大人気の「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの第5部にあたる黄金の風。イタリアのギャングに所属した主人公のジョルノ・ジョバーナのチームを率いるリーダー、ブローノ・ブチャラティはまさにいいお兄さん。リーダーシップを発揮し、数多くの難所をチームと共にかいくぐっていっきます。そんな良きリーダーであり、誉れ高きブチャラティについて、今回は紹介させていただきます!
目次
【ジョジョの奇妙な冒険】黄金の風 5部 ブローノ・ブチャラティの概略
出典: ジョジョの奇妙な冒険 ©荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険 製作委員会
ブチャラティはギャング「パッショーネ」のメンバーであり、幹部であるポルポの元にリーダー的役割にて所属する20歳の青年です。しかし、ポルポが自殺したことにより(本当はジョルノが殺した)、ポルポに命じられて隠した隠し財産を組織に渡すことにより、幹部へと昇格しました。
幼少期のブチャラティと麻薬嫌い
出典: ジョジョの奇妙な冒険 ©荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険 製作委員会
ブチャラティは、7歳の時、両親が離婚しています。その際、母親が父親と母親どちらについて行くのか聞いてきます。本格的にこの離婚にてダメージがあるのは父親であり、このままでは父親が過去を引きずりダメになってしまうと考えたブチャラティは、父親について行くことに決めました。ブチャラティは「人の悲しみを知りすぎる優しさ」を持っているのです。とある日、漁師をする父親はたまたまマフィアの麻薬の取引現場を見てしまい、殺されかけてしまいます。一命は取り留めたものの、入院生活となってしまいました。このことがきっかけで、ブチャラティは麻薬を嫌悪しています。
組織への入団
入院していた父親をマフィアは暗殺しに病院に忍びこんできます。その暗殺者を待ち伏せ、父親を守るために、彼らを殺してしまったブチャラティ。12歳の時でした。しかし、このままでは暗殺は続き、自分たち親子を守ってくれる人なんてこの街にはギャングしかいないと考えた彼は、組織への忠誠と奉仕を引き換えに安全を保証してもらいました。
【ジョジョの奇妙な冒険】黄金の風 5部 ブローノ・ブチャラティが組織を裏切る理由
ブチャラティは最終的に組織を裏切り、ボスを殺しに向かいます。なぜ忠誠を誓った組織を裏切ったのでしょうか。それには組織が自分の心に対する大きな裏切りを2度したことが理由となりました。裏切った際「こんな世界とはいえ、オレは自分の信じられる道を歩いていたい」という名言を残しています。
組織の裏切り①
出典: ジョジョの奇妙な冒険 ©荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険 製作委員会
組織に入団して数年が経った頃、禁じ手と言われる麻薬の売買に手を出しはじめました。それにより、街の人間が麻薬を使用するようになってしまい、父親の件で麻薬嫌いになっていたブチャラティは組織のこの行動が許せませんでした。
組織の裏切り②
出典: ジョジョの奇妙な冒険 ©荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険 製作委員会
ボスの命令で、ボスの娘であるトリシュをボスの下まで護衛したブチャラティ達でしたが、ヴェネツィアにて待っていたボスは自分の正体がバレる危険性を無くすために、トリッシュを殺そうとします。この行為をブチャラティは「吐き気をもよおす邪悪」と叫び、組織を裏切ることを決意します。
【ジョジョの奇妙な冒険】黄金の風 5部 ブローノ・ブチャラティが一度だけ披露した特技
出典: ジョジョの奇妙な冒険 ©荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険 製作委員会
彼の登場は、主人公のジョルノ・ジョバーナが組織の人間である涙目のルカを入院させたことにより、ジョルノへの報復に彼を訪れるシーンから始まります。その時彼は、一度だけ特技を披露します。顔の皮膚を見れば人が本当のことを言っているかわかるというもの。そして汗を舐めればその味でもっと確実にわかるというものです。すごい特技ですが、この汗の味で真偽を確かめる特技は一度しか使われることはありませんでした。汚いですしね。
【ジョジョの奇妙な冒険】黄金の風 5部 ブローノ・ブチャラティのスタンド
出典: ジョジョの奇妙な冒険 ©荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険 製作委員会
スタンド名「スティッキー・フィンガーズ」で破壊力とスピードに長けた戦闘型のスタンドです。能力は、触れた人間や物にチャック(ジッパー)を取り付けることができ、建物をショートカットしたり、相手の口や手にものを送り込んだり、攻撃を避けたり様々なことに利用可能です。チャックを腕に取り付けて、それを開くことで腕を長くしてパンチすることもできたり、生きたまま首と胴体を切り離すこともできます。
【ジョジョの奇妙な冒険】黄金の風 5部 ブローノ・ブチャラティの死
ブローノ・ブチャラティの死①
出典: ジョジョの奇妙な冒険 ©荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険 製作委員会
物語の中盤で、ブチャラティは組織を裏切ることを決意します。そして、トリッシュを殺そうとした組織のボスであるディアボロから彼女を救出します。ディアボロとの戦闘で深手を負ったブチャラティをジョルノの能力で治療します。しかし、この時、ブチャラティは死んでいたのです。ジョルノの能力で与えてくれた生命エネルギーでもう少しだけ動くことを天が許してくれたと言っています。その時から体は冷たく、傷口から血は出ず、徐々に皮膚の感覚や耳も聞こえなくなり、ボスとの最終決戦前には、実体を見ることもできず、魂の形しか見ることができなくなるのです。
ブローノ・ブチャラティの死②
出典: ジョジョの奇妙な冒険 ©荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険 製作委員会
ディアボロとの最終決戦中、ボルナレフのスタンドであるシルバー・チャリオッツを矢で刺したことにより、レクイエムが発動。暴走状態となり、近くにいた魂と体が入れ替わってしまいます。ディアボロの体へと入れ替わったブチャラティでしたが、シルバー・チャリオッツ・レクイエムを倒した際に魂と体がもとへ戻ります。しかし、すでに肉体の死んでいたブチャラティは、体に戻ることはできず永遠のお別れとなってしまいます。ブチャラティ最後の言葉「運命とは眠れる奴隷なんだ俺たちはそれを解き放つことができた」もまた、最高の名言でした。
【ジョジョの奇妙な冒険】黄金の風 5部 ブローノ・ブチャラティ まとめ
出典: ジョジョの奇妙な冒険 ©荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険 製作委員会
頼れる男であったブローノ・ブチャラティが死んでしまうことは非常に残念でしたが、数々の名場面を残してくれました。ジョルノのことをいち早く信頼し、チーム内でも抜群の信頼を寄せられていました。最後のシーンでジョルノが組織のボスになった際には、きっと麻薬のルートは潰してくれたんでしょうね。