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怪物事変

【怪物事変】怪物事変に登場する怪物って結局何なの?あらゆる角度からコアに分析する

更新日:

ポスター

怪物たちが活躍する独特の世界観と、数々の魅力的なキャラクターが登場することで人気を博している漫画「怪物事変」ですが、果たして怪物事変に登場する怪物たちとはどのような存在なのでしょうか?お化けなのか?生物なのか?はたまた別の何かなのか?この記事では怪物事変に登場する怪物たちについてありとあらゆる角度から分析し、怪物とは一体どのような存在で何が元ネタとなっているのか深く分析していきたいと思います。怪物事変の物語を理解する上でも助けとなる情報をたくさん詰め込みましたので、ぜひ一読いただければ幸いです。

怪物事変の「怪物」はなぜ特殊なのか?

クーラの屍

さて怪物事変の怪物たちについて紹介する前に、ここでは怪物たちが他のアニメや漫画に登場する生物と、どのように異なっているのかということについて詳しく説明していきたいと思います。

ただのモンスターではない

怪物

一見すると怪物たちは他のアニメや漫画にも多く登場するただのモンスターとして見てしまいがちですが、細かく彼らの登場シーンや物語設定を分析してみることで、怪物事変に登場する怪物がただのモンスターというほど簡単なものではないことがわかります。

怪物とは

強い夏羽

人間とは異なる異形の存在でありながら、我々が生活している世界で共に暮らしている怪物達。人を化かす飯生の様な狐や隠神のような狸、はたまた夏羽の様な屍鬼など数多くの種類が存在しており、彼らは我々人類には気づかれる事なく、ひっそりと暮らしつづけています。

かつての日本を考える

かつての日本

さて、これらの怪物について詳しく考察してみる上で最も大きな手がかりとなるのが「かつての日本」です。怪物に化け狐や化け狸、鬼が存在することからも、怪物という存在が古来の日本の信仰形態と大きく関わっているものであることがわかります。ここでは、古来から続く日本の信仰形態を分析してみることで怪物事変に描かれている怪物の正体について考察していきたいと思います。

正体は神々!?

神社

そもそも、怪物たち(化け狐や化け狸の様な存在)は 古来から日本では神々として崇められていました。 つまり怪物の正体は、言ってしまえば日本でいうところの神々のことなのです。「怪物には狐や狸の他にも種類がいるではないか」と思った方も多いと思いますが、そもそも日本人の信仰というのは 数々の姿かたちをした八百万の神を信仰するといったもので、人知を超えた異形の存在には霊的な力が宿っており、それを畏怖し奉るというものなのです。この様に日本人の信仰はかなりアバウトなもので、怪物のように様々な形を持っているのはむしろ神として当然の姿であると考えられていました。

怪物の正体は神さまだ!!

神社

このように怪物事変で怪物として登場するキャラクターたちは、かつて我々の先祖が神々として崇め奉った存在なのです。それでは、我々日本人が神として信仰する存在とは具体的にどのようなものなのでしょうか?怪物の元ネタとなった日本の神々について解説していきたいと思います。

日本における神と西洋における神

稲荷

西洋における神は唯一無二の存在であり、この世界を作り上げた創造者であると考えられています。しかし、我々の信仰する日本の神というものは、 唯一無二の存在ではなく我々の想像を超えた超自然的な力を持つものであると考えられていました。 このような信仰する対象に違いが生まれた背景として、日本が牧畜文化であった西洋と異なり「天候」という自分たちではどうしようもない強大な力に収穫が左右されてしまう農耕を中心とした生活を行っていたからだと考えられています。

かつて日本人と怪物は共に生きていた

神道

このように農耕文化である日本にとって神というのは超自然的な存在でした。彼らによって農作物の収穫は左右されるため、 常に彼らを恐れながらも神として崇め奉っていたのです。つまり、超自然的な力を持っている怪物達もかつては日本人に神として崇められ日本人と共に生きていたと考えられます。

アニミズム思想

日本人の信仰

このように自然界の様々な現象やモノに霊が宿り我々と共に生きているとする思想をアニミズム思想と呼び、怪物たちもかつてはこのアニミズム思想によって我々日本人に崇め奉れられていた存在であると推測できます。

「怪物事変」の正体

怪物事変表紙

怪物たちの正体がかつて日本で信仰された神々であることを紹介しましたが、ここからは、この作品最大の肝である「怪物事変」について分析していこうと思います。 怪物たちと我々日本人の関係が見えてくれば、おのずと彼らと私たちの間にかつて起こったとされる「怪物事変」という出来事についてもわかってくるので詳しく調べていきましょう。

「怪物事変」とは?

怪物事変

詳しく考察する前に、 作中で登場する「怪物事変」という出来事について軽く紹介したいと思います。 怪物事変とは、 かつて人類と怪物が対立し互いに争いあったとされている出来事のことです。怪物達は人類と共に共存をしていたものの、怪物事変という人類とのいざこざによって怪物達は我々人類の前から姿を消し、 現在のように彼らの存在を人類が知ることがなくなったのだと作中で説明されています。

アニミズムと日本人

神道

かつて我々人類と共に共存していたものが現代になり存在が薄れていき、しまいには我々に忘れ去られてしまったというのは、いかにも現代の我々からアニミズム思想が薄れてしまっている現状と重なりますね。現在でもお正月に神社へ参拝し、ご飯を食べる際には手を合わせるといった、かつてのアニミズムの名残のような儀式は残っているものの、 我々一人一人がその本当の意味を理解してるとは言い切れません。かつて自然界の神々を信仰していたという形だけを残し、我々が本来の神々の存在を忘れ去ってしまっているという現状と怪物事変の怪物が人類に忘れ去られてしまった世界というのがうまくマッチしてることに気づいていただけたでしょうか?

古代日本の怪物事変

発掘品

それでは我々が神々に対する意識が薄れてしまったきっかけはどこにあるのでしょうか?怪物が人類に忘れ去られてしまう原因として作中に登場する怪物事変と同じように、このような現象がかつての日本にもあったと考えられるとすれば、それはいつのどのような出来事がきっかけなのでしょうか?

ヒントは古代日本の王の性質変化

王

皆さんは古墳時代に人々を治める王の埋葬品が「鏡」や「勾玉」といった信仰の道具から「武具」や「馬具」といった戦争の道具に変わった事はご存知でしょうか?このことから古墳時代に人々を治める王が「鏡」や「勾玉」を有して神々に仕えるシャーマンの様な役割から、「武具」や「馬具」を用いる武人の様な役割に変化したと考えられています。

怪物事変以前の怪物と人々の関係

犬神と夏羽

当然、王が鏡や勾玉を用い神々から神託を受け、人々がそれにしたがっていた時代は人々と神々の距離は非常に近かったと考えられます。 このような時代こそが、怪物事変が起こる前の怪物と人間の本来の姿なのではないでしょうか?怪物と人々が互いに認知し合い、人々は怪物の力を恐れながらも讃え、 怪物たちは人々に畏怖されながら彼らに恵みを分け与えていた、そのような古代日本のような共存関係がかつて怪物事変が起こる前に行われていたのかもしれません。

忘れ去られた神々

強い夏羽

しかし、古代日本では時代が進むにつれ、神々の力を借りて人々を統治する支配から、武器や戦力を用いて人々を統治する支配へと変わっていったのです。このように人々を支配する形が変化することにより、やがて人々から神に対して畏怖と信仰するという形が徐々に薄らいでいったのです。

忘れ去られた神々と本当の怪物事変

怪物事変

この様に、現実の日本でも、本来日本人が生活のベースとしていた神々との密接な生活から道具を用いて争いを行う生活へシフトしていったことが考えられるのです。日本人から神々に対する畏怖という意識を薄れさせた王の武人気質への変化と、それに伴う戦争の激化こそが現実世界での神々の存在を人々から薄れさせたという意味での「怪物事変」なのではないでしょうか?

宮崎映画と怪物事変

宮崎駿

このように、怪物事変は実際に日本で起こった民族信仰の変遷をうまく取り入れた設定の上に描かれており、非常に見ごたえのある作品となっているのですが、怪物事変のように実際に日本で起こった民族信仰についてうまく作品に取り入れながら現代に伝えている作品の代表例として、 宮崎駿監督が手がけるアニメ映画が挙げられます。宮崎駿監督作品を詳しく見ることでさらに怪物事変について理解を深められるので、ぜひこちらもチェックしてみて下さい。

もののけ姫は怪物事変を描いている!?

もののけひめ

怪物事変によって人類が怪物を忘れることとなってしまったことと、 古代日本で人々から神々への信仰が薄らいでいった事が一致していると紹介しましたが、 古代日本で人々が神々への信仰を忘れていった変遷を同じ様に描いているのが「もののけ姫」です。もののけ姫ではこのプロセスを、人類と神々の戦争という形でさらに全面的に押し出して描いており、 かつて日本でどのような信仰形態の変化があったのかさらにわかりやすくなっています。

トトロと怪物事変は同じ!?

トトロ

怪物事変によって怪物たちが人々から忘れ去られてしまったように、人類と神々が戦争を行った結果、かつて信仰され絶大な力を持っていた神々が力を失い、 言葉も話せない非力な存在へと追いやられてしまった世界を描いているのがトトロです。トトロは単なるお化けではなく、かつて人々に信仰され 絶大な力を持っていた神々の成れの果ての姿なのです。かつて絶大な力を持っていた怪物たちが人々に忘れ去られてしまった 怪物事変と、かつて強大な力を持っていた神々がトトロのような無力な存在に陥れられてしまった世界観は完全に一致していますね。

力を失った神々の行方

トトロ

唯一トトロと怪物事変が異なっている点は、人々に忘れ去られた結果何もできない無力な存在となってしまったトトロと、人間に取って代わり生態系の覇者となるべく暗躍し始めた怪物たちという双方のスタンスの違いぐらいでしょう。

怪物事変の面白さ

紺

この様に怪物事変で描かれているテーマは国民的映画監督である宮崎駿が描いているテーマとかなり近いものであり、 我々日本人の信仰とは何か?忘れ去られた神々はどうなるのか? といったことを我々に語りかけているのです。

少年漫画で描く勇気!

怪物事変ポスター

このような綿密な舞台設定を少年漫画で描くというのはかなり勇気がいるものだと思います。 少年漫画は読者層である少年たちにもわかりやすい作りでなければすぐに打ち切られてしまう可能性があるため、どうしてもわかりやすい物語を描いてしまいがちなのです。しかし、怪物事変を描かれている藍本松先生はあえて難解な設定を恐れずに描ききっており、少年漫画でありながら誰が読んでも充分楽しめる重厚なストーリーとなっているのです。

コアなオタクならみるべき作品

ポスター

このように、怪物事変は我々のようなコアなオタクが見ても十分に満足できる作品なのです。だからこそ私は今回アニメミルで事前に作品をチェックしてからアニメをみるであろう皆さんに、この作品の本当の面白さとテーマについて紹介しようと思ったのです。

アニメ化がなおさら楽しみ!

怪物事変の漫画

そんな超大作の怪物事変ですが2021年1月からアニメ化されることが決定しました。漫画版で描かれた膨大な情報量をどれだけ映像化できるのか今から楽しみです。皆さんもぜひ怪物事変をご覧になってはいかがでしょうか?

まとめ

いかがでしたか? 今回は怪物事変の設定とテーマについて「怪物事変に登場する怪物について考える」という角度から分析していきました。 少年漫画でありながら日本の民族信仰について詳しく分析した上で設定が描かれており、 我々コアなアニメファンが見ても充分楽しめる作品となっています。2021年1月からアニメ化も決定し今まさに勢い乗っている作品ですので、 皆さんもぜひ注目してみてくださいね。

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  • この記事を書いた人

nissy

どうも、アニメや歴史、都市伝説系の記事を書かせていただいてます。ニッシーです。YouTubeのシナリオライターとかもやっているのでよかったらそちらの方も見てください。

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