この世界は不完全すぎるは2024年4月からアニメ化される作品で、ソードアートオンラインのようなタイプのフルダイブ型のオープンワールドRPGを題材にした作品です。それらのタイプの作品と大きく違うのは、プレイしているゲームが開発中の不完全な世界であり、進行不能になるような致命的なバグが残っている世界でデバッガーとして参加しそのままログアウト出来なくなってしまったという作品だということです。この作品はゲームに閉じ込められたデバッガーとこの世界で生きるNPCたちの物語です。そんな本作の主要な登場人物についてまとめてみました！
目次
登場人物その① ハガ
王の探究者（キングス・シーカー）として各地で様々な調査を行っている筋骨隆々の男性。実際は完全体感型VRゲーム『キングス・シーカー・オンライン』のデバッグに参加している（株）ニシシマテックのデバッガー。複数の同僚とともにデバッグを行っていた最中にログアウト出来なくなったことが発覚し、同僚の殆どがデバッグを放棄してもデバッグ作業を1年間続けるほどのクソ真面目で几帳面な人物。ゲームのバグや仕様を利用するのが得意ですが、デバッガーが使える特権的な権利であるデバッグモードはリスクを考えて封印しています。
登場人物その② ニコラ
ベイル王国辺境の村に住むごく普通の村娘。ハガにドラゴンの襲撃から助けてもらったことから興味を持つのですが、実はドラゴンが村を襲撃するイベントで必ず死ぬハズのキャラクターでした。ハガがクエストを破棄しやり直して負けイベントを覆しても彼女の死は避けられないものでしたが、ニコラが同行したいという意思を示したからなのか、ハガを追いかけて旅に出たという設定に置き換わったことにより生存します。この世界のNPCは思考も行動も人間と遜色がないAIで、一目見ただけではNPCとプレイヤーで区別はつきません。ただの村娘なので戦闘能力はありませんが、内部データ的にはバグで高い数値を参照しているらしく、レベルを参照する武器などを使うととてつもない威力を出すことができます。
登場人物その③ テスラ
このゲームを統括するメタAI。この世界には5人のメタAIが存在しますが、それぞれで設計思想が違うため他の4人と方針が対立することもあります。とりわけテスラは秩序を重んじるメタAIであり、デバッガーたちが好き放題やっている現状を良しとしておらず、真面目にデバッグをこなすハガの前にNPCのニコラの身体を借りることで出現します。基本的にプレイヤーたちへの干渉をすることはなく、悪質なデバッガーのデバッグストーンを取り上げるために出現するほか、メシ時にもちゃっかり現れます。
登場人物その④ アマノ
小柄な動物の種族、フェザーのアバターのデバッガー。（株）アソビングのデバッガーの一人ですが、デバッグを諦めデバッグモードで好き勝手をする社長たちに嫌気が差して抜け出した後、バグの治っていない村に身を隠し、そこで出会ったNPCのルゥが生成した『英雄譚を聞かせる』というサブクエストをきっかけに、大好きな漫画を書きながら生活していました。しかし、ハガを追いかけてきた社長たちの襲撃によってルゥをロストさせられた後は、社長たちへの復讐を誓いハガに同行することになります。
登場人物その⑤ ルゥ
アマノが社長たちと別離した後、バグの修正されていない村にて出会った女性のNPC。足が悪く動けないという設定で『英雄譚を聞かせる』クエストを自動生成し、それがきっかけでアマノが漫画を書くようになります。NPCとはいえゲームに閉じ込められたアマノにとっては間違いなく心の支えとなっていた存在でしたが、ハガたちを追いかけてきた社長たちによってロストしてしまいます。その後、社長が偶然見つけたコードによって復活しますが、アマノと過ごした記憶までは復活しませんでした。
登場人物その⑥ 社長
（株）アソビングの社長。デバッグ作業中にログアウトできなくなったデバッガーの一人で、社員たちをまとめる存在。デバッグモードを使い、この世界で好き勝手に振舞っていましたが、部下たちを取りまとめる立場であることや、妻と子供もいる身であることから見た感じでは想像できないほどに精神的に追い詰められていました。一転してクリアを目指すと言い出したことで、反目した社員たちに殺害されますが、身代わりアイテムの存在により生存、しかし、その後はアキラによって一刀両断されてリタイア。この世界で死んだデバッガーたちがどうなるかは明かされていません。
登場人物その⑦ アキラ
長身で巨乳の女性アバターの剣士。（株）エンタメイションの社員で本名は加賀美アキラ。元々は（株）アソビングの社員たちが根城にしていた場所で、黒い鎧を着てハガたちと対立しますが、実際は悪質なデバッガーか否かを見極めていました。基本的にはハガ達に対しても友好的な立場で、この世界に順応してありのままに振まうことを決めていましたが、本当は職業体験に参加しただけの学生であり、内心ではログアウトできない現状に追い詰められていました。プレイヤーである社長を躊躇なく殺害するなど、思い切りがよく現実的な視点を持っているのもそれが理由でした。
登場人物その⑧ レン
（株）エンタメイションの社員で、アキラたちの上司にあたる人物で職業は司祭。本名は溝口レン。人当たりがよく頼りになる人物で、アキラたちの行動の指針となっている人物。メタAIのアルバに付き従い、彼の行動の妨げとなるものには手段を選ばない方法も実行します。目的を見失ったデバッガーたちを集めて救済しようと考えていましたが、実際は過去にハガと対立した社長などと同様に非常に強いストレスに晒されており、その苦痛から逃れるために自らと社員たちをNPC化させるという自殺にも似た行動を実行しようとしていました。
登場人物その⑨ アカネ
（株）エンタメイションの社員で、アキラ、レンとともに行動を共にする人物。職業は修行僧で名前からして女性のように振舞っていますが、アバターは小柄な獣人であるため実際の性別は彼らの同僚以外は分かりません。元スロプロでギャンブル大好き。能天気な性格で、後先考えずに行動して窮地に陥ることもあります。
登場人物その⑩ アルバ
サイ王国を管轄しているメタAI。メタAIという立場でありながら一国の王子という立場につき、管理者権限としての大きな力を使うなど、ゲームに積極的な干渉をしていく立場をとっています。メタAIのテスラとは姉弟の関係ですが、ゲームに対する対応はテスラとは大きく異なっており、ゲームへの干渉を運営に報告しようとしたハガを巻き込む形で、アマノ、アキラ、アカネの三名を王国の地下に転移させます。
登場人物その⑪ マユ
（株）エンタメイションのアルバイト。本名はキノシタ・マユ。サイ王国の地下深く、マズゥナ神殿地下遺跡群、ザ・ダイヤモンドに転送されて行方不明になってしまったデバッガー。実際はレイドボスの存在から身動きがとれず、ハガがやってくるまではその場にあった書庫で孤独に苛まれながら生きていました。元はリザードマンのアバターでしたが、行商人から買った『モフモフドラゴン変身セット』にアバターを変更しようとしたところ、そのデータが用意されてなかったらしく、？マークになって元のアバターにも戻れなくなってしまいました。格ゲー勢であり、随所で高いプレイヤースキルを見せます。
【この世界は不完全すぎる】登場人物まとめ
2024年4月から放送される春アニメ『この世界は不完全すぎる』に登場する主要なキャラクターたちをまとめてみました！この作品はゲームの中に閉じ込められるタイプの作品ですが、バグによって進行不能になったら意識を保ったまま二度と動けなくなる可能性があるゲームで、仕様以外の部分で死が隣り合わせというとてつもなく絶望的な世界観です。なので、そこでのプレイヤーたちの反応も様々で、ゲーム内であるにも関わらず嫌にリアルな人間ドラマも見せつけてるスゴイ作品です。そんな登場人物たちがどんな反応をするのかも見どころの作品なので、是非見て欲しいです！
