2024年4月から放送される『Unnamed Memory』は個人サイトおよび小説家になろうで掲載されていたものがライトノベル化した作品であり、魔女に呪われて子孫を残せなくなった王子と魔女の呪いを解くために王子の守護者となる魔女の物語です。作中には魔女と呼ばれる強大な力を持った女性が登場し、物語の重要なキーワードとなっています。今回はそんな『魔女』について詳しく掘り下げていこうと思います！
目次
畏怖と災厄の象徴！魔女とは一体何？
本作で登場する魔女は『絶大な力によって異質とみなされる女たち』のことを指しており、長き時を生きて気紛れに絶大な力を操る存在として数百年にわたって畏怖と災厄の象徴として人々から恐れられています。長い歴史の中で魔女が介入したことは事実であり、決して伝説上の存在ではありません。ただし、その多くは謎に包まれています。
魔女は5人いる！？
魔女は大陸に5人存在しており、『閉ざされた森の魔女』、『水の魔女』、『呼ばれぬ魔女』、『沈黙の魔女』、『青き月の魔女』がそれぞれ世界のどこかに存在しています。特に『青き月の魔女』は最も強大な力を持つとされ、どこの国にも属さない荒野に青い塔を建てその最上階に棲み、多くの試練や罠が仕掛けられたその塔を踏破することができれば、魔女が望みを叶えてくれるという逸話がありました。しかし、数多の挑戦者が塔に挑むも彼らが帰ってくることはなく、次第に近づくものもいなくなっていました。
『青き塔の魔女』ティナーシャはお人好しの魔女？
本作の主人公であるオスカーはある目的のために青き塔を踏破し、『青き塔の魔女』と出会います。ティナーシャは長い時を生きているとは思えないほど若々しい少女の姿をしていました。魔女の姿が変わらないのは魔法によって姿を変えた老人というわけではなく、身体の成長を止めているからでした。それでも長い時間を生きているのは事実であり、過去に塔を攻略したオスカーの曾祖父とは顔見知りの間柄でした。また、畏怖と災厄の象徴とは思えないほどお人好しな一面もあり、塔では死者が出ないように細工され、脱落者は記憶をいじって大陸のどこかに置いてきているようで、一切殺しはやっていません。それどころか子供の病気を治してほしいという挑戦者に対してはこっそり治してあげたりもしていました。
『沈黙の魔女』はファルサス王家に呪いをかける
5人の魔女の一人、『沈黙の魔女』は主人公であるオスカーとその父親にとある呪いをかけます。その呪いとは『子孫を残せなくなる呪い』でした。それはファルサス王家にとって致命的な呪いであり、王太子のオスカーはあらゆる手段を用いて解呪する方法を探しましたが、結局見つからず最後の手段として『青き月の魔女』に頼ろうとしたのです。何故そんなことになったのか、『沈黙の魔女』との間に何があったのかはオスカーの父親が話そうとしないので分かりませんが、どうやら死別したオスカーの母親に関係することらしい。
『沈黙の魔女』の呪いは解けない！？
『沈黙の魔女』の呪いは厳密に言えば、ものすごく強い祝福で子孫を残そうとすると胎児に掛けられた強力すぎる加護が母体を破壊してしまうという仕組みでした。呪いと違って祝福を解除することは難しく、青き月の魔女のティナーシャですら解除することはできませんでした。ただし、抜け道として強力すぎる加護に耐えられる女性であれば呪いを貫通することは可能なようです。ただし、そんな才能を持った女性はほぼほぼ存在しないようです。
『青き月の魔女』への願いに困惑するティナーシャ
結局呪いを解くことはできず、呪いに耐えられる女性にも心当たりがないオスカーはそこで妙案を思いつきます。それは『青き月の魔女』であるティナーシャ自身を妻にするという手段でした。ティナーシャは困惑し『無理！』と言いますが、塔の試練の達成者であるオスカーを無下には出来ず、最終的に1年間オスカーの傍で彼の守護者となる契約を結びます。
『閉ざされた森の魔女』ルクレツィア
コミカライズ版では現時点で『青き月の魔女』と『沈黙の魔女』のほかに『閉ざされた森の魔女』も登場しています。実はファルサス国内東部、パイルの村近くの森で結界を張り生活していました。魔法薬の研究が趣味で魔女にすら通用する媚薬などを作り上げているようです。魔女の一人ですが、本人曰く戦うのは苦手らしいとのこと。彼女もまた長寿の魔女でティナーシャは昔なじみの間柄でティナーシャよりも年上なようです。また、彼女が魔女でなかった頃も知っているらしく、魔女とは生まれついてのものでないことが示唆されています。
『青き月の魔女』とオスカーの曾祖父レギウス
『青き月の魔女』の青き塔を踏破した人物はオスカーの他にも存在しますが、オスカーが踏破する以前に塔を登り切った最後の人物はオスカーの曾祖父であるレギウスでした。レギウスもまた願いを叶えてもらうことになるのですが、その願いはオスカーと同じ『結婚してほしい』というものでした。オスカーのように差し迫った事情があるわけでもなかったのですが結婚してほしいと要求し、結局はそばにいるだけで何もせず、何かを要求することがあればそれを新たな契約条項とすることとし二度と姿を表さないという契約を結びます。
国を要求する悪い魔女ティナーシャ
魔女に助力を求めざるをえないほどの差し迫った状況は割と早くに訪れ、ティナーシャに魔獣の封印を頼むのですが、ファルサスの歴史では『魔女が助力を要請する王に代償として国をくれと結婚を迫り、戦争の後に王が観念して結婚式を開くも姿を見せずに消え去った』という話になっていました。真相は曾祖父が勝手に結婚式を開こうとしたというもので、ティナーシャは結婚に応じずに去りました。その後、真実を話すにもいかなくなった王家がこの話をでっち上げたようです。
【Unnamed Memory】魔女についてまとめ
Unnamed Memoryに登場する重要なキーワード、魔女についてまとめてみました！今回はコミカライズ版に準拠しているので紹介し切れていない部分はありますが、それらはアニメで語られる事になると思います！『Unnamed Memory』の放送は4月からなので是非視聴してみてください！
