2024年春から放送される『Unnamed Memory』は個人サイトおよび小説家になろうで掲載されていた作品を原作とするライトノベルをアニメ化する作品です。子孫を残せない呪いを掛けられた強国の王子、オスカーと畏怖と災厄の象徴である魔女の一人、ティナーシャの二人を中心とした名もなき物語となっています。今回はその主人公である王子、オスカーについて紹介していきたいと思います!
目次
ファルサス王国の王太子『オスカー・ラエス・インクレアートゥス・ロズ・ファルサス』
本作の主人公オスカーの本名はオスカー・ラエス・インクレアートゥス・ロズ・ファルサスであり、大陸に存在する4つの強国のうちの一つ『ファルサス』の王太子です。物語はこのオスカーが一人の従者とともに、畏怖と災厄の象徴たる魔女の一人『青き月の魔女』が棲む塔に挑戦するところから始まります。『青き月の魔女』が棲む青き塔にはさまざまな試練が待ち受けており、踏破したものには魔女が望みを叶えてくれるという逸話がありました。ただし、その挑戦者の多くがそのまま塔から帰らないという話もあり、近年では近づくものもいなくなりつつありました。
『沈黙の魔女』の呪いを掛けられて子孫を残せなくなったオスカー
オスカーはかつて父親とともに沈黙の魔女から子孫を残せなくなくなる呪いを掛けられてしまいました。子孫を残せないということは一国の王子としてはあまりにも重すぎる致命的な呪いでした。オスカーはこれまでの人生であらゆる手段を探しましたが、結局呪いを解く方法は見つからず『青き月の魔女』の試練に一縷の望みを掛けて塔の踏破に挑戦したのです。見事に踏破を達成し、青き月の魔女ティナーシャと運命的な出会いをするのですが……
呪いは祝福だった!?沈黙の魔女と何かあったらしい……
結論から言えば、青き月の魔女ティナーシャを以てしても呪いを解くことはできませんでした。沈黙の魔女がかけた呪いは厳密には呪いではなく祝福でした。あまりにも強すぎる祝福を胎児に纏わせることによって母体の方が耐えられなくなるという仕組みで、しかも、その祝福はティナーシャ曰く『愛情と憎悪は表裏』と言わせるほどに美しい術式であるらしく、沈黙の魔女との間に愛憎入り混じるような何かが過去にあったことは確かなようです。
じゃあ君で…青き月の魔女ティナーシャに求婚するオスカー
沈黙の魔女の呪いは強力な祝福によって母体が耐えられなくなるという仕組みでした。つまり、強力な加護に耐えられるような強い母体であれば呪いを貫通して子孫を残せるという抜け道的な解決方法を提示されます。ただし、そんな人物がそう易々と現れるはずもなく結局は不可能でした。しかし、そこでオスカーは『青き月の魔女ティナーシャ』なら大丈夫なのではと?冴えたやり方を思いつきます。オスカーは塔を踏破した報酬として「ここを下りて自分の妻になること」を要求します。
ティナーシャと1年間契約するオスカー
ティナーシャに求婚し、彼女と子を成すことによって呪いを貫通することは理論上可能なようでしたが、当のティナーシャは顔を真っ赤にして拒否します。オスカーはティナーシャが何を言っても引き下がることはなく、ティナーシャは仕方なく実力行使に出ようとしますが、オスカーは魔法を完全に無効化してしまう王剣アカーシアを持ち歩いていたためできませんでした。そこでオスカーは妥協して1年間自分の傍で暮らすことを要求し、ティナーシャもしぶしぶその要求を受けて入れます。気が変わったら自分の妻として永住してもいいと付け加えますが、気が変わることはないと断言します。
王子なのにアホほど強いオスカー
ファルサスという国は王剣アカーシアを象徴とし七百年もの間ゆるぎない治世を続けているためか武力の国という印象が強く、城仕えの者たちは日々訓練に勤しんでいます。その中にはティナーシャですら感嘆するほどの実力者が在籍しています。しかし、そんな実力者を押しのけて国家で最も強いのはオスカーであり、オスカーとタイマンで勝てるものはこの国に存在しません。何よりもティナーシャの試練をほぼ一人で乗り越えたのはオスカーが初めてであり、作中屈指の実力者であることが窺えます。
オスカーが持つ宝剣アカーシア
オスカーは国宝である宝剣アカーシアを常に持ち歩いています。アカーシアは世界で唯一絶対魔法抵抗を持つ剣で魔法士の天敵とも言える代物で、それはティナーシャにとっても天敵となるとような剣でした。このアカーシアのせいでティナーシャはオスカーの提案を受け入れざるを得なくなったほか、数多くの難局を打開するオスカーの切り札的な存在です。
王子なのに何でも出来るオスカー
戦闘技術では他の追随を許さないほどに強いオスカーですが、呪いを解くためにあらゆる手段を探し研鑽を重ねた結果、政務などのデスクワークにも強い完璧超人です。さらにティナーシャと契約したことにより、彼女から直々に防御用の術式を掛けられます。それによって、魔法・物理問わず外部からの攻撃はほぼ無効化され、ティナーシャ自身が死なない限り破れない超強力な守護を受けることになります。ただ、ティナーシャ自身はオスカーは十分に強く、あくまでも保険的として意味合いで守護を与えました。ただし、この防御魔法は毒物や精神作用に関しては効果を発揮しないという抜け穴もあります。
それでもまだまだ届かないオスカー
実戦での強さに加えて明晰な頭脳を持つ完璧なオスカーですが、魔法士の殺害事件から繋がったドルーザの魔法湖での調査では自らが調査隊を率いてティナーシャに同行するも、結局は全てティナーシャ一人で全てを解決してしまい、オスカーはほぼ何も出来ませんでした。このことからオスカーはティナーシャと対等ではないと感じており、いつの日か追いつくためにさらなる研鑽を積んでいくことになります。実際にこの時点ではアカーシアがあったとしてもティナーシャとは大きな差がありました。
オスカーの曾祖父、レギウスもティナーシャに求婚していた
オスカーの曾祖父であるレギウス・クルス・ラル・ファルサスもかつて青き月の塔を踏破していました。そのときレギウスがティナーシャに要求したことは『僕と結婚してくれ!』でした。曾祖父にはオスカーのような差し迫った事情があるわけでもなかったので、ティナーシャはくどくど説教するのですが、結局は『傍にいる代わりに何もせず、助けを要請することがあればそれを新しい契約条項都市て二度と姿を現さない』という条件の元契約を結びます。しかし、魔女の助力が必要な国難はすぐにやってきたため、レギウスはしぶしぶティナーシャに助力を頼みました。
偽って伝えられた歴史
ファルサスには魔女に関する逸話が残っており、その逸話とは「魔女は助力を要請する王に代償として国をくれと結婚を迫った、しかし戦争が終わったあと王が観念して結婚式を開いたが姿を見せずに消え去った」と言うものでしたが、実際はレギウスが勝手に結婚式を用意し、ティナーシャはそれに応じなかったというのが真相でした。
バチクソ嫉妬するオスカー
オスカーは子孫を残せない呪いに対処するためにティナーシャに求婚しましたが、実際のところティナーシャのことはとても気に入っているようで事あるごとに頭をなでたり傍に置いたりしています。ある事件で容疑者にゆさぶりをかけるために将軍のアルスがティナーシャとキスをする演技をしたときには、バチクソに嫉妬するほどでした。
【Unnamed Memory】オスカーまとめ
今回はUnnamed Memoryの主人公である王太子オスカーについてまとめてみました!圧倒的に強くて魅力的な主人公ですが、やっぱりティナーシャとの夫婦漫才をしているところが面白くて魅力的なキャラだと思います!アニメの放送は2024年春4月からなので、気になる方は是非とも視聴してみてください!