2024年4月から放送予定のアニメ『この世界は不完全すぎる』は未完成なフルダイブ型オープンワールドRPGにデバッガーたちがログアウト出来ずに閉じ込められるという内容の作品です。ゲームの中に閉じ込めれられるタイプの中でも、ゲーム内の死でリスポーンするのかも不明で、フリーズして行動不能になったら意識を保ったまま一生そのままになるかもしれないという地獄みたいな設定の作品です。今回はそんな『この世界は不完全すぎる』のコミックス1巻のストーリーをネタバレありでまとめてみました！
目次
ストーリーその① 王の探究者ハガと村娘ニコラ
ベイル王国の平和な辺境の村の近くに巨大なドラゴンが出現し、村娘のニコラは『王の探究者』と呼ばれる謎の男、ハガの助言によって事なきを得ます。ハガは王国が派遣した調査員で、この世界の様々なことを調査している男でした。ニコラはハガに興味を持ち彼の元を尋ねますが、そこで例のドラゴンが村を襲ってきます。ハガの忠告でニコラを含めた村人は村の外に避難するのですが、ハガは勇敢にも強大なドラゴンと立ち向かっていきます。
ストーリーその② 巨大なドラゴンを倒すハガ
ハガは樽型の爆弾を大量に用意し、爆弾でスタンさせてから弓矢でちくちく攻撃するという何とも現実離れした方法で戦います。それはまるでゲームの低レベルクリアなどで見られるようなパターンにハメて倒すような手段でした。長時間根気強く戦い続けた結果、巨大なドラゴンはなにもすることが出来ず、最後は村人総出で爆弾を落としスタンさせ続けて見事にドラゴンを撃破し村を救うことに成功します。
ストーリーその③ 負けイベント？
しかし、救ったハズのニコラや村人は何故か炎に包まれて次々と焼死していきます。何が何だかわからないまま死を迎えてしまうニコラに対し、ハガは涙を流しながら答えます。「これは負けイベントなんです！ホイモイドラゴンに無理矢理勝っても村が全滅するシナリオは変わらない！どんな条件でも村がちゃんと全滅するか確かめることが僕の仕事なんです」と。そして、探究者というのはゲーム内の設定に過ぎず、ホントの僕の仕事はゲーム内の不具合をチェックするデバッガーなのだと、焼死するニコラに伝えるのでした。
ストーリーその④ キングス・シーカー・オンライン
実はこの世界はフルダイブ型のVRゲーム『キングス・シーカー・オンライン』であり、ハガはこのゲームのデバッガーとして参加しているプレイヤーだったのです。ハガがドラゴンを倒した方法はパターンハメそのもので、村を滅ぼすドラゴンを倒してもニコラたちが死ぬのは負けイベントを覆した際のイベントが用意されていないから。ゲームでよくある『負けイベントを覆しても、大抵は展開が負けた時と変わらずにゲームが進む』というもの。ニコラたちの死は村を救っても救えなくても変わらなかったのです。
ストーリーその⑤ 閉じ込められたデバッガーたち
ハガは（株）ニシマテックのデバッガーで、同僚たちとともにこの『キングス・シーカー・オンライン』のデバッグをこなしていました。その期間は1年。このゲームにはバグを報告して修正する機能は働いているのに、デバッガーたちがログアウトできる機能がなかったのです。他の同僚たちがデバッグを辞めた中で、ハガはひたすらデバッグを続けていました。ニコラたちの村が滅ぶのは、とあるクエストの一環であり、ハガはクエストの破棄を繰り返してデバッグを続けながらニコラたちを助ける方法を模索していたのですが、結局見つからずにデバッグを打ち切ります。
ストーリーその⑥ ニコラ復活！？
何度もニコラたちの死を見てきたハガはこれでこのクエストのデバッグを終わりとして別の場所のデバッグに向かうことに決めますが何故かニコラが復活し、探索者を追って村を抜けだしたという設定となっていました。ハガはニコラとともに各地で奇妙な行動（デバッグ作業）を繰り返しながら旅を続けることとなりました。
ストーリーその⑦ 別の企業のデバッガーたち登場！
ニコラとともにデバッグ作業を続け、その日の作業を終えたハガたちの前に謎の男二人組が現れます。その男たちはハガとは別のデバッガー（株）アソビングの酒井と隅田でした。彼らはデバッガーたちが使える『デバッグモード』というチート機能を惜しげもなく使うプレイヤーであり、このゲームに閉じ込められてからはデバッグ作業を放棄し、この世界で好き放題をやっていました。1年間ゲームに閉じ込められた彼らの倫理観はおかしくなっており、いかにこの世界で好き放題できるかという方針でゲームを進めていたのです。ハガは真面目にデバッグ作業をしていないことに怒りますが、酒井と隅田にしてみれば、ログアウトも出来ずにゲームに閉じ込められた緊急事態下で真面目にデバッグを続けているハガの方こそ変なヤツだと思っていました。
ストーリーその⑧ デバッガーたちとの対立
好き放題をする酒井達の方針に合わなかったハガははっきりと彼らと行動を共にしないことを伝え彼らと敵対します。デバッグモードを封印しているため逃げるしかないハガたちに対し、デバッグモードを駆使して追いかけてくる隅田。ハガはこれまでのデバッグ作業の中で壁の判定がない場所を見つけており、そこに隅田を誘導することによって画面の外に押し出すことに成功します。落下の直前でデバッグストーンを奪われた隅田に復帰する手段はありませんでした。
ストーリーその⑨ 酒井と社長
酒井は（株）アソビングの社員たちを取りまとめる社長に隅田が復帰不可能になってしまったことを報告します。社長は社員の酒井以上に好き勝手をやっているようで、NPCを集めては無為に殺害したりしていました。社長はハガがいずれまたここにやってくることを予期していましたが、この時点ではあまり深く考えていないようでした。
ストーリーその⑩ ハガの同僚たち
隅田を排除したハガはいったんその場を離れ、同僚たちが待つDLCの追加ダンジョンへとやってきます。そこにいたのはデバッグモードによって復帰不可能になってしまった同僚たちでした。ハガには元々4人の同僚がいて、そのうちの3人もまた、ログアウト出来ないことを知ってからデバッグモードで好き勝手をしていたのです。その結果、彼らは予期せぬバグによって復帰不可能となってしまったのです。そんなことがあったからハガはデバッグモードを封印しようと心に決めていました。
ストーリーその⑪ テスラ登場
ダンジョンで同僚たちの様子を見に来ると、まるで何かに意識を乗っ取られたかのようにニコラの様子がおかしくなります。ニコラの身体を借りて現れたのはゲームを統括するメタAIのテスラでした。テスラは悪質なデバッガーたちを排除してほしいとハガに要求します。テスラはメタAIであるがゆえに他のプレイヤーには干渉することができないらしく、この周辺で真面目にデバッグをしているのはハガだけだということも教えてくれます。
ストーリーその⑫ アマノ登場
再度旅を続けるハガとニコラはデバッグ作業がされていない小さな村を発見します。そこには（株）アソビングの社員、アマノが人知れずひっそりとNPCのルゥとともに趣味のマンガを書きながら生活していました。社長たちの好き勝手に嫌気がさしたアマノはこの村に住むNPCのルゥが生成した『英雄譚を聞かせる』というクエストのために漫画を書き始め、それが生きがいのようになり、充実した日々を送っていました。しかし、そんな彼らのもとにハガを追いかけてきた社長が襲撃し、ルゥの家ごと破壊してしまいます。
【この世界は不完全すぎる】1巻ストーリーまとめ
『この世界は不完全すぎる』のコミックス１巻分のストーリーをまとめてみました！デバッグ作業中のゲームに閉じ込められるという設定は、バグで進行不能になったりと未知な部分が多く一見コミカルに見えるのですが、実際は非常にシビアで過酷、残酷な描写はないものの残酷な展開も多く、すごく心を揺さぶられる作品です！アニメは4月から放送予定なので是非見て欲しいです！
