まんがタイムきららキャラットで連載中の4コマ漫画NEWGAME。ゲーム制作株式会社イーグルジャンプを舞台にゲーム制作の裏側を描く日常勤務生活漫画です。ほとんどが若い女性社員で構成されており、ブラックなイメージを払拭した明るい漫画となっています。原作の人気もあり、2016年夏アニメとして放送開始され1クール放送されました。アニメも話題を呼び、翌年の夏アニメとして2期が放送されています。今回は、人気爆発中のNEWGAMEの物語、セリフなどの元ネタを紹介いたします。
ゲーム製作会社に勤めていた原作者
出典: NEW GAME! ©得能正太郎・芳文社/NEW GAME!製作委員会
原作者【得能 正太郎】は3年程ゲーム製作会社に勤めており、その時に培ったゲームを製作する時のノウハウや、社員との関係、辛いことや、やりがい、それらを基にNEWGAMEという物語が描かれています。ゲーム業界は、ハードウェアの推移や開発環境の変化が速い為、月刊誌のペースでは、変化に対応できなく遅れてしまう恐れがあったのでゲーム業界の時事ネタは扱わない方向で描かれることになる。
物語の方向性
出典: NEW GAME! ©得能正太郎・芳文社/NEW GAME!製作委員会
物語は女性社員の人間関係を中心に描かれおり、社会人のあれこれという内容よりも、各話のシチュエーションで登場人物がどういった対応をするのかを軸に話が作られているとの事。基本的にヒロインの視点で物語が進むのですが、上司と部下という上下関係を軸にヒロインを見て、自分が初心の時を思い出すような構想で描いている。
ほのぼの社畜漫画になるはずだった?
出典: NEW GAME! ©得能正太郎・芳文社/NEW GAME!製作委員会
作者が実際に経験したゲーム業界は過酷であり、それを基に描こうとしていた為、当初は【ほのぼの社畜漫画】路線でいこうとしていたそうです。しかし描いているうちにキャラへの愛着、社員同士の微笑ましいやりとりを見て予定より明るく楽しい作風に変更していったそうです。自分が描いている可愛い子供達に自分と同じつらい思いをさせたくなかったのでしょうか。
辛い実体験を交えた構成
出典: NEW GAME! ©得能正太郎・芳文社/NEW GAME!製作委員会
しかし作者が経験した辛い事も書かなくてはいけないと思い、生々しいエピソードも反映されています。それでも作者が実体験した失敗をキャラクター達が平和的に解決するといったあまり暗くならないように描いています。実際のゲーム業界の悲惨さを伝えたりせずに、残業や休日出勤を楽しくこなしているヒロイン達をほのぼの描いています。
原作者の影響
出典: NEW GAME! ©得能正太郎・芳文社/NEW GAME!製作委員会
原作者が影響を受けた作品としては、女性ばかりのほのぼの日常系を描くきっかけになったのが天野こずえにの【ARIA】と言っています。さらに各話の構成は、女児向けアニメや男児向け特撮ヒーローものの様式美を参考にしているそうです。
今日も1日がんばるぞいの元ネタってあるの?
出典: NEW GAME! ©得能正太郎・芳文社/NEW GAME!製作委員会
NEWGAMEと聞くと一番に思いつくのが青葉が言った「今日も1日がんばるぞい」というセリフですよね。このセリフに元ネタがあるのか?ありません。元ネタはNEWGAMEです。このセリフは、作中で一度しか登場していません。さらに作者曰く今後このセリフを言わせる予定はないと明言しています。それなのにこれほど有名になったのは何故か?
あまり気合を入れ過ぎない言い方
出典: NEW GAME! ©得能正太郎・芳文社/NEW GAME!製作委員会
なぜ一度した登場していないセリフが有名になったのか?可愛いヒロインの親近感から気合の入れ過ぎないレベルで前向きな発言に好感が持てるからです。実際にこのセリフを言っているシーンやコマが切り取られてTwitterやSNSで利用されています。これは先にも言った親近感と好感が持てることからとても使いやすいからです。
セリフから人気に
出典: NEW GAME! ©得能正太郎・芳文社/NEW GAME!製作委員会
このセリフやシーン、コマがSNSで拡散される内に、あまり漫画を読まない層まで知られることになり、元ネタであるNEWGAMEの知名度が上がり、作品自体も評価されるようになりました。実際に遅れて単行本の重版が決定したそうです。そして人気に火が付き一時入手困難な状況にもなりました。
作者の声
このことから高額で転売する人が出てきており、原作者からも注意を呼び掛けています。さらにこのシーンを作者は、繋ぎの為に描いただけであって特にうまくかけたなどではなく、ただラッキーだったと発言しています。
2016年流行語大賞銅賞を獲得
出典: NEW GAME! ©得能正太郎・芳文社/NEW GAME!製作委員会
2016年のアニメ流行語大賞銅賞を獲得しています。「だが断る」「脳が震える」という強豪を押して入賞していることから、どれだけ認知度があり人気があったことがわかりますね。さらにこのセリフを言った時に拳を胸の前に出した「ぞいポーズ」という言葉も生まれました。
声優の高田憂希さんの本気
出典: NEW GAME! ©得能正太郎・芳文社/NEW GAME!製作委員会
アニメ版第4話でこのセリフが登場しますが、青葉役の高田さんは、このセリフが人気であるということを意識して何度も自主トレをしていたそうです。しかしアフレコ本番では一発OKだった為に拍子抜けしたそうです。
NEWGAME元ネタまとめ
出典: NEW GAME! ©得能正太郎・芳文社/NEW GAME!製作委員会
どうでしたか?今回は作中の元ネタよりもセリフの元ネタ寄りになってしまいました。とても面白い漫画なので皆さん是非読んでみてください。ご愛読ありがとうございました。