は、あの単純バカには、必要以上に効いちまうんだ
引用元:『ONE PIECE』第14巻
モンキー・D・ルフィの驚愕の家族構成
ルフィの家族構成で明らかになっているのは、父親ドラゴンと祖父ガープの2人だけです。
血縁ではない家族としては、義兄弟のエースとサボがいます。
母親についてははっきりしていませんが、育ての母親は山賊のダダンでした。
父親は革命家モンキー・D・ドラゴン
ルフィの父親は革命軍総司令官のモンキー・D・ドラゴンで、世界最悪の犯罪者と呼ばれています。
ルフィはもともと自分の父親のことを知らず、エニエス・ロビー編に入ってから父親が誰なのかが判明します。
今のところ、ルフィがドラゴンと直接顔を合わせたことはありません。
祖父は海軍中佐モンキー・D・ガープ
ルフィの祖父は海軍中佐のモンキー・D・ガープで、海軍の英雄と呼ばれるほど存在でした。
幼い頃のルフィを育てたのはガープだと考えられていますが、成長したルフィとはウォーターセブンで再会、後に敵対することになります。
生みの母親は謎に包まれている
ルフィの生みの母親は、今のところ一切わかっていません。
第1巻では6歳のルフィが描かれていますが、その時点で既に父親や母親とは暮らしていませんでした。
物語の中でルフィの母親が誰かはまったく描かれていませんが、何人か「このキャラクターが母親なのではないか?」と思われている人物はいます。
育ての母親は山賊ダダン
ルフィの育ての母親は山賊の頭領ダダンで、後述するエースと一緒に面倒を見てもらっていました。
ルフィの祖父ガープに見逃してもらっている罪が色々あるため、断れずに育ての母親を引き受けた形です。
性格は荒いのですが、体を張ってルフィやエースを守ったりもする人情味のあるキャラクターです。
モンキー・D・ルフィが影響を受けた相手
ここでは麦わらの一味の仲間以外に、ルフィが海賊王を目指すうえで大きな影響を受けたキャラクターを紹介していきます。
その人物とは「赤髪のシャンクス」「シルバーズ・レイリー」「ポートガス・D・エース」(火拳のエース)「サボ」の4人で、いずれもワンピースの物語上重要なキャラクターです。
海賊になるきっかけ「赤髪のシャンクス」
ルフィは少年の頃、イーストブルーのフーシャ村で赤髪のシャンクスと出会いました。
ルフィがうっかりゴムゴムの実を食べてゴム人間になったのはこのときです。
シャンクスは地元の山賊がルフィを傷付けたのを見て山賊一味を叩き伏せますが、ルフィは山賊の頭目にさらわれて海に放り投げられてしまいます。
悪魔の実を食べたために泳げないルフィは強大な海獣に襲われ、駆けつけたシャンクスに助けられます。
その際シャンクスは左腕を失いますが、自分の麦わら帽子をルフィに預け、「立派な海賊になって返しに来い」と告げてフーシャ村を旅立っていきました。
師匠は海賊王の右腕「シルバーズ・レイリー」
シルバーズ・レイリーは、海賊王ゴールド・ロジャー(ゴール・D・ロジャー)の右腕だった海賊。
後にシャボンディ諸島で隠居していましたが、ルフィに2年間の修行をつけた師匠でもあります。
ルフィが麦わらの一味に「集合は2年後」というメッセージを伝える手助けもしているので、かなり友好的なキャラクターだと言えます。
義兄「ポートガス・D・エース」
エースは白ひげ海賊団2番隊の隊長で、メラメラの実の能力者であることから二つ名は「火拳のエース」。
ルフィおよび後述するサボとは一緒に山賊ダダンの下で幼少期を過ごした義兄弟で、ルフィの祖父ガープからも孫同然と思われています。
ルフィにとってエースは、義兄であると同時に命の恩人。
故あってエースはある場面を境に物語に登場しなくなるのですが、それをきっかけとしてルフィたち麦わらの一味は2年間の修行期間に入ります。
エースの魅力についてもっと知りたい方は、下記の記事も読んでみてください。
【ワンピース】海賊王の息子!!ポートガス・D・エースの魅力を徹底紹介
もう一人の義兄で革命軍No.2の「サボ」
サボはルフィのもう一人の義兄で、出身地は東の海のゴア王国。
ルフィの父親ドラゴンの革命軍にて参謀総長を務める革命家で、周りからは「革命軍のNo.2」と呼ばれています。
幼少期は郊外のゴミ山で過ごしていましたが、後にコルボ山の山賊ダダンの下へ移ります。
エースとルフィのケンカを仲裁するなど冷静なキャラクターではありますが、二人のように自由奔放なところも。
ルフィに対しては優しく、少し過保護に見える一面もあります。
モンキー・D・ルフィの強さの秘密5つ
ルフィは戦闘能力が高く、悪魔の実「ゴムゴムの実」の能力を使った多彩な技を繰り出すところが特徴です。
物語が進むと「覇王色の覇気」を使ったり、「ギア」と呼ばれる戦闘スタイルを取り入れたりもしていきます。
ここではゴムゴムの実や覇王色の覇気、3種類のギアについて説明します。
悪魔の実「ゴムゴムの実」の能力者
ゴムゴムの実は超人系の悪魔の実の一つで、もともとシャンクスが所有していたものをルフィが食べてしまったという経緯があります。
ゴムゴムの実の能力は、体をゴムのように伸縮させられるようになること。
ルフィはゴムゴムの実の能力で多彩な技を使って戦いますが、技のバリエーションを考えたり体を鍛えたりしないとそのような戦い方はできないため、ルフィの強さと鍛錬が伺い知れる一面だと言えます。
ゴムゴムの実の能力者には打撃・圧迫・関節技・銃弾・砲弾が効かなくなり、絶縁体なので雷撃も無効です。
また高いところから落ちても一時的に体が変形するだけで、ダメージを受けません。
ただし斬撃や刺突は防げないので弱点となっており、特殊な能力や道具で衝撃自体を与えられた場合もダメージを受けます。
猛者の証「覇王色の覇気」の使い手
覇気とは人間の潜在的な「意志の力」のことで、戦闘技能として使えます。
大別すると「武装色の覇気」「見聞色の覇気」「覇王色の覇気」の3種類あり、誰でも素質は持っていますが、長期間の鍛錬を積まないと体得はできません。
ルフィが使える「覇王色の覇気」は数百万人に1人しか素質を持たないと言われる珍しい覇気で、持つ者には王の資質があるとされています。
覇王色の覇気を使うと敵を威圧して気絶させることができますが、覇王色の覇気だけは鍛錬で鍛えるのが不可能で、人間的な成長が必要となります。
他にも「四皇」や「最悪の世代」など大物の海賊でカリスマ性のあるキャラクターには覇王色の覇気が使える人物が多いです。
例えばルフィが赤髪のシャンクスと出会った物語最初のエピソードでは、シャンクスが覇気を使ってルフィを襲った「近海の主」を撃退します。
「ギア2」で驚異的なスピードと身体能力を発揮
「ギア」はゴムゴムの実の能力を利用した戦闘方法で、戦闘能力が跳ね上がる効果がありますが、体への負担が大きくリスクもあるため、使用できるのは短い間のみです。
「ギア2」(ギアセカンド)は両足をポンプのようにして血流を加速させ、身体能力を格段にアップさせる技。
ゴムゴムのJET銃(ジェットピストル)、ゴムゴムのJET銃乱打(ジェットガトリング)、ゴムゴムのJETバズーカなど、ゴムゴムの実の能力を使った技をより高速かつ高威力にした技が使えるようになります。
「ギア3」は圧倒的なパワーを誇る
「ギア3」(ギアサード)は骨に空気を吹き込んで膨らませ、体の一部を巨大化する「骨風船」を駆使した戦闘法です。
手足を巨大化することで、鋼鉄の扉や軍艦を一撃で破壊できる巨人族並みのパワーが得られます。
ゴムゴムの巨人の銃(ギガントピストル)、ゴムゴムの巨人の鞭(ギガントウィップ)、ゴムゴムの巨人のバズーカ(ギガントバズーカ)など、通常時の技を巨大化・強化した技が使用可能。
発動後は副作用として骨風船を使用した時間とほぼ同じ時間、2等身くらいまで体が縮んで戦闘能力が低下していましたが、新世界編ではこの副作用がなくなっています。
「ギア4」は武装硬化による最強技
「ギア4」(ギアフォース)は2年間の修行期間で編み出された戦闘方法。
武装色の覇気で硬化させた腕に空気を吹き込んで膨らませる「筋肉風船」に加え、皮膚を固めて斬撃への耐性も得ます。
ギア4を使うと戦闘能力は跳ね上がりますが、覇気の使い方がすさまじいので使用はごく短時間に限られます。
時間切れになると空気が抜けて元の姿に戻り、約10分間覇気が使えなくなります。
モンキー・D・ルフィの魅力まとめ
ワンピースの主人公であるモンキー・D・ルフィは、まっすぐで明るく元気な性格のキャラクター。
仲間想いで仲間のためならどんな強敵とも戦い、最後には必ず仲間を助ける姿が人気を呼んでいます。
ルフィのセリフには共感させられる人も多く、名言集もよくまとめられているほど。
家族構成や影響を受けた人物には世界で知られる大物の名前も多く、今後の物語でもさらに世界を揺るがせていくのだろうと思わせます。
戦闘では「ゴムゴムの実」「覇王色の覇気」「ギア」といった能力を駆使し、強力な技を次々に繰り出すパワフルな姿を見せます。
これからの活躍も楽しみですね。