2024年4月から『Unnamed Memory』（通称アンメモ）がアニメ化されます。タイトルはアンネームド、つまり名前のない記憶とかそういう意味合いのタイトルで、どういう作品なのかはパッと見た感じ想像が付きませんが、その内容はいろんな要素があるファンタジーラブコメです。今回はこの『Unnamed Memory』がどういう作品なのかを、魅力や見どころを紹介していきたいと思います！
目次
『Unnamed Memory』の概要紹介！
『Unnamed Memory』はKADOKAEAの電撃の新文芸から刊行されているライトノベルを原作とした作品です。作者は古宮九時。元々は作者の個人サイトで掲載されていた作品がライトノベル化したもので、2012年からは小説投稿サイト『小説家になろう』でも連載が始まりました。2019年から電撃の新文庫にてライトノベル化され、2021年4月まで全6巻が書籍化されました。また、2022年2月からは同社から続編となる『Unnamed Memory -after the end-』 が刊行されています。
『Unnamed Memory』はどういうジャンルの作品？
『Unnamed Memory』は剣と魔法の世界観を題材としたファンタジーであり、主人公とヒロインとのラブコメが主な内容となっています。基本的には主人公のオスカーとヒロインのティナーシャの四方山話的なストーリーなのですが、そこから物語の世界観の伏線が回収されたり、背後で動く黒幕の正体を暴くミステリー要素、黒幕との戦いを描くバトル要素などが織り交ぜられています。
『Unnamed Memory』の世界観や設定ってどんな感じ？
『Unnamed Memory』は剣と魔法のファンタジーで忠誠もどきの世界観の作品です。よくある異世界の設定といって差支えはないと思います。本作の大きな特徴として『魔女』の存在があり、とてつもない力を持った畏怖と災厄の象徴で長き時を生きる女性が5人存在します。その中の一人『沈黙の魔女』は王太子である主人公の一族に『子孫を残せなくなる呪い』を掛け、主人公のオスカーはその呪いを解くために奔走し、これまた魔女の一人である『青き月の魔女』ティナーシャに助力を求めるところで物語が始まります。
『Unnamed Memory』の物語の導入紹介！
大国ファルサスの王太子オスカーは、畏怖と災厄の象徴たる魔女の一人『沈黙の魔女』に『子孫を残せなくなる呪い』を掛けられてしまいます。その呪いはとてつもなく強力なもので、それまでの人生を費やしてまで解呪の方法を探していましたが、見つからず。オスカーは最後の手段として、同じく魔女の一人『青き月の魔女』の試練を攻略し願いを叶えてもらおうとしました。『青き月の魔女』は魔女の中でもとりわけ強力な存在で、普段は荒野に立つ青き塔に棲み、塔を挑戦するものに幾重ものいやらしい試練を与え、見事踏破したものにご褒美を上げるという魔女でした。ただし、その試練から帰ったものは殆どいませんでした。
物語導入②
オスカーはその試練を見事に達成し、『青き月の魔女』ティナーシャと顔を合わせます。ティナーシャは長い時を生きているとは思えないほど若々しく美しい少女の姿をしていましたが、それは魔法によって身体の成長をとめていました。オスカーはティナーシャに塔を攻略した報酬として沈黙の魔女に掛けられた呪いを解いてほしいと要求します。しかし、沈黙の魔女に掛けられた呪いは厳密には祝福や加護といったもので、胎児に受け継がれる強力な加護によって逆に母体が耐えられなくなってしまうという仕組みでした。魔女であるティナーシャでもその呪いを解くことはできなったのです。
物語導入③
ただ、ティナーシャは一つ、呪いを貫通できる裏技的な手段を教えてくれます。呪いは強力な加護に母体が耐えられなくなるものでしたが、逆に言えば耐えられる母体の持ち主であれば呪いを貫通することが可能な訳です。しかし、そんな都合のいい女性は大陸に一人存在するかしないか…。そこでオスカーはいい考えを思いつきます。それは『青き月の魔女』であるティナーシャなら余裕で耐えられるのではないか？というものでした。
物語導入④
オスカーは塔制覇の報酬として『ティナーシャ自身』を指名し、妻になって欲しいと言い出します。ティナーシャであれば呪いは余裕で貫通できるみたいですが、当のティナーシャは顔を盛大に狼狽えて断固拒否します。仕方がないのでオスカーは条件を変えて、1年間自分の元で暮らすという条件に変えます。ティナーシャはしぶしぶ了承し1年間オスカーの守護者として滞在することになります。
絶対にあなたと結婚なんてしないと言い張るティナーシャ
オスカーは気が変わったら自分の妻として永住してもいいと言いますが、それに対しティナーシャは心変わりすることはないときっぱりと言い切ります。しかし、ティナーシャがオスカーの妻になることは決まっています。つまり、美しくて最強で有能で堅物でお人好しで何年も生きている魔女で意地っ張りで絶対に結婚なんてしないと言い張ってくる若干面倒くさい女が落ちて結婚するまでの物語と言ってもいいかもしれません。
オスカーが最強に追いつくまでの物語
オスカーは大国の王子であり、腕っぷしも強くデスクワークもできる最強の完璧超人ですが、それでも強大な力を持つティナーシャほどではありません。なので、超強いオスカーが最強たる存在のティナーシャに追いつき、対等な関係にならなければオスカーのプライドは許しません。これは様々な事件を経て、オスカーがティナーシャと対等になるためという物語です。その過程には歴史に残るような事件もありますが、歴史に残らない二人の過程も描かれます。
オスカーとティナーシャの無自覚なイチャイチャ
ティナーシャは強情を張って結婚しないと言い張りますが、最序盤から二人の相性はよくオスカーはティナーシャの頭をなでたりとなんかイチャイチャしてます。そんな無自覚なイチャイチャが見られるのも本作の見どころと言えるかもしれません。本作はそういった二人の何気ない掛け合いも比重が多く、二人が関係性を構築する過程が面白いです！
唐突に始まるミステリー要素もある！
堅物魔女と呪われ王子のほのぼの日常コメディ要素の他に、ミステリーの要素も詰め込まれています。奇妙な殺人事件から始まり、その背後で蠢く陰謀。それらの謎が解き明かされていくミステリーな要素も多く構成されており、本作にとっての重要な要素となっていきます。ただし、これらの要素もオスカーとティナーシャが絆を育んでいくための過程であり、その過程の一つとなっています。
勿論バトル要素もあるにはある！
剣と魔法のファンタジーなので当然バトル要素もあります。主人公のオスカーは最初からぶっちぎりに強く、『青き月の魔女』ティナーシャはオスカーを凌駕する最強の魔女なので敵側サイドに申し訳ないような展開になることも少なくありません。主人公たちがぶっちぎりに強いので、純粋なバトル展開というよりはバトルの過程で二人の絆が育まれていくような感じになっています。
世界の〈運命〉を変える物語
本作は二人の出会いが世界の運命を書き換えると紹介されています。呪われし王子と最強の魔女のこぼれ話だった物語がどう世界を変えていくのか？そこには決してこぼれ話では終わらないような物語が待ち受けているハズ。そんな壮大な物語も待ち受けている作品となっています。
【Unnamed Memory】作品紹介まとめ
2024年春に放送されるライトノベル原作のアニメ【Unnamed Memory】がどんな作品なのかをまとめてみました！基本は美しく長寿で最強で面倒くさい魔女と呪いを掛けられて子孫を残せなくなった王子が少しずつ関係を深めていく過程を描いた作品ですが、最終的にはそれらが世界の運命を変えていくという壮大な物語です！オススメの作品なので是非とも見て欲しいです！
