<![CDATA[1990年代のジャンプで連載されたあの頃の青春だった作品、ダイの大冒険が再びアニメ化!ゲーム化します。ダイの大冒険ではとびっきり成長し強者となったキャラクターがいます。勿論主人公のダイも成長し強くなるのですが、ダイには生まれついての強くなる理由がありました。そして、一番伸びたキャラクターを上げるとするならば『ポップ』と『ハドラー』だと思います。一人は頼れる仲間として、一人は主人公に立ちはだかる強敵として、一番伸びたキャラのポップとハドラーについて紹介したいと思います!
目次
ダイの親友にして頼れる相棒『ポップ』
ポップは元々しがない武器屋の息子で、両親が特別強かったわけでも、幼い頃から特別な師がいたわけでも、特別な血を引いていたわけでもないただの一般人です。そんな一般人が勇者アバンに憧れ弟子入りし、デルムリン島にてダイと出会います。師匠のアバンは先生として非常に優秀だったようで、初登場の時点でそこそこの魔法を使うことが出来ていました。
お調子者で臆病者でスケベな男
登場した頃はお調子者で臆病者、怠け者で頼りなくダイやアバン達の戦いをただ見ているだけのポジションでした。アバンの死後もそもそも魔王軍と戦うつもりは全くなく、仲間がピンチになっても逃げだすようなキャラクターでした。そんなだから連載当初は人気が出ず、担当編集から「さっさと殺せよこんなやつ」と言われる始末。でも、そこから魔法使いポップの成長劇が始まります。
真の勇気に打算などないと知る、怖くても立ち向かうポップ
ポップが変わるきっかけとなったのは、獣王クロコダインが再び襲撃しに来たことでした。クロコダインの恐ろしさを知ったポップはダイを見捨てて逃げ出そうとしますが、その姿をマァムに叱咤されます。そんな彼が勇気を出すきっかけとなったのは、意外な人物、ニセ勇者一行の魔法使いまぞっほの言葉でした。
臆病で小物の言葉だからこそ響くこともある
まぞっほの水晶玉によってダイ達の危機を見せられたポップに、まぞっほは「真の勇気は打算なきもの、相手の強さによって出したりひっこめたりするのは本当の勇気じゃない」と言われます。最もこれはまぞっほの言葉ではなく、師匠の受け売りでした。自分は結局勇気を出せず、逃げ続けてこんなになってしまった。こんな自分みたいになりたくはないだろうと激励します。臆病者で仲間を見捨て続けた男の言葉だからこそ刺さるものもあったのかもしれません。ポップは勇気を振り絞りダイとマァムを助けに行きます。
師匠マトリフとの出会いで格段に強くなるポップ
勇気を振り絞り、弱者でありながらも戦うポップはダイのサポートや咄嗟の機転を武器に戦っていましたが、それでも実力不足は否めませんでした。そんなポップにとって転機となる出会いが師匠となるマトリフ。勇者アバンのパーティーで魔法使いだった大魔道士マトリフでした。マトリフはポップに特訓を施しますが、見どころがあったからではなく、ここで手を施さないとこの先死ぬからという理由でとりわけ才能があったとは思っていませんでした。
仲間の為なら命を懸ける!精神面での強さをみせるポップ
数々の戦いを経たこと、そして元々何もないところから始まり、戦いの中で勇気を勝ち取ったポップは精神面での強さを手に入れます。ダイがバランによって記憶を奪われたときには仲間を見捨てるフリをして、たったひとりでバランの元へ向かいます。ヒュンケルの助太刀によりその場を脱し、バランの元に向かったときには自らの命を犠牲にしてまでダイを守ろうとします。ダイの大冒険では魔王軍から味方に寝返るキャラが多数いますが、それはダイだけでなくポップの影響も大きかったと思います。
ダイの相棒にして味方陣営でも随一の強者となったポップ
その後、ポップは師匠マトリフから極大消滅呪文メドローアを伝授されます。メドローアは危険が伴う呪文で習得も炎と氷を両立させるセンスが必要でしたが、ポップは短期間でメドローアをほぼものにしてマトリフを驚かせます。最初はポップを平凡な魔法使いとしか見ていなかったマトリフもこのときはポップを認めています。そしてマトリフの教えである『魔法使いは常にパーティ―で一番クールでなけりゃならねぇんだ』と言う言葉の通り、ダイの相棒でありパーティーのブレインとして戦い抜き、最後の最後では大魔王バーンを出し抜くまでに成長を遂げます。
かつてアバンと戦った魔王『ハドラー』初期の頃は小物臭しかしない
さて、ダイの大冒険にはもう一人強烈に変化したキャラクターが存在します。それが敵サイドの主要人物、かつて勇者アバンに倒されたけど復活した魔王ハドラーです。味方サイドで一番伸びたキャラクターがポップだとすれば、敵サイドで一番伸びたキャラクターがハドラーと言えるでしょう。かつてアバンに倒されたものの、復活し再び世界を手に入れようとしますが、最初期の彼は小物臭が漂うキャラクターでした。
実力者のはずなのに全然勝てないハドラー
最初の出で立ちは竜王とかハーゴンとかあしゅら男爵のような格好でした。大魔王バーンによって更なる力を得て復活したハドラーは、因縁の相手であるアバンを結果的に葬ることには成功しますが、まだ成長段階のダイに一撃を受けて撤退。その後も登場しては敗北し続け、死亡フラグの立っていたヒュンケルにフラグをへし折られ敗北。その後、卑怯な手段でダイ達を陥れようとするも敗北。この頃のハドラーは常に保身を考える、相手を侮り隙を突かれる、魔軍司令だけど人望もないと散々でした。
後がなくなったハドラー、覚悟を決める
そんな敗北ばかりでいいとこなしのハドラーの評価は駄々下がり、当のハドラーも自分の立場が危うくなる心配ばかりをしていました。そんな中ついに大魔王バーンに最後通牒を叩きつけられ、卑怯な騙し討ちでダイ達を倒そうとするも失敗し、ダイの成長速度に追いつけていないことを目の当たりにします。ハドラーはダイを倒すため、地位を捨て、自分の命をも賭けて自らを超魔生物へと改造する覚悟を決めます。なお、バーンはハドラーの素質自体は認めており、精神面での弱点が無ければ強者になるとも評価しています。
圧倒的な力を持つ超魔生物ハドラー誕生!
覚悟を決め、不死身の身体を捨てての強化手術は肉体的な強さだけでなく、精神面でも影響を与えます。ダイ達を倒すため全てを賭け、慢心を捨て全力で戦う武人へと成長します。かつてハドラーが禁呪法で生み出したフレイザードは卑怯で武人とは程遠い性格でしたが、超魔生物になった後のハドラーが生み出した親衛騎団にも受け継がれ、それを知ったマトリフは今までのハドラーとは訳が違うとポップに忠告しています。なお、キャラデザもこの頃になると初期とは大きく変わっています。
作中随一の強者となったハドラー!ダイとバランとの死闘
バーンパレスへの道筋を開くためにやってきたダイとバランを待ち受け、竜の騎士二人がかりの戦闘になるも一歩も引かず互角の戦いを繰り広げます。しかし、その身体には大魔王バーンの手によって強力な爆弾である『黒の核晶』が埋め込まれており、そのせいでダイとバランは本気で戦うことが出来ませんでした。竜魔人と化したバランに黒の核晶を引きずりだされたことにより正々堂々の決闘を汚されたことと捨て駒にされたことに涙し絶叫します。
ダイとの最終決戦!!ハドラーとの魂は受け継がれる
ハドラーはバーンと袂を分かち、ポップ達を逃がします。自身もバーンと戦うことになるもザボエラに捕縛され、止めを刺されそうになるもブロックのキャスリングによって脱出し、ブロックは身代わりとなり破壊されます。黒の核晶を失い、身体が朽ちていくだけのハドラーは最後の命を燃やしダイとの決着をつけるべくバーンパレスでダイを待ち受け、決着を付けようとします。
ハドラーの生まれ変わり
ハドラーはダイとの最終決戦に敗北し倒れますが、そんなダイとハドラーごと罠にかけたキルバーンの策略によって二人と助けに入ったポップが炎の檻に閉じ込められます。ハドラーは最後の力で自分に勝ったダイとポップを助け、再び現れたアバンに看取られて散っていきます。しかし、その意志はアバンを守る切り札となると同時にヒムの身体へと宿ります。
【DRAGONQUESTダイの大冒険】ポップとハドラーまとめ
ダイの大冒険で一番成長したキャラクター二人をまとめてみました!特に生まれが特別だったわけでもないのに、努力で最強格の魔法使いになったポップも胸が熱くなるキャラクターですが、宿敵のハズなのに最初から小物臭しかしてなかったハドラーがここまでのキャラクターになるとも思いませんでした。そう言う意味ではやっぱりこの二人が一番伸びたキャラで、とてもいいキャラなのは間違いないと思います!